777投稿集 3909230


白井聡 ニッポンの正体 _ 日本が「核武装」する日 ~潜伏する核のナショナリズム~

1:777 :

2024/08/10 (Sat) 16:29:08

【白井聡 ニッポンの正体】日本が「核武装」する日 ~潜伏する核のナショナリズム~
デモクラシータイムス 2024/08/09
https://www.youtube.com/watch?v=_S3_--Dxe3o

広島・長崎は79回目の原爆の日を迎えた。被爆者はもちろん、日本国民の多くは、二度と原爆を使うようなことがあってはならないと考えているが、日本政府の中枢は、核兵器は一等国の証だと考えてきた。
こうした「核ナショナリズム」は、この国の中で、核燃料サイクルという形で潜在的に継続している。
原発と核兵器の関係を解き明かしながら、日本の「核武装」への見果てぬ夢の内実を議論した。


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選書883 新版 原子力の社会史 (朝日選書) – 2011/10/7
吉岡 斉 (著)
https://www.amazon.co.jp/%E6%96%B0%E7%89%88-%E5%8E%9F%E5%AD%90%E5%8A%9B%E3%81%AE%E7%A4%BE%E4%BC%9A%E5%8F%B2-%E3%81%9D%E3%81%AE%E6%97%A5%E6%9C%AC%E7%9A%84%E5%B1%95%E9%96%8B-%E6%9C%9D%E6%97%A5%E9%81%B8%E6%9B%B8-%E5%90%89%E5%B2%A1-%E6%96%89/dp/4022599839/ref=sr_1_1?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&crid=361647MR97BI9&dib=eyJ2IjoiMSJ9.yQwnE_5SK7ob4JBrmkGLj-ImmsOrTfwBsmFj8-cLrFeit1ifLaX0DAjXaHkPdBgVU1u7ek9o1n409BDDdn-cHoiQnr3qkIF2HGcmvBRt5p4.ocl4RCL-Ookde0CgdDEbxwNw2FJgTL2UL73oNJ3XSnA&dib_tag=se&keywords=%E5%90%89%E5%B2%A1%E6%96%89+%E5%8E%9F%E5%AD%90%E5%8A%9B%E3%81%AE%E7%A4%BE%E4%BC%9A%E5%8F%B2&qid=1723275326&s=books&sprefix=%E5%90%89%E5%B2%A1%E6%96%89+%E5%8E%9F%E5%AD%90%E5%8A%9B%E3%81%AE%E7%A4%BE%E4%BC%9A%E5%8F%B2%2Cstripbooks%2C208&sr=1-1

破滅的な福島第一原発の事故にいたるまで、日本の原子力開発はどのように進められてきたのか。大戦末期から21世紀まで、核をめぐる国際政治の下、政・官・産業界・学界・自治体を巻き込んだ原子力政策の展開をあざやかに切り分けた通史、待望の新版。


カスタマーレビュー

lucky_dog
5つ星のうち5.0 原子力推進というトートロジー
2011年7月18日に日本でレビュー済み

 著者自身の説明によると、これは「非共感的」な原子力開発についての現代史の
構築だということです。
 ここでいう「非共感的」とは、僕なりに整理すると、原子力開発に関して当事者ではない、利害関係を持たない、また敵対関係にあるわけでもない第三者的立場だということです。

 小さい本ですが、原子力発電開発の初期から90年代後半まで、通時的網羅的に、
歴史を著述されています。従って、この分野に興味のある人はぜひ購入しておく価値のある本だと思います。原子力発電の形式や核燃料サイクルについても、随時必要最低限の説明があります。

 ・2元体制的サブガバメントモデルについて。
電力業界+通産省と科学技術庁という2対のサブガバメントが、役割分担をしつつ国策として原子力開発を推進してきたという解釈です。政治学の分野での軍産複合体と同様の
構造として、また科学史の分野からはトマス・クーンのパラダイムとも重なる概念です。
 おそらく、これは単純にある権力が一方的に権力の行使としてメーカーや電力業界に
原子力開発を行わせているという説明ではありません。ある集団=サブガバメントの
構成員が、善意の結果として、自己目的的に構成集団の目的を最大化し続けているということだろうと読みました。
 吉岡氏はあるところで、原子力開発が時に客観的には見込みのない技術開発に
のめり込む傾向があることの理由として、このような説明を思いついたと書いています。

 ・原子力開発の「公称理由」について。
 原子力発電の推進理由に関しては、開発当初から現在まで、いろいな理由が
並べられています。経済性がある、化石燃料の代替えである、国産エネルギーと見なすことが出来る、地球温暖化に対する影響が少なくクリーンであるなど。ひとつひとつの論点は様々な論者によって様々な批判があります。
 著者は、原子力発電の歴史の長さに対してそれぞれの説明に継続性がないことからみて、それらが本当の推進の動機ではないのではないかと論じています。
 それでは何が真の動機なのかというと、最初から動機などないというのがその答えです。原子力開発の2元体制的サブガバメントはその集団の存在意義が原子力開発であるので、集団が存在するかぎり、原子力開発を続けていきます。

 ・歴史的アセスメントについて。
 原子力政策に対する評価として、本書は正しいか間違っているかという観点からは
分析されていません。
 (個別の論点については、著者は著者なりの意見があり、
一部は本書でも記述されています。)
 そのかわり、歴史的アセスメントという概念で説明しています。
歴史的アセスメントとは、ある政策を評価する時に、それを絶対的に正しいか間違っているかと考えるのではなく、政策実行者がその各時点でもっとも合理的な判断を行いうる環境にあったか、そして実際に合理的な判断を行ったかどうか評価することです。
 原子力開発の政策に関しては意思決定プロセスが明確でなく、明示的に残されている資料も少ない、一般的に表面的な説明にとどまる記録が多いと指摘しています。

 原子力発電について、電力会社や国やメーカーは作りたいから作るのだ、理由はない、というのは目を引く鋭い視点だと思いました。もちろん、官僚や電力会社の人間が明示的にそのように意識しているということはありえませんが、深層の構造としては充分ありえる話です。



うっきー
5つ星のうち5.0 日本の原子力政策を通史的にとらえる最良の著作です
2011年5月10日に日本でレビュー済み
福島原発事故を契機にして日本がどうしてこれほどまでの原発を作ってきたのか。
戦前の原爆開発から99年までの通史が包括的に書かれていて非常に読み応えがあり勉強になりました。
そもそも経済的にも環境的にもなんの合理性もない原子力発電所を政府が一貫して推し進めてきた最大の動機が核武装の材料の保有にあることが総合的な歴史的動きをとおしてよく分かりました。
そしてあらゆる原子力政策が必ず大きな事故によって破綻し、その隠蔽をめぐってさらにその矛盾を社会にさらしてきた無様な歴史も
いま見れば本当によく分かりました。

筆者はこれを書いたあと政府の委員になったりしているようですが(取り込まれちゃった?)、少なくともこの本は日本の核政策を概念的に把握するための大きな手助けとなってくれると思います。
https://www.amazon.co.jp/%E5%8E%9F%E5%AD%90%E5%8A%9B%E3%81%AE%E7%A4%BE%E4%BC%9A%E5%8F%B2%E2%80%95%E3%81%9D%E3%81%AE%E6%97%A5%E6%9C%AC%E7%9A%84%E5%B1%95%E9%96%8B-%E6%9C%9D%E6%97%A5%E9%81%B8%E6%9B%B8-%E5%90%89%E5%B2%A1-%E6%96%89/product-reviews/4022597240/ref=cm_cr_dp_d_show_all_btm?ie=UTF8&reviewerType=all_reviews


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核燃料サイクルという迷宮――核ナショナリズムがもたらしたもの – 2024/5/20
山本義隆 (著)
https://www.amazon.co.jp/%E6%A0%B8%E7%87%83%E6%96%99%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%82%AF%E3%83%AB%E3%81%A8%E3%81%84%E3%81%86%E8%BF%B7%E5%AE%AE%E2%80%95%E2%80%95%E6%A0%B8%E3%83%8A%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%8A%E3%83%AA%E3%82%BA%E3%83%A0%E3%81%8C%E3%82%82%E3%81%9F%E3%82%89%E3%81%97%E3%81%9F%E3%82%82%E3%81%AE-%E5%B1%B1%E6%9C%AC%E7%BE%A9%E9%9A%86/dp/4622096978/ref=sr_1_4?dib=eyJ2IjoiMSJ9.3ox-l84N5q0xTwOjTulfkQRE3Vaj48Nv5mG7rBIEgAJcD1GEZ59u69K1qzo9O_yHbndDOPLP1yeyFO-t4pZeTyFcrDPGeZ8leL3Jn11KefkmVf7w7DI4a1K8IQzTXoZhX5Ge5MiOVKg0HTzC5NGyonx2rf_J4fA7K1IIPfodxNG9KBpjmE-0HuvmCdE8oTBeJj1ZHGAX0CyzvhKr_q3w7i4rt4jQBUbIxrDeVkJrSoDkzkqlIWEv9qwMcqjCK3-yetowO30je26m5o8BnRbVl2bc8HzSC3meVNIZKIhnzlo.DNrekZhp1QBeNi6XKrnpHsbWo0ytgUDBwtQKhV3_Ofk&dib_tag=se&keywords=%E5%B1%B1%E6%9C%AC%E7%BE%A9%E9%9A%86&qid=1723274862&s=books&sr=1-4

日本のエネルギー政策の恥部とも言うべき核燃料サイクル事業は、行き場のない放射性廃棄物(核のゴミ)を無用に増やしながら、まったく「サイクル」できないまま、十数兆円以上を注いで存続されてきた。本書は核燃料サイクルの来歴を覗き穴として、エネルギーと軍事にまたがる日本の「核」問題の来し方行く末を見つめ直す。
日本では、戦前から続く「資源小国が技術によって一等国に列す」という思想や、戦間~戦中期に構造化された電力の国家管理、冷戦期の「潜在的核武装」論など複数の水脈が、原子力エネルギー開発へと流れ込んだ。なかでも核燃料サイクルは、「核ナショナリズム」(疑似軍事力としての核技術の維持があってこそ、日本は一流国として立つことができるという思想)の申し子と言える。「安全保障に資する」という名分は、最近では原子力発電をとりまく客観的情勢が悪化するなかでの拠り所として公言されている。
著者はあらゆる側面から,この国の「核エネルギー」政策の誤謬を炙り出している。地震国日本にとって最大のリスク・重荷である原発と決別するための歴史認識の土台、そして、軍事・民生を問わず広く「反核」の意識を統合する論拠が見えてくる労作。


目 次

いくつかの箴言──序文にかえて

序章 本書の概略と問題の提起
0.1 核発電の根本問題
0.2 核のゴミとその後処理
0.3 高速増殖炉について
0.4 核燃料サイクルの現状
0.5 核ナショナリズム

第1章 近代日本の科学技術と軍事
1.1 日本ナショナリズムの誕生
1.2 資源小国という強迫観念
1.3 国家総動員とファシズム
1.4 革新官僚と戦時統制経済
1.5 戦時下での電力国家管理

第2章 戦後日本の原子力開発
2.1 核技術とナショナリズム
2.2 日本核開発の体制と目標
2.3 原子力ムラと原発ファシズム
2.4 岸信介の潜在的核武装論
2.5 中国の核実験をめぐって
2.6 核不拡散条約をめぐって

第3章 停滞期そして事故の後
3.1 高度成長後の原発産業
3.2 原発推進サイドの巻き返し
3.3 核発電と国家安全保障
3.4 原発輸出をめぐる問題
3.5 原発輸出がもたらすもの
3.6 世界の趨勢と岸田政権

第4章 核燃料サイクルをめぐって
4.1 再処理にまつわる問題
4.2 再処理のもつ政治的意味
4.3 高速増殖炉をめぐる神話
4.4 核燃料サイクルという虚構

終章 核のゴミ、そして日本の核武装

あとがきにかえて
2:777 :

2024/08/10 (Sat) 16:45:13

アメリカの「核の傘」の嘘に騙されてきた日本人にとって、絶対必要な核戦略の基礎知識 !!!(伊藤貫)
伊藤貫セミナー Ito Kan Seminar (公式) 2024/06/27
https://www.youtube.com/watch?v=gbytKeykuo4&t=1955s

「すべての日本人に必要な核戦略の知識」核戦略を理解しないと、日本は滅びる!!!(伊藤貫)
伊藤貫セミナー Ito Kan Seminar (公式) 2024/06/19
https://www.youtube.com/watch?v=YI-kHBRfwMQ&t=85s

伊藤貫 _ アメリカの「核の傘」の嘘に騙されてきた日本人
https://a777777.bbs.fc2bbs.net/?act=reply&tid=16858641

伊藤貫の真剣な雑談
https://a777777.bbs.fc2bbs.net/?act=reply&tid=14111186

原爆投下が日本を救った_ ユダヤ人とトルーマンと昭和天皇に感謝
http://www.asyura2.com/09/reki02/msg/327.html

太平洋戦争は共産革命を恐れた昭和天皇が英米支配層と組んで起こした八百長戦争だった
https://a777777.bbs.fc2bbs.net/?act=reply&tid=14016737

昭和天皇「原爆投下はやむをえないことと、私は思ってます。」 - YouTube動画
https://www.youtube.com/watch?v=NQhVOTS0j7A

みんな大好きな白洲次郎さんの正体
https://a777777.bbs.fc2bbs.net/?act=reply&tid=14103660

明治維新と太平洋戦争の真相
http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/390.html

【原爆】隠されたアメリカの闇…日本人を使った人体実験だったのか?
https://a777777.bbs.fc2bbs.net/?act=reply&tid=14149837



原発関係投稿集
https://a777777.bbs.fc2bbs.net/?act=reply&tid=14038687

原子力発電は本当に危険なのか?
http://www.asyura2.com/17/lunchbreak54/msg/148.html

北海道停電で露呈した「原発を稼働しないリスク」
http://www.asyura2.com/17/lunchbreak54/msg/261.html

調査報告/原子力発電所における秘密
http://www.asyura2.com/09/reki02/msg/363.html

反原発運動は中国・朝鮮工作員が扇動していた
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/702.html

菅、枝野、北沢が妨害しなければ福島原発事故は起きなかった
http://www.asyura2.com/17/lunchbreak54/msg/747.html
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/424.html

放射能汚染地帯から子供たちを避難させなかった人々
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/986.html

東電福島第一原発汚染水の太平洋への放出の影響
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/1630.html

エネルギー不足で脱原発を後悔するドイツ人
https://a777777.bbs.fc2bbs.net/?act=reply&tid=14147366

【3.11東日本大震災】大津波や原発事故はなぜ起きた?責任はどこに?自衛隊の活躍秘話!
https://a777777.bbs.fc2bbs.net/?act=reply&tid=14150560

【福島第一原発10km圏内】立ち入り制限エリアから見た被災地の今
https://a777777.bbs.fc2bbs.net/?act=reply&tid=16823535

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