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ETFS天然ガス上場投資信託はなぜ安い?

1:777 :

2024/07/20 (Sat) 23:46:06

2022.04.08
天然ガスETFは1円上昇で2倍儲かるのに買えない、売れない理由
https://kabu-lounge.com/column/etf-lng/

ETFS天然ガス上場投資信託はなぜ安い?

そんなことが言えなくなる時代が来るのかもしれません…

2022年2月に始まったロシアによるウクライナ侵攻の影響を受け、コモディティ価格が軒並み上昇しています。

天然ガスも例外ではありません。


天然ガス先物

※出典:Investing.com

チャートは天然ガス先物の日足。

2020年と比較すると価格は4倍以上に跳ね上がっています。

この影響は当然ながら東証に上場する天然ガスETFにも及ぼされます。

この記事の中で紹介してきたようにこれまで天然ガスETFの価格は1円と2円の間を往復してきました。

それが22年4月8日には3.4円を付けました。

1円で買っていれば3.4倍。2円で買っていても1.7倍の利益です。

しかし、これだけでは終わらない可能性が出てきています。

ウクライナ戦争によるロシアへの西側諸国の経済制裁により、ロシアからの石炭などのコモディティを禁止する動きが活発化しており、天然ガスについてもリトアニアが輸入禁止を決めました。

ドイツやイタリアなど、主要国がロシアからの天然ガスの輸入に依存しており、本格的な輸入の禁止にはなっていませんが、ロシアの方から輸出禁止に動く可能性も考えられるため予断を許しません。

もしそうなれば、おそらく天然ガスの価格はさらに跳ね上がるでしょう。

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インフレも進んでいますし、天然ガスETFをポートフォリオに加えることも検討しています。
管理人アイコン
クロサキもポートフォリオに組み込みました。
実は2021年に天然ガスETFを取り巻く環境に変化がありました。

この記事では、1円で買って2円で売ることができないとお伝えしてきました。

しかし、東証はETFの呼び値の変更を行い、天然ガスETFに関してはTOPIX100銘柄と同じ呼び値のルールを適用することとなりました。


天然ガスETF 呼び値

※出典:JPX

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どんな変化なのでしょうか?
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かんたんにいうと、価格1000円以下なら0.1円単位で注文が出せるようになりました。そのため、約定がしやすくなりました。

天然ガスETF 呼び値変更後チャート

チャートを見ると一目瞭然。

それまでのバーコード状態から価格が動きやすくなりました。

呼び値が変わったことで約定しやすくなったこと、ウクライナ戦争による世界情勢の影響などにより、今後も天然ガスETFの価格が上昇していく可能性が高まりました。

もちろん、投資の世界に絶対はありませんので自己判断でお願いします。

ただ、環境が著しく変化したので追記をさせて頂きました。

(22/4/8追記)

目次
天然ガスETF(1689)は1円上昇で100%儲かるのに買えない、売れない理由
WisdomTree天然ガス上場投信(天然ガスETF)とは
天然ガスETFはなぜ安い?
ガスETFの理屈では儲かるが、買えない、売れないリスク
ガスETFの上場廃止の可能性
WisdomTreeのガスETFはハイリスク・ハイリターン
天然ガスETF(1689)は1円上昇で100%儲かるのに買えない、売れない理由
(最終更新日2022/4/8:元記事2020/1/24)
天然ガスETFの1円上がるだけで2倍も儲かる魅力をご存じですか?

天然ガスETFはヤフーファイナンスを見ると、毎日のように値上がり率or値下がり率の1位もしくは上位に表示されています。

1円上がるだけで株価が2倍になるのなら買いたい!

そんな誘惑にかられることもあるでしょう。

管理人アイコン
正直にいうと、株投資歴15年以上になる管理人はあります
何しろ毎日のように値上がり率1位にランクインされるので、ヤフーファイナンスを見るたびに目に入ってきてしまう。

気になってしまうのが人情ではありませんか?

だからきっと、天然ガスETFが気になっている投資家が多いだろうと思い、取り上げることにしました。

副管理人アイコン
天然ガスETFには、さまざまなリスクもあるようです。メリット・デメリットを正しく理解していきましょう
WisdomTree天然ガス上場投信(天然ガスETF)とは
このガスETF、正式名称は「WisdomTree天然ガス上場投信(1689)」といいます。

東証上場の天然ガスETFで、外国籍のETFの一種です。

天然ガスETF
※出典:ヤフーファイナンス

上のチャートのように、株価は1円と2円の間を往復。

株価1円で買って2円で売れば100%儲かる。

簡単に儲かる金融商品ですよね?

……理屈のうえでは。

こんな書き方をすると何か裏があると感じたあなた…正解です!

理論上は天然ガスETFを1円で買い、2円で売る。

これを延々と繰り返せば億万長者にまっしぐらです。

しかし、この戦略には「買えない」「売れない」というリスクがつきまといます。

ただ、それを語る前に、そもそも天然ガスETFとは何なのか?なぜ安いのか?

わかりやすく解説していきましょう。

この天然ガスETFの正体は、米国の運用会社WisdomTree(ウィズダムツリー)が発行する天然ガスETFです。

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Wisdomtree(WT)は世界を代表するETF(上場投資信託)を提供する会社なんですよ。ETFに特化した運用会社では唯一の上場企業となっています
管理人アイコン
WisdomTreeは複数の国に同じETFを上場させており、天然ガスETFのメイン市場はロンドン市場と目されています
天然ガスETF以外にも、東証にはさまざまなETFが上場されています。

WisdomTreeのETF一覧

天然ガスETFはなぜ安い?
天然ガスETFはどうして安いのか?

その答えは、メインであるロンドン市場での価格も安いからです。

ガスETFロンドン市場
※出典:FINANCIAL TIMES

20/9/11現在、価格は0.0166米ドルとなっており、日本円に換算すると1.76円となります。(1米ドル=106円換算)

東京市場の価格とほぼ同じ水準です。

これが「ガスETFの価格がどうして安いのか?」への答えです。

ガスETFの理屈では儲かるが、買えない、売れないリスク
ガスETFを1円で買えば、たった1円の上昇で100%の大儲け。

理屈の上ではそうですが、やはり世の中そう甘くありません。

管理人がWT天然ガスETFへの投資を考えた時、ぶつかった問題をお話しましょう。

ズバリ、「買いたくても買えない」「売りたくても売れない」問題です。

なぜそうなるのか?

それは買い・売りともに注文数が異常に多いからです。

下図のガスETFの板情報をごらんください。
ガスETF 板情報
※引用元:SBI証券

ガスETFの板を見ると、

1円に2.4億株の指値買い注文
2円に0.7億株の指値売り注文

があります。

それに対して出来高は290万。

1円で買いたいと思う投資家がいかに多いことか…

投資家の心理をよく映しだした板情報ですね。

それに対して、売りたい投資家は最低でも2円以上で売りたいので、なかなか1円での売り注文を出してくれません。

その結果、異常に多い注文数のわりには出来高が少ない現象が起きてしまいます。

1円でガスETFを買って儲かるためには、2.4億株の買い注文に並ばなくてはなりません。

証券取引所の売買ルールの1つに、約定は先着順というのがありますが、注文数が多すぎて自分の順番がなかなかやってこない…

長蛇の行列に根気よく並んで、奇跡的に1円で買えたとしても、みんな1円で買いたいので2円でなかなか売れない

★買いたい株価で買えない
★売りたい株価で売れない

約定したくてもできないことは、投資家にとってはリスク以外の何物でもありません。

しかし、1円で買って2円で売れれば100%のリターンがあるのも事実。

ガスETFに並ぶ人は、リスクを承知で儲かることに賭ける人たちなのです。

何しろ1円上がるだけで利益の期待値が100%。

リスクを取ってでも、儲かる方に賭けたくなる気持ちはわからなくありません。

ただ、もし2円で買ってしまって1円で売らざるを得ない状況になってしまった場合、たった1円の差で-50%の損失になりますので注意が必要です。

こういう時に、売りたい価格で売れないというジレンマに陥り、大変なストレスになります。

ガスETFの上場廃止の可能性
これだけ1~2円で価格が動かない天然ガスETF。

はたして上場している意味があるのか?
そんな疑問を持つかたもいることでしょう。

ガスETFの上場廃止の可能性についても言及しておきます。

結論からいうと、Wisdom Treeが上場廃止にしない限りは現行の東証のルール上は上場廃止にはなりません。

上場会社の場合ですと、東証の規程では、上場会社の株価が3ヶ月1円の状態がつづくと上場廃止になります。

※上場廃止の株がどうなるかは、下記記事に詳しく書いてあります。
↓↓↓
上場廃止の株はどうなる?【徹底解説】

しかし、1689天然ガスETFは会社ではなくETF。
この基準が適応されないのです。新たにルールが作られれば話は別です。

東証は市場再編を含めて改革を行っている真っ最中なので、将来的には上場している意味がほとんど感じられないETFを上場廃止にする方向に動く可能性はあるかもしれません。

※東証の市場再編&改革について下記記事で詳しく書いています。
↓↓↓
東証プライムの企業一覧、最新500社リストを公開

WisdomTreeのガスETFはハイリスク・ハイリターン
ガスETFへの投資は、大きく儲かる可能性もあるため、リスクテイカー(大きなリスクを取って投資する人)にとっては魅力的な投資先といえるかもしれません。

しかし、一般的な投資家にとっては、この天然ガスETFを買うことは投資ではなく投機になることでしょう。

あくまで管理人の私見ではありますが、ガスETF(WisdomTree天然ガス上場投信)には投資初心者は手を出さない方が無難だと思います。

特に、退職金を運用したり、老後の資産を構築するためにリスクをなるべく減らして安全な運用をしたい人にはおススメできません。

せっかくの投資資金を減らしたくはないでしょうから。

注文を出しても、なかなか約定しないのは結構イライラするものです。

それに耐え、リスクを承知の上でハイリターンを狙いにいく人には良いかもしれません。

ただ、ガスETFに参加している投資家は機関投資家が多いらしいので、個人が機関投資家に勝てるかというとかなり難しいと思います。

とはいえ、短期ではなく数年間保有するつもりでガスETFを買うのなら、数年後に10円くらいに上がる可能性はゼロではありません。

1円で投資して10円になれば10倍。

夢のテンバガーです。

オイシイといえばオイシイ銘柄ではあります。

ですが、筆者は決して推奨はしません。

以下は、天然ガス先物の月足チャートです。

<天然ガス先物の月足チャート>
ガスETF チャート

参照:トレーディングビュー

チャートを見ると、2008年に天井をつけて以降、下降トレンドが続いています。

仮に天然ガスETFを株価1円で買えたとしても、数倍になるにはかなり時間がかかりそうですね。

ただ、ガスETFは気になる銘柄ではあるので、今後もフォローはしていきたいと思います。

2019年にテンバガーになった個別株には8円だった株もありますので、天然ガスの価格が上昇するなど、何かのきっかけで人気に火が付けば大きな利益も上げられることでしょう。

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カーボンニュートラル実現に向けて、液化天然ガスの生産・消費によって生じる二酸化炭素相当分を植林などの手段で削減・吸収する取り組み「カーボンニュートラルLNG」が注目されているそうですよ
参考:動き出すカーボンニュートラルLNG、脱炭素へ新手法

1円の銘柄に投資するというのは、ある意味究極の逆張り。

しかし、しっかりとした分析をしないとヤケドします。
https://kabu-lounge.com/column/etf-lng/


▲△▽▼


グローバルマクロ・リサーチ・インスティテュート | 世界の金融市場における分析と実践
https://www.globalmacroresearch.org/jp/

追い込まれた日銀!? 石原順チャンネル
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株で儲ける方法教えてあげる(こっそり)
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日本で購入できるコモディティ銘柄の ETF
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金ETF と 銀ETF のお薦め銘柄
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【プラチナ投資】国内ETFを比較!
https://a777777.bbs.fc2bbs.net/?act=reply&tid=16861223

日本で購入できる原油ETFの一覧とそれぞれの特徴は?
https://a777777.bbs.fc2bbs.net/?act=reply&tid=16861221

ETFS天然ガス上場投資信託はなぜ安い?
https://a777777.bbs.fc2bbs.net/?act=reply&tid=16861236
2:777 :

2024/07/20 (Sat) 23:50:01

かなり下落してきたコモディティ銘柄、長期的には円やドルの貯金の代わりになるか?
2024年7月11日 GLOBALMACRORESEARCH
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/51136

コロナ後のインフレもある程度収まり、アメリカでは利下げも議論されている中、エネルギー資源や農作物などのコモディティ銘柄がかなり下落しているので一度各銘柄のチャートを確認しておきたい。

コロナ後のインフレとコモディティ

コモディティ銘柄はコロナ相場の初期には花形だった。インフレとはものの値段が上がることだから、すべての製品の原材料であるコモディティ銘柄はインフレ相場では相場の中心にあった。

筆者は2020年の段階でコモディティ価格が上昇していたことに着目し、コロナ後の現金給付による物価高騰に警鐘を鳴らしていたことを覚えている読者もあるだろう。

金融市場にインフレの兆し: 金、原油、穀物価格が高騰 (2020/10/14)
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/11801


だがその後世界中の中央銀行が利上げをしたことで、インフレ率は落ち着きを取り戻しつつある。

インフレ減速を示す5月の米国のインフレ率
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/49897


それでインフレ相場でもてはやされたコモディティ銘柄は数年前ほどは注目されなくなっている。

農作物の長期チャート

だからあまり価格に注目していない読者も多いだろう。だがこの記事ではコモディティ価格がかなり下がってきていることを一度指摘しておきたいのである。

特に下がっているのは農作物である。まずは小麦から取り上げよう。小麦先物の長期チャートは次のようになっている。


小麦はロシアとウクライナが主要な生産国であり、2022年のロシアのウクライナ侵攻で価格が高騰したことで知られる。

ウクライナ危機でコモディティ価格高騰、小麦を一部利確してシルバー買い (2022/3/6)
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/20954


だがその後インフレは収まり、その時の高値の半分以下の水準まで落ちてきている。

小麦を最初に挙げたのはエネルギー価格との連動がない農作物の代表だからで、大豆やコーンなどバイオ燃料の原材料になり原油価格などに連動する銘柄はまた分けて考えるべきだからである。

だがコーンの価格もかなり下がってきている。


大豆はまだもう少し高いだろうか。


上昇する原油、下落する天然ガス

コモディティ市場で特に下がっているのは農作物で、例えば原油価格などはそれほど下がっていない。以下は原油価格のチャートである。


だが一方で天然ガス価格はかなり下がっている。


結論

上記のように、コモディティ価格はインフレ相場を経てかなり安い水準まで下がってきている。

今後のコモディティ価格の推移は、もちろんインフレがどうなるかということにかかっている。筆者の予想では、11月のアメリカ大統領選挙でトランプ氏が勝利すれば相場はインフレ・高成長相場へと突入するというものである。

トランプ氏が大統領再選なら株価やドルはどうなる? 2016年のトランプ相場を参考に
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/50128


だがインフレ相場に賭けるのであれば、今回主に紹介した農作物よりも金属価格や金利の上昇に賭けるトレードの方がスマートだろうと考えている。

フォン・グライアーツ氏: ゴールドとシルバーの本当の上げ相場はこれから
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/49783

アメリカの金利がまだ低いと言える理由
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/50863


しかしそれでも農作物の価格が下がってきていることには注目しておきたい。特に日本円の長期的信認が信じられない日本の読者にとっては役に立つだろう。

筆者も当然日本円は長期的には駄目だと考えている。日銀の植田総裁もこの問題を解決できないだろう。

日銀の植田総裁が円安を止められない理由
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/47910


だから資産を円のまま置いておいてはならない。だがインフレ相場における株式のパフォーマンスは悪く、ドル預金もゴールドなどに比べると長期的に価値を失っているのである。

レイ・ダリオ氏: インフレ再加速なら株式投資のパフォーマンスはゴールドに勝てない
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/50309

フォン・グライアーツ氏: すべての紙幣の価値は最終的にゼロに向かってゆく
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/49744


そこで老後の資金を蓄える手段として、円やドルではなく農作物の先物やETFを長期的な安値にある内に買い、それで資産を蓄えておくことを推奨したいのである。

上のチャートはすべてドル建てのチャートで、ここの記事ではいつもドルベースで物事を考えているが、この場合は当然円建てで考えるわけである。

仮にドル建てで農作物の価格が上がらなくても、円安になればその分は日本の投資家にとっては円安のヘッジになる。また、ドル建てでも超長期的にはドルの毎年のインフレを織り込んで、どの銘柄も価格が上昇している。

ドルのパフォーマンスも長期的には信用できない以上、どうやって貯金するのかということは投資の専門家にとっても難題である。

しかし農作物の長期投資は1つの選択肢になるのではないか。コモディティ投資については、やや古い本ではあるがジム・ロジャーズ氏の『商品の時代』も参考にしてもらいたい。


大投資家 ジム・ロジャーズ が語る商品の時代 – 2005/6/1
ジム ロジャーズ (著), 林 康史 (翻訳), 望月 衛 (翻訳)
https://www.amazon.co.jp/%E5%A4%A7%E6%8A%95%E8%B3%87%E5%AE%B6%E3%82%B8%E3%83%A0%E3%83%BB%E3%83%AD%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%BC%E3%82%BA%E3%81%8C%E8%AA%9E%E3%82%8B%E5%95%86%E5%93%81%E3%81%AE%E6%99%82%E4%BB%A3-%E3%82%B8%E3%83%A0%E3%83%BB%E3%83%AD%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%BC%E3%82%BA/dp/4532351561?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&crid=3Q5S974NCFIB0&dib=eyJ2IjoiMSJ9.hb6LumPQBWtZGBMksI52dYnpcq4575jNEojRKIPdyWBpY_r4TskRRySBQN4S5D52_yYDAsfKoGK09xXg8Q8Ue8OTpTlgX56lkbdLLx-sDELWf7YfkPn4IqHf_9ddsaURV3Y0_MsSNGl7b9MU8z-b6g78qsnOMxbObzVmAFNyHwsaH0gMBZmx6hPJwYp-kmEOiz7EPpzvknbIrOH50ONrSAXPFkJfTr_7VbZTfo60Zru6YmkvWcxAVVErLnsclafrNFymocwHOOHoIMjZXqPCsJqMqcxitfKwyp5JEGdVIB4.XwcLtor64gcbZakQNZCeP7s5OKe2DnCB3nFOhvpRw90&dib_tag=se&keywords=%E5%95%86%E5%93%81%E3%81%AE%E6%99%82%E4%BB%A3&qid=1718082157&sprefix=%E5%95%86%E5%93%81%E3%81%AE%E6%99%82%E4%BB%A3,aps,176&sr=8-1&linkCode=sl1&tag=globalmacrore-22&linkId=55598bb3f72635584b2ce42bc55fa7fd&language=ja_JP&ref_=as_li_ss_tl


https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/51136
3:777 :

2024/07/20 (Sat) 23:55:49

2024年、一番割安なコモディティはどれか?
2024年1月5日 GLOBALMACRORESEARCH
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/43150#more-43150

さて、2024年が始まったわけだが、株式市場についてはもう記事を書いておいた。

2024年の米国株の推移予想


では貴金属やエネルギー資源、農作物などのコモディティ市場はどうなっているのか? 一度市場全体を俯瞰してみよう。

原油

まずは世界経済にとって重要なエネルギー資源から見てみよう。

原油価格は次のように推移している。長期的な立ち位置を見たいので、長期チャートとなっている。


チャートを見れば、原油価格は2020年のコロナショックの底値と、その後の現金給付とウクライナ戦争による高値との間ぐらいに位置している。

ハマス・イスラエル戦争という不確定要因を除くならば、原油価格は世界経済が上向きならば上方向、下向きならば下方向に行くだろう。ラリー・サマーズ氏の見方か、ジェフリー・ガンドラック氏の見方かという話である。

サマーズ氏: 米国経済リスクは景気後退よりもインフレ再加速
ガンドラック氏: インフレが下がる限り景気後退は絶対に起きる
天然ガス

一方で、同じくエネルギー資源である天然ガスは少し違った動きをしている。


2022年2月から始まったロシア・ウクライナ戦争後に急騰した天然ガス価格だが、その後落ち着いてむしろ底値付近で推移している。天然ガスは気候に大きく左右されるので、今年の冬があまり寒くないということが原因である。また、アメリカのシェールガスの掘削効率はどんどん上がっており、供給が多いという構造もある。

だがもしガンドラック氏のように景気後退側に予想する投資家がいるのであれば、産業需要よりも家庭需要の影響が大きい天然ガスは、価格水準がかなり低いことも含めて原油よりもリスクの低い投資対象かもしれない。

また、天然ガスを輸送するためには冷却して液体にする必要があり、専用の港の建設やLNG船の建造など原油よりも移動の障壁が大きい。

だがウクライナやパレスチナなどで西側とグローバルサウスの対立が大きくなり、西側諸国がアメリカからのLNG輸入を本格化させることがあれば、長期的にはアメリカの天然ガス価格上昇に貢献するというアップサイドも考えられる。

ゴールド

次は貴金属である。まず金価格はコロナ後に景気刺激とインフレで急騰したが、その後の利上げで足踏みが続いている。

だが長期的に見ると最高値水準で推移しているのは変わらない。長期チャートは次のようになっている。


金価格はやはりインフレ動向と金利次第だろうが、今回注目したいのは銀価格との長期的バリュエーションの違いである。

シルバー

銀相場のチャートは次のようになっている。


ゴールドとは明らかにバリュエーションが違う。

この違いは、市場がまだ長期的インフレを信じてはいないことに由来している。何故ならば、以下の記事で解説しているが、前回長期的なインフレ相場となった1970年代には、金も銀も同じように20倍以上上がっているからである。

1970年代の物価高騰時代における貴金属や農作物の価格推移
この銀価格の割安さは、恐らく今のコモディティ市場で一番重要である。アメリカの中央銀行が長期的にはインフレを止められないと予想するのであれば、いつかのタイミングで銀価格は1970年代に近い上昇トレンドに乗ってゆくはずである。

短期的には、今年か来年に景気後退があれば金相場も銀相場も下がることになる。だが長期保有を考えるならば、その一時的な下落も長期的な上昇を考えれば許容できるかもしれない。

結局はインフレ第2波があるのかどうかである。

ドラッケンミラー氏、アメリカ経済のハードランディングとインフレ第2波を予想
砂糖

最後は農作物だが、実は農作物の多くはエネルギー価格に連動している。バイオエタノールの原料になる作物が多いからである。

だからまずはエネルギー価格の連動のある作物の例として、砂糖の価格チャートを掲載してみよう。


コロナ後に価格が回復してそこから下落しているところまで原油価格と一致している。一方で原油とは関係がない小麦はどうだろうか? チャートは次のようになっている。


長期的な底値水準に近づいていると言えるだろう。エネルギー価格との連関がないことが価格を押し下げているのだが、この状況で筆者が砂糖か小麦かどちらかを買えと言われれば、小麦を買うだろう。

一方で、次に景気後退があれば安全資産と呼ばれるゴールドも含めてコモディティ市場全体は下がることになる。その時に原油が下がっていれば、原油やそれに連動するコモディティを買っても良いかもしれない。長期的なインフレ相場を信じており、今何か買いたいと言う人があれば、筆者は小麦か銀を薦めるだろう。

結論

とりあえず年始なのでコモディティ市場を俯瞰してみた。また、あまり多くの人はフォローしていないだろうが筆者が去年から推しているウランの価格チャートも最後に載せておこう。

ウラン投資のポテンシャル: 気候変動と原子力発電 (2023/7/25)

これに関してはもしかすると記事を書き始めて以来の大当たりかもしれない。だが景気後退が来ればこれも下がるので、あまり一喜一憂しないことである。

エネルギー不足で脱原発を後悔するドイツ人とウラン価格の推移予想
COP28、世界の原子力発電3倍を目標、ウラン投資に追い風

https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/43150#more-43150
4:777 :

2024/07/21 (Sun) 00:26:23

1970年代の物価高騰時代における貴金属や農作物の価格推移
2023年4月3日 GLOBALMACRORESEARCH
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/35411

世間でインフレが話題になるなか、ゴールドやシルバー、とうもろこしや小麦などの金融市場で取引されるコモディティ銘柄がインフレ回避のために買われ、金融引き締めが行われるたびに下落してゆく。

だがインフレが長期化するならば、コモディティ相場の上昇は長期トレンドである。その時に各銘柄はどのように動くのか。どの銘柄を買えば良いのか。

インフレという長期トレンド

アメリカで過去に物価高騰が起きたのは1970年代であり、その時もインフレは1度だけ来たわけではなかった。インフレは3度の波となって世界経済を襲った。以下は当時のアメリカのインフレ率および政策金利のチャートである。


中央銀行が緩和をすればインフレになり、引き締めをすれば経済がクラッシュするということを繰り返し、インフレ率は長期的には高騰していったのである。

だからゴールドなどの価格も常に一直線で上がり続けたわけではない。それは今と同じである。

だがインフレが本当の意味で打倒されるまで、1980年にFed(連邦準備制度)のボルカー議長がやったように、不況になって通りが失業者で溢れるようになっても高金利を断行しインフレを本当に殺してしまうまでは、コモディティの長期上昇トレンドは変わらないはずである。

1970年代のコモディティ相場

逆に言えば、一時的にインフレが弱まってはいるが、そのときに中央銀行が気を緩めて緩和を行うならば、その時はコモディティ銘柄を買うチャンスだということである。

だがどの銘柄を買うべきかという問題はある。インフレ回避と言えばゴールドだが、インフレとは紙幣は溢れているがものは足りないという状況である。人々にとっては食料が足りないはずであり、ゴールドはなくとも生きていける。

ではゴールドと農作物、どちらを買えば良いのか? 過去の物価高騰、つまり1970年代の相場では、どちらがより上がったのか? 自信をもって即答できる読者がどれだけ居るだろうか。

金相場

ではまずゴールドから見ていこう。インフレ前、金価格はおよそ35ドルで推移していた。そもそもゴールドは1971年のニクソンショックまでドルに固定されていた(金本位制だった)から、それまで金価格は動かなかった。

レイ・ダリオ氏、「現金がゴミ」になったニクソンショックの経験を語る
だがこの固定が外されると、ドルの価値は暴落し、金価格は物凄い勢いで上がっていった。以下が当時のチャートである。


天井は1980年の875ドルだから、元々の35ドルから金価格はちょうど25倍になったことになる。

銀相場

これをまずシルバーと比べてみたらどうか。銀価格はもともと1.8ドル程度だったが、それが10年間のインフレを経てこうなった。


最高値は1980年の48ドルなので、27倍程度ということになる。

上昇幅はゴールドとほぼ同じだが、チャートを見るとシルバーの上昇の方がゴールドよりも遅れており、上昇を始めてからの角度が急であることが分かる。

インフレ対策でまずゴールドが買われ、ゴールドがかなり上がったのでそれにつられてシルバーが上がるイメージだろうか。ジム・ロジャーズ氏が何度もシルバーの出遅れを強調していることには理由があるのである。

ジム・ロジャーズ氏: インフレ対策でコモディティは買い、銀と銅と砂糖が安い
ちなみにこれらの上がり方を上がりすぎだと思った人がいれば、それは正しい。何故ならば、10年間で物価自体は2倍強にしかなっていないからである。

一方でゴールドとシルバーはその10倍以上上がったことになる。貴金属購入の目的がインフレ回避だとすれば、この上昇は理屈に合わない。

だが世界中の人々がインフレを避けようとした一方で、ゴールドとシルバーの供給が限られていたことでこうしたバブルが醸成されたのである。

農作物

では一方で農作物はどうか。インフレとは食料品などが高騰して買えない状況なのだから、人々は食料品を買い占めるのではないか。ゴールドがいくらあっても食糧不足は一切解決されない。

では例えばとうもろこしの価格はどうなったか。


とうもろこしの価格は元々1.2ドル程度だったが、期間内の高値は4ドル程度なので、3倍強といったところだろうか。ゴールドやシルバーの上がり方に比べて物価自体の上昇率(2倍)に近い、常識的な上がり方だと言える。

小麦のチャートは以下だが、とうもろこしとそれほど変わらない。


元々1.5ドル程度だった価格が最高値では6ドルを超えているので、4倍強である。

結論

ということで、長期インフレ相場で賭けるとすれば農作物よりも断然貴金属だということが分かった。農作物が悪いわけではなく、農作物が比較的常識的な範囲で上下している一方で、貴金属はインフレ回避のために完全にバブルになるのである。

こうして1970年代の価格推移を見てみれば、コロナ後の金価格がコモディティ相場全体の下げ相場においても比較的強い理由が分かる。市場はインフレの長期化を見込んで1970年代のモードに入ろうとしているのである。

この金相場のバブルはインフレが完全に退治されるまで続くだろう。Fedの現議長パウエル氏は果たしてボルカー氏の金融引き締めが実体経済に引き起こした大不況を再現できるだろうか。出来なければインフレは止まらないのである。


ポール・ボルカー氏、1980年のインフレ打倒が どれだけ厳しかったかを語る
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/27377


https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/35411
5:777 :

2024/07/23 (Tue) 05:04:25

トランプ相場の形が少しずつ見え始めている。
投資家は何らかの形で原油価格下落に恩恵を受けるポジションを持つべきである。


トランプ前大統領: 金利を下げてインフレも下げる
2024年7月21日 GLOBALMACRORESEARCH
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/51483

引き続き、11月のアメリカ大統領選挙で再選を目指すドナルド・トランプ氏前大統領のBloombergによるインタビューである。

アメリカのインフレ

大統領選挙ではトランプ氏が優勢だが、どちらの候補が勝つとしても、筆者や何人かの著名投資家は選挙後のばら撒きによってインフレが悪化することを懸念している。

グリフィン氏: バイデン大統領再選ならトランプ氏復活よりインフレ的
トランプ氏、自分の経済政策がインフレを再発させるというサマーズ氏の批判に反論


当の本人であるトランプ氏はどう思っているのか。トランプ氏は次のように述べている。

インフレは国を破壊する。インフレは興味深い現象だ。

あなたがたはインフレについてわたしよりもよく知っているだろうが、わたしもインフレについてたくさん勉強した。

昔のドイツや他の多くの国の歴史を見れば、インフレが最終的には国を破壊するということが分かる。

インフレと大統領選挙

トランプ氏はかなりインフレを気にしている。インフレについて勉強したと言うのだから、恐らく1970年代の物価高騰でインフレを止められなかった大統領がことごとく敗北している事実も知っているのだろう。

一方で、スタンレー・ドラッケンミラー氏の指摘では、金利を上げてインフレ退治し、実体経済を景気後退に陥れることはそれほど政治的に高コストではない。彼は次のように述べていた。

ドラッケンミラー氏: ソフトランディングのことは忘れろ


ボルカー氏(訳注:金利を上げた当時のFed議長)が正しいことをした結果、1982年に経済が酷い状態になった後、1984年にレーガン大統領は49の州で勝利した。

結局、インフレ政策は企業しか利さないので、しらふに戻った国民にとって支持する理由などないのである。

ガンドラック氏: 2%インフレ目標は完全に恣意的な数字


だから選挙で勝ちたければ問答無用でインフレを抑えれば良い。だが高金利にはもう1つ、50年前にはなかった問題が今ではあることをトランプ氏は知っているようだ。

トランプ氏は次のように述べている。

金利でインフレを打倒するのはある種の自殺行為だ。債券の利払いがあるからだ。国債の利払いがアメリカを生きたまま食らってしまう。

政府債務が莫大な金額になっていることである。金利上昇によってその国債に利払いが発生し、アメリカ政府は借金の利払いのために借金する状況に追い込まれている。

ガンドラック氏: 米国債が債務減免される可能性


トランプ氏のインフレ対策

ではトランプ氏はどうするのか。彼は次のように述べている。

わたしはコストを下げようと思っている。インフレを打倒する手段は金利でなくても良い。コストを下げれば、金利を下げることができる。

わたしには金利を下げる代わりにエネルギーコストを下げる案がある。

エネルギー価格を大きく押し下げる。アメリカの地中には液体のゴールドが埋まっていると言われるが、それは真実だ。アメリカは「液体のゴールド」を誰よりも持っている。

トランプ氏は原油価格を押し下げ、コストダウンによってインフレを打倒しようとしている。

幸か不幸か、アメリカの産油企業はバイデン大統領の脱炭素政策によって生産能力を制限されている状況にある。

サマーズ氏: エネルギー価格を高騰させる脱炭素政策は健全ではない
レイ・ダリオ氏、環境サミットで脱炭素に警鐘、原油業者を賛美


だから脱炭素政策を廃止することでアメリカは原油の生産を増やすことができる。そうすれば原油価格は下がるだろう。

トランプ氏は金利を上げて需要を落とす方法ではなく、原油価格を下げる方法でインフレに立ち向かおうとしている。

結論

だが実際どうなるだろうか。トランプ氏は利下げとインフレ打倒を両方やると言っているが、筆者は減税などトランプ氏の他の公約との組み合わせで、少なくとも長期や超長期の金利は上がると考えている。

トランプ氏が大統領再選なら株価やドルはどうなる? 2016年のトランプ相場を参考に
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/50128


しかしトランプ氏は脱炭素政策廃止に関しては本当に本気だと言える。原油価格を下げることがプーチン大統領との交渉の鍵にもなると言っているから、トランプ氏は何が何でも原油価格を下げようとするだろう。

トランプ前大統領: プーチン大統領は原油価格で操れる
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/51460

だから投資家は 何らかの形で原油価格下落に恩恵を受けるポジションを持つべきである。トランプ相場の形が少しずつ見え始めている。
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/51483



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6:777 :

2024/07/23 (Tue) 06:38:23

日本で 購入できる コモディティ銘柄の ETF
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