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【プラチナ投資】国内ETFを比較!

1:777 :

2024/07/20 (Sat) 21:53:17

まずは中規模の下落があった後、本当の暴落は2030年以降に訪れると考える理由
実践!エリオット波動 有川和幸
収録日:2024年2月5日
21:10 からプラチナのエリオット波動分析
https://www.youtube.com/watch?v=1VKpjo9ThQE&t=147s


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【プラチナ投資】国内ETFを比較!
2020年9月26日
https://todai-economy.online/platinum-etf/

プラチナなどの貴金属はインフレ強い投資先として知られています。

プラチナに投資する際、ETF(上場投資信託)を使う方法があります。

この記事では、国内に上場しているプラチナのETFの概要、それらの比較、おすすめについて記します。


プラチナのETF

純プラチナ上場信託(1541)
三菱UFJ信託銀行が管理しており、現物国内保管型です。1キロ単位で現物に引き換えることができます。

大阪取引所先物価格に連動します。

信託報酬は0.55%です。


Wisdom Tree 白金上場投信(1674)
HSBC銀行アメリカがプラチナの現物を保管しています。

ロンドン白金・パラジウム市場のプラチナのスポット価格に連動します。

信託報酬は0.49%です。


NEXT FUNDS 日経・JPX白金指数連動型上場投信(1682)
野村アセットマネジメントが管理しています。

大阪取引所に上場している白金先物の流動性の高い限月に連動します。

信託報酬は0.495%です。


プラチナETFの比較
9月26日現在、1541は2894円/口、1674は9010円/口、1682は160円/口です。

長期のチャート(10年)を以下に示します。1541が赤線、1674が青線、1682が緑線です。価格を正規化するため、10年チャートの起点を合わせて、そこからの変動率を示しています。

1682は1口あたりの価格が安いので、追従性があまり良くないことがわかります。


おすすめのプラチナETF
1682は1口あたりの価格が安く、追従性があまり良くないので、長期投資の対象としては避けるべきでしょう。

1541・1674であればどちらでもいいと思いますが、プラチナ現物との引き換え(裏付けの確かさ)を重視するのであれば1541をおススメ、信託報酬の低さを重視するのであれば1674をおススメします。
https://todai-economy.online/platinum-etf/


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グローバルマクロ・リサーチ・インスティテュート | 世界の金融市場における分析と実践
https://www.globalmacroresearch.org/jp/

追い込まれた日銀!? 石原順チャンネル
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株で儲ける方法教えてあげる(こっそり)
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日本で購入できるコモディティ銘柄の ETF
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金ETF と 銀ETF のお薦め銘柄
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【プラチナ投資】国内ETFを比較!
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日本で購入できる原油ETFの一覧とそれぞれの特徴は?
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ETFS天然ガス上場投資信託はなぜ安い?
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2:777 :

2024/07/20 (Sat) 22:00:06

EVの需要減速はプラチナ価格を復活させられるか
2024年4月9日 GLOBALMACRORESEARCH
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/47058

アメリカやヨーロッパなどでEV(電気自動車)の売れ行きが減速している。それと同時にハイブリッド車の売れ行きが伸びているという。

このEVからハイブリッドへのシフトは自動車メーカーの株価に影響を及ぼすだけでなく、金属市場にも大きな影響を与えると思われる。

EVからハイブリッドへ

欧米諸国でEVが売れなくなっているらしい。理由は簡単である。充電に時間がかかり、補助金がなければ価格も高く、何より大して環境に良いわけでもないからだ。

例えば欧州自動車工業会のデータによれば、去年の新車販売でEVの割合は15%だった一方で、ハイブリッドは34%だった。エンジン車の49%と合わせると8割以上がエンジン搭載車ということになる。

充電場所もほとんどないにもかかわらず早々とEVを買った人々は、脱炭素政策を熱心に支持する政治的にリベラルな人々である。

だがどうも欧米諸国では、そうした宗教的理由によって不便でもEVへの乗り換えを選んだアーリーアダプターへの普及は終わってしまったらしい。

そして宗教的理由のない一般の消費者は、欧米でも不便さや追加のコストを受け入れてまでEVを買おうとはしていないようだ。

株式市場への影響

そうした流れは先ず株式市場に影響を及ぼす。EVの普及スピードに恩恵を受けてきたのはまずTeslaだが、アメリカでもTeslaの売れ行きは鈍化しているようで、最近の決算、特に業績見通しが期待はずれに終わり、Teslaの株価は下落トレンドに入っている。


EVの売上急増はTeslaの高成長と連動していた。EVが急激に台頭する限りTeslaの株価も急激に上がっていった。

だが今ではEV全体の売上自体が鈍化しているなかで、EVにおけるTeslaのマーケットシェアも中国のBYDなどに猛追されている。アメリカでは今年か来年には抜かれるのではないかと言われている。

ハイブリッドの普及と株式市場

そしてEVの販売鈍化は、その代わりにハイブリッド車が売れているということでもある。

欧米の自動車メーカーは欧米の政府のEVシフトという言葉を信じてハイブリッドにほとんど力を入れてこなかったので、その需要に対応できていない。

一方で、それでもEV普及が無理だと予想して意地でもハイブリッドを作り続けたメーカーがある。トヨタ自動車である。

だからEV需要減速でTeslaの株価が下がる中、トヨタの株価は急上昇している。


こうした流れを見ながら考えたことがある。この流れは単に自動車メーカーの株価に影響するだけのものではない。他にも影響を受ける市場がある。

例えば金属市場である。自動車には様々な金属が使われていて、その種類はEVかハイブリッド車かガソリン車かによって異なる。

そしてハイブリッドやガソリン車などのエンジン搭載車に使われていて、EVにはほとんど使われていない金属が存在する。プラチナである。

プラチナ相場への影響

プラチナは排気ガス中の有害成分を浄化するための三元触媒コンバーターに使われている。三元触媒コンバーターはプラチナ、パラジウム、ロジウムによって一酸化炭素などを除去するもので、排気ガスの存在しないEVには当然不要なものである。

プラチナの需要のうち自動車触媒への使用は約4割ほどを占めており、EVへのシフトが実現すればこれらの需要がなくなるため、プラチナはEVシフトにおいて金融市場でもっとも割りを食う銘柄として嫌われてきた。

だから最近の貴金属の価格上昇にもかかわらず、プラチナ価格はまだそれほど上がっていない。


金価格上昇の理由と今後の見通し
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/46812


プラチナ価格は次のように推移している。

https://www.globalmacroresearch.org/jp/wp-content/uploads/2024/04/2024-4-9-platinum-chart.png


ゴールドは次のように推移している。

https://www.globalmacroresearch.org/jp/wp-content/uploads/2024/04/2024-4-9-gold-chart.png


シルバーも同じように上がっている。

https://www.globalmacroresearch.org/jp/wp-content/uploads/2024/04/2024-4-9-silver-chart.png



プラチナ相場は挽回できるか

最近の価格推移に限らず、そもそもプラチナ相場は金相場や銀相場に比べて長期的にも低迷していた。貴金属相場はコロナ後のインフレによって大きく上がったにもかかわらず、プラチナだけはそうなっていない。

金相場の長期チャートは次のようになっている。

https://www.globalmacroresearch.org/jp/wp-content/uploads/2024/04/2024-4-9-gold-long-term-chart.png


金価格はリーマン・ショック後の量的緩和バブル(2011年)の高値を超えて史上最高値付近で推移している。

一方で、ここでは何度か指摘してきたが、シルバーはゴールドに比べて割安なままに留まっていた。銀価格の長期的な推移は次のようになっている。


https://www.globalmacroresearch.org/jp/wp-content/uploads/2024/04/2024-4-9-silver-long-term-chart.png


リーマンショック後の高値を超えていない。だがこれよりも低迷しているのが次のプラチナ相場である。

https://www.globalmacroresearch.org/jp/wp-content/uploads/2024/04/2024-4-9-platinum-long-term-chart.png



ほとんどリーマン・ショック時の底値付近で推移している。

結論

以上、貴金属3銘柄の長期チャートをよく比べてみてほしい。プラチナだけ異常な安値である。

プラチナ相場の長期低迷はEVへのシフトによって需要の4割が脅かされるという見通しが理由だった。

一方で、コロナ後のインフレがまだ収まっておらず、インフレ相場がこれからも継続してゆくならば、投資家にとって貴金属は美味しい投資対象である。1970年代のインフレ相場で貴金属がどれだけ上がったか、以下の記事で解説している。

1970年代の物価高騰時代における貴金属や農作物の価格推移
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/35411


貴金属で一番割安なのはプラチナなのだが、EVによる需要減少が懸念材料となって、筆者は次に割安なシルバーがインフレ対策として良い銘柄だとここでは紹介してきた。

シルバーも十分割安なのだが、もしEVへのシフトがそれほど進まず、ハイブリッド車が普及するとすればどうだろうか。プラチナ相場に対する長期の懸念が吹っ飛ぶことになる。

そもそもEVの台頭によるプラチナの需要減少はまだほとんど起こっておらず、これからそうなるという長期的な予想によってプラチナ相場は長らく低迷してきたのだが、ハイブリッド車の好調によってその需要減少予想が大幅な見直しを迫られるとすれば、プラチナ相場の長期低迷も大幅な見直しを迫られるのではないか。
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/47058


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株で儲ける方法教えてあげる(こっそり)
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金ETF と 銀ETF のお薦め銘柄
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【プラチナ投資】国内ETFを比較!
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日本で購入できる原油ETFの一覧とそれぞれの特徴は?
https://a777777.bbs.fc2bbs.net/?act=reply&tid=16861221

ETFS天然ガス上場投資信託はなぜ安い?
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3:777 :

2024/07/20 (Sat) 23:39:52

かなり下落してきたコモディティ銘柄、長期的には円やドルの貯金の代わりになるか?
2024年7月11日 GLOBALMACRORESEARCH
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/51136

コロナ後のインフレもある程度収まり、アメリカでは利下げも議論されている中、エネルギー資源や農作物などのコモディティ銘柄がかなり下落しているので一度各銘柄のチャートを確認しておきたい。

コロナ後のインフレとコモディティ

コモディティ銘柄はコロナ相場の初期には花形だった。インフレとはものの値段が上がることだから、すべての製品の原材料であるコモディティ銘柄はインフレ相場では相場の中心にあった。

筆者は2020年の段階でコモディティ価格が上昇していたことに着目し、コロナ後の現金給付による物価高騰に警鐘を鳴らしていたことを覚えている読者もあるだろう。

金融市場にインフレの兆し: 金、原油、穀物価格が高騰 (2020/10/14)
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/11801


だがその後世界中の中央銀行が利上げをしたことで、インフレ率は落ち着きを取り戻しつつある。

インフレ減速を示す5月の米国のインフレ率
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/49897


それでインフレ相場でもてはやされたコモディティ銘柄は数年前ほどは注目されなくなっている。

農作物の長期チャート

だからあまり価格に注目していない読者も多いだろう。だがこの記事ではコモディティ価格がかなり下がってきていることを一度指摘しておきたいのである。

特に下がっているのは農作物である。まずは小麦から取り上げよう。小麦先物の長期チャートは次のようになっている。


小麦はロシアとウクライナが主要な生産国であり、2022年のロシアのウクライナ侵攻で価格が高騰したことで知られる。

ウクライナ危機でコモディティ価格高騰、小麦を一部利確してシルバー買い (2022/3/6)
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/20954


だがその後インフレは収まり、その時の高値の半分以下の水準まで落ちてきている。

小麦を最初に挙げたのはエネルギー価格との連動がない農作物の代表だからで、大豆やコーンなどバイオ燃料の原材料になり原油価格などに連動する銘柄はまた分けて考えるべきだからである。

だがコーンの価格もかなり下がってきている。


大豆はまだもう少し高いだろうか。


上昇する原油、下落する天然ガス

コモディティ市場で特に下がっているのは農作物で、例えば原油価格などはそれほど下がっていない。以下は原油価格のチャートである。


だが一方で天然ガス価格はかなり下がっている。


結論

上記のように、コモディティ価格はインフレ相場を経てかなり安い水準まで下がってきている。

今後のコモディティ価格の推移は、もちろんインフレがどうなるかということにかかっている。筆者の予想では、11月のアメリカ大統領選挙でトランプ氏が勝利すれば相場はインフレ・高成長相場へと突入するというものである。

トランプ氏が大統領再選なら株価やドルはどうなる? 2016年のトランプ相場を参考に
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/50128


だがインフレ相場に賭けるのであれば、今回主に紹介した農作物よりも金属価格や金利の上昇に賭けるトレードの方がスマートだろうと考えている。

フォン・グライアーツ氏: ゴールドとシルバーの本当の上げ相場はこれから
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/49783

アメリカの金利がまだ低いと言える理由
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/50863


しかしそれでも農作物の価格が下がってきていることには注目しておきたい。特に日本円の長期的信認が信じられない日本の読者にとっては役に立つだろう。

筆者も当然日本円は長期的には駄目だと考えている。日銀の植田総裁もこの問題を解決できないだろう。

日銀の植田総裁が円安を止められない理由
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/47910


だから資産を円のまま置いておいてはならない。だがインフレ相場における株式のパフォーマンスは悪く、ドル預金もゴールドなどに比べると長期的に価値を失っているのである。

レイ・ダリオ氏: インフレ再加速なら株式投資のパフォーマンスはゴールドに勝てない
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/50309

フォン・グライアーツ氏: すべての紙幣の価値は最終的にゼロに向かってゆく
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/49744


そこで老後の資金を蓄える手段として、円やドルではなく農作物の先物やETFを長期的な安値にある内に買い、それで資産を蓄えておくことを推奨したいのである。

上のチャートはすべてドル建てのチャートで、ここの記事ではいつもドルベースで物事を考えているが、この場合は当然円建てで考えるわけである。

仮にドル建てで農作物の価格が上がらなくても、円安になればその分は日本の投資家にとっては円安のヘッジになる。また、ドル建てでも超長期的にはドルの毎年のインフレを織り込んで、どの銘柄も価格が上昇している。

ドルのパフォーマンスも長期的には信用できない以上、どうやって貯金するのかということは投資の専門家にとっても難題である。

しかし農作物の長期投資は1つの選択肢になるのではないか。コモディティ投資については、やや古い本ではあるがジム・ロジャーズ氏の『商品の時代』も参考にしてもらいたい。


大投資家ジム・ロジャーズが語る商品の時代 – 2005/6/1
ジム ロジャーズ (著), 林 康史 (翻訳), 望月 衛 (翻訳)
https://www.amazon.co.jp/%E5%A4%A7%E6%8A%95%E8%B3%87%E5%AE%B6%E3%82%B8%E3%83%A0%E3%83%BB%E3%83%AD%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%BC%E3%82%BA%E3%81%8C%E8%AA%9E%E3%82%8B%E5%95%86%E5%93%81%E3%81%AE%E6%99%82%E4%BB%A3-%E3%82%B8%E3%83%A0%E3%83%BB%E3%83%AD%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%BC%E3%82%BA/dp/4532351561?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&crid=3Q5S974NCFIB0&dib=eyJ2IjoiMSJ9.hb6LumPQBWtZGBMksI52dYnpcq4575jNEojRKIPdyWBpY_r4TskRRySBQN4S5D52_yYDAsfKoGK09xXg8Q8Ue8OTpTlgX56lkbdLLx-sDELWf7YfkPn4IqHf_9ddsaURV3Y0_MsSNGl7b9MU8z-b6g78qsnOMxbObzVmAFNyHwsaH0gMBZmx6hPJwYp-kmEOiz7EPpzvknbIrOH50ONrSAXPFkJfTr_7VbZTfo60Zru6YmkvWcxAVVErLnsclafrNFymocwHOOHoIMjZXqPCsJqMqcxitfKwyp5JEGdVIB4.XwcLtor64gcbZakQNZCeP7s5OKe2DnCB3nFOhvpRw90&dib_tag=se&keywords=%E5%95%86%E5%93%81%E3%81%AE%E6%99%82%E4%BB%A3&qid=1718082157&sprefix=%E5%95%86%E5%93%81%E3%81%AE%E6%99%82%E4%BB%A3,aps,176&sr=8-1&linkCode=sl1&tag=globalmacrore-22&linkId=55598bb3f72635584b2ce42bc55fa7fd&language=ja_JP&ref_=as_li_ss_tl


https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/51136
4:777 :

2024/07/20 (Sat) 23:56:12

2024年、一番割安なコモディティはどれか?
2024年1月5日 GLOBALMACRORESEARCH
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/43150#more-43150

さて、2024年が始まったわけだが、株式市場についてはもう記事を書いておいた。

2024年の米国株の推移予想


では貴金属やエネルギー資源、農作物などのコモディティ市場はどうなっているのか? 一度市場全体を俯瞰してみよう。

原油

まずは世界経済にとって重要なエネルギー資源から見てみよう。

原油価格は次のように推移している。長期的な立ち位置を見たいので、長期チャートとなっている。


チャートを見れば、原油価格は2020年のコロナショックの底値と、その後の現金給付とウクライナ戦争による高値との間ぐらいに位置している。

ハマス・イスラエル戦争という不確定要因を除くならば、原油価格は世界経済が上向きならば上方向、下向きならば下方向に行くだろう。ラリー・サマーズ氏の見方か、ジェフリー・ガンドラック氏の見方かという話である。

サマーズ氏: 米国経済リスクは景気後退よりもインフレ再加速
ガンドラック氏: インフレが下がる限り景気後退は絶対に起きる
天然ガス

一方で、同じくエネルギー資源である天然ガスは少し違った動きをしている。


2022年2月から始まったロシア・ウクライナ戦争後に急騰した天然ガス価格だが、その後落ち着いてむしろ底値付近で推移している。天然ガスは気候に大きく左右されるので、今年の冬があまり寒くないということが原因である。また、アメリカのシェールガスの掘削効率はどんどん上がっており、供給が多いという構造もある。

だがもしガンドラック氏のように景気後退側に予想する投資家がいるのであれば、産業需要よりも家庭需要の影響が大きい天然ガスは、価格水準がかなり低いことも含めて原油よりもリスクの低い投資対象かもしれない。

また、天然ガスを輸送するためには冷却して液体にする必要があり、専用の港の建設やLNG船の建造など原油よりも移動の障壁が大きい。

だがウクライナやパレスチナなどで西側とグローバルサウスの対立が大きくなり、西側諸国がアメリカからのLNG輸入を本格化させることがあれば、長期的にはアメリカの天然ガス価格上昇に貢献するというアップサイドも考えられる。

ゴールド

次は貴金属である。まず金価格はコロナ後に景気刺激とインフレで急騰したが、その後の利上げで足踏みが続いている。

だが長期的に見ると最高値水準で推移しているのは変わらない。長期チャートは次のようになっている。


金価格はやはりインフレ動向と金利次第だろうが、今回注目したいのは銀価格との長期的バリュエーションの違いである。

シルバー

銀相場のチャートは次のようになっている。


ゴールドとは明らかにバリュエーションが違う。

この違いは、市場がまだ長期的インフレを信じてはいないことに由来している。何故ならば、以下の記事で解説しているが、前回長期的なインフレ相場となった1970年代には、金も銀も同じように20倍以上上がっているからである。

1970年代の物価高騰時代における貴金属や農作物の価格推移
この銀価格の割安さは、恐らく今のコモディティ市場で一番重要である。アメリカの中央銀行が長期的にはインフレを止められないと予想するのであれば、いつかのタイミングで銀価格は1970年代に近い上昇トレンドに乗ってゆくはずである。

短期的には、今年か来年に景気後退があれば金相場も銀相場も下がることになる。だが長期保有を考えるならば、その一時的な下落も長期的な上昇を考えれば許容できるかもしれない。

結局はインフレ第2波があるのかどうかである。

ドラッケンミラー氏、アメリカ経済のハードランディングとインフレ第2波を予想
砂糖

最後は農作物だが、実は農作物の多くはエネルギー価格に連動している。バイオエタノールの原料になる作物が多いからである。

だからまずはエネルギー価格の連動のある作物の例として、砂糖の価格チャートを掲載してみよう。


コロナ後に価格が回復してそこから下落しているところまで原油価格と一致している。一方で原油とは関係がない小麦はどうだろうか? チャートは次のようになっている。


長期的な底値水準に近づいていると言えるだろう。エネルギー価格との連関がないことが価格を押し下げているのだが、この状況で筆者が砂糖か小麦かどちらかを買えと言われれば、小麦を買うだろう。

一方で、次に景気後退があれば安全資産と呼ばれるゴールドも含めてコモディティ市場全体は下がることになる。その時に原油が下がっていれば、原油やそれに連動するコモディティを買っても良いかもしれない。長期的なインフレ相場を信じており、今何か買いたいと言う人があれば、筆者は小麦か銀を薦めるだろう。

結論

とりあえず年始なのでコモディティ市場を俯瞰してみた。また、あまり多くの人はフォローしていないだろうが筆者が去年から推しているウランの価格チャートも最後に載せておこう。

ウラン投資のポテンシャル: 気候変動と原子力発電 (2023/7/25)

これに関しては もしかすると記事を書き始めて以来の大当たりかもしれない。だが景気後退が来ればこれも下がるので、あまり一喜一憂しないことである。

エネルギー不足で脱原発を後悔するドイツ人とウラン価格の推移予想
COP28、世界の原子力発電3倍を目標、ウラン投資に追い風

https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/43150#more-43150
5:777 :

2024/07/21 (Sun) 00:25:54

1970年代の物価高騰時代における貴金属や農作物の価格推移
2023年4月3日 GLOBALMACRORESEARCH
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/35411

世間でインフレが話題になるなか、ゴールドやシルバー、とうもろこしや小麦などの金融市場で取引されるコモディティ銘柄がインフレ回避のために買われ、金融引き締めが行われるたびに下落してゆく。

だがインフレが長期化するならば、コモディティ相場の上昇は長期トレンドである。その時に各銘柄はどのように動くのか。どの銘柄を買えば良いのか。

インフレという長期トレンド

アメリカで過去に物価高騰が起きたのは1970年代であり、その時もインフレは1度だけ来たわけではなかった。インフレは3度の波となって世界経済を襲った。以下は当時のアメリカのインフレ率および政策金利のチャートである。


中央銀行が緩和をすればインフレになり、引き締めをすれば経済がクラッシュするということを繰り返し、インフレ率は長期的には高騰していったのである。

だからゴールドなどの価格も常に一直線で上がり続けたわけではない。それは今と同じである。

だがインフレが本当の意味で打倒されるまで、1980年にFed(連邦準備制度)のボルカー議長がやったように、不況になって通りが失業者で溢れるようになっても高金利を断行しインフレを本当に殺してしまうまでは、コモディティの長期上昇トレンドは変わらないはずである。

1970年代のコモディティ相場

逆に言えば、一時的にインフレが弱まってはいるが、そのときに中央銀行が気を緩めて緩和を行うならば、その時はコモディティ銘柄を買うチャンスだということである。

だがどの銘柄を買うべきかという問題はある。インフレ回避と言えばゴールドだが、インフレとは紙幣は溢れているがものは足りないという状況である。人々にとっては食料が足りないはずであり、ゴールドはなくとも生きていける。

ではゴールドと農作物、どちらを買えば良いのか? 過去の物価高騰、つまり1970年代の相場では、どちらがより上がったのか? 自信をもって即答できる読者がどれだけ居るだろうか。

金相場

ではまずゴールドから見ていこう。インフレ前、金価格はおよそ35ドルで推移していた。そもそもゴールドは1971年のニクソンショックまでドルに固定されていた(金本位制だった)から、それまで金価格は動かなかった。

レイ・ダリオ氏、「現金がゴミ」になったニクソンショックの経験を語る
だがこの固定が外されると、ドルの価値は暴落し、金価格は物凄い勢いで上がっていった。以下が当時のチャートである。


天井は1980年の875ドルだから、元々の35ドルから金価格はちょうど25倍になったことになる。

銀相場

これをまずシルバーと比べてみたらどうか。銀価格はもともと1.8ドル程度だったが、それが10年間のインフレを経てこうなった。


最高値は1980年の48ドルなので、27倍程度ということになる。

上昇幅はゴールドとほぼ同じだが、チャートを見るとシルバーの上昇の方がゴールドよりも遅れており、上昇を始めてからの角度が急であることが分かる。

インフレ対策でまずゴールドが買われ、ゴールドがかなり上がったのでそれにつられてシルバーが上がるイメージだろうか。ジム・ロジャーズ氏が何度もシルバーの出遅れを強調していることには理由があるのである。

ジム・ロジャーズ氏: インフレ対策でコモディティは買い、銀と銅と砂糖が安い
ちなみにこれらの上がり方を上がりすぎだと思った人がいれば、それは正しい。何故ならば、10年間で物価自体は2倍強にしかなっていないからである。

一方でゴールドとシルバーはその10倍以上上がったことになる。貴金属購入の目的がインフレ回避だとすれば、この上昇は理屈に合わない。

だが世界中の人々がインフレを避けようとした一方で、ゴールドとシルバーの供給が限られていたことでこうしたバブルが醸成されたのである。

農作物

では一方で農作物はどうか。インフレとは食料品などが高騰して買えない状況なのだから、人々は食料品を買い占めるのではないか。ゴールドがいくらあっても食糧不足は一切解決されない。

では例えばとうもろこしの価格はどうなったか。


とうもろこしの価格は元々1.2ドル程度だったが、期間内の高値は4ドル程度なので、3倍強といったところだろうか。ゴールドやシルバーの上がり方に比べて物価自体の上昇率(2倍)に近い、常識的な上がり方だと言える。

小麦のチャートは以下だが、とうもろこしとそれほど変わらない。


元々1.5ドル程度だった価格が最高値では6ドルを超えているので、4倍強である。

結論

ということで、長期インフレ相場で賭けるとすれば農作物よりも断然貴金属だということが分かった。農作物が悪いわけではなく、農作物が比較的常識的な範囲で上下している一方で、貴金属はインフレ回避のために完全にバブルになるのである。

こうして1970年代の価格推移を見てみれば、コロナ後の金価格がコモディティ相場全体の下げ相場においても比較的強い理由が分かる。市場はインフレの長期化を見込んで1970年代のモードに入ろうとしているのである。

この金相場のバブルはインフレが完全に退治されるまで続くだろう。Fedの現議長パウエル氏は果たしてボルカー氏の金融引き締めが実体経済に引き起こした大不況を再現できるだろうか。出来なければインフレは止まらないのである。


ポール・ボルカー氏、1980年のインフレ打倒がどれだけ厳しかったかを語る
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/27377


https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/35411
6:777 :

2024/07/23 (Tue) 06:37:57

日本で購入できるコモディティ銘柄の ETF
https://a777777.bbs.fc2bbs.net/?act=reply&tid=16861475
7:777 :

2024/08/06 (Tue) 13:56:58

まずは中規模の下落があった後、本当の暴落は2030年以降に訪れると考える理由/実践!エリオット波動 有川和幸さん
収録日:2024年2月5日
21:10 からプラチナのエリオット波動分析
https://www.youtube.com/watch?v=1VKpjo9ThQE&t=147s

出演者:一般社団法人日本エリオット波動研究所 代表理事 有川和幸さん

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