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真田広之 歴史ドラマ SHOGUN 将軍 全10話 (2024年2月27日 - 4月23日)

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2024/04/14 (Sun) 16:50:31

歴史ドラマ SHOGUN 将軍 全10話 (2024年2月27日 - 4月23日)

原作 ジェームズ・クラヴェル『将軍』

プロデューサー トム・ウィンチェスター、真田広之

キャスト(史実で相当するキャラクターは[]内で表記)
吉井虎永[徳川家康] - 真田広之(12歳時:カイ・コールター)
ジョン・ブラックソーン/按針[ウィリアム・アダムス] - コスモ・ジャーヴィス
戸田鞠子[細川ガラシャ] - アンナ・サワイ(幼少期:マナ・ナカムラ)
樫木藪重[本多正信] - 浅野忠信
樫木央海[本多正純] - 金井浩人
石堂和成[石田三成] - 平岳大
戸田文太郎広勝[細川忠興] - 阿部進之介
戸田広松[細川藤孝] - 西岡徳馬
吉井長門[松平忠吉] - 倉悠貴
落葉の方[淀殿] - 二階堂ふみ(幼少期〈瑠璃姫〉:ミラ・ミヤガワ)


動画

【ドラマ紹介】
https://www.youtube.com/watch?v=6Hg1teZRmwo&t=39s

(Shogun) Mariko | Redemption
https://www.youtube.com/watch?v=HQfp138sO8k&t=191s

(Shogun) Fuji | Grief
https://www.youtube.com/watch?v=gWdrWpNXBvE

The Cinematography of Shogun
https://www.youtube.com/watch?v=gWdPKL2g544

Usami Fuji's Best Moments in Shogun
https://www.youtube.com/watch?v=lagFmvrjPHo


Shōgun - 検索 動画
https://www.bing.com/videos/search?q=Sh%c5%8dgun&FORM=HDRSC4


『SHOGUN 将軍』(しょうぐん、Shōgun)は、ジェームズ・クラヴェルの1975年の小説『将軍』(Shōgun)を原作としたアメリカ合衆国の時代劇リミテッドシリーズドラマ。

FX製作、Huluなどで配信。日本では2024年2月27日からDisney+で独占配信開始。全10話。

原作小説は、1980年にも三船敏郎主演で『将軍 SHŌGUN』としてドラマ化された。
https://ja.wikipedia.org/wiki/SHOGUN_%E5%B0%86%E8%BB%8D


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『SHOGUN-将軍』あえての原作改変 海外であの大作と比べられる…
https://www.youtube.com/watch?v=hZtCKTKjlYc

目次
0:00 『ゲースロ』と比較される
1:54 SHOGUNが覇権を握る
2:38 原作の評価はイマイチ...
3:04 ドラマも低評価
4:25 あえての原作改変
6:02 真田広之の日本語へのこだわり

真田広之さんが主役兼プロデュースを手掛けた「SHOGUNー将軍」が欧米で爆発的ヒットを記録しています!その視聴数もさることながら、徹底的なリアリズムに基づいた日本を描き、本物を見せてくれていると内容も大絶賛されております。
さて、今回はそんなSHOGUNがあの『ゲームオブスローンズ』と比較されている件、そして原作にもなった小説「将軍」の話を取り上げました。最後に、真田広之らの日本語へのこだわりにも触れております。
我ら日本人もさすがに見る時がきたのではないでしょうか?



【海外の反応/SHOGUN 将軍】世界に武士の神髄を見せつけた真田広之氏の日本への愛と誇りに絶賛の嵐!! 俳優陣が彼だからと集まり背中を見つめる。ハリウッド戦国ドラマ『将軍』のカメラ裏に迫る!! - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=nDPwS4tX7EI&t=1s


US『彼は確実にハリウッド業界を変えた...』欧米での真田広之の評価が将軍を終え、ここにきて更に上がってしまう...
https://www.youtube.com/watch?v=RQoE_IP_Y6s



ヨーダの映画情報局 SHOGUN - YouTube
https://www.youtube.com/results?search_query=%E3%83%A8%E3%83%BC%E3%83%80%E3%81%AE%E6%98%A0%E7%94%BB%E6%83%85%E5%A0%B1%E5%B1%80++SHOGUN&sp=CAI%253D


大ヒットドラマ『SHOGUN』の主要人物9人のモデルになった歴史上人物まとめ
https://www.youtube.com/watch?v=3XNMtdVYMrw

00:00 はじめに
00:17 安針のモデル
01:18 マルティン・アルヴィト司祭のモデル
02:12 吉井虎永のモデル
03:14 桐の方のモデル
04:10 落ち葉の方のモデル
05:37 戸田広松のモデル
06:21 戸田広勝のモデル
07:22 戸田鞠子のモデル
08:12 石堂和成のモデル


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ウィリアム・アダムズ(William Adams、1564年9月24日 - 1620年5月26日)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%A0%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%80%E3%83%A0%E3%82%B9

「茂木誠氏と語る」ウィリアム・アダムス
https://a777777.bbs.fc2bbs.net/?act=reply&tid=14147700

【将軍】イギリス出身のこの航海者への関心が海外で再熱してますww【海外の反応】
https://www.youtube.com/watch?v=GC18vJinCbM


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【海外の反応SHOGUN-将軍-】戦国時代の中世日本に西洋人なんて所詮ファンタジーじゃん!←史実だぞ!【ゆっくり解説】
https://www.youtube.com/watch?v=uSaOkjPcQVI

ディズニープラスで記録的なヒットとなっているSHOGUN-将軍-に対して、
史実の再現度に驚く海外視聴者たと。
今回はそんなSHOGUNの史実再現度の解説や、それに対する海外の反応を紹介します!



井沢元彦の逆説チャンネル どうする家康入門シリーズ - YouTube
https://www.youtube.com/playlist?list=PL9g3ThpVVh5iCX4Vtp2qcS0OBAtT-YvoK


【なるほど】ドラマ『SHOGUN 将軍』がより面白くなる!豊臣秀吉と能の関係とは!?
井沢元彦の逆説チャンネル 2024/03/28
https://www.youtube.com/watch?v=ibeRRMqXj5c

真田広之さん主演の「将軍」の描写はとんでもないようで実は合っている!それは一体なんなのか…!?


【衝撃】ドラマ『SHOGUN 将軍』で初めて描かれたカトリックの闇とは!?
井沢元彦の逆説チャンネル 2024/04/09
https://www.youtube.com/watch?v=zbr1naS8tLI

将軍の時代のカトリックはとんでもない!?世界を2つに分けたポルトガルとスペインとの関係とは!?



徳川家康(1543年1月31日 - 1616年6月1日)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BE%B3%E5%B7%9D%E5%AE%B6%E5%BA%B7

本多正信(1538年 - 1616年7月20日)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%AC%E5%A4%9A%E6%AD%A3%E4%BF%A1

石田 三成(いしだ みつなり(1560年 - 1600年11月6日)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9F%B3%E7%94%B0%E4%B8%89%E6%88%90

細川 ガラシャ(1563年- 1600年8月25日)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B4%B0%E5%B7%9D%E3%82%AC%E3%83%A9%E3%82%B7%E3%83%A3


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淀殿(よどどの 1569年 - 1615年6月4日)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B7%80%E6%AE%BF

黒田基樹『お市の方の生涯 「天下一の美人」と娘たちの知られざる政治権力の実像』
https://a777777.bbs.fc2bbs.net/?act=reply&tid=14098632

SHOGUN 将軍「この女性は恐ろしい…」二階堂ふみのラスボス感が凄まじい!魅力的な声と美貌からにじみ出る威圧感に世界が震撼!【海外の反応】
JP News【海外の反応】
2024/04/14
https://www.youtube.com/watch?v=wfaZMZOwPW4

【将軍】ふみ様...あなたにMVPを捧げたい→この人の演技がやっぱり凄かったw【海外の反応】
2024/04/26
https://www.youtube.com/watch?v=8DfhXc53WAs

『SHOGUN 将軍』|スペシャル対談|真田広之が二階堂ふみを絶賛!物語が佳境に入る今、吉井虎永&落葉の方―激しく対立する 2 人の対談が実現|Disney+ (ディズニープラス)
2024/04/02
https://www.youtube.com/watch?v=3jr9chle_-o


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『SHOGUN 将軍』全話あらすじ!真田広之主演のドラマ
https://ciatr.jp/topics/328678

真田広之が主演・プロデュースを務めた時代劇スペクタクルドラマ『SHOGUN 将軍』。2024年2月からディズニープラスで独占配信がスタートし、世界的評価を得ています。この記事では、本作の各話あらすじをネタバレありで紹介していきます。

真田広之をはじめ、浅野忠信や平岳大など海外で活躍する俳優たちが共演する『SHOGUN 将軍』。原作は1980年にアメリカで実写ドラマ化されているジェームズ・クラベルのベストセラー小説『SHOGUN』で、今作はハリウッド製作陣が手がける全10話のドラマシリーズです。

吉井虎永=徳川家康、鞠子=細川ガラシャなど、戦国に生きた実在の人物にインスパイアされた架空の登場人物たちが物語を紡ぎます。

天下分け目の戦いを控えていた虎永は、彼の領地に漂着した英国航海士ブラックソーンから乱世を制する秘策を講じることに。一方通訳を務める鞠子とブラックソーンの間には絆が生まれていました。


1話のあらすじ・ネタバレ

1600年の日本、ある漁村に漂着したイギリス人航海士のジョン・ブラックソーン。後に按針と呼ばれるようになるジョンは、領主の樫木に捕虜にされます。その頃、大阪城では五大老の1人である吉井虎永も糾弾を受け、窮地に陥っていました。

太閤亡き後、治世を行っている五大老ですが、虎永は「不当に領土を拡大している」や「世継ぎの母を人質にしている」といった因縁をつけられています。

一方ジョンの目的は、カトリックが独占している世界の航路をプロテスタントが切り開くこと。しかし日本にいるのはカトリックを布教するポルトガル人ばかりでした。



2話のあらすじ・ネタバレ
カトリック宣教師たちは、按針がイエズス会に脅威をもたらすことを危惧していました。按針の航海日誌を暴けば、海賊行為で死罪になると考えますが、自分たちの秘密も暴露されるとも案じています。窮地に立たされていた虎永は、大阪城で按針と面会していました。

虎永は按針の存在が会合の分裂を誘い、この窮地から脱する秘策となると直感します。というのも、五大老の中の2人はキリシタンでありカトリック教徒。

会の分裂を誘うにはプロテスタントの按針が最適でした。この策に、虎永の侍としての資質に感銘を受けた按針も呼応します。



3話のあらすじ・ネタバレ
按針と寝床を交換し、暗殺を未遂に防いだ虎永。樫木との同盟を確認し、彼に危険な任務を課した後、自身は大阪に残って按針を安全な伊豆へ向かわせることにします。しかし出発の直前になって、宿敵の石堂が部下を護衛につけるよう強いてきました。

そんな中、奥方たちの出立に紛れて秘かに虎永も大阪を脱出。味方をも欺いていた虎永は、この脱出作戦を無事に成功させます。それまでの道中で、地上での戦いや海上での戦いが繰り広げられ、虎永は按針の知恵と技術で切り抜けることができました。虎永と按針の間にさらなる信頼関係が結ばれていきます。



4話のあらすじ・ネタバレ
樫木藪重の領地・網代のもとに身を寄せることになった虎永たち。虎永は按針の働きぶりを見て、旗本に任じます。一方、虎永は大老を辞する書状を大阪に届けていました。

旗本となった按針に、家と正室の藤を用意させた虎永は、出迎えた樫木の軍勢に檄を飛ばした後すぐに急ぎの用で出立。按針は虎永の留守中に、樫木の軍勢に洋式の戦術を指南することになります。そこへ石堂の使者がやって来て藪重に大阪に来るよう命じますが、得意の二枚舌でその場を切り抜けました。

ところが翌日の大砲の演習見学で、虎永の息子・長門が石堂の使者たちを大砲で惨殺してしまいます。



5話のあらすじ・ネタバレ
軍勢を引きつれて戻った虎永。そこには鞠子の夫・戸田広勝の姿もありました。虎永は長門が石堂の使者を殺したことを咎め、大砲隊の指揮権をはく奪してしまいます。

広勝は按針の屋敷に逗留するよう申し付けられ、鞠子は按針と広勝の2人に仕えることに。虎永は使者の一件を藪重に問いただす一方で、藪重の甥・央海に大砲隊の采配を任すと言い出します。

この国のしきたりの厳しさと自分の言葉の重みを思い知らされた按針は、虎永に出国を懇願しますが、相手にされず。その時、大地震が起き、とっさに按針は虎永を助け出します。その頃、大阪に戻った国母・落葉の方は石堂に会っていました。



6話のあらすじ・ネタバレ
時は遡り、22年前の安土城。黒田信久の娘・瑠璃姫(のちの落葉の方)と家臣・明智仁斎の娘である鞠子は、本当の姉妹のように育ちました。鞠子が広勝に嫁いだ後、明智によって黒田が討たれ、瑠璃姫は太閤の側室となったのでした。

現在の大阪城では、落葉の方が「父の謀反を企てて殺害した黒幕は虎永だ」と石堂に語り、一刻も早く処罰するよう迫ります。

一方の虎永は、命を救ってくれた按針に大砲隊の指揮と遊郭での廓遊びを命じ、彼と鞠子の間の危うい仲を正させようとしました。そんな中、網代村へ逃げ延びた戸田広松から、「石堂が大老衆を人質に虎永の弾劾を推し進めている」と知らされます。

虎永は機が熟したことを悟り、大阪城へ一気に攻め込む「紅天」を宣言するのでした。



7話のあらすじ・ネタバレ
配信開始後に追記する予定です。

8話のあらすじ・ネタバレ
配信開始後に追記する予定です。

9話のあらすじ・ネタバレ
配信開始後に追記する予定です。

最終話のあらすじ・ネタバレ
配信開始後に追記する予定です。



『SHOGUN 将軍』の登場人物・メインキャスト

吉井虎永(よしいとらなが)役:真田広之
徳川家康にインスパイアされたキャラクターで、本作の主人公である吉井虎永。関東を治める領主で五大老の1人ですが、他の大老たちに脅威とみなされて窮地に陥り、按針と出会って活路を見出します。

演じるのは、国際派俳優の真田広之。2003年の『ラスト サムライ』出演後から海外での活動を本格的に始め、『ウルヴァリン』(2013年)や『モータルコンバット』(2021年)など海外作品出演も多数。近年では『ジョン・ウィック:コンセクエンス』(2023年)にも出演しています。



按針/ジョン・ブラックソーン役:コズモ・ジャーヴィス
ウィリアム・アダムス(三浦按針)にインスパイアされたキャラクター、イギリス人航海士ジョン・ブラックソーン。乗船したオランダ船が遭難し、伊豆に漂着した際に虎永に目をかけられて「按針」の名と旗本の身分を得ることになります。

演じるのは、イギリス人俳優のコズモ・ジャーヴィス。2016年に映画『レディ・マクベス』で注目され、2022年には映画『説得』でダコタ・ジョンソンと共演しています。


戸田鞠子(とだまりこ)役:アンナ・サワイ
明智光秀の娘・細川ガラシャにインスパイアされたキャラクター、戸田広勝の妻・鞠子。敬虔なキリシタンで、その語学力から按針の通詞に任命されますが、高圧的な広勝と外国人の按針の間で板挟みになっていきます。

演じるのは、ニュージーランド出まれ、東京育ちの俳優アンナ・サワイ。2009年に映画『ニンジャ・アサシン』でスクリーンデビューを果たし、その後も『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』(2021年)など海外作品に出演しています。


石堂和成(いしどうかずなり)役:平岳大
石田三成にインスパイアされたキャラクター、五大老の1人である石堂和成。大阪城での最大の権力者で、太閤亡き後に虎永を排除しようと様々な手段を使って追い詰めていきます。

演じるのは、海外を拠点に活動する俳優・平岳大。近年は主にNetflixドラマ『Giri/Haji』(2019年)や映画『グランツーリスモ』(2023年)などハリウッドを中心に活躍しています。


樫木藪重(かしぎやぶしげ)役:浅野忠信
伊豆を治める武将・樫木藪重は、関東領主の虎永の家臣。常にずる賢く立ち回る野心家で、按針が漂着したことを最大限に利用し、オランダ船に積まれた武器や大砲を使って戦乱の世をサバイブしていきます。

演じるのは、国内外で幅広く活躍する俳優・浅野忠信。国内では山田洋二や是枝裕和など名だたる監督の作品に多数出演し、2011年に『マイティ・ソー』でハリウッドデビューを飾りました。



樫木央海(かしぎおうみ)役:金井浩人
藪重の甥で、漁村の網代を治める若き領主・樫木央海。虎永の息子・長門とは年も近く、ときに本音で語り合う仲ですが、石堂の使者を殺す計画をそそのかすなど、おじ同様の知恵者でもあります。

演じるのは、俳優の金井浩人です。2014年に映画『隣の壁は青い』で初主演を務め、2020年のNHK大河ドラマ『麒麟がくる』では浅井長政役を演じました。


落葉の方役:二階堂ふみ
豊臣秀吉の側室・淀殿にインスパイアされたキャラクター、太閤の側室・落葉の方。世継ぎである息子・八重千代が成人するまで後継者として安全な立場を維持するため、石堂に近づいて虎永を追い落とそうと画策します。

演じるのは、演技派俳優・二階堂ふみ。主演映画『ヒミズ』(2011年)や『リバーズ・エッジ』(2018年)は海外でも高く評価され、2020年にはNHK連続テレビ小説『エール』でヒロインに抜擢。2023年はチェ・ジョンヒョプと共演するドラマ『Eye Love You』で主演を務めています。



高評価の声続出!ドラマの見どころは?

本作は『ラストサムライ』(2003年)や『PROMISE』(2005年)などに出演し、長らく海外で活躍してきた真田広之が自らプロデューサーも務めた念願の作品。

特にこれまで海外作品での日本描写に心を配ってきた背景もあり、今作にはそこにもかなり力が入っています。また、キャスティングも海外で知名度がありつつ実力ある豪華俳優陣が集結しています。

日本文化と侍魂を世界に発信する意欲作であり、当然真田広之の代名詞ともいえる豪快なアクションシーンも大きな見どころ!さらに按針と鞠子の関係性が恋愛に発展する要素もあり、時代劇×アクション×ラブストーリーと幅広いジャンルで魅せてくれます。



『SHOGUN 将軍』前回の実写ドラマとの違いは?
1980年にNBCで制作されたドラマ版は5日連続で放送され、吉井虎長(2024年版は虎永)役を三船敏郎が演じました。按針役はアメリカ人俳優のリチャード・チェンバレンが務めています。同年に日本でも映画版が公開され、翌年にはドラマ版も放送されました。

最新CG技術を活かした迫力のある映像
2024年版と1980年版の大きな違いは、まず今作が最新CG技術を使用したより迫力ある映像になっていること。特に活かされているのは、大規模な戦闘シーンや大地震の描写などでしょう。

1980年といえば、「スター・ウォーズ」シリーズも2作目「帝国の逆襲」が公開された頃。まだCG技術が発展する黎明期で、SF映画のようなファンタジー主流の作品にCGが使用され始めたくらいでした。時代劇にCGを使用するなど、当時は考えられなかったでしょう!

海外で知名度の高い国際派キャストを起用
2024年版は虎永役の真田広之を筆頭に、アンナ・サワイや浅野忠信、平岳大など海外でメジャーな作品にも出演している国際派キャストを多数起用していることが特徴です。

1980年版も「世界のミフネ」と呼ばれた海外知名度の高い三船敏郎が吉井虎長を演じていますが、劇中で流暢な英語を話す通詞・まり子役の島田陽子はこの作品で国際派の名を手にしました。他にもフランキー堺や目黒祐樹など、日本では著名な俳優も出演しています。

より深みのあるキャラクター造形と日本文化描写
原作小説も1980年版も日本文化の描写についてはまだ誤解や誇張があるためか、日本人としては首をかしげる内容もあるよう。しかし2024年版では前述のように真田広之がプロデュースも務めていることもあり、より正確な日本文化の描写に努めています。

キャラクター造形も各々の心理描写やバックグラウンドなど、より詳細な設定で深みを持たせているようです。例えば按針が日本文化に触れていくうちに、それを理解しようとするシーンもしっかり描いています。
https://ciatr.jp/topics/328678


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【「SHOGUN 将軍」ネタバレ全話振り返り】キャスト&キャラクター&関係も一挙紹介
映画.com / 2024年4月25日
https://news.infoseek.co.jp/article/eigacom_20240425007/

 真田広之が主演・プロデューサーを務め、ハリウッドの制作陣が戦国時代の日本を描くドラマシリーズ「SHOGUN 将軍」が4月23日、ついに最終話を迎えた。2月27日に初回2話がディズニープラス(北米ではHulu)で配信されると、全世界で900万回再生を記録。その後も勢いは衰えず、世界中を魅了した本作は、ハリウッドならではの圧倒的なスケール感、プロデュースも手がけた真田が中心となって追求された“ガチ”な日本描写、そして、一瞬も見逃せない予測不可能な展開など、見どころは枚挙にいとまがない。

 そこで、「SHOGUN 将軍」作品概要・登場人物の紹介に加えて、全10話のエピソードをネタバレありで振り返り。大型連休が近づくなか、ついに全話制覇の“時が来た”! そのおともに、ぜひこの記事を活用してほしい。

※以下、ディズニープラスで配信中の「SHOGUN 将軍」のネタバレを含みます。未見の方は、ご注意ください。

【作品概要】

 1980年にアメリカで実写ドラマ化され、驚異的な視聴率を記録したジェイムズ・クラベルのベストセラー小説「SHOGUN」を、新たに映像化した戦国スペクタクル。関ヶ原の戦い前夜の日本を舞台に、徳川家康や石田三成ら歴史上の人物にインスパイアされた、天下獲りに向けた陰謀と策略の“謀り事”を壮大なスケールで紡ぎ出す。

【登場人物】

●吉井虎永(真田広之)
 窮地に立たされた戦国武将

役どころ:広大な関東地方の大名で、戦国最強の武将。敵対する武将たちに同盟を組まれ、窮地に追いやられるが、彼がいかに優れた戦略家で長期戦の達人であるか、まだ誰も気付いていない。

●ジョン・ブラックソーン、後の按針(コズモ・ジャービス)
 虎永と運命をともにする英国人航海士

役どころ:虎永の領地に漂着し捕虜となる。自国とはあまりに違う環境や人々の生き方に翻ろうされるが、少しずつ日本独自の文化や武士の理を学ぶと、虎永から信頼を得て旗本に取り立てられる。

●戸田鞠子(アンナ・サワイ)
 “謀反人の娘”の宿命を背負うキリシタン

役どころ:思慮深く静かに、ある決意を胸に秘めている。愛ではなく責務のために文太郎と結婚した。教養があり、忠実であり、主君である虎永から信頼されている。按針の通訳を務め、ふたりの間には絆が生まれ始める。

●樫木藪重(浅野忠信)
 裏表の顔をもつ虎永の家臣

役どころ:伊豆の大名。虎永に仕えているが、忠誠心はない。出世のため、保身のために裏切りを繰り返す。


●樫木央海(金井浩人)
 藪重に仕える若き知将

役どころ:藪重の甥であり、綱吉をおさめる若い大名。計算高く、藪重が求める利益をもたらす実力を持つ。

●石堂和成(平岳大)
 虎永と天下の覇権を争う敵将

役どころ:大阪城の城主で、五大老のひとり。身分の低い自らの血筋を忌み嫌い、名家の血筋の者をそれ以上に嫌う。自身の権力を脅かす虎永を大老の座から引きずり落とし、排除するために手段を選ばない。

●宇佐美藤(穂志もえか)
 夫と子に先立たれた、按針の正室

役どころ:誇りと高潔さを備える名家の娘。恐ろしい悲劇を経験しても、なお気丈に生き抜く強さを持つ。

●戸田広勝/文太郎(阿部進之介)
 嫉妬にかられた鞠子の夫

役どころ:主君の虎永と父親である広松に忠実な家臣。高い戦闘能力を誇る一方、妻・鞠子への独占欲と嫉妬が弱点。

●戸田広松(西岡徳馬)
 虎永に長年仕える忠実な腹心

役どころ:虎永の“良心”、そして良き理解者として仕える百戦錬磨の武士。虎永の唯一無二の友。

●村次(竹嶋康成)
 央海が治める漁村の長

役どころ:主君に忠実で働き者の漁師で、敬虔なキリスト教徒。謎めいた過去を隠している。

●吉井長門(倉悠貴)
 武功を欲する虎永の息子

役どころ:衝動的で、理論よりも情熱で動き、父親への狂信的な憧れを抱いている。一途に自分の実力を証明したがっている。

●落葉の方(二階堂ふみ)
 亡き太閤との子を守る母

役どころ:世継ぎである八重千代の母で、故太閤の子どもを産んだ唯一の側室。無慈悲で計算高く、信じるのは自分のみ。虎永の権力に終止符を打つためなら手段を選ばない。

●マルティン・アルヴィト司祭(トミー・バストウ)
 心優しきポルトガル人司祭

役どころ:幼少期に日本に派遣された熟練した通訳者。篤い信仰心の持ち主で、虎永の通訳も務める。

●菊(向里祐香)
 武将たちを魅了する一流の遊女

役どころ:央海と特別な関係にありながら、その洞察力と野心で、自身の芸を極め地位を高める。

●桐の方(洞口依子)
 虎永の正室

役どころ:偉大な武将である虎永にとって頼れる存在。情愛に満ち、虎永を守るという強い意志を持つ。

●大蓉院/伊代の方(AKO)
 品格と威厳を備える太閤の未亡人

役どころ:太閤の死後、「大蓉院」と改名して尼僧となる。虎永に忠実だが、尊い振る舞いの裏には恐ろしい秘密がある。




【全10話のあらすじ】

●第1話「按針」

 1600年の日本。それまで日本を統一していた太閤がこの世を去り、諸国は5人の大老によって治められていた。関東地方を治める大名・吉井虎永(真田広之)は、かつて太閤の寵愛を受け、太閤の子が成人するまで、命をかけて守ることを誓っていた。しかし、大阪城の城主でもある五大老のひとり、石堂和成(平岳大)の策略で、「不当に領土を拡大し、世継ぎの母である落葉の方を人質としている」と糾弾され、自由に身動きがとれないばかりか、いつ首をはねられてもおかしくない状態にあった。

そんなある日、イギリス人航海士のジョン・ブラックソーン(後の按針/コズモ・ジャービス)が乗り込んでいたエラスムス号が、虎永の領地である網代の漁村に漂着する。その船を見た網代領主の樫木央海(金井浩人)は、叔父で武将の樫木藪重(浅野忠信)を呼び寄せ、按針たちを捕虜にした。

●第2話「二人の主君に仕えて」

 ブラックソーンは、英語を話せる戸田鞠子(アンナ・サワイ)の通訳を得て、虎永と対面する。窮地の虎永は、“按針”と呼ばれることになったこのイギリス人の存在が、会合の分裂を誘い、自身に生き残るチャンスを与えるものだと感じていた。一方、宣教師たちは、按針がイエズス会とカトリック信者に脅威をもたらすことを危惧していた。按針の手記を公開すれば、彼が海賊行為で死罪になると考えたが、同時に自分たちの“秘密”も暴露されるかもしれないのだ。

 按針は虎永に、カトリックの国々がアジアを植民地にしようと暗躍していることを伝え、虎永はポルトガル船の出港を禁じる。その夜、虎永たちの寝床が暗殺者によって襲撃される。狙いは虎永かと思われたが、その日は虎永のはからいで、按針と部屋を交換していた。結果として未遂に終わった暗殺者のターゲットは、按針だったのだ。

●第3話「明日は明日」

 按針の暗殺未遂事件後、緊張に包まれていた大坂城。囚われの身になっている虎永は、夜明け前、家臣の藪重を呼びだした。藪重は、自分の裏工作がバレたのではないかと死を覚悟したが、虎永は同盟を確認し、藪重に、按針と虎永の正室・桐の方(洞口依子)を安全な領地・網代に連れていくという危険な任務を課した。

 しかし、藪重たちの出発直前、宿敵の石堂がやってきて、部下を護衛につけるよう強要する。その一方で、大坂に残ると見せかけた虎永もまた、大老たちの監視の目をかいくぐり、大坂城から脱出する策を講じていた。極めて厳重な警備を突破し、辿り着いた港は封鎖されるが、虎永は宣教師に助けを求め、彼らが江戸に教会を建てる許可と引き換えに、何とか港を脱出する。

●第4話「八重垣」

 危機一髪の大坂脱出の後、虎永たちは、藪重の領地である網代の小さな漁村に戻った。網代に戻った按針は虎永から「旗本」の位を与えられ、虎永の信頼する武将で親友の戸田広松(西岡徳馬)を祖父に持つ宇佐見藤(穂志もえか)を正室に迎えた。そして虎永は、按針に西洋式の砲術を兵に教えることを命じ、網代を離れる。

 按針は、海戦の知識を頼りに、大砲のデモンストレーションを行うと、その威力と正確性が藪重たちを驚かせた。慣れない日本語を操りながら、兵と修練の日々を過ごす按針だが、ある日、五大老の使者が網代を訪れる。大坂城への出頭を命じる使者と、家臣の藪重、按針たちの間に緊張が走る。

●第5話「父の怒り」

 虎永の息子・吉井長門(倉悠貴)の策略である大砲攻撃で、石堂配下の根原烝善(ノブヤ・シマモト)を暗殺し、茫然自失となった網代の人々のもとに、軍勢がやってきた。一方、江戸に戻っていた虎永の傍らには、戦死したはずの文太郎こと戸田広勝(阿部進之介)がいた。烝善の死を知った虎永は、身勝手な行動に出た長門を厳しく諌める。

 大老の職を辞し、使者を葬った虎永は窮地に立たされる。さらに藪重は村にスパイがいるのではないかと疑うようになる。誰が味方で、誰が敵なのか――情報が錯綜するなか、虎永は石堂たちに立ち向かうべく兵を集め、準備を整えるが、誰もが想像しなかった危機に襲われる。その頃、江戸にいた太閤の側室・落葉の方(二階堂ふみ)が大坂城に帰還。彼女は石堂に“あること”を依頼する。

●第6話「うたかたの女たち」

 通訳を務める鞠子と、落葉の方は幼い頃、ともに遊び、ともに育った間柄だった。はつらつとした少女時代を送っていた鞠子だが、父・明智仁斎(ユタカ・タケウチ)の希望を受け入れ、文太郎と結婚。やがて、父が主君に対する謀反人となったことで一族が処刑される。一方の落葉は、明智の逆心で命を奪われたかつての権力者・黒田信久(尾崎英二郎)の娘。そして、亡き太閤の側室で、太閤の子を産んだ唯一の女性として、大坂で政治的影響力を握ることになる。

 また、虎永は「望むような役目は果たせない」と出国を訴える按針に、伊豆で一番の遊女である菊(向里祐香)との時間をセッティング。そこで菊は、按針に“うたかた”の意味、そして、自身の役割を説明する。決起に向け準備が進むなか、大坂では石堂がほかの大老たちから主導権を握るべく暗躍。双方の緊張が極限まで高まり、ついに“その時”が訪れる。

●第7話「線香一本の時」

 虎永のもとに、異母弟・佐伯信辰(奥野瑛太)がやってきた。虎永は一流の遊女・菊に信辰の相手をさせようとするが、遊郭の女主人は、その見返りとして虎永に“線香一本分”の時間の面会を申し出る。

 その夜、虎永と佐伯は、仲間たちと酒を酌み交わし、佐伯から若き日の虎永の姿が語られる。虎永は佐伯とともに戦うことを願い、佐伯は加勢に対する見返りを口にする。血を分けたふたりの兄弟が、ついに同じ場所に集ったのだ。しかし、虎永は予想外の事態に直面する。実は佐伯は、裏で石堂とつながり、虎永に代わって大老におさまっていたのだ。石堂が求めるのは、大老としての虎永の降伏と、息子・長門の切腹。信頼していた弟の裏切りで、虎永は最大のピンチに陥る。

●第8話「奈落の底」

 石堂に追い詰められた虎永が降伏を宣言。暴走した息子・長門は、返り討ちに遭い、命を落とす。喪に服すため江戸に帰る虎永の表情は、生気を失っている。一方、大坂では、石堂が落葉の方に縁組を申し出るが、尼僧になった太閤の未亡人・大蓉院(AKO)は、落葉に「石堂と一緒になってはならない」と言い残してこの世を去る。

 静かに敗北したいと宣言し、家臣たちに同意の署名を求める虎永。しかし、家臣であり、虎永の友でもある広松は、降伏はできないと虎永に言い放つ。「殿が気持ちを変えないならば、いまここで腹を切る」という広松に、「死ぬがよい」と返す虎永。長きにわたり、固い絆で結ばれ、虎永にとっては唯一無二の親友でもあった広松は、鋭い眼差しに信念を宿らせながら、最期の瞬間を迎えようとしていた。

●第9話「紅天」

 広松の切腹劇に隠された、にわかには信じがたい事実が発覚。そして、家族を失った鞠子がキリシタンになった、過去のいきさつも明らかになる。

 大坂にたどりついた藪重は、貢物として按針を石堂に差し出す。幼少期をともに過ごした落葉の方と再会した鞠子は、石堂に「虎永は1カ月後に大坂にやってくるが、その前に虎永の正室・桐の方と静の方を連れて江戸に戻る」と宣言する。虎永の家族を“預かっている”石堂だが、その実態は人質。石堂は鞠子の言葉をはねのけるが、鞠子は自らの命に変えてでも、虎永から授かった使命を遂行し、ふたりを江戸に連れ戻すという。

 ついに虎永の家族を連れ出して、出発しようとする鞠子。しかし、彼女たちの行く先を阻もうとする者たちが現れる。裏で糸を引くのは、なんと藪重だった。

●第10話「夢の中の夢」

 襲撃によって大坂に動揺が広がるが、五大老は、江戸にいる虎永に攻め入ることを決断。按針は藪重とともに虎永の領地・網代に戻る。藪重は謀反の疑いで、網代につくと拘束され、切腹を命じられる。そして、按針は自分の船が何者かに壊されているのを知り、犯人を探そうとするが、虎永に止められる。藪重の切腹の日。介錯を務めることになった虎永は静かに語り出す。

 それは虎永が長年にわたって遂行してきた秘策の正体、誰も予想できなかった衝撃の真実、この国への思い、そして未来に向けた壮大な策の全貌だった。

 「SHOGUN 将軍」(全10話)は、ディズニープラスの「スター」で独占配信中。

2:777 :

2024/04/14 (Sun) 22:06:39

【第10話最終回ネタバレ解説】『SHOGUN 将軍』のあらすじ・登場人物・キャスト・小ネタ、トリビア、隠し要素まとめ【Disney+ (ディズニープラス)独占配信】
2024年4月23日
https://www.entanow.com/shogun-10/

マッキーです。

2月27日(火)よりディズニープラス独占で『SHOGUN 将軍』の配信がスタートしました。

本場ハリウッドのスタジオが巨額の制作費をかけた本作は、さらに主演の真田広之さんが全面的にプロデュースに介入することで日本人にとっても見ごたえのある作品に仕上がっています。



『SHOGUN 将軍』とは
『SHOGUN 将軍』はDisney+ (ディズニープラス)で2/27(火)より独占配信がスタートしたドラマです。

イギリスの作家ジェームズ・クラベルが書いた小説「SHŌGUN」を原作としていて、実在したイギリス人航海士が見た1600年の日本と、太閤死後の権力争いの様子を描いた作品です。

アメリカでは1980年に三船敏郎出演でテレビドラマ化されましたが、ディズニー傘下のFXプロダクションズのハリウッド映画の制作陣によって新たにドラマ化されました。

『SHOGUN 将軍』は全何話?何シーズン?
『SHOGUN 将軍』は全10話を予定しています。

今のところ、シーズン2の配信は決定していません。

『SHOGUN 将軍』の時代背景
『SHOGUN 将軍』はジェームズ・クラベルが史実を元に創作した小説が原作で、西暦1600年前後の時代が描かれています。

日本では天下統一を成し遂げた絶大な権力者・太閤が死去し、その後の実権を握ろうとする徳川家康と石田三成による日本を二分した大合戦・関ヶ原の戦いが迫っています。

一方、ヨーロッパでは海洋覇権国のスペインとポルトガルがアジアやアメリカ大陸に進出する中、スペインとイギリスとの間に戦争が勃発。

ジョン・ブラックソーンこと按針(あんじん)が見ていたのは、イギリスが長きに渡ってスペインとポルトガルの連合軍と激しい海戦を繰り広げていた世界なのです。


『SHOGUN 将軍』のここがすごい!
日本のみならず全世界で同時配信がスタートした『SHOGUN 将軍』。

その魅力を紹介しましょう。

巨額の予算投入
本作では、ハリウッド映画の制作人を擁するFXプロダクションズによって、1600年の日本が再現されています。

大きな門を構えた荘厳な大坂城、1600年の大航海時代のガレオン船などを、大河ドラマにも匹敵するクオリティで圧倒的スケールで作り上げています。

さらに日本国内でも大規模なプロモーションキャンペーンを展開しているほか、アメリカの一大イベントであるスーパーボウルでのスポット広告の配信に700万ドルを支払うなど、製作と広告に巨額の予算を投じています。

主演・真田広之がプロデュース
主演とプロデューサーを兼任する真田広之は、舞台を徳川家康をモデルにしたフィクションに設定された吉井虎永役で演じながら、制作においても全面的に関与しています。

セットや衣装、茶道のマナーまで、リアルで日本らしい演出がされていて、真田広之のプロデューサーとしての徹底的なこだわりが、日本人視聴者にとって作品の信頼性を高めることに寄与しています。

日本の魅力
作中の約7割の会話は日本語が使用されています。

また、海外の映画作品で活動する国際派俳優のアンナ・サワイや浅野忠信、平岳大以外にも、西岡徳馬、阿部進之介、二階堂ふみなど日本の映画・ドラマ作品で活躍する俳優陣を積極的にキャスティングしています。

バイアスを受けた「外国から見た日本」を描くのではなく、日本の持つ魅力を実直に作品へ組みこんでいます。

日本の古くからのしきたりやその背景にある思いを丁寧に描いているため、外国人はもちろん、私たち日本人にとっても日本とは何なのかを考えるきっかけを与えてくれます

『SHOGUN 将軍』メインキャスト俳優金一覧

吉井虎永(演・真田広之)
史実上の徳川家康に相当。
関東に一大勢力を持つ五大老のひとり。
石堂和成による計略で大坂城で半ば軟禁状態に置かれるも、キリシタンの戸田鞠子と日本に漂流したイギリス人のジョンと協力することで状況の打開を模索する。


ジョン・ブラックソーン/按針(英語版)(演・コスモ・ジャーヴィス)
史実上のウィリアム・アダムスに相当。
日本を目指して航海してきたイギリス人。
大勢の仲間を失いながらボロボロの状態で日本に漂着し、広松によって虎永の待つ大坂城へ連行される。


戸田鞠子(演・アンナ・サワイ)
史実上の細川ガラシャに相当するキリシタンの姫君。

壮絶な経験をして絶望していたところを虎永に救われ、以降、虎永と彼の大義に忠誠を誓う。

演じるアンナ・サワイは日本出身の女優で、2021年公開の『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』に出演するなど人気作でも活躍しています。


樫木藪重(演・浅野忠信)
史実上の本多正信に相当。
伊豆の地域を収める領主。表向きは虎永に仕えながらも、乱世の気配を感じて行動を起こす機会を狙う。


樫木央海(演・金井浩人)
史実上の本多正純に相当。
藪重の甥で下田を治める。


石堂和成(演・平岳大)
史実上の石田三成に相当。
太閤亡き後も一大勢力を維持する虎永を危険視し、他の五大老と画策して始末しようと暗躍する。


落葉の方(演・二階堂ふみ)
史実上の淀殿に相当。

二階堂ふみは、2014年のNHK大河ドラマ『軍師官兵衛』でも淀殿を演じた。


戸田広松(演・西岡徳馬)
史実上の細川藤孝に相当。


戸田広勝(演・阿部進之介)
戸田文太郎(演・阿部進之介)
史実上の細川忠興に相当。

親しいものからは文太郎と呼ばれる。

広松の息子で、鞠子の夫。剛直で優れた武人だが不器用な性格。


宇佐美藤(演・穂志もえか)
広松の孫。第1話で石堂に背いた夫・宇佐美忠義が切腹し、連座で生後間もない息子を失う。

未亡人になったものの虎永の命により按針の夫人になる。


吉井長門(演・倉悠貴)
史実の松平忠吉に相当。

父に忠実な虎永の息子。

向こう見ずなところがあり、戦場で武勲をあげて周囲に認められることを強く望んでいる。



お菊(演・向里祐香)
伊豆随一の遊女。

かねてより央海の寵愛を受けるも、虎永一行の下田滞在により政局に絡むようになる。


お吟(演・宮本裕子)
お菊の在籍する置屋の女主人。

虎永や鞠子を前にしても簡単に折れない、タフな交渉力と意志を持つ。



村次(演・竹嶋康成)
下田で村人たちのリーダー的な役割を担うキリシタンの男性。

その正体は殿本顕直という虎永の家臣で、下田に到着した黒船の情報を伝書鳩を用いて虎永へいち早く報告した。

マーティン・アルビト司祭(演・トミー・バストウ(英語版))
史実上のジョアン・ロドリゲスに相当。



『SHOGUN 将軍』第10話あらすじ
回を重ねるたびに重要人物が表舞台から消えていき、物語の緊張感が高まりつつある中で迎える最終回。

虎永の戦いは遂に決着を迎えるのでしょうか。

その前に、これまでの『SHOGUN 将軍』をおさらいしましょう。

海に囲まれた島国・日本では、絶大な権力を持っていた太閤が亡くなり、その配下の5人の大老たちが自らの勢力を拡大しようとそれぞれを牽制し合っていた。

五大老で一番の勢力を持つ吉井虎永は、彼を抹殺しようと企てる同じ五大老の石堂に追い詰められ、敵だらけでの大坂城で軟禁状態を強いられることになった。

そんな折、イギリスの軍艦が伊豆に漂着。

捕らえられた航海士のジョンは按針(あんじん)と呼ばれ、虎永の命を受けた戸田広松と伊豆の領主・樫木藪重とともに大坂城に連行される。

虎永は、キリシタンで謀反者の娘としての過去を背負う戸田鞠子に按針の通詞に任命し、按針の存在と彼のもたらした情報を利用して大坂を脱出することに成功する。

按針は虎永に旗本として重用されて大砲隊の指揮を任命される中、次第に鞠子と心を通わせ互いに惹かれ合っていく。

一方、太閤の世継ぎ・八重千代を産んだ落葉の方が大阪に帰着。落ち葉の方の意を察した石堂は他の五大老たちを脅して従わせ、より辛辣な手法で虎永を追い詰める策をすすめていく。

虎永は状況を打開するために義理の弟である佐伯信辰に援軍を頼むも、石堂の息がかかった佐伯により降伏と大阪への出頭を言い渡され、逆に攻め手を失ってしまう

しかし、息子の長門、腹心の広松の死によってもたらされた間隙を利用して、再び闘志を燃やす。

虎永の腹の内を知らない藪重と按針は、虎永の降伏状を持って海路から大坂に入る。

広松の自害を目の当たりにし、あわよくば石堂側への寝返りの機会をうかがう藪重。

一方、鞠子は、落ち葉の方と石堂を前にして、虎永の命により虎永の家族とともに江戸に戻ると宣言する。

翌日、多くの諸大名が見物する中、石堂の配下が守備する城門を力づくで通行しようとする鞠子は強行突破を断念、侮辱を受けたとして夕方に自害することを告げる。

鞠子が切腹しよう刀を握りしめた直後、石堂は城門の通行を許可し、寸でのところで鞠子の死は回避される。

やっと江戸へ戻れると安堵する一同。しかし、その夜、石堂の手の忍者が虎永の家族の住む屋敷を襲撃。

逃げ込んだ倉庫の入口に爆薬を仕掛けられたため、堅いもので入り口を塞ごうとする按針。

しかし、死を決意した鞠子は名乗りを挙げると入口に近づき、爆風に飲まれてしまう。



【見逃してませんか?】『SHOGUN 将軍』小ネタ、トリビア、隠し要素

按針の寝室を訪れた遊女
第4話で下田の同じ屋敷で生活することになった按針と鞠子は、次第に心を通わせ惹かれ合うようになりました。

鞠子は按針の寝室で一夜を共にし、翌朝、按針に、あれは自分と藤があてがった遊女だったと告げました。

このやり取りを聞いて、その場にいた藤のように疑問を持った視聴者も多かったのではないでしょうか。

キリスト教では不倫はご法度です。

しかし、当時の鞠子は夫である文太郎を亡くしたため、未亡人となっていました。

自死することすら許されない厳しいしきたりから解放された鞠子は自分の心と向き合い、情熱的な行動に踏み込んで二人だけの秘密を共有しました。


第4話のタイトルは「八重垣」

自分の本当の気持ちを世界から隠すために自分自身を訓練するというコンセプトはちなんで名付けられました。

虎永の茶色の小袖
虎永は、全編を通して比較的地味な色合いの着物を着用しています。

その中でも茶色の小袖を着た姿が多く登場します。

本作のショーランナーのジャスティン・マークスは、この茶色の着物は『スター・ウォーズ/エピソード4 新たなる希望』のオビ・ワン=ケノービから着想を得ていると述べています。

どういうことでしょうか?

『スター・ウォーズ』は監督のジョージ・ルーカスが日本の文化からインスピレーションを受けた部分を作品に多く取り入れていることでも有名で、ライトセーバーのぶつかり合うシーンは日本のチャンバラが起源になっています。

本作に登場する老練の達人オビ・ワン=ケノービには、当初、三船敏郎がキャスティング候補とされていて、実際にオファーがあったものの断ったと言われています。

三船敏郎といえば、1980年にアメリカでドラマ化された『SHOGUN 将軍』で吉井虎永を演じていました。

時代と役者の垣根を越えて、オビ・ワンと虎永のコラボレーションが実現しました。


佐伯信辰の裏切りと『帝国の逆襲』
虎永にとって腹違いの弟である佐伯信辰に助力を打診することは、一種の賭けでした。

第7話のオープニングで霧の中から現れた信辰は、場に緊張感が走る中、突如、柔和な態度を示しましたが、既に虎永の宿敵である石堂と同盟を結んでおり、虎永を裏切ることになりました。

本作のショーランナーのジャスティン・マークスによると、このエピソードは『スター・ウォーズ/エピソード5 帝国の逆襲』の後半に展開するクラウドシティでの出来事からインスピレーションを得たそうです。

『スター・ウォーズ/エピソード5 帝国の逆襲』では、主人公のルークたちは銀河帝国の追跡を逃れるためにハン・ソロの旧友のランド・カルジリアンが治める、雲に囲まれた資源都市クラウドシティに身を寄せます。

ハンらを友好的に迎えたランドでしたが、既にダース・ベイダーの息がかかっていて、帝国側に協力して彼らを捕えようとしました。

原作には無かった「長門の死」
世間知らずではあるものの忠実である虎永の息子の長門は、第7話のラストで佐伯を急襲した際に誤って足を滑らせ、頭を石に打ちつけて死亡しました。

急な展開ということもあり、かなり衝撃的なシーンだったのではないでしょうか。

原作小説において長門は佐伯を襲撃する計画を進言しますが、虎永に一蹴されてしまいます。

そのためこの事件は発生せず、長門は終幕まで存命しています。

しかしながら、長門の見せ場はなくなり、いつの間にか小説の本筋から姿を消してしまいました。

今作には原作者ジェームズ・クラベルの娘であるミカエラ・クラベルがプロデューサーとして参画しているため、このような原作の改変を前向きに受け入れたことが推測されます。

この第7話の描写によって長門というキャラクターと存在感がより深く描かれ、続く第8話の感傷的な展開にもつながります。
https://www.entanow.com/shogun-10/



3:777 :

2024/04/27 (Sat) 08:53:18

2024/4/23
【ネタバレレビュー】「SHOGUN 将軍」圧巻の最終話へ。ついに明かされる、虎永が目指す地平
https://moviewalker.jp/news/article/1193504/

世界中でムーブメントとも言えるヒットを記録しているディズニープラス「スター」オリジナル作品、「SHOGUN 将軍」もついに最終回を迎えた。本作は、「関ヶ原の戦い」前夜を舞台に、長年ハリウッドで活躍をしてきた名優、真田広之がプロデュース・主演を務め、幾度の危機に見舞われながら絶大な権力を誇る“将軍”の座を目指す武将、吉井虎永の物語。歴史上の人物にインスパイアされた登場人物たちによる、濃密な人間ドラマ、駆け引きに騙し合いを徹底的な時代考証のもと描きだしてきた。窮地に追い込まれた虎永、イギリス人航海士、按針ことジョン・ブラックソーン(コズモ・ジャーヴィス)、運命に翻弄されるキリシタン、戸田鞠子(アンナ・サワイ)…彼らの運命はいかに?
<
MOVIE WALKER PRESSでは、「SHOGUN 将軍」の魅力を発信する特集企画を展開。多くのファンが期待と寂しさで迎えた最終第10話を、ライターの相馬学がレビューする。

鞠子の死が与えた影響は大きかった…
第9話で自らの“覚悟”を見せた鞠子

「SHOGUN 将軍」もこの1話で完結か、寂しいねえ…などと感傷に浸っている場合ではない。まずは第9話のラスト、爆破で吹っ飛んだ鞠子の安否確認をしないことには始まらない!ともかく、第9話の主役は圧倒的と言ってよいほど鞠子サマだった。大坂城に乗り込み、敵将、石堂和成(平岳大)との面会ではひるむことなく渡り合い、野郎相手に長刀(なぎなた)を振るい、これまでと見るや自害を決意する。あらゆる局面で命懸けである鞠子サマに、そりゃあ惚れるでしょ!

というわけで、見始めたこの第10話。第9話の鞠子サマは魅力的でかっこよかったし、それだけに死んで欲しくなかった。すなわち、気が付けば、観ているこちらも按針と同じ気持ちになっていたのだ。ともかく、この第10話で、傷心の按針は鞠子がなんのために死んだのか?ということと向き合わねばならなくなる。


予期せぬ鞠子の死に動揺を隠せない藪重

鞠子の死に心をかき乱されるのは按針だけではない。間接的にではあるが鞠子の死の原因を作ってしまった武将、樫木藪重(浅野忠信)はすっかり放心状態で呆けている。石堂と密約を結ぼうとしての行動ではあったが、鞠子の死まではさすがに望んではいなかった。振り返れば藪重はシリーズを通じて、こういうポジションだ。主君の虎永には目的を知らされぬまま大坂脱出の手引きをさせられたし、虎永の息子、長門(倉悠貴)の暴走にも付き合わざるをえない。あちらの目上の人間を立てればこっちが立たず、こちらの目上の人間を立てればあっちが立たない。その繰り返し。ともかく、一見豪放な藪重にも愛すべき小市民キャラのような面があることを再確認した。


鞠子の死は、頑なだった落葉の方をも動かす

そして、これが鞠子の死がもたらした、もっとも重要なポイントだが、石堂の側についていた落葉の方(二階堂ふみ)はここにおよんでついに心変わりをする。亡き太閤の世継ぎの母である彼女を味方につければ、石堂は宿敵、虎永に対して謀反者というレッテルを張り、徹底的に攻めることができる。しかし彼女が組みしないとなると、石堂に味方する軍勢は大幅に減少し、戦力ダウンは免れない。鞠子の爆死の死因が石堂側にあるという事実のみが残るのだから、なおさらだ。

すなわち、この第10話は鞠子が自分の命と引き換えに、なにをなし遂げたのかを明らかにしていくエピソードであり、その業績の大きさには、ただただ驚くばかり。これは虎永に誰よりも忠義を尽くし、誰よりも理解していた彼女だからできたことだろう。天下をとり、戦のない世にするという主君の最終目標に、キリシタンの鞠子が共鳴していた事実は大きい。
https://moviewalker.jp/news/article/1193504/


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【ネタバレ】「SHOGUN 将軍」最終話、浅野忠信が振り返る藪重の結末 『47RONIN』真田広之との関係性を重ねる
https://www.msn.com/ja-jp/entertainment/other/%E3%83%8D%E3%82%BF%E3%83%90%E3%83%AC-shogun-%E5%B0%86%E8%BB%8D-%E6%9C%80%E7%B5%82%E8%A9%B1-%E6%B5%85%E9%87%8E%E5%BF%A0%E4%BF%A1%E3%81%8C%E6%8C%AF%E3%82%8A%E8%BF%94%E3%82%8B%E8%97%AA%E9%87%8D%E3%81%AE%E7%B5%90%E6%9C%AB-47ronin-%E7%9C%9F%E7%94%B0%E5%BA%83%E4%B9%8B%E3%81%A8%E3%81%AE%E9%96%A2%E4%BF%82%E6%80%A7%E3%82%92%E9%87%8D%E3%81%AD%E3%82%8B/ar-AA1nxvZm

 23日に最終話が配信されたハリウッド制作ドラマ「SHOGUN 将軍」で、メインキャラクター・樫木藪重を演じた浅野忠信がリモートインタビューに応じ、最終話で描かれた藪重の結末について、主演・プロデューサーを務めた真田広之との共演エピソードを交えて振り返った。(以下、最終話のネタバレを含みます)

 ディズニーが持つ製作会社の一つ「FX」が、日本の戦国時代をかつてないほどリアルに活写した「SHOGUN 将軍」。作家ジェームズ・クラベルのベストセラー小説に基づき、歴史上の戦国武将にインスパイアされた人物が、天下分け目の「関ヶ原の戦い」前夜に、陰謀と策略が渦巻く“SHOGUN”の座を懸けた戦国スペクタクルを繰り広げてきた。浅野ふんする藪重は、戦国最強の武将・吉井虎永(真田)の家臣でありながら、ライバルの石堂和成(平岳大)ともつながるなど、表裏の顔を持つ野心的な武将だ。

 第9話では、藪重の裏切りによって按針(コズモ・ジャーヴィス)の通詞・戸田鞠子(アンナ・サワイ)が悲劇の最期を迎えた。最終話では、虎永の領地・網代に戻った藪重が謀反の疑いで切腹を命じられ、主君である虎永が自ら介錯(*切腹する人が刀を腹に突き刺すと同時に、その首を斬り苦痛を軽減させる役目)を務め、藪重の首を切り落とした。

 藪重の最期は、虎永が長年にわたって遂行してきた壮大な“策”が明かされるなど、全10話の「SHOGUN 将軍」の壮大なクライマックスに相応しいシーンとなった。浅野は「藪重は、常に自分の死を楽しみにしていた男だと思います。人が死ぬ直前にどういう顔をするのか、どういう言葉を発するのかを常に見たがっていました。その瞬間が、ようやく自分にも来たと思っています」と藪重の胸の内を解説する。

 「虎永様が介錯を務めたことで、藪重は虎永様がどんな言葉を発するのかっていうのを見たかったのだと思います。『虎永様、今日はいつも私にかける言葉とは違う言葉を発することができますね』と(藪重は切腹するので)誰かにその内容を打ち明けることはできませんが、藪重だけが知ることができる内容を、最後に教えてくださった瞬間です」


 真田と浅野は映画『眠らない街 新宿鮫』(1993)をはじめ、『47RONIN』(2013)、『MINAMATA-ミナマタ-』(2020)、『モータルコンバット』(2021)といった海外作品でも共演している。中でも「SHOGUN 将軍」における二人の関係性は、『47RONIN』の設定に近いと話す浅野は、改めて真田への感謝の思いを明かした。

 「真田さんは、いつも僕を助けてくださって、『新宿鮫』でも真摯に向き合ってくださり、僕は大きなチャンスを掴んだと思います。『47RONIN』でも、僕が藪重と似たようなヴィランを演じて、自由な芝居を真田さんはきちんと受け止めてくださいました。あの時、本当に素晴らしい映画ができたと同時に、新たな課題をいただいたと思っていましたし、もしかしたら、真田さんも同様に思っていたかもしれない。『SHOGUN 将軍』で、そのリベンジが果たせたのかもしれない。真田さんがいなかったら、この作品はここまで花が開かなかったかもしれないですし、本当に感謝しています」

 全10話を通して、物語をかき回す藪重を体当たりで演じた浅野。彼の生き様を通じて、少し立ち止まって「本当に正しいのか?」と考えることの面白さを伝えたいと力を込めた。「今の社会、知らぬ間に植え付けられている考えや情報がいろいろある中で、何かに縛られているようなこともあると思うんです。藪重は、暗黙の了解で大きな力や多数派の意見に流されていくような生き方はしません。他のみんながそうするほど、 テーブルをひっくり返したり、コップをこぼしたり、『こういうことが起きましたね』と言うタイプの人間です。藪重の姿を見て面白いと感じたら、彼のようになってもいいかもという瞬間が芽生えたら嬉しいです」(取材・文:編集部・倉本拓弥)

「SHOGUN 将軍」はディズニープラスの「スター」にて全話独占配信中
4:777 :

2024/04/27 (Sat) 12:57:27

【徹底比較】SHOGUN-将軍-2024年リメイク版と1980年オリジナル版の登場人物を比較してみたら意外な結果だったw
https://www.youtube.com/watch?v=muHMSW5r_EU


三船敏郎『将軍 SHŌGUN』 (NBC 1980年)
監督: ジェリー・ロンドン
原作: ジェームズ・クラベル
脚本: エリック・バーコビッチ

動画
https://www.nicovideo.jp/user/6324505/video?ref=pc_userpage_menu


17世紀初頭の戦国乱世に揺れる日本へ漂着したイギリス人航海士たちの冒険を描き、アメリカ全土で騒然たる“ショーグン”ブームを巻き起こしたTVシリーズの劇場公開バージョン。

『将軍 SHŌGUN』(しょうぐん、原題:Shōgun)は、ジェームズ・クラベルの小説『将軍』(Shōgun)を原作として、1980年にアメリカ合衆国・NBCで制作・放送されたテレビドラマ。劇場映画として編集されヨーロッパや日本で上映されたほか、日本ではテレビでも放送された。

17世紀、オランダ船の乗組員である主人公のイギリス人航海士ジョン・ブラックソーンは、江戸時代初期の日本に漂着する。ヨーロッパとはまったく違う社会制度や生活習慣に驚きながらも、吉井虎長らの武将やヨーロッパ人宣教師らなどと関わり、政治的に激動する日本で生きていく。

実在したイギリス人ウィリアム・アダムス(三浦按針)をモデルにしているが、内容は実在の人物を架空の人名に置き換えたフィクションである。

村人がおじぎをしなかったからという理由で、役人にいきなり切り殺されたり、何の詮議もなく、主人公たちが捕えられ投獄された上、無差別に船員の一人が連行され釜茹でにされてしまうなど、当時の日本でも考えられないような荒唐無稽な描写もされている。

原作の訳書は、宮川一郎訳で『将軍』(全3巻、TBSブリタニカ、1980年)が刊行された。

キャスト

按針/ジョン・ブラックソーン: リチャード・チェンバレン- 史実でウィリアム・アダムスに該当。
吉井虎長: 三船敏郎 - 史実で徳川家康に該当。
戸田まり子: 島田陽子 - 史実で細川ガラシャに該当。
柏木矢部: フランキー堺 - 史実で本多正信に該当。
デラクレア大司教: アラン・バデル- 史実でアレッサンドロ・ヴァリニャーノに該当。
アルビト神父: ダミアン・トーマス(英語版)- 史実でジョアン・ロドリゲスに該当。
フェリエラ船長: ヴラデク・シェイバル(英語版)- 史実でホレイショ・ネレッティに該当。
柏木近江: 目黒祐樹 - 史実で本多正純に該当。
石堂和成: 金子信雄 - 史実で石田三成に該当。
ビンク: ジョージ・イネス(英語版)- 史実でヤン・ヨーステンに該当。
戸田文太郎: 高松英郎 - 史実で細川忠興に該当。
戸田広松: 安部徹 - 史実で細川藤孝に該当。
スピルベルゲン: ニール・マッカーシー(英語版) - 史実でヤコブ・クワッケルナックに該当。
坐滝: 夏木陽介 - 史実で松平定勝に該当。
ミカエル: 岡田真澄 - 史実で千々石ミゲルに該当。
落葉: 佐野厚子 - 史実で淀殿に該当。
げんじ子: 関根世津子 - 史実で於江与に該当。
桐: 高美以子 - 史実で阿茶局に該当。
吉井那賀: 宅麻伸 - 史実で松平忠吉に該当。

ナレーター: オーソン・ウェルズ、アン・バンクロフト
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%86%E8%BB%8D_SH%C5%8CGUN



『将軍 SHŌGUN』 (NBC 1980年)はチャールトン・ヘストンの『猿の惑星 Planet of the Apes』の日本版なんですね:
島田陽子はリンダ・ハリソン役です:

『猿の惑星 Planet of the Apes』(20世紀フォックス 1968年)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%8C%BF%E3%81%AE%E6%83%91%E6%98%9F_(%E6%98%A0%E7%94%BB)

動画
https://www.bing.com/videos/search?q=Planet+of+the+Apes++1968&FORM=HDRSC4

監督 フランクリン・J・シャフナー
脚本 マイケル・ウィルソン ロッド・サーリング
原作 ピエール・ブール

出演者
チャールトン・ヘストン
リンダ・ハリソン

アメリカ人宇宙飛行士のテイラーは宇宙船のトラブルで未知の惑星にたどり着くが、そこは猿が言葉を話し、人間を奴隷として支配する奇妙な世界だった。チンパンジーのコーネリアスとジーラの手を借りて、何とかこの世界から脱出しようとするテイラーは、やがて絶望的な真実を知る。

記念すべき第1作は、フランク・J・シャフナー監督、チャールトン・ヘストン主演で1968年に公開されました。興行的にも大成功をおさめ、メイクアップ担当で猿の特殊メイクを担当したジョン・チェンバースはのちにアカデミー名誉賞を受賞しました。

本作は1963年に発表されたフランスの同名小説を原作にしており、人間と猿の立場を逆転させた物語は非常に寓話的です。猿たちは人間のように言葉を話し、文化的な生活を営んでいます。彼らの文明には宗教も存在し、「神はご自身の姿に似せて猿を作られた」と信じています。さらに驚くべきことに、この世界の人間は言葉を話すことができず、猿たちの奴隷として差別的な扱いを受けています。さらに、猿たちはテイラーを自分たちの築き上げた秩序に対する挑戦と捉え、事実の隠ぺいに走ります。人間たちが鎧を着たゴリラにムチ打たれ、棒に括りつけられたり、軍事演習の標的にされたりている様は、まさに地獄です。しかし、この滑稽でおぞましい猿の姿は、人間のそれとそのまま重なります。

猿は白人にとっての有色人種を戯画化したものだと言われています。
有色人種を差別し、虐げてきた白人社会は、物語の中でしっぺ返しを食らっているわけです。

さらに、有名なラストシーンで明かされる真実は、白人に限らず同族間で憎しみ、殺し合ってきた人類に対する痛烈な皮肉になっています。東西冷戦で核戦争一歩手前という危機を経験し、公民権運動が大きな盛り上がりを見せていた当時の世相を反映する、非常に社会派な作品です。
https://theriver.jp/all-planet-of-apes/
5:777 :

2024/04/27 (Sat) 13:46:59

茂木誠 日本の歴史

ヤマト連合国家vs中華グローバリズム/弥生・古墳・飛鳥時代|茂木誠
https://www.youtube.com/watch?v=aY0tvU-U3R0&list=PL6mu43UnNThB56GlP8WFC7l7nHmuxW-ha&index=14&t=38s

仏教グローバリズムの衝撃/伝来から空海まで|茂木誠
https://www.youtube.com/watch?v=G7YgbgZHYgE&list=PL6mu43UnNThB56GlP8WFC7l7nHmuxW-ha&index=15&t=59s

神仏習合とケガレ思想(平安時代)|茂木誠
https://www.youtube.com/watch?v=UoTvyzz97HU&list=PL6mu43UnNThB56GlP8WFC7l7nHmuxW-ha&index=16&t=22s

鎌倉幕府が皇室を潰さなかったワケ|茂木誠
https://www.youtube.com/watch?v=ysnAl9Hf_sw

南北朝の動乱/三種の神器と皇統|茂木誠
https://www.youtube.com/watch?v=T0VJeMfkbEc

武装する教団 信長とイエズス会|茂木誠
https://www.youtube.com/watch?v=pcB2L32_2aQ

キリシタン大名と日本人奴隷|茂木誠
https://www.youtube.com/watch?v=SfQOczweyhI

世界分割協定とバテレン追放令|茂木誠
https://www.youtube.com/watch?v=QS46KfCmDr0&t=3s

家康の仏教懐柔 なぜオランダと?|茂木誠
https://www.youtube.com/watch?v=j5drfJCXiE0

家康とアダムズ、最初の日英同盟| 茂木誠
https://www.youtube.com/watch?v=VuP1M8X_mOc

太陽黒点の減少と島原の乱|茂木誠
https://www.youtube.com/watch?v=yNNgMZyyqFE

武装中立が答え / 徳川200年の平和|茂木誠
https://www.youtube.com/watch?v=GAx7op44WRA

儒学とは何か?儒家vs法家の中国史| 茂木誠
https://www.youtube.com/watch?v=farAaFjsCQE

中国の選民思想 / 朱子学と日本人| 茂木誠
https://www.youtube.com/watch?v=ovopa3brNNg

日本化する儒学 / 赤穂事件と荻生徂徠|茂木誠
https://www.youtube.com/watch?v=4HRQZfzkCPE

日本のルネサンス!国学とは何か?| 茂木誠
https://www.youtube.com/watch?v=LCpqz4Qhx_4

天才・本居宣長登場! 『古事記』を解読した男|茂木誠
https://www.youtube.com/watch?v=Y5CQSLEa2lM

本居宣長が考えた取り戻すべき日本とは?| 茂木誠
https://www.youtube.com/watch?v=_tUoAsyQJkU

本居宣長とバーク 日本型保守主義とは?| 茂木誠
https://www.youtube.com/watch?v=mVq47t-x4SQ

ロシアの脅威と江戸のダヴィンチ・平田篤胤| 茂木誠
https://www.youtube.com/watch?v=46Uj_5kINmw

水戸学とは何か?/御三家がなぜ尊王運動?| 茂木誠
https://www.youtube.com/watch?v=KoAR7R-RjwI

蘭学者列伝 高野長英と蛮社の獄| 茂木誠
https://www.youtube.com/watch?v=2n1zIzIEGK8

水戸藩の崩壊 / 天狗党と徳川慶喜| 茂木誠
https://www.youtube.com/watch?v=BD4YullUHVY

アヘン戦争の衝撃 / 佐久間象山と吉田松陰| 茂木誠
https://www.youtube.com/watch?v=naSD1FO-5SU

長州藩の維新回天 / 高杉晋作と伊藤博文| 茂木誠
https://www.youtube.com/watch?v=cXiN__U5JOY

大アジア主義 VS 啓蒙思想| 茂木誠
https://www.youtube.com/watch?v=0HYaULQmdgM

古事記×ドイツ憲法学 / 大日本帝国憲法の思想| 茂木誠
https://www.youtube.com/watch?v=vUpO35zlcyM


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日本人はどこから来たのか? 【CGS 茂木誠 超日本史】
https://a777777.bbs.fc2bbs.net/?act=reply&tid=14133679

茂木誠 _ 日本の近現代史
https://a777777.bbs.fc2bbs.net/?act=reply&tid=14139417

茂木誠 x 浜崎洋介 江戸時代の再発見
https://a777777.bbs.fc2bbs.net/?act=reply&tid=16829428

茂木誠 x 浜崎洋介 「戦後日本」を精神分析する
https://a777777.bbs.fc2bbs.net/?act=reply&tid=16829437

【そうきチャンネル】【特別対談】 茂木誠氏と語る (伊豆伊東) 日米近現代史研究家 渡辺 惣樹(わたなべ そうき)- YouTube
https://www.youtube.com/playlist?list=PLXA0FqwrkPzv__Mb02kQMLbcygSxpF3m9

「茂木誠氏と語る」ウィリアム・アダムス
https://a777777.bbs.fc2bbs.net/?act=reply&tid=14147700
6:777 :

2024/04/27 (Sat) 13:54:19

真田広之 - YouTube
https://www.youtube.com/results?search_query=%E7%9C%9F%E7%94%B0%E5%BA%83%E4%B9%8B

真田広之(さなだ ひろゆき、1960年10月12日 - )
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9C%9F%E7%94%B0%E5%BA%83%E4%B9%8B



演出家のテリー伊藤も、日本大学で学生運動に勤しんだ一人である。ただ、機動隊との衝突で一生涯の障碍を背負ったから悲惨だ。彼が機動隊から逃れる時、後ろに居た誰かが石を投げたという。不幸にも、その石が偶然、彼の左目に当たってしまい、伊藤氏は斜視になってしまった。藤竜也みたいに、同大学の芸術学部に入って映画界にスカウトされる方が、よっぽどマシである。下らない大学をさっさと辞めて、大好きなスポーツ・カーを買った方が遙かに健全だ。真田広之も日大の学生だったが、左翼分子にはならず、役者の世界に入った。二枚目俳優だから当然だけど、デビューして直ぐに『忍者武芸帖 百地三太夫』の主役なんだから凄い。(筆者も劇場で観たけど、真田氏の出演作品の中では一番いい。現在、彼はハリウッドの『Mortal Kombat』や『Shogun将軍』に抜擢され、ステレオタイプの「日本人」を演じているが、昔の方が良かった。)
http://kurokiyorikage.doorblog.jp/archives/68956522.html


真田広之の初主演長編映画 忍者武芸帖 百地三太夫(東映 1980年11月15日)

忍者武芸帖 百地三太夫 - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BF%8D%E8%80%85%E6%AD%A6%E8%8A%B8%E5%B8%96_%E7%99%BE%E5%9C%B0%E4%B8%89%E5%A4%AA%E5%A4%AB

忍者武芸帖 百地三太夫 - 検索 動画
https://www.bing.com/videos/search?q=%e5%bf%8d%e8%80%85%e6%ad%a6%e8%8a%b8%e5%b8%96+%e7%99%be%e5%9c%b0%e4%b8%89%e5%a4%aa%e5%a4%ab&FORM=HDRSC4


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昔のテレビ・ドラマは面白かった _ 真田広之・桜井幸子 高校教师 (TBS 1993年)
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/1000.html

森田童子の哀切な歌と共に伝説になった野島伸司のテレビ・ドラマ 『高校教師 TBS 1993年』
https://a777777.bbs.fc2bbs.net/?act=reply&tid=14004576


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中田秀夫『リング(東宝 1998年)』
https://a777777.bbs.fc2bbs.net/?act=reply&tid=14004626
7:777 :

2024/05/20 (Mon) 08:12:15

真田広之、キアヌ・リーブスは「自分には厳しいが周りにはとても優しい」。主演する米ドラマ『SHOGUN 将軍』についても語る
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https://spur.hpplus.jp/celebrity/celebritynews/2024-05-17-pgN7Vw/page1/

シリーズ化が決定し、いま国内外で話題の米ドラマ『SHOGUN 将軍』でプロデューサー兼主演を務める真田広之(63)。インタビューでキアヌ・リーブス(59)について語った。

ディズニープラスで配信中の米ドラマ『SHOGUN 将軍』でプロデューサー兼主演を務める真田広之(63)。米ゴシップ誌『People』のインタビューに応じ、過去に共演したキアヌ・リーブス(59)について語った。


先月、恋人のアレクサンドラ・グラント(51)とイベントに出席したキアヌ Photo by Charley Gallay/Getty Images for The Museum of Contemporary Art (MOCA)
真田とキアヌは、『47RONIN』(2013年)と『ジョン・ウィック:第4章』(2023年)で二度にわたり共演しているが、初共演から10年後に再会したときも気さくに接してくれたという。

「彼はとても謙虚で、周りには優しいが、自分にはとても厳しかったです」「再会したときも、彼はハリウッドでさらに成功していたにも拘らず、その謙虚さと周りへの配慮は変わっていませんでした。その姿勢が彼を大きくしたのでしょう。そして彼は現状では満足せず、より高みを目指して前進し続けています。素晴らしいエネルギーですよね」とキアヌを絶賛した。

真田広之、キアヌ・リーブスは「自分には厳の画像_2

東京生まれの真田は5歳で俳優デビューしてから、これまでに100本以上の作品に携わってきた。1999年〜2000年に出演したミュージカル『リア王』を機に、英語を徹底的に学んだという。

「(知らない言語で演じることは)とても怖かったです。そのときは一言も英語を話せませんでしたから」と振り返り、その経験を「私の人生最大の挑戦でした」と表現。

それからは海外の映画やテレビに興味を持ち始め、トム・クルーズ(61)が主演を務めた『ラスト サムライ』(2003年)への出演でアメリカでの認知度を上げ、2005年にロサンゼルスに移住。その後は、ヒュー・ジャックマン(55)主演の『ウルヴァリン:SAMURAI』(2013年)、ブラッド・ピット(60)主演の『バレット・トレイン』(2022年)など、ハリウッドを代表する名優たちとの共演も果たしている。

『SHOGUN 将軍』のシリーズ化について、「(オリジナル版は)素晴らしい一歩でしたが、これから私たちは独自の道を進むことになります」と真田。また、初のプロデューサー業については「ウィッグのスタイリング、ベルトの幅や素材、お辞儀や酒の注ぎ方など細部まで配慮しました」とコメントした。

ジェームズ・クラヴェル(享年72)による1975年の小説『将軍』が原作の『SHOGUN 将軍』は、今年のエミー賞有力候補としても注目されているが、今後のストーリー展開や受賞の行方にも期待が高まる。
https://spur.hpplus.jp/celebrity/celebritynews/2024-05-17-pgN7Vw/page1/
8:777 :

2024/05/24 (Fri) 09:00:12

「帰ってこいよ」真田広之、実現近づく“親友”との約束『SHOGUN』成功の裏には“恩師”の教え
https://article.auone.jp/detail/1/5/9/100_9_r_20240523_1716451772384694

 2月よりディズニープラスで配信が始まり、全世界で900万回以上の再生という大ヒットを記録した配信ドラマ『SHOGUN 将軍』。5月にはシリーズ化が決定するなど、話題が尽きない。このハリウッド発の人気ドラマで主演を務めたのは真田広之。

「同作は、'75年に発表された小説『将軍』が原作で、'80年にもアメリカでテレビドラマ化されています。当時は主人公を三船敏郎さんが演じていました。真田さんにとってはハリウッドデビュー21年目にして、初のハリウッド主演作です」(映画ライター、以下同)

 ハリウッドで名実共に活躍する日本人俳優は多くない。

「渡辺謙さんや菊地凛子さんなどが高い評価を得ていますが、まだまだ日本人の存在感は薄い。そこに単身渡米して、風穴をあけたのが真田さんです。日本人が主演というだけでなく、プロデューサーとしても起用されたというのは衝撃でした」

 そこに至るまでの道のりは、長く険しいものだった─。

テレビドラマ初主演作がフランスで大ヒット
 東京生まれの真田は、5歳のときに劇団入りし、子役として活躍。'73年、13歳で千葉真一さんが主宰した『ジャパンアクションクラブ』(以下、JAC)の門をたたく。数年して、めきめきと頭角を現した。

 今でこそ世界的な俳優となった真田だが、実は10代から海外で知られた存在だった。真田の名を知らしめたのが、'78年にテレビドラマ初主演作となった『宇宙からのメッセージ 銀河大戦』(テレビ朝日系)だったという。真田と仕事をしたことがある、特殊メイクアップアーティストの原口智生氏はこう話す。

「この作品は日本ではまったく人気がなかったのですが、フランスで大ヒットしたんです。私の知り合いのフランス人は、みんな真田さんのことを今でも当時の役名で知っていますよ。仮面ライダーなどの特撮モノでは、変身後はスーツアクターが演じるのですが、『宇宙から〜』では変身後も真田さんが演じていました。その演技が、とにかく素晴らしいのです」

転機となったハリウッド作品
 真田が初めて海外進出を果たしたのは、'82年に香港で製作された映画『龍の忍者』。この出演をきっかけに、真田は香港やアメリカでアクションスターとして名を馳せる。

 '89年、千葉さんとギャラを巡って対立。同年、真田はJACを離れる。

 ここから少しずつ、真田の出演作が変化していく。真田は、過去の雑誌インタビューでは、こう話していた。

《歌もダンスもいろいろやったわけですが、なぜかアクションスターという看板がつきました。意識的にアクションを避けて、出演作を選ぶようにしました》

 真田が出演した'90年公開の映画『病院へ行こう』は、病院の内情をユーモアたっぷりに描くコメディーだ。前出の原口氏も、特殊メイク担当として製作に参加していた。

「真田さんは、階段から転落したことで右足を骨折して入院する会社員の役。そこで私が気になったのは、真田さん本人が階段から落ちたのか……ということ。助監督にこっそり聞くと“真田さん本人がシッカリと転がり落ちました”と言うんです。当時はもう売れっ子でしたから、ケガでもしたら大変なこと。でも、アクションが大事な映画じゃないのにスタントマンを使わないなんて“さすが!”とうれしく思ったのを覚えています」

 危険を顧みないリアルな演技にこだわる一方、20歳のころからロンドンやニューヨークを訪れて、本場の映画や舞台などに触れた。自身の演技に足りないものは何か、自問自答し続けた真田の思いは、このころから海外へと向いていた。

 転機となったのが、'03年に公開されたトム・クルーズ主演の映画『ラスト サムライ』。映画業界関係者が当時を振り返る。

「海外で日本を舞台にした作品を作ると、まったく違う世界観になってしまうことがあります。真田さんはそれが許せず、おかしなところは“直したほうがいい”と製作側に意見した。しかし、疎んじられることも多く、現場にいた日本人スタッフからは“真田さんが、かわいそうだった”という話も聞こえてきました。意見が通らないことが、かなりあったみたいです」

 同作の興行収入は137億円を記録する大ヒットを収めたが、真田には複雑な思いが残り続けた。その思いを払拭するため、真田は'05年に渡米。そこで待っていたのは、苦難の日々だった。

「日本では人気俳優でも、ハリウッドでは、ただの日本人。オファーもなく、仕事を獲得するためオーディションを受け続けたと聞いています。しかし、言葉の壁も厚く、思うように進まなかった。日本人への偏見や差別意識もあったようで、嫌な思いをすることも少なくなかったようです」(同・映画業界関係者)

親友との約束
 真田は、それでも挫けず前を向いた。信頼を勝ち取り、少しずつオファーが舞い込むように。そして辛酸を舐めた『ラスト サムライ』から21年目にして、ついにチャンスをつかんだ。

「『SHOGUN 将軍』では、真田さんはプロデューサーとして徹底的に日本を忠実に描くことを心がけた、とインタビューで答えています。セットから演者の立ち回りまで“正しい日本を描いた作品を作りたい”と願い続けた、真田さんによる集大成の作品です。関係者から聞いた話では、高い場所から飛び降りる場面の撮影では、スタントマンを使わず真田さんが演じることもあったそうです」(前出・映画ライター、以下同)

 肉体は俳優の言葉─。千葉さんの教えを受け継ぎ、真田がハリウッドで花を咲かせた。

 一方、かつて、ある約束を交わした親友がいる。

「同い年である佐藤浩市さんとは'86年の映画『犬死にせしもの』で共演して以来の大親友。今も真田さんの帰国時には一緒に飲むこともあるそう。2人は共演した当時、雑誌の対談企画で“『犬死に〜』の続編を自主製作でやろう”と話していました」

 若き日に勢いで言った、冗談だったかもしれない。だが、'22年にバラエティー番組に出演した佐藤は、真田とのこんな会話を明かしている。

「佐藤さんが“もういいじゃねぇか、帰ってこいよ。日本でまたやろう”と伝えたところ、真田さんは“意地を張ってるわけじゃないんだよ。アメリカ、楽しいんだよ”と答えたそう。ぶっきらぼうな言葉とは裏腹に、佐藤さんの中には、また真田さんと一緒に映画を作りたいという思いがあるように感じました。『SHOGUN 将軍』はシリーズ化されるため、まだ先になるとは思います。しかし、真田さんがハリウッドで大成功を収めた今、かつて2人が語っていた“夢”は、実現へ一歩近づいたはず」

 その思い、形になれ─。

05/23 17:00 週刊女性PRIME
https://article.auone.jp/detail/1/5/9/100_9_r_20240523_1716451772384694
9:777 :

2024/08/14 (Wed) 00:55:11

俳優・真田広之がハリウッドで勝ち取った日本文化へのリスペクト...「それが自分の仕事だ」
8/13
https://news.yahoo.co.jp/articles/5a69fb4d360a84cf23c2a8357eed1ca734645c10

ドラマ『SHOGUN 将軍』は「真田が真の世界的俳優となったことの証」──「アクション俳優」としての成功後、ロンドン演劇界への挑戦を経て、ハリウッドで担った「文化アドバイザー」としての役割。尊敬を勝ち取るための20年以上に渡る歩みを振り返る──
『SHOGUN 将軍』で吉井虎永を演じる真田 COURTESY OF FX NETWORKS

真田広之が主演とプロデュースを務めたドラマ『SHOGUN 将軍』(全10回、ディズニープラス配信)を見たか。今年のエミー賞で最多の25の候補にノミネートされ、真田の最高傑作と呼んでもよさそうだ。

【動画】20年来の友人ジャッキー・チェンと戦った真田広之

ジャッキー・チェンと真田広之の超絶アクション | ラッシュアワー3 | Netflix Japan
https://www.youtube.com/watch?v=ERgVHYxo4ow

映画『ラッシュアワー3』より、ジャッキー・チェンと敵役の真田広之によるアクションシーン。
公開当時で20年来の友人だった2人のこれが初共演作。
エッフェル塔を舞台に、初めてとは思えない息ぴったりのアクションは必見



映画『ウルヴァリン:SAMURAI』ヒュー・ジャックマンVS.真田広之
https://www.youtube.com/watch?v=nNgKuXoUOBI





この作品を見て、まず思い浮かべたのはジーン・ティアニー(1940年代のハリウッドで最高の美女と呼ばれた俳優)とミシェル・ヨーだった。

真田が自らの殻を打ち破り、ハリウッドの欧米人中心主義に挑み、日本文化や日本人俳優への尊敬を勝ち取るまでの20年以上にわたる遍歴が、彼女たちに重なったからだ。

20世紀末、40歳の誕生日を目前にした真田はキャリアの頂点にいるように見えた。ハンサムで武術の達人、歌手としても成功を収めていた。

しかし彼のイメージは固定化していた。いつでもどこでも「アクション俳優」。その限界に彼はいら立ち、キャリアの幅を広げるため、大きな賭けに出ることを決意した。

真田はロンドンへ飛び、ロイヤル・シェークスピア・カンパニーによる悲劇『リア王』の公演に加わり、難しい「道化」の役を引き受けた。

あの作品で、道化は最も賢い人物であり、誰もあえて口にせず、あるいは目を向けようとしない不都合な真実をリア王に伝える一方、さりげなく笑いを取って舞台の緊張を和らげる役どころだ。

英国で認められた努力
ロイヤル・シェークスピア・カンパニーの舞台『リア王』では道化役を演じた REX/AFLO

シェークスピア作品の中でも最高に難しい悲劇『リア王』で道化の役を演じ切れば、自分が単なる「アクション俳優」以上の存在であり、英語の作品でも成功できることを示せる。真田はそう考えた。「アジア人が演じるには難しい役だが、やり切ったら世界が変わる」と、彼は信じた。

正直言って、個人的には物足りなさも覚えた。しかし真田の道化役は革新的で大胆かつ勇敢で、イギリス英語も完璧だった。その演技は本場イギリスでも認められ、名誉大英勲章を授与されたほどだ。

「あの役は人生最大の挑戦だった」と、真田は言う。「あの経験が、私のキャリアに新たな風を吹き込んでくれた」

そして『リア王』の公演終了から程なくして、真田はハリウッドに移った。次々と英語の役が舞い込むようになっていた。

武術を生かす役どころもあったが、ドラマチックな役、コメディー要素のある役やロマンチックな役もあった。いずれもハリウッドの一流プロダクションが手がけ、「超一流」のスターと共演する作品だった。

こうしてハリウッドでの地位を確立した真田は、アメリカの映画界における日本人やアジア人俳優への認識を変える活動にも力を入れた。そして自分が出演する全ての映画で、いわば「文化アドバイザー」の役割を担った。異質な文化へのリスペクトを勝ち取る。「それが自分の仕事」だと、真田は言った。

ジーン・ティアニーは1942年に『チャイナ・ガール』という映画に出ている。

えらの張った典型的な白人顔で恐れを知らず、高潔(と言うか、今から見れば傲慢)なアメリカ男が戦時下(国民党政権時代)の中国で、ミステリアスで痛々しいほど美しい悲劇の中国人ヒロインに恋をする物語なのだが、その女性を演じたのが純白人のティアニーだった。

当時のハリウッドでは、非白人の役者が悲劇のヒロインを演じることなど考えられなかったからだ。

英米の映画が社会規範の広がりを反映し始めたのは、それから25年後の67年、黒人男性と白人女性の恋を描いた映画『いつも心に太陽を』だった。

脚本を書いたジェームズ・クラベルは75年に『将軍』を書き、大ベストセラーになった。その5年後、『将軍』は日本人俳優を使ってテレビドラマ化され、驚異的な成功を収めた。

ハリウッド映画が異文化を単なる背景として描き、非白人を西洋人ヒーローの引き立て役にする時代は終わった。しかし物語は、まだ西洋人の視点で語られていた。

その流れを一気に変えたのが2022年の『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』だ。中国系のミシェル・ヨーが、非白人の家族に焦点を当てたハリウッド映画で堂々とヒロインを演じ、大ヒットさせた。


西洋のための物語でなく
ここで触れたいのが、真田がハリウッドや英語圏の映画に進出するきっかけとなった03年の『ラスト・サムライ』だ。トム・クルーズ主演のこの映画は、日本の文化と歴史にもきちんと配慮しており、登場する日本人はリアルで深みもあった。

ただし私は、あえてこの作品を見なかった。日本国内の権力闘争と近代世界への進出を描きつつも、結局は架空の白人(アメリカ人)がヒーローになるというストーリーに、昔ながらの白人優越意識が透けて見えたからだ。

昔の『チャイナ・ガール』がそうだったように、『ラスト・サムライ』でもヒーローはえらの張った顔の白人で、恐れを知らず高潔なアメリカ人だった。まだ、それがハリウッド映画の鉄則だった。

その鉄則を破るために、真田は『SHOGUN 将軍』を作った。それはもはや白人の、西洋の英雄のための物語ではない。人間の葛藤と野心の競い合いという普遍的な問題に迫る日本の物語だ。全ての文化は等しく重要だが、人間の物語は普遍的であり、文化や人種を超越する。

このドラマは芸術の勝利であり、アメリカの、そしてハリウッド映画の進化の証しであり、真田が真の世界的俳優となったことの証しでもある。あいにく今のアメリカでは、そんな真田の体現する理想に対し、保守的で暴力的な逆風が吹き荒れているのだが。
https://news.yahoo.co.jp/articles/5a69fb4d360a84cf23c2a8357eed1ca734645c10?page=2
10:777 :

2024/09/16 (Mon) 22:43:10

渡辺謙でも役所広司でもない…真田広之主演「SHOGUN 将軍」ヒット、かつての“日本人ハリウッド旋風”とは何が違うのか?〈米エミー賞で快挙〉
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https://news.yahoo.co.jp/articles/301067556b4dd587221449e0676a534c1606c5f4


 日本の戦国時代を舞台にしたドラマシリーズ「SHOGUN 将軍」が、米エミー賞で快挙を成し遂げた。ハリウッド進出を果たした日本人といえば、渡辺謙や役所広司らが思い浮かぶが、真田広之主演の本作が国際的に評価された決め手は何だったのか。9月11日にNHK「 クローズアップ現代『“SHOGUN”大ヒットのワケ JAPANコンテンツ新時代』 」に出演したジャーナリストの長谷川朋子氏が解説する。

【画像】目元がそっくり…真田広之の息子俳優

◆ ◆ ◆

なぜハリウッドで日本人が絶賛された?
 アメリカのテレビ界最高峰の賞と言われるエミー賞。かつては遠い存在だったが、ここにきて日本でも注目度が増している。なかでも今年は特別だ。アメリカ時間の9月8日に発表された技術系や美術系などの部門では「SHOGUN 将軍」がほぼ独占に近い形で14の賞を獲得。9月15日夜(日本時間16日)に発表された主要部門では、真田広之が主演男優賞、アンナ・サワイが主演女優賞、このほか作品賞と監督賞も受賞し、総なめだ。

 日本人がハリウッドという舞台で、これほどの規模で絶賛されるのは過去にはない。予想以上の結果だ。だが一方で、必然の流れとも言える。真田がハリウッドデビューした『ラスト サムライ』の時代とは明らかに“変化”しているからだ。

「何ら変わっていない」とも言えるが…
 見方によっては、何ら変わってはいないとも言える。というのも、「SHOGUN 将軍」は日本の戦国時代を舞台にしたドラマシリーズだが、ハリウッドの主導で作られたからだ。

 製作を牽引したのはハリウッドの人材であり、製作スタジオはディズニー傘下のFXという実力派のプロダクションが担った。ドラマ作りにおいて最高ポストにある製作総指揮は、映画『トップガン マーヴェリック』の原案を手掛けたジャスティン・マークスなどが務めている。原作もアメリカで出版されたもので、小説家ジェームズ・クラベルの「SHOGUN」が元になっている。

ドラマシリーズ全体の70%を占めたのは…
 では、かつての日本を舞台にしたハリウッド作品との違いは何かというと、「日本語言語が占める割合の多さ」にある。日本語がドラマシリーズ全体の70%を占め、しかもそれが各話約1時間の全10話という長さのなかで展開される。そもそも「SHOGUN 将軍」はディズニーによるオリジナル配信ドラマであり、ディズニー配下の配信プラットフォームで全世界同時配信された作品なのだ。つまり、全世界の人口のなかで約1.5%が使う言語である日本語をドラマで扱うリスクを承知の上で、全世界向けに作られた。にもかかわらずヒットし、エミー賞という晴れ舞台で評価されたのだ。

 ここで日本語のドラマでも海外でウケると言い切りたいところだが、そう単純なものではない。ここはマーケティングを重視するハリウッド主導の製作が物を言ったのだろう。どんなストーリーであれば世界の視聴者に関心を持ってもらうことができ、ヒットするのかということが重視されたように思う。


ヒットの理由1:ドラマ市場の定番トレンドを押さえている
 まず、権力闘争や人間ドラマを描くのは世界のドラマ市場で定番トレンドだ。加えて、複雑な相関図が描け、登場人物ひとりひとりのキャラクターが立ったものであれば、なおさら好まれる。言うなれば、主人公以外の登場人物にも共感できるようなキャラクター合戦が成立する作品が世界ヒットの法則にある。

「SHOGUN 将軍」は権力闘争に人間ドラマ、キャラクター合戦が詰まったドラマゆえに、世界で最もヒットしたドラマの1つになぞらえて「日本版ゲーム・オブ・スローンズ」とも言われている。

 実際「SHOGUN 将軍」では、真田が演じた徳川家康がモデルの主人公・吉井虎永の策略家っぷりだけでなく、サワイの細川ガラシャをモデルにした戸田鞠子には現代的なパワーウーマン的な要素もあり、浅野忠信が好演した小賢しい家臣役は中間管理職のサラリーマンにも見えた。人種や言語云々以上に興味を持てるキャラクター劇として楽しめる物語になっているのだ。

 日本人キャラクターだけでなく、英語圏の視聴者に入り口を広げる工夫もある。アメリカで活躍する演技派俳優のコズモ・ジャーヴィス演じるイギリス人航海士の按針(アンジン)は原作通りに主要キャラクターに据え、彼の視点からも異文化を体験する物語として観進めることができる。

ヒットの理由2:日本文化を表面的に描くだけでは炎上対象に…“本物”へのこだわり
真田広之 ©時事通信社

 こうした正攻法を取るだけでヒットするわけではない厳しさもある。世界のドラマ市場は超競争過多の状況だ。差別化を図る上で、日本が舞台であることは好都合だったのかもしれない。畳のセットに着物の衣装、刀で切腹する場面など海外の視聴者に新鮮味を与える。ただし、表面的に描くだけでは今の時代、炎上対象になり得る。製作スタジオFXのジョン・ランドグラフ会長から直接聞いた話によれば、日本の歴史や文化をまとめたマニュアル本を事前に用意し、そのボリュームは900ページにも及んだというのだ。「“本物”へのこだわり」を表すように言っていた。

 何より、主演の真田をプロデューサーとして迎え入れたことが日本の時代劇を正しく描こうとする意識の表れだ。クオリティを担保するために予算もかけている。「SHOGUN 将軍」に関して公表されている数字はないが、ハリウッドの配信ドラマは今、1話に数十億をかけるのが当たり前になっている。どれだけ凄いことかというと、1話だけでNHKの大河ドラマ1年分の予算に相当する規模になる。

 要するに「SHOGUN 将軍」は、エンターテインメント業界の流れに乗り、真田という存在がいたことで今回のような評価に繋がったわけだが、日本人俳優が今回だけ注目される話として終わらない可能性もある。

渡辺謙、役所広司が苦労した時代との“最大の違い”
 かつて松田優作がハリウッドで旋風を起こし、ハリウッドに早くから進出した真田や渡辺謙、役所広司が苦労した時代を経て、「動画配信時代」を迎えた。以前は海外進出への道は映画に偏っていたが、今は全世界に配信できるビジネスモデルを築いた配信ドラマもある。

 濱口竜介監督作『ドライブ・マイ・カー』がカンヌ映画祭で評価されたことが後押しし、主演した西島秀俊は7月10日に配信されたApple TV+の英語と日本語言語で展開するオリジナルドラマ「サニー」でヒロインの夫役に抜擢されている。この「サニー」には、ハリウッドや韓国でも実績を積み上げ、海外配信作品に次々と起用されている國村隼も登場する。

 俳優の起用から資金調達の面でも国際的と言えるドラマが増えつつある欧州のドラマに進出する俳優もいる。木村拓哉は「THE SWARM」、山下智久は「神の雫/Drops of God」と「THE HEADシーズン1」、福士蒼汰は「THE HEADシーズン2」に出演している。年内に世界同時放送・配信予定の「コンコルディア」には元「Sexy Zone」の中島健人が英語の長ゼリフで登場する。いずれの作品も日本のHuluが資本参加し、ファン層の厚い日本人俳優が海外でも活躍する場を作っている。

 言語の障壁は前ほど高くないという向きはあるが、「SHOGUN 将軍」をきっかけに大ブレイクし、ハリウッドのメディアにも引っ張りだこのアンナ・サワイの活躍を見ていると、そうとも言い切れない。プロモーションを含めた活動でも実力を発揮できる俳優が強いことは確か。ニュージーランド生まれ、東京育ちであるサワイのような俳優には有利に働くのは事実だが、非英語の言語も受け入れる配信全盛の時代を活かさない手はないように思う。

 サワイが「皆のためにドアを開いてくれた真田広之さん」と受賞スピーチで語った言葉は、真田をはじめとする今回の日本人の功績を言い得ている。無駄にするのは勿体ない。
https://news.yahoo.co.jp/articles/301067556b4dd587221449e0676a534c1606c5f4?page=3
11:777 :

2024/09/22 (Sun) 09:13:33

『SHOGUN 将軍』を観た人が、「日本すごいだろ」と我が物顔で自慢したくなる納得の理由
武藤弘樹:フリーライター 2024.9.21
https://diamond.jp/articles/-/350874

歴史的なエミー賞18冠
『SHOGUN 将軍』ヒットの理由は?
「米国テレビ界のアカデミー賞」と称される由緒あるエミー賞、その第76回が行われ、真田広之がプロデュースと主演を務める『SHOGUN 将軍』が本年度最多の25ノミネートを記録した。これが7月のことである。

 そして授賞式が9月15日に行われ、同作品は史上最多の18冠を達成した。この18冠というだけでもものすごい歴史的偉業なのだが、それを日本由来の趣きが強い作品が達成したということがまた同時にものすごく、その快挙を称えるべく、メディアはちょっとしたお祭り騒ぎになっている。なお、今回日本人の受賞者は9名に上り、これも史上最多となった。

 そしてこの快挙は、今後の世界のエンタメ界に影響を与える大いなる出来事であるということが、あちこちで言われている。『SHOGUN 将軍』を深堀りする記事はすでに多くあるが、本稿では同作品の魅力やヒットの理由、成し遂げたことに加えて、制作スタジオFXの特殊性、エンタメ界トレンドの中における『SHOGUN 将軍』ヒットの位置付けなどについて記していきたい。

 同作は、小説家ジェームズ・クラベルによる、アメリカとイギリスでベストセラーになった『将軍』(1975年)を原作に持つテレビドラマシリーズである。

 関ヶ原の戦いの前日譚を描いた「陰謀と策略が渦巻く戦国スペクタクル」(公式サイトより)で、視聴した印象をごくざっくり伝えるなら「海外資本の、ものすごく気合いの入った知略の天下取りの時代劇」という趣きである。史実を元にインスパイアされたフィクションで、主人公の吉井虎永は徳川家康がモデルになっている。

 主だったヒットの理由を挙げるなら、まず「主人公が魅力的」がある。真田広之が演じる虎永は、品があり、多くを語りすぎないところに矜持と意思の強さを感じさせ、それがリーダーシップとなっているような人物である。アメリカでは、今年の大統領選の混迷を引き合いに出して、「虎永のようなリーダーをアメリカは求めている。『SHOGUN 軍』はアメリカ国民の願いのひとつの形」と評する声まである。



スタントマンいらずのアクション俳優としても活躍し、殺陣のうまさにも定評がある真田広之だが、本作ではあまり動かない。しかし日本舞踊で「名取」となっているほどの腕前もあってか所作が美しく、また俳優としての凄みある演技を見せてくれるから、「魅力を感じるな」という方が難しい。なお真田広之は本作で日本人としては初めてとなる主演男優賞を受賞している。

 また、近年のアメリカのテレビドラマの舞台がオフィスやレストランなどとなる傾向があるのに対し、『SHOGUN 将軍』のスケールの大きさが喜ばれたという話もある。

 壮大なスケールの物語を描いたテレビドラマシリーズ『ゲーム・オブ・スローンズ』は2019年に完結したが、この作品が『SHOGUN 将軍』批評の際に持ち出されることもよくあることから、両作品が持つ面白さの類似性と、『SHOGUN 将軍』が『ゲーム・オブ・スローンズ』ロスを埋める役割を果たしているといった考察もなされている。

 まあ、『SHOGUN 将軍』はこれほどの人気を博しているので、作品の分析を行えばそれがそのまま「人気の理由」として紹介できるくらいにまでなっている。

「日本らしさ」のシェアが
徹底された制作現場
 日本文化の面白さ・興味深さも海外ではウケたようである。折に触れて日本に通底している概念が説明されることがあり、たとえば第1話では、日本文化を知る外国人が「是非もございませぬ」という言葉を、日本文化を知らない外国人に向かって「自然の摂理にはあらがえない。自分の役割を受け入れるだけ」と説明する。西洋諸国の視聴者には、おそらく新鮮な哲学として聞こえてくるはずであろう。

 また、古来の日本文化として海外によく知られ、面白がられている(あるいは気味悪がられている)ものに、侍や忍者、切腹などがある。

 『SHOGUN 将軍』にもそれらや、他に野蛮で不可解な日本人の風習・やり口が登場して視聴者の興味を引くのだが、海外に広まっている誤った認識に迎合することはせず、たとえば忍者は超人的な身体能力を発揮するハリウッド的な造詣でなく、粛々と忍び足で移動する。




 実は時代考証やその正確な再現に対して、文字通り類を見ないほどの労力が払われたのが本作である。以下はその制作現場で行われた一例である。

・海外スタッフに日本を理解してもらうために歴史や文化をまとめた約900ページのマニュアルを作成

・セットの畳は土足禁止

・ケータリングに日本食

 そして以下が、撮影にあたって試みられたうちのいくつかである。

・衣装にあしらう家紋の位置を正確にする

・サウスポーという概念がなかった当時にならって、兵隊は全員右手で槍を持つ

・わらじの履き方を練習する

・城には農民(役)を入れず、侍だけにする

外国映画で奇妙だった日本描写
それを覆したのも『SHOGUN 将軍』の功績
 もはや執念と言っていいほどの熱量だが、こうしたこだわりの積み重ねが会心の評価を得るに至った。そうした予備知識なしに視聴した際でも、1分1秒、絶えず画面から並々ならぬ重厚感が伝わってきて圧倒されたが、そうした由来があったのかと後に知って得心した。

 これは真田広之の功労だったそうである。プロデューサーとして日本をよく知る日本人のスタッフたちを起用し、撮影現場であるカナダに招いた。ミステリアスかつ誇り高い女性の役を見事に演じて主演女優賞に輝いたアンナ・サワイは、稼働日でない日も現場に来て知識の共有を行ったり、FaceTimeで何時間もセリフの確認に付き合った真田広之に感謝の念を表明したりしている。

 確かに、ハリウッド映画に出てくるこれまでの日本は得てして奇妙であった。A級の映画でも日本が正確に描写されることは稀で、中華風のドラはしょっちゅう鳴るし、あれはなんの作品だったか、インド洋が「日本海」と称されていることもあった。



 「しかし、欧米諸国から見ればそんなものなのだろう」「それも愛の形のひとつだろう」と妙に大人になって許容していたが、『SHOGUN 将軍』の正確な日本描写は今後の規範となっていくことが期待される。

制作スタジオ「FX」が見せた底力
「洋画再興」への第一歩に?
 ディズニーの製作スタジオの一つである「FX」は、前回の第75回エミー賞にて全16部門で受賞し、最多記録を更新していた(当時)。 FXには、クリエイターの知名度に左右されず、才能それ自体を認め育てる気風があるそうで、同スタジオの象徴的な作品として、有名な俳優を起用することなく大ヒットを収めた『一流シェフのファミリーレストラン』が挙げられる。

 同作はサンドイッチ店の再建に奮闘する内容のもので、聞くからに小さな世界の物語に思えるが、その舞台設定でエミー賞受賞作とするのはFXの実力であり、これが『SHOGUN将軍』でもいかんなく発揮されている。

 と、絶賛がやまぬ『SHOGUN 将軍』だが、「国内で視聴した日本人があまりいない」との指摘もある。ディズニープラスのシェアが主要配信サービスに劣ることに加え、日本国内では洋画不振が続いてきたことが関係していよう。

 しかしライターの武井保之氏は、今夏、『インサイド・ヘッド2』『デッドプール&ウルヴァリン』『エイリアン:ロムルス』の3作品がプチ~大ヒットとなり、「洋画再興への一縷の望みがかかる希望の光のような動向」と分析している。

【参考】
『SHOGUN 将軍』これだけ話題でも周囲に観た人がいないのはなぜ
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/d8d83d264af96c88587b7380a6df7627491d96cf

 日本国内では邦画が圧倒的に強く、また近年映画製作が盛んに行われるようになっているので、洋画の食い込む余地がさらに減ってきている感があった。そんな中で『SHOGUN 将軍』は、洋画再興の流れをさらに強めるかもしれない。

『SHOGUN 将軍』がヒットした土壌
「日本すごいだろ」はほどほどに
 視点を欧米に移してみると、近年は欧米の日本コンテンツ制作が増加傾向にある。江戸時代の敵討ちを描いた『ブルーアイ・サムライ 第1期』はエミー賞アニメ部門を受賞、『となりのトトロ』舞台版は英国演劇界で非常に高い評価を受け、実写ドラマ版『ONE PIECE』はシーズン2の制作が開始された。日本が絡むコンテンツが欧米で受け入れられやすくなってきている土壌があるらしきことが確認できる。

 また、『SHOGUN 将軍』は劇中のセリフがほぼ日本語である(英語ではない)にもかかわらず評価を得るに至ったことも異例だが、これにはコロナ禍の巣ごもり需要によってアメリカ国内で英語言語以外のコンテンツが受け入れられるようになってきた背景がある。

 『SHOGUN 将軍』のヒットはこうした土壌の上で生み出された。誤解なきように明記しておくが、こうした土壌は『SHOGUN 将軍』ヒットの”理由”ではなく、あくまで”土壌”である。同作のコンテンツ力があったからこそ、その土壌を活かしてヒットを勝ち取ることができたのだった。

 『SHOGUN 将軍』の受賞はアジアの男優・女優が主演を張りうることや、日本コンテンツのポテンシャル、そして正しい日本の文化とその趣きを全世界に伝えるリマーカブルなものとなった。この偉業をぜひ祝いたいところである。

 ……と締めくくりたいところだが、知っておいてほしいこともある。『SHOGUN 将軍』や真田広之ら制作陣の偉業を称えるとき、日本コンテンツだからといって「日本すごいだろ」という顔をしすぎることには気をつけられたい。ネットではすでに、そうした人たちに対して「あなたや日本人全体の手柄ではない」という指摘が出ていて、論争(というよりケンカ的言い合い)が勃発しつつあるのである。

 双方の言いたいこと、なぜそう言いたいのかは理解できるのだが、実際にはなかなか不毛な言い争いなので、そこから距離を置きたい人は『SHOGUN 将軍』の手柄について「日本すごいだろ」と主張しすぎないのが賢明である。

(文/フリーライター 武藤弘樹)
https://diamond.jp/articles/-/350874?page=5
12:777 :

2024/10/07 (Mon) 04:41:53

真田広之が「何一つかなわない」と称賛した「日本一の斬られ役」 エミー賞18冠「SHOGUN 将軍」に受け継がれた“時代劇”の魂
10/6 デイリー新潮
https://news.yahoo.co.jp/articles/cc61c7cafd92f4cf096b46db205c256133daf941

ハリウッド進出のきっかけ
 エミー賞18冠の「SHOGUN 将軍」への賛辞が止まない。主演だけでなくプロデューサーも務めた真田広之(63)は、戦国時代の実像を正しく描くため、日本から専門スタッフを呼び寄せるなど、細部までこだわりぬいた演出を徹底。それが海外でも高く評価されたのはご存じの通りである。

【写真を見る】海を渡った「日本一の斬られ役」。ラストサムライでの貴重な1枚!

 真田のハリウッド進出の契機は、映画「ラストサムライ」(トム・クルーズ主演、2003年)への出演だった。明治維新から間もない1870年代、政府軍に西洋式の戦術を教えるために来日した南北戦争の英雄・オールグレン大尉(トム)は、近代化の波に乗り切れず、自らが信じる武士道が崩壊することを危惧している勝元盛次(渡辺謙=64)のもとで生活を共にする。勝元の部下で、外国文化を嫌う武士・氏尾を演じたのが真田だった。

 日本を舞台に、最後のサムライとなった男たちを描く「ハリウッド製本格時代劇」は大きな注目を浴び、興行的にも大成功を収めた。真田は「これが最初で最後のハリウッド映画になってもいい」覚悟で、撮影中から日本への認識や表現の誤りを指摘し続け、撮影終了後の仕上げ作業にも関わったという。その後、05年に米国に拠点を移し、ハリウッド作品における「日本の描き方」を正す活動を続けることになる。

「真田さんは『ラストサムライ』撮影時に登場人物の所作や、殺陣などで意見を述べたそうです。しかし、スタッフはすべて米国人。さらに、トム・クルーズ主演ということで莫大な製作費が集まっていたため、すべてにおいてトムがメインだった。結果、真田さんの意見は向こうのスタッフに聞いてはもらえたのですが、あまり作品に反映されなかったといいます」(映画担当記者)

「ラストサムライ」に登場する女性は小雪(47)ぐらいで、男臭さが満載だったが、「SHOGUN 将軍」ではエミー賞で主演女優賞をとったアンナ・サワイ(32)に、二階堂ふみ(30)や女性キャストにも見せ場があった。それ以上に大きいのはセリフの7割が日本語だったことだろう。

「ラストサムライ」での経験があったからこそ、より精密な本格時代劇「SHOGUN 将軍」を生み出すことになったようだが、では、当時の製作舞台裏はどうなっていたのだろうか? 


「5万回斬られた男」
 かつて、「日本のハリウッド」と呼ばれた時代劇の聖地、京都・太秦にある東映京都撮影所で斬られ役一筋60年。「日本一の斬られ役」「5万回斬られた男」と呼ばれた俳優がいた。2021年に亡くなった福本清三さん(享年77)。映画全盛期の1958年に、東映京都撮影所の大部屋俳優となり通行人や死体役を経て、斬られ役になった。

「時代劇だけでなく、深作欣二監督の『仁義なき戦い』シリーズでも抗争で殺されるヤクザを好演。狭い部屋で銃で撃たれ、跳ねあがって死ぬシーンはあまりにも有名です。1992年には、関西の人気番組『探偵! ナイトスクープ』で、“よく時代劇で見かけるあの斬られ役は誰?”という依頼から、福本さんが取り上げられ、注目が集まりました。強面ですが、素顔は優しい人柄というギャップも人気を集めました」(在阪テレビ局関係者)

 福本さんも、「ラストサムライ」に出演しており、当時の撮影秘話をいくつか残している。出演のきっかけは、福本さんのファンクラブの女性が「ラストサムライ」製作のニュースを新聞記事で読み、日本側のキャスティングディレクターに福本さんの資料を送り、出演を直談判したことだった。

〈それからが大変です。何しろ、あっちの映画はカツラをつけんのですわ。全部、自分の毛でやるんやから。(略)なんでも、カツラをかぶると、ほら、羽二重が顔に出るじゃないですか。ええ、カツラをかぶる前に髪をまとめるための布のことです。あれがハリウッド映画は、どうも気にくわんのやそうです。だから、すべて自毛でいくと決まっていたんやそうです。聞いてまへんがな〉(福本清三 聞き書き/小田豊二『おちおち死んでられまへん―斬られ役 ハリウッドへ行く―』2004年・創美社刊より)

 福本さんはパンチパーマだったが、とにかく髪の毛を伸ばし放題にし、ヒゲもそらなかった。というのも「ヒゲを勝手に剃ってはいけない」という契約があったからだ。それどころか、髪の毛の一本一本まで決していじってはいけない、それをいじるのはメーキャップ・アーチストの仕事だから、というわけである。

 演技でも日米の違いがあった。作中での福本さんの役は、トムの警護役で無口で感情を出さない侍。あるシーンで、髷を切られた侍が村に帰ってきて、福本さんの前を通り過ぎるという場面があった。福本さんは驚いた表情をした。侍が敵に髷を切られた、それを見て驚くのは普通だろうと思ったからだが、監督は「そんな顔はしなくていい」。テイク2で驚きを抑えてみると「ノー!」。テイク3では侍のザンバラ頭に少し目をやるだけにしたが、これも「ノー!」だった。

〈どうも考えてみると、アメリカっていうところは、我々日本人が考えているリアクションがわざとらしく映るんですねえ。(略)ムムッ、にっくきヤツ! なんて、眉間に皺を寄せたりすると、かなり変な演技に思われるようです。そんなにわざとらしく憎まなくてもええんやそうです。本当に憎いヤツを目の前にしたらそんな顔をしないっていうわけです。リアリズムを大切にするとでも、いうんでしょうかね〉(同)

 そして最も苦労したのが殺陣だった。

〈日本は引いて斬る。そのために日本刀は反っているんや。直刀の向こうははたく。合戦シーンではプロテクターつけさせて、竹光じゃなくジュラルミンの刀で「思いっきりシバケ」ですわ。どうしても納得いかんところは直してもらいましたけど〉(朝日新聞2010年1月28日付)

 撮影では通訳が殺陣のことをあまりうまく説明できず、なんどもやり直したという。「刀というものは、体に当てるのではなく、引いて斬る」ことは伝わらなかったようだ。

福本さんに刺激をもらっていた
 しかし、やはりハリウッドはスケールが違う。ロケ地となったニュージーランドでは一つの町を全て借り切り、スタッフや俳優、エキストラの泊まるホテルが足りないとなると、地元の民家を借り上げ、その住民にはアメリカのホテルを用意したという。セットとして組み立てられた日本の農村も縁側、障子、畳、布団に食器など、見事な再現度で用意されていた。

〈まあ、どうやってこんなに調べたのかって思うほど、とにかく資料をあたったみたいですね。日本人、ましてのこと、明治初期の武士の生活でしょ。普通の映画なら、適当にやってしまって、なんや中国やら韓国やらわからんようなセットでも作ってしまいがちじゃないですか〉(前掲書より)

 撮影中、渡辺謙の英語のセリフで何度もNGが出た。渡辺はそこそこ英語を練習して撮影に臨んでいたが、それでも「ノー、ワンス・モア」と何度も言われたという。

〈日本人がしゃべる英語やから、完璧な英語である必要はないと思うんやけど、ハリウッドではそういう考え方はまったく通用しないんです。映画そのものが世界に配給されるんやから、英語のアクセントから発音、さらには台詞としての英語として、完璧でないといけないんだそうですわ〉(同)

「福本さんも指摘していますが、日本人の俳優がハリウッドへ行って一番困るのが、なんといっても英語力です。それもスクールで学ぶ英会話やビジネス英語をマスターするレベルではなく、アメリカ人が普通に話している会話を台詞にして違和感なく話すことができないといけないのです。エミー賞の受賞式で真田さんは日本語と英語で見事なスピーチを披露しました。演じるだけでなく、『ラストサムライ』での様々な経験が20年の時を経て、今回の栄誉につながったのだと思います」(前出・映画担当記者)

 21年1月の福本さんの訃報に際し、真田はこんなコメントを残している。

「たゆまぬ努力、卓越した技術、謙虚なお人柄、何一つかなわない素晴らしい方でした(中略)デビュー当時、東映京都撮影所の予定表をチェックして、福本さんの殺陣があるセットをこっそり見に行って、刺激をいただいていました。ラストサムライの撮影時には還暦を迎えられながら、変わらぬ存在感と心意気を世界に知らしめて下さいました。数多くの共演作品の中で福本さんと闘い、斬られたこともありました。今となっては、“5万回斬られた男に斬られた男”というのが、私の誇りです。清三さんの志を受け継ぎ、日本の伝統美を絶やさぬ事が唯一、後輩に出来る御恩返しかと思われます」

デイリー新潮編集部
https://news.yahoo.co.jp/articles/cc61c7cafd92f4cf096b46db205c256133daf941?page=3

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