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2023/12/30 (Sat) 09:15:17
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高畑 勲(たかはた いさお、1935年10月29日 - 2018年4月5日)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%AB%98%E7%95%91%E5%8B%B2
高畑 勲 - YouTube
https://www.youtube.com/results?search_query=%E9%AB%98%E7%95%91+%E5%8B%B2
野坂昭如 『火垂るの墓』・戦争アニメ
https://a777777.bbs.fc2bbs.net/?act=reply&tid=14098850
スタジオジブリ 『火垂るの墓』 1988年 東宝
https://a777777.bbs.fc2bbs.net/?act=reply&tid=14004675
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2024/10/02 (Wed) 16:06:31
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セロ弾きのゴーシュ 高畑勲が宮沢賢治の童話をアニメ化
続壺齋閑話 (2024年10月 2日 08:26)
https://blog2.hix05.com/2024/10/post-8018.html#more
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1982年公開のアニメーション映画「セロ弾きのゴーシュ」は、宮沢賢治の有名な童話をアニメ化した作品。高畑勲が演出し、五年をかけて完成した自主制作作品である。原作の映画化はこれで四本目だが、もっとも完成度が高い。
原作どおり、下手なセロ弾きゴーシュと四種類の動物たちとの触れ合いのようなものを描く。原作と違うのは、動物たちと過ごした四日間に続く六日間の自主稽古がはぶかれていることで、ゴーシュは四日間で自分の課題を達成したというふうになっている。
全編ベートーヴェンの第六交響曲のパートが演奏される。それが、楽団のモチーフになっており、かつ、ゴーシュの稽古の曲目にもなっている。このアニメ映画の魅力は、音楽との一体感であろう。
四種類の動物のうち、最初に登場する猫は茶目っ気たっぷり、二番目のカッコーは気取り屋、三番目の狸の子は優等生ぶり、四番目の野ネズミの母子は謙虚なキャラクターとして描かれている。これは原作の雰囲気をそのまま可視化したものだ。
子どもにもわかりやすく作り上げている。なかなか見せ所のあるアニメ映画である。
https://blog2.hix05.com/2024/10/post-8018.html#more
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2024/10/02 (Wed) 16:07:12
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太陽の王子ホルスの大冒険 高畑勲の初の長編アニメーション作品
続壺齋閑話 (2024年9月30日 07:56)
https://blog2.hix05.com/2024/09/post-8015.html
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1968年公開のアニメーション映画「太陽の王子ホルスの冒険」は、高畑勲の初の長編アニメーション作品である。宮崎駿もキャラクターのイメージつくりに加わっている。原作は北海道のアイヌ社会を舞台としたものだというが、アイヌでは興行的な成功は望めないとの判断で、北欧に舞台をうつすことにした。それでも興行的には失敗だったといわれている。
人間を翻弄する悪魔とたたかうというのがテーマである。その戦いの戦闘に、ホルスという少年が立つ。ホルスは悪魔によって絶滅された村の出身だが、別の村の一員となって悪魔と戦う。ところが、少年がたまたま知り合い、村に連れてきた少女ヒルダが、じつは悪魔の妹だった。妹は、銀色の狼などをあやつって村人を攻撃するが、ホルスの純真さに打たれて心を入れ替え、少年と一緒になって悪魔を倒す、というような内容である。
アニメといえば、いまでは低年齢の子供らを考慮しなければ、興行的な成功はむつかしいとされている。ところがこの映画は、ハイティーンを主な観客に想定していたという。じっさい、主人公の二人はハイティーンで、恋愛感情を理解できる年頃なのである。しかし、この映画を製作・配給した東映は、ハイティーンを対象にした積極的な宣伝をしなかった。興行上の失敗は、そんな東映の中途半端な姿勢にも、原因があるといわれている。
とはいえ、1960代の日本のアニメは、東映が主導していた。東映は、「白蛇伝」以来のアニメの実績をもっていたからである。
https://blog2.hix05.com/2024/09/post-8015.html
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2024/10/04 (Fri) 11:00:33
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おもひでぽろぽろ 高畑勲のアニメ映画
続壺齋閑話 (2024年10月 4日 08:20)
https://blog2.hix05.com/2024/10/post-8021.html#more
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高畑勲の1991年のアニメ映画「おもひでぽろぽろ」は、岡本蛍の同名の漫画作品を映画化したもの。原作では、小学校5年生の少女の日常が描かれるが、映画は、その少女が27歳になったという設定で、その大人の彼女が小学校5年生の自分を回想するというかたちをとる。大人の彼女をめぐっても、あたらしい出来事が生じる。彼女は山形の紅花農家に農業体験のために滞在するのだが、その農家の人々とか、ある青年との間で、新しい体験をするのだ。
大人の視点を入れたためか、多少の分別臭さを感じさせるところがある。子供時代の回想のなかでは、自分が父親からたたかれるシーンが出てくるが、たたかれたのは自分に理由があったとか、大人の自分に関しては、有機農業の意義に納得することとか、道徳の講釈を聞かされていると感じる部分がある。
子どもらしい溌溂さがもっとあってよかったと思わせる。作品としての出来栄えはいまひとつといったところか。原作通り、10歳の女の子の視点で統一したほうがわかりやすいし、そのほうが、子どもの観客にも受け入れやすいと思う。無理に大人になったという設定を持ち込み、話を複雑にしたきらいがある。
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