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軍事的に追い詰められているキエフ政権は露国に対するテロ戦争を始めた

1:777 :

2022/10/09 (Sun) 04:00:28

2022.10.09XML
軍事的に追い詰められているキエフ政権は露国に対するテロ戦争を始めた可能性
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202210090000/

 ​クリミア半島とロシア本土を結ぶクリミア橋(ケルチ橋)でトラックを利用した自爆攻撃が10月8日にあり​、自動車用道路の桁ふたつが壊れ、並行して走る鉄道を走行していたディーゼル燃料を運ぶ列車7両に引火したようだ。ウクライナ大統領府長官の顧問を務めるミハイロ・ポドリャクはこの破壊工作について「始まりだ」と発言、こうした工作を続ける意思を表明した。

 ​今年8月20日、モスクワでトヨタ製ランド・クルーザーが走行中に遠隔操作で爆破され、乗っていたジャーナリストのダーヤ・ドゥギナが死亡​した。彼女の父親であるアレクサンドル・ドゥギンは著名な哲学者で、その時に彼女が乗るSUVの後ろを別の自動車で走っていた。ロシアのFSB(連邦保安庁)はアゾフ特殊作戦分遣隊(通称、アゾフ大隊)に所属するウクライナ人のナタリア・ボークが爆破犯だと発表している。

 ニューヨーク・タイムズ紙によると、​アメリカの情報機関はウクライナ政府の一部が自動車爆破工作を承認したと考えているが、アメリカ政府は関与していないとしている​。アメリカやイギリスの情報機関が協力したのではないかと推測する人もいるが、これを否定したわけだ。

 ​9月26日にはロシアからEUへ天然ガスを運ぶ目的で建設されたふたつのパイプライン、「ノード・ストリーム1(NS1)」と「ノードストリーム2(NS2)」から天然ガスが流出し始めた​。​27日にはポドリャクが「ロシアの計画に基づいてテロリストが実行した」とツイッターに書き込んでいる​。

 流出箇所はボーンホルム島の近くだが、その近く(NS1から約30キロメートル、NS2から約50キロメートル)にアメリカ海軍の強襲揚陸艦「キアサージ」を中心とする船団がいて、キアサージから飛び立ったと思われるアメリカ軍のヘリコプターが9月上旬にパイプラインの上空を飛行していたことからアメリカ軍に疑惑の目が向けられた。

 ​6月にはNATOがバルト海で軍事演習BALTOPS22を実行​しているが、その際、ボーンホルム島の近くで無人の機雷処理用の潜航艇を使った訓練を行なっていた。武装した無人の機雷処理用潜航艇は同じ場所で2015年11月にも発見されている。

 ​今年2月7日にジョー・バイデン米大統領はNS1を消滅させると発言、記者に対して「私は約束する。我々にはそうしたことをする能力がある」と述べた​。その前、​1月27日にはビクトリア・ヌランド国務次官がやはり記者会見で、もしロシアがウクライナに侵攻したなら、NS2を前へ進めさせないと語っている​。

 本ブログでも繰り返し書いてきたように、少なくともアメリカやイギリスの一部支配層はウクライナを舞台として戦闘を話し合いで解決させないようにしてきた。ドンバスでの戦闘は2014年2月のクーデターが原因だが、そのクーデターの最中、問題を話し合いで解決しようとしていたEUに対し、バラク・オバマ政権は暴力的な政権転覆を目指していた。その際、クーデター政権の閣僚人事についてウクライナ駐在だったジェオフリー・パイアット大使と電話で話していたヌランドは「EUなんかクソくらえ」と口にしている。現在、ネオコンは戦争の継続を望んでいる。

 ネオコンに担がれているジョー・バイデンは大統領に就任して早々、「ルビコン」を渡った。撤退はできない。勝つか破滅するかということである。

 アメリカ/NATOは大量の兵器を供給、戦闘員を投入しているが、ドンバス/ロシア軍に押されている。ロシアは南部を重視しているはずで、ドンバス(ドネツクやルガンスク)、ヘルソン、ザポリージャの併合を進めるために北東部ハリコフ州からロシア軍は撤退していた。ハリコフは都市が少ないステップ(大草原)地帯で、戦略的な価値がさほど高くないためだ。そこへ戦闘部隊が入って来ればミサイルや航空兵力で容易に叩ける。

 そうしたこともあり、アメリカの統合参謀本部やウクライナ軍の上層部は北部での作戦に消極的だったのだが、「反転攻勢」を演出したい人びとは兵士の犠牲を気にせず、突入させたようだ。すでに多くの戦死者が出ているようだが、今後、ロシア軍がステップアップした戦闘を始めた場合、さらに死傷者は増えるだろう。

 すでに​ロシア軍はウクライナとの国境近くへ大量の兵器を輸送​、近日中に20万人以上の戦闘員が新たに投入されるという。ゼレンスキー政権を操るアメリカ/NATOは追い詰められている。ゲリラ戦、あるいはテロ戦争を始めるつもりかもしれない。アメリカやイギリスの支配層を後ろ盾とするCIAやMI6はヨーロッパを支配するため、NATOの内部にテロ工作を実行する秘密部隊のネットワークを作っている。ソ連は西側が民主主義体制だと勘違いして消滅した。米英は「犯罪組織」に動かされていることをロシアは理解しなければならない。

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2:777 :

2022/10/09 (Sun) 04:04:02


70年代に登場してから現在まで対ソ連/ロシア戦争を続けるネオコンの背景
https://a777777.bbs.fc2bbs.net/?act=reply&tid=14047374

馬渕睦夫 _ ウクライナやイタリアで失敗したディープステートの次の一手は?
https://a777777.bbs.fc2bbs.net/?act=reply&tid=14049994

人権団体アムネスティ、ウクライナ政府の人間の盾戦略を非難
https://a777777.bbs.fc2bbs.net/?act=reply&tid=14007790

西側の有力メディアは自分たちが支援するネオナチの残虐行為を隠すため大宣伝
https://a777777.bbs.fc2bbs.net/?act=reply&tid=14004783

マリウポリで人質になっていた住民が解放され、偽情報を流していた人権担当解任
https://a777777.bbs.fc2bbs.net/?act=reply&tid=14007790

ウクライナ軍が勝つというのは欧米の大本営発表だった
https://a777777.bbs.fc2bbs.net/?act=reply&tid=14011568

「バイデンはウクライナをプーチンに渡す」米露の“密約”をジェームズ斉藤が暴露! 危機は出来レースだった!?
http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/1508.html

キッシンジャー「ウクライナを領土の一部を放棄しても早期停戦をすべき」
https://a777777.bbs.fc2bbs.net/?act=reply&tid=14009757

ウクライナの親衛隊はネオ・ナチ
https://a777777.bbs.fc2bbs.net/?act=reply&tid=14007512

ウクライナはナチズムに支配された国になりつつある。
https://a777777.bbs.fc2bbs.net/?act=reply&tid=14015856

ウクライナ紛争のその後
https://a777777.bbs.fc2bbs.net/?act=reply&tid=14006081
3:777 :

2022/10/10 (Mon) 05:37:02

2022.10.10XML
露軍は軍事作戦のステップアップに合わせ、エース的将軍を統括司令官に据えた
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202210090001/

 ロシア国防省は10月8日、新たにロシア領となったドンバス(ドネツクやルガンスク)、ヘルソン、ザポリージャでの戦闘をセルゲイ・スロビキン大将が統括して指揮すると発表した。ロシア軍の中でエース的な存在だと言われるスロビキンは第2次チェチェン戦争を経験した後にシリアで司令官を務め、2月24日に始まった軍事作戦では南部地区を指揮していた。木の葉が落ちる冬にロシア軍は軍事作戦をステップアップさせると言われていたが、それに合わせて司令官を変えたようだ。

 9月中旬、ルガンスクの西側にあるハリコフへキエフ政権の部隊が攻め込んだ。「反転攻勢」と西側の有力メディアは宣伝したが、戦闘の末というわけでなく、ロシア軍が撤退したのを見てのことだった。現地軍やチェチェンの部隊も包囲される事態を避けるために撤退している。この地域はステップ(大草原)であり、隠れることが困難。ロシア軍は制空権を握り、高性能ミサイルも保有しているわけで、ステップへ入り込んだ部隊は格好の攻撃目標になってしまう。こうした状況は今も続いている。

 スロビキンがドンバス、ヘルソン、ザポリージャでの戦闘全般を指揮することは9月の段階で内定していたはずで、ハリコフからの撤退は新司令官の判断が影響しているのだろう。不十分な戦力で戦略的な意味が大きくない地域を無理して守る意味はないと考えても不思議ではない。

 併合の手続きが終わればドンバス、ヘルソン、ザポリージャをロシア政府はこの地域をロシア領とみなす。軍事作戦は「友好国への支援」から「祖国防衛戦争」へ変わり、その中身も違ってくるはずだ。ウラジミル・プーチン大統領は9月21日に部分的な動員を実施すると発表。近日中に20万人以上の戦闘員を新たに投入するとしている。戦力はこれまでの倍になるわけだ。

 ロシア軍が本格的な戦闘を始める可能性が高いが、それに合わせるかのようにして、ウォロディミル・ゼレンスキー政権は兵力を新たな国境線近くへ集結させているという。総動員体制で兵士を集めているほか、約30カ国から傭兵が集まっているとも伝えられている。 ル・フィガロ紙の特派員、ジョージ・マルブルノはウクライナでの取材を終えて帰国した後、アメリカ陸軍のデルタ・フォース(第1特殊部隊デルタ作戦分遣隊)やイギリス陸軍のSAS(特殊空挺部隊)が戦闘に参加している事実を伝えている。

 アメリカの特殊部隊はCIAと連携して動くことが少なくない。ベトナム戦争で行われた住民虐殺作戦「フェニックス・プログラム」はCIAと特殊部隊がアメリカの正規軍とは別に実行している。

 第2次世界大戦の終盤、アメリカとイギリスの情報機関はレジスタンス対策としてゲリラ戦部隊「ジェドバラ」を組織した。戦後、その人脈が母体になってCIAと特殊部隊は作られている。出自が同じなのだ。

 アメリカとイギリスの支配層は大戦後、ヨーロッパを支配するためにNATOを組織したが、その内部で破壊活動を目的とする秘密部隊が作られたことを本ブログでも書いてきた。1960年代から80年代にかけてイタリアで極左を装って爆弾テロを繰り返したグラディオはそうした秘密部隊のひとつ。フランスでクーデターやシャルル・ド・ゴール暗殺を試みたOAS(秘密軍事機構)も関係している。そうした闇を抱えているNATOに対し、​ゼレンスキー大統領はロシアへの先制核攻撃を求めた​。

https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202210090001/
4:777 :

2022/10/12 (Wed) 17:33:41

【真相はこうだ!】用田和仁~緊急特番:ウクライナは勝利するのか?[R4/10/12]
https://www.youtube.com/watch?v=hFsROehIFB8

 ゲスト:用田和仁(元陸上自衛隊西部方面総監 陸将)
5:777 :

2022/10/24 (Mon) 15:50:18

ウクライナが「汚い爆弾」計画 ロシア国防相、仏英トルコに懸念伝達 10/24
https://a777777.bbs.fc2bbs.net/?act=reply&tid=14057365
6:保守や右翼には馬鹿しかいない :

2023/01/04 (Wed) 05:09:06


2023.01.04XML
米国/NATOのロシア揺さぶりは続き、HIMARSでロシア兵63名を殺害
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202301040000/

 ロシア国防省によると、ウクライナ軍は12月31日、HIMARS(高機動ロケット砲システム)でドネツクにあるロシア軍の仮設兵舎を攻撃、63名のロシア兵が死亡したという。アメリカから得たターゲットに関する詳細な情報を利用したと信じられている。西側の軍人がHIMARSを動かしている可能性もある。

 アメリカ海兵隊の元情報将校でUNSCOM(国連大量破壊兵器廃棄特別委員会)の主任査察官を務めたスコット・リッターが指摘しているように、ロシア軍と戦わせる相当数の兵士はNATO加盟国で軍事訓練を受けているが、「玉砕戦法」を続けているため、戦死者は増え続けている。

 また、11月30日に欧州委員会のウルスラ・フォン・デア・ライエン委員長はウクライナの将校(将兵?)10万人以上が戦死したと語った。これはロシア側の推定とも合致する。ウクライナでは戦場へ45歳以上の男性も送り込まれ、ポーランドやバルト諸国からも戦闘員が来ているようだ。

 1日に50名以上のロシア兵が戦死したのは昨年2月にロシア軍が軍事作戦を始めてから始めてのこと。ウクライナ側の戦死者数はロシア側の10倍程度だと推測されている。

 ウクライナの軍や親衛隊は昨年4月の段階で事実上壊滅、 アメリカをはじめとする西側の兵器供給、特殊部隊派遣、隣国からの戦闘員投入などで戦闘を続けてきたが、それも限界に達している。

 ウラジミル・プーチン露大統領は9月21日に部分的な動員を実施すると発表、10月にはドンバス、ヘルソン、ザポリージャの統合司令官としてセルゲイ・スロビキン大将をすえた。集められた兵士のうち約8万人はドンバス入りし、そのうち5万人は戦闘に参加、約32万人は訓練中だという。

 地面が凍結するのを待ち、新たな軍事作戦を計画していると言われ、すでいロシア軍はドンバス周辺へT-90M戦車、T-72B3M戦車、防空システムS-400を含む兵器を大量に運び込んでいる。ロシア軍は最適のタイミングで攻撃を始めるつもりだろうが、アメリカ/NATOはそれを嫌い、そのタイミングが来る前にロシア軍を動かそうとしている。不適切なタイミングで攻撃を始めさせ、結果として戦争を長期化させたいと考えているという見方もある。

 12月5日にはロシア領内へ深く入った場所にあるディアギレボ基地とエンゲルス基地が、また12月26日にもエンゲルス基地がそれぞれUAV(ドローン)で攻撃されたが、いずれもロシア領に潜入した工作員によるものだと言われているが、ジャーナリストの​ジャック・マーフィーによると、CIAはNATO加盟国の情報機関を利用し、ロシアで破壊活動を続けている​。アメリカ/NATOは小技を繰り出し、ロシア側を混乱させてミスを誘おうとしているが、今のところ成功していない。

https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202301040000/
7:保守や右翼には馬鹿しかいない :

2023/03/23 (Thu) 06:36:42


87. HIMAZIN[3238] SElNQVpJTg 2023年3月22日 18:30:24 : 56K1Fea73g : Um50cnQ4TDczdW8=[446] 報告
>>85
ウクライナがどーたら言いたいなら、とりあえずドンバス含めここ1年以内のウクライナ軍の犯罪についての投稿リンクをいくつか羅列したから頑張って確かめてくれ。多すぎて途中で諦めたので全部じゃない。



ドネツクのビール工場をウクライナ軍が砲撃 アンモニア流出(SPUTNIK日本)
http://www.asyura2.com/22/warb24/msg/112.html
アムネスティもウクライナ軍が住民を人質に使っていたことを認めた(櫻井ジャーナル)
http://www.asyura2.com/19/warb23/msg/897.html
ザポリージャ原発への攻撃、ゼレンスキー政権による「原子力テロ」と非難=露国防省(SPUTNIK日本)
http://www.asyura2.com/19/warb23/msg/896.html
ドンバスから見た光景:ウクライナは、この地域の人々を下等人間として扱い、それが平和を不可能にした(マスコミに載らない海外記事)
http://www.asyura2.com/19/warb23/msg/873.html
ウクライナのウェブサイトが、殺人・暴力画像を違法に公開(ParsToday)
http://www.asyura2.com/19/warb23/msg/869.html
国連事務総長代表:ウクライナは無法を生み出し、ドネツクの産科病院を砲撃(プラウダ)
http://www.asyura2.com/19/warb23/msg/827.html
ナショナリスト大隊、投降しようとしているウクライナ軍の部隊を銃撃―ノヴォミハイロフカ地域(Voennoe Obozrenie / Military Review)
http://www.asyura2.com/19/warb23/msg/824.html
マリウポリで人質になっていた住民が解放され、偽情報を流していた人権担当解任(櫻井ジャーナル)
http://www.asyura2.com/19/warb23/msg/793.html
西側の有力メディアは自分たちが支援するネオナチの残虐行為を隠すため大宣伝(櫻井ジャーナル)
http://www.asyura2.com/19/warb23/msg/761.html
米国のウクライナでの生体実験、日本軍731部隊に近い蛮行=露専門家(SPUTNIK日本)
http://www.asyura2.com/19/warb23/msg/751.html
米国やウクライナの政府にとって不都合な住民証言を独誌が間違って報道して混乱 (櫻井ジャーナル)
http://www.asyura2.com/19/warb23/msg/719.html
ロシアが、ウクライナ軍による犯罪の証拠を国連に提出
http://www.asyura2.com/19/warb23/msg/714.html
妊婦を含む7人が病院に搬送…ロシアが西部の都市をウクライナが砲撃と主張(マスゴミが大きく報じ無いニュース)
http://www.asyura2.com/19/warb23/msg/634.html
ドネツク州のダムをウクライナ人武装戦闘員らが爆破、決壊
http://www.asyura2.com/19/warb23/msg/614.html
ウクライナが、2000人以上の国民を自国からの避難を理由に逮捕(ParsToday)
http://www.asyura2.com/19/warb23/msg/610.html
ウクライナ兵が、マリウポリでの民間人殺害を自供(ParsToday)
http://www.asyura2.com/19/warb23/msg/605.html
ロシア軍が使っていない旧式のミサイルで攻撃された クラマトルスクの駅
http://www.asyura2.com/19/warb23/msg/601.html
ウクライナ兵がロシア捕虜兵を処刑(ParsToday)
http://www.asyura2.com/19/warb23/msg/596.html


http://www.asyura2.com/13/kanri21/msg/646.html#cbtm
8:777 :

2023/05/27 (Sat) 09:10:58

2023.05.26XML
ウクライナで敗れたネオコンは戦争に活路を求める
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202305260001/

 東アジアでの軍事的な緊張を高めているジョー・バイデン政権から中国問題の中心人物が離れようとしていることに注目する人がいる。ウェンディ・シャーマン国務副長官が今年の夏に退任すると伝えられているが、それにとどまらずNSC(国家安全保障会議)で中国担当シニアディレクターを務めてきたローラ・ローゼンバーガー、そして国務副次官補として中国と台湾の問題を担当するリック・ウォーターズも退任するようだ。

 バイデン政権における軍事戦略の責任者はジェイク・サリバン国家安全保障補佐官だろう。つまりサリバンの立てた戦略が失敗、アメリカの支配システム崩壊を早めているだけでなく、彼自身の立場も危うくしている。

 第2次世界大戦後、アメリカでは金融資本と結びついたシオニスト、つまり米英の帝国主義者が国際戦略を動かしてきた。ネオコンもその中から現れたと言える。ウィンストン・チャーチルが「最初のネオコン」と呼ばれる一因はそこにあるのだろう。

 ウクライナを戦乱の中へ投げ込んだものネオコンだ。2010年の大統領選挙で東部や南部を支持基盤にするビクトル・ヤヌコビッチが当選、それを嫌ったアメリカのバラク・オバマ政権は2013年11月にクーデターを始動させ、14年2月にヤヌコビッチ大統領の排除に成功した。ウクライナの東部や南部では7割以上がロシア語を話し、東方正教会の信徒が多く、ヨーロッパ志向の強い西部とは違う。西部は歴史的にナチズムとの関係も深い。

 年が明けるとネオ・ナチが前面に出て暴力的な様相を強め、そのメンバーはチェーン、ナイフ、棍棒を手に石や火炎瓶を投げ、トラクターやトラックを持ち出してくる。ピストルやライフルを撃っている様子を撮影した映像がインターネット上に流れた。

 そうした展開の中、EUは混乱を話し合いで解決しようとしたが、これに怒ったのがアメリカのビクトリア・ヌランド国務次官補。ウクライナ駐在アメリカ大使のジェオフリー・パイアットに対し、電話で「EUなんかくそくらえ」と口にしている。

 ヌランドは副大統領だったジョー・バイデンや彼の国家安全保障補佐官を務めていたサリバンと連絡をとりあっていた。この3名がウクライナにおけるクーデター工作の中核グループだったということだ。このグループは現政権でも健在。そこにアントニー・ブリンケン国務長官が加わっている。

 ユーロマイダンでは2月中旬から無差別の狙撃が始まり、抗議活動の参加者も警官隊も狙われた。西側ではこの狙撃はヤヌコビッチ政権が実行したと宣伝されたが、2月25日にキエフ入りして事態を調べたエストニアのウルマス・パエト外相はその翌日、逆のことを報告している。バイデン政権を後ろ盾とするネオ・ナチが周辺国の兵士の協力を得て実行したということだ。

 ヤヌコビッチを支持していた東部や南部では反クーデターの機運が高まり、クーデターから間もない3月16日にはクリミアでロシアへの加盟の是非を問う住民投票が実施されて95%以上が賛成(投票率は80%以上)する。オデッサでは反クーデター派の住民をネオ・ナチが虐殺、東部のドンバスでは内戦が始まった。

 バイデン、ヌランド、サリバン、ブリンケンを含むネオコンのグループ、その背後にいる金融資本はバイデン政権誕生の直後に「ルビコン」を渡った。撤退は許されないのだが、彼らはロシアや中国を簡単に倒せると信じていたようだ。西側の有力メディアはその前提でストーリーを組み立てていたのだが、現実は違った。見通しの間違いを取り繕うために嘘をついてきたが、それも限界に達している。

 軍事的に重要な場所だということもあり、ウクライナ軍とロシア軍はバフムート(アルチョモフスク)で数カ月に渡り、激しい戦闘を繰り広げてきた。ロシア側は傭兵会社とされるワグナー・グループの部隊が戦ってきたが、その会社を率いるエフゲニー・プリゴジンは5月20日、バフムートの「解放」を宣言、25日から部隊を撤退させると発表した。

 その際、プリゴジンはセルゲイ・スロビキン上級大将とミハイル・ミジンチェフ上級大将に謝意を表している。スロビキンは昨年10月、ドンバス、ヘルソン、ザポリージャの統合司令官に任命された軍人であり、ミジンチェフはネオ・ナチのアゾフ特殊作戦分遣隊(アゾフ大隊やアゾフ連隊とも言われる)が占領していたマリウポリの解放作戦を指揮していた。

 そこで、反クーデター派の住民を人質にし、暴行を働き、虐殺していたネオ・ナチを支持してきた人びとにミジンチェフは嫌われている。5月4日からワグナー・グループの副司令官に就任しているが、実際の司令官はミジンチェフだったのではないかという見方もある。

 バフムートでアメリカ/NATOが操るウクライナ軍がロシア軍に敗北したわけだが、これはウクライナ全体の戦闘でもアメリカ/NATOが敗れたことを意味する。

 すでにイギリスが提供した巡航ミサイル 「ストーム・シャドー」による攻撃を開始しているが、撃墜されているようだ。被害が聞こえてこない。バイデン政権はウクライナに対するF-16戦闘機の供給を容認したが、5月21日のインタビューでサリバンはクリミアに対する攻撃を容認する発言をし、ロシア側の反発を招いた。

 5月25日にはアメリカ/NATOがウクライナへ供給した3隻の無人艇が天然ガスをハンガリーやトルコへ運んでいる「トルコ・ストリーム」を警備していたロシアの艦船を攻撃、1隻の無人艇が衝突したようだが、爆発しなかったようだ。

 この攻撃を実行するためにはロシアの艦船がどこにいるかをリアルタイムで知る必要がある。その情報をウクライナへ提供してたとみられているのがアメリカのドローン「RQ-4(グローバルホーク)」。攻撃当時、近くを飛行していた。同じ頃、バルト海ではアメリカのB-1爆撃機2機がロシア領空付近を飛行し、ロシア戦闘機に迎撃されている。

 昨年9月26日から27日にかけての間に天然ガスを運ぶ2本のパイプライン「ノードストリーム(NS1)」と「ノードストリーム2(NS2)」が破壊され、天然ガスが流出した。ロシアとドイツがバルト海に建設したものだ。

 調査ジャーナリストの​シーモア・ハーシュはアメリカ海軍のダイバーがノルウェーの手を借りて実行したと書いている​。彼によると、アメリカのバイデン大統領は2021年後半にサリバン国家安全保障補佐官を中心とする対ロシア工作のためのチームを編成した。その中には統合参謀本部、CIA、国務省、そして財務省の代表が参加している。12月にはどのような工作を実行するか話し合い、2022年初頭にはCIAがサリバンのチームに対し、パイプライン爆破を具申したという。

 こうした中、注目されているのがNATOの軍事演習「​エア・ディフェンダー23​」。6月12日から23日まで実施されるNATO史上最大の空軍展開演習で、25カ国から最大1万人が参加、派遣される航空機は220機に達するという。敗北を容認できなネオコンが正気だとは思わない方が良い。
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202305260001/
9:777 :

2023/06/01 (Thu) 18:24:18

【討論】ウクライナと世界の行方が視えて来た[桜R5/6/1]
https://www.youtube.com/watch?v=p3vjWMge6Ig

パネリスト:
 ジェイソン・モーガン(歴史学者・麗澤大学国際学部准教授)
 マックス・フォン・シュラー小林 (元米海兵隊・歴史研究家)
 用田和仁(元陸上自衛隊西部方面総監 陸将)
 山口敬之(ジャーナリスト)
 ロバート・D・エルドリッヂ(エルドリッヂ研究所代表)
司会 :水島総

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