-
1:777
:
2022/10/04 (Tue) 21:14:47
-
禁断のKRELL
岡山県 Vintage Audio 店訪問記
2020年08月06日(木)
https://ameblo.jp/507576/entry-12616010035.html?frm=theme
2020年8月2日 岡山県玉野市八浜町。Vintage Audio 店を訪れました。
店内は広く約25畳でクラシックのレコードも膨大な数の展示があります。
ALTEC 604B mono mix 再生。透明なサウンドでCなど後継機の持っている
明るく輝かしいアルティックトーンは控えめ、落ち着いた地味な印象で
渋さもよく出てくる。検聴用モニターともいえる性質を持っており、Cタイプよりも
普遍的な音、味わい深く、極上の旨味もある。604Aはランシングの作品。
604Bはジム・ランシングはタッチしていないが音質は同質のもので彼の作品と言える。
システムはNASがFidataでSoulnote D2、オーナーの大塚さんの自作プリアンプと
Leak TL/25plusで鳴らして頂きました。
空気録音
https://twitter.com/irony49371/status/1294618311213293568
オーナーの大塚さんの自作プリアンプ。モノラルフェーダータイプではなく左上の黒いつまみがボリューム。
Leak TL/25plus "point one" 英国の高級ハイファイは透明で癖が少なくなって
くるのが特徴で、最初のインパクトは米国製の骨董アンプの
銘機と比べるとそんなに強烈な印象ではないが、あとからじんわりと
良さが分かって来る。エレガントで音楽を魅惑的に、上手に聴かせる表現力がある。
飽きはまずない。これでも英国も全盛時代のレベルだと中の上だという。
Leak TL/50plus 同社はKT66のアンプが人気があるが50はKT88で駆動力があるので
振動版の重い現代スピーカーも余裕で駆動できるとの事だ。
ALTEC 604AB の音の値打ちの内訳は、ユニットとネットワークで50%、
箱が50%。つまり箱が適当では駄目ですよという話でした。
ALTEC 604 B C E 8G を実際に聴いたけど、自分が持ってる604Cが
もっともエンターテイニングな音。Eはハイファイ・トーンでアルティックらしさも
しっかり残ってて現代物ソースのみならこちらの方が良いかも知れない。
Bは普遍的でモニター的だが同系の最高峰である。8Gは振動版が重く地味な印象。
ALTEC 604C は軽薄かもですがエンターテイニングな演出感は強烈。
次がだいぶ薄くなってEだと思う。眩しいまでの明るさや輝かしさは
ABと比べても際立って多いのです。自分は即物的なのでCで良いかなあ。
ABはキリッとした端麗辛口といった感じで大吟醸の味わいとスッキリしたコクがあるが、
もっと普遍的でモニターライク。ALTEC 604はA〜Eまで。
Goodmans maxim BBCが卓上モニターとして使っていたので有名になった。
アルニコVマグネットの異例の強力な磁気回路を搭載。
精密感が凄いが冷たくならず軽快で柔らかく広がりのあるサウンドで
ウォームな雰囲気。英国スピーカーだが明るい陽気な音色。
甘い口で贅沢な酒に酔うような心地よさがある。
maxim は大変すばらしいですね。こんなインティメートな
雰囲気と味わい深さは現代のスピーカーでは得られないでしょう。
暖かく情緒があって繊細にして優美な音色が素晴らしい。
Goodmans maxim のような音は他の Goodmans では出ないそうだ。
すごくちっさいスピーカーだから大きなので同じ音が出るやつない?
と質問しても 「ない」 との事で残念です。
「復刻のaxiom80持ってたんですが、音が全然違います!」
「それは箱がオリジナルじゃないでしょ?」
「確かにそうでした」
「でしょ?」
Goodmansは現在のFostexのような立ち位置のメーカーで、
事業はスピーカーユニットの供給が主だった。
完成品としてのスピーカーシステムはあまり残っていないのが惜しまれるところです。
Stephens Tru-sonic 416?ジム・ランシングと同僚だった、スティーブンス・トゥルーソニックの
ダブルウーハー3way構成。大変珍しいスピーカー。聴かせてもらった中では最も明瞭度感が高く、
クッキリハッキリした音。低域が速いのが特徴だ。駆動したアンプは
BROOKの2A3、1950年代の直熱三極管アンプ。鮮烈な音質はジャズが得意。
米国 BROOK HIGH QUALITY AUDIO AMPLEFIER 直熱三極管2A3を出力管に使ったパワーアンプ。
TANNOY Monitor Silver 上品で流麗な美しさ。Monitor Redと比べると
アメリカのようなパリッとした乾いた感じがある。適度に重厚で少しこもった感じ。
B.B.C Monitor LS 3/1 シャビ―な外観で、鉄仮面風の厳めしい風貌。
威風堂々で肺活量がある獅子のように吠える。賑やかで伸びやかな高域にアクセントがあり、
怪鳥音のような戦慄の凄音を轟かせる。トランペットやホルンのファンファーレが
とくに印象的。色彩はモノトーンで英国のしっとり落ちいた音色だが、
ズバッと鮮烈に鳴らしてくる。おどろおどろしい雰囲気やメリハリがあり、
強弱のダイナミックレンジの広大さに優れる。38cmウーハーの密閉型で
高域ユニットはGEC製ツィーター2個並列搭載だが、
開口部は板で塞がれており音が出るのは外周部分の僅かな部分だけ。
音の拡がりやエネルギー感も見事な堂々たる凄烈な鳴りっぷりで度肝を抜かれる。
木製キャビネットにシルバーの塗装を施した銀箱仕様で精悍な面構えだ。
同じユニット構成の上位モデルであるLS 5/1は瀬川冬樹氏の最愛のスピーカーだった。
空気録音
https://twitter.com/irony49371/status/1294621025594875904
BEAM-ECHO - DL7-35 MULLARD EL34 を搭載したビーム管パワーアンプ。
BBC LS 3/1を駆動している。AUDIO!AUDIO!の表紙になっている。
90年代に復刻モデルが出ているのは銘機の証拠であろう。
「私はあまり米国製は認めていないのですが、アメリカ西海岸でしたら
ジムラン、ALTEC、Tru-sonicの三羽ガラスですね、ALTECなら604AとBまで、
ここまではランシングが在籍していた頃ですから」
「ウィリアムソンアンプなど英国製のヴィンテージアンプの方がハイファイで細部まで描き切る
分解能がある。音質は女性的で綺麗。アメリカの方が個性があり重厚で厚みがある。
その分ディティールは曖昧になり音は緩さが気になるような気もします」
DS Audioの光カートリッジも凄かった。最新鋭のデジタルのような鮮度感の高さで。
値段は20万から70万くらい。 Technics SP10 レコードプレーヤーが2台並んでいます。
DS光カートリッジとの組み合わせが重要だそうです。
『僕はモニターサウンドが好きなんですよ』
検聴用のモニターサウンドがオーナーの好みの店だけど、本当に説得力がありました。
アンティークオーディオも古ければなんでもいいわけじゃなくて、
よい物はホンの一握りと、筆者とおんなじ事言っておられました。
大塚さんがオーディオを始められたのは 20歳くらい。TANNOY Rectangular York や
Marantz 8Bで聴いていた。GRF SILVER なども経て、やっぱり古ければ古いほど良いので、
どんどん遡って蓄音機まで行った。VOIGT DOMESTIC HORN もやったけど、
蓄音機はやっぱり違うよなあと、40年代後半から50年代のオーディオにまた戻って来た。
オーナーの大塚さんはまだ49歳なのに凄い知識と経験年数とサービスエンジニアの
力量をお持ちだった。英国系アンティークに傾倒されている方だけど、
店に置いてある 別冊 Stereo Sound ヴィンテージスピーカー Vol.2 イギリス篇の
書籍がボロボロで何回も読まれたのだろう。熱心に学ばれているのが伝わって来た。
1940〜1950年代のアンプばかり並んでいるのにどれもノーノイズ、ノーハムです。
拙宅の骨董アンプも電源投入時はブーンというハムが取り切れない。
アンプは殆どが英国製ですけど、サービスエンジニアとしての力量も確かだなと思いました。
骨董オーディオ店はしっかりとリペアして商品化するところは本当に少ないんですよ。
最低限度しか直さない所が多いのです。
アナログ再生でパチパチと焚火のようなスクラッチノイズがあるのは当然ですが。
「真空管アンプは7割トランスで決まると聞きます」
『その通りです。日本で作られた最高峰のトランスはTAMURAがオリンピックの時に
作ったものなのです。それをアメリカに持って行くとアメリカの中級グレードなんです。
アメリカの最高級トランスをイギリスに持って行くと、大体イギリスの中級クレードなんです。』
JBL C31 D31050 (130B/175B)
1952年発売、コーナー型 38cmダブルウーハー。当時JBLの最も高価なスピーカーで
一本882.5ドル。有名なハーツフィールドが735ドルだった。駆動アンプはBROOKの2A3で、
レンジは狭いが中域がぶ厚く、低音が出ていないためか、そこそこ抜けの良い音。
「ヴィンテージスピーカーは現代高性能アンプの広帯域や制動力を要求していないものがある。
スピーカーユニットとキャビネットとパワーアンプでほぼ音が決まる。
JBLの要求ダンピングファクターは1、ALTECは5。600とかのアンプ持ってくると音が詰まる。
スピーカーとアンプどっちも制動してしまうから」
JBL D31050 1952年発売。ジムランシングて書いてあるでしょう?
1950年代以後のJBLをジムランと呼ぶのは間違い。ただのJBLね。
PYE Records HF-20
英国パイ社が1950年代にGoodmansのユニットを使って開発した3wayスピーカーシステム。
華やかな高域寄りの音で手放しで好ましい出音だった。これも店頭用で販売用ではないものです。
英国の至宝 Parmeko LS/1 初代 BBC monitor
幻の銘品で世界最高のスピーカーとの呼び声も名高い。
1949〜1950年に開発された英国パルメコ社製のBBCスタジオモニター。
同社製38cm同軸2ウェイユニット LS/1 を他社製キャビネットにマウントしたもの。
ロレンツ社製 LPH65トゥイーターをLS/1の前面に搭載して3ウェイ構成となった。
スピーカーシステム名はLSU/10。エンクロージャー内部には英国リーク社製
LSM/8アンプが内蔵されている。クロスオーバー周波数は1,200Hz
最後に市場に出てきたのはBBCの大量廃棄に伴う1990年代で、それ以降は出ていない。
空気録音
https://twitter.com/irony49371/status/1294620250449707008
GEC KT-88がクリアーケースの中に無造作に大量に転がってたりして、眼を丸くしました。
すべてが興味深い体験でした。
一日で英国高級ハイファイの精髄を体験できる貴重な機会をいただき大変感謝です_(._.)_
https://ameblo.jp/507576/entry-12616010035.html?frm=theme
-
2:777
:
2022/10/04 (Tue) 21:26:49
-
Vintage Audio(ヴィンテージ・オーディオ)
http://vintage-audio.jp/
https://www.facebook.com/ni.vintageaudio/?fref=ts
Vintage Audio(ヴィンテージ・オーディオ)
〒706-0224 岡山県 玉野市 八浜町 大崎430-12
TEL: 0863-53-9922
FAX: 0863-53-9655
メール:vintageaudio@csis.jp
当店では1950-60年代に欧米諸国で製造された、Vintage HiFiオーディオ機材の販売・レストア(オーバーホール・修理)を行っています。
機材・部品販売 取り扱いメーカー一覧
Goodmans・EMI・LEAK・RCA・STEPHENS・ALTEC・JBL・EV・Jensen・Beam-Echo・PYE・GEC・Lockwood・DECCA・Garrard・Thorens・Acoustical(QUAD)・McIntosh・Marantz・Tannoy・ORTOFON・Technics・DENON…等
多数在庫ありますので、機材をお探しの方は、電話かメールにてお問い合わせください。
※当店では基本的に機材を現状で保管しております。お客様からお話しを頂いた時点で、メンテナンスの方法(仕様)を打ち合わせ、修理・調整後出荷致します。
http://vintage-audio.jp/?page_id=7
[店舗営業時間]
10~22時(平日)/13~22時(土・日・祝日)
※ご来店の際は場所がわかり難い為、事前にご連絡頂ければご案内致します。
アクセスマップ
https://www.google.com/maps/place/%E3%80%92706-0224+%E5%B2%A1%E5%B1%B1%E7%9C%8C%E7%8E%89%E9%87%8E%E5%B8%82%E5%85%AB%E6%B5%9C%E7%94%BA%E5%A4%A7%E5%B4%8E%EF%BC%94%EF%BC%93%EF%BC%90%E2%88%92%EF%BC%91%EF%BC%92/@34.531134,133.921093,15z/data=!4m5!3m4!1s0x3553fa43dd4ad29f:0x99c86a7a43520717!8m2!3d34.5311335!4d133.9210933?hl=ja-JP
修理・お問い合せは下記までご連絡下さい。
電話:0863-53-9922
メール:ootsuka@giga.ocn.ne.jp
Vintage Audioにようこそ!!
当店では1950~60年代に欧米諸国で製造された、Vintage HiFiオーディオ機材の販売・レストア・修理を行っております。
Vintage Audio(ヴィンテージオーディオ)1950年代のモノラル機材専門店
1958年までのモノラル機材はステレオ時代のオーディオ機材と同じではありません、1本(1ch)で音楽のリアリティを追求し、音場感(広がり)を出せるように設計されています。SP(78s)やモノラルLPは、モノラル時代に製作されたオーディオ機材でなければ本来の良さは再現できません。また、適切なメンテナンスも必要です。
1950年代のHiFi機材を適切にメンテナンスし、上手に使いこなしたモノラル再生は、リアルな表現の中に音楽性を伴った素晴らしいサウンドを奏でてくれる事でしょう!
機材の選択や使いこなし、メンテナンスまでトータルでご相談に応じますので、お気軽にお問合せ下さい。
▲△▽▼
岡山県 玉野市 Vintage Audio(ヴィンテージ・オーディオ)
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/458.html