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宮崎駿『風の谷のナウシカ 』(東映 1984年)

1:777 :

2022/09/30 (Fri) 06:15:42

監督 脚本 原作 宮崎駿
音楽 久石譲

シンボルテーマソング「風の谷のナウシカ」
作詞 - 松本隆 / 作曲 - 細野晴臣 / 編曲 - 萩田光雄 / 歌 - 安田成美


動画
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風の谷のナウシカ - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A2%A8%E3%81%AE%E8%B0%B7%E3%81%AE%E3%83%8A%E3%82%A6%E3%82%B7%E3%82%AB



風の谷のナウシカ (映画) - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A2%A8%E3%81%AE%E8%B0%B7%E3%81%AE%E3%83%8A%E3%82%A6%E3%82%B7%E3%82%AB_(%E6%98%A0%E7%94%BB)

宮崎駿監督の長編アニメーション映画第2作。1982年に『アニメージュ』に連載していた宮崎の同名漫画(『風の谷のナウシカ』)を原作とする。

原作の単行本全7巻から見ると、序盤に当たる2巻目の途中まで連載された時点での作品で、内容も2巻66ページまでの映像化。映画公開後に連載を再開した漫画とは内容が異なる。


あらすじ

プロローグ
「火の七日間」という最終戦争によって、巨大産業文明が崩壊してから千年後の地球。荒廃し砂漠化した大地は錆とセラミック片に覆われ、「腐海」という有毒の瘴気を発する菌類の森が徐々に拡大していた。瘴気と腐海に棲む昆虫に似た巨大な蟲たちに脅かされ、わずかに生き延びた人類は衰退の一途を辿っていた。

主人公たちの一族が住んでいる、トルメキアの辺境にある小国風の谷は、海から常に吹く風によって森の毒から守られ、民は慎ましやかに農耕生活を送っていた。

序盤
ある日、族長ジルの娘であるナウシカは、飛行具・メーヴェに乗り腐海を散策していた所、蟲封じの鏑弾の銃声を聞く。王蟲 [7][8]に追いかけられた1人の男が、森の奥に行く様子を確認したナウシカは、狼煙弾で男に逃げ道を教え、光弾と蟲笛を使って王蟲の怒りを鎮め、男を救う。男は、腐海の謎を解く為の旅を続けていたナウシカの師、ユパ・ミラルダだった。

ユパは、ナウシカが一人前の風使いになり、人々から恐れられている蟲とも心を通わせる優しい少女に成長していた事に驚きつつも、互いの久々の再会を喜ぶ。谷の民がユパの帰還を祝った夜、ナウシカは大ババから「その者、青き衣をまといて金色の野に降り立つべし。失われし大地との絆を結び、ついに人々を青き清浄の地に導かん」という、風の谷の古い言い伝えを聞く。

夜明け前、大国トルメキアの大型輸送機が風の谷に飛来する。ナウシカは誘導を試みるが、船は腐海に入り蟲を殺した為、蟲に襲われ制御を失っており、海際の崖に墜落する。ナウシカは燃える大型船からペジテ市の王女ラステルと名乗る少女を救い出すが、ラステルは「積荷を燃やして」と言い残し息絶える。

翌朝、船の残骸から巨大な繭のような物体が燃え残っているのが見つかる。犠牲者の埋葬や谷に飛び散った胞子の焼却作業で谷が慌ただしくなる中、トルメキア軍司令官である皇女クシャナが率いる輸送機・バカガラス及び戦闘機・コルベットの編隊が、大型船回収の為谷へ来襲し城を制圧する。その過程で病床の父ジルは銃殺され、怒りに我を忘れたナウシカは数名の敵兵を殺害した所でユパに制止される。相手に逆らう余地はなく、谷はクシャナの支配下に置かれる事となる。

巨大な繭は「火の七日間」で世界を滅ぼしたとされる巨神兵の胚であり、ペジテ市の地下から発掘され、トルメキアに奪われた物であった。クシャナ達は本国へ運ぶつもりだった巨神兵の輸送を諦め、谷で完成させる方針を固める。

中盤
翌日、ペジテ市に戻るクシャナは、ナウシカとミトを含む数名の城オジと呼ばれる老従者を人質として伴う。だがその途中、腐海上空でペジテのガンシップが一行を急襲し、編隊は壊滅的打撃を受ける。クシャナとナウシカの輸送機も被弾し、城オジ達が乗る風の谷の貨物グライダー・バージのワイヤーが切れ腐海へ降下していく。ナウシカとミトは戦利品として輸送されていた風の谷のガンシップでクシャナと共に脱出し、バージの救出に向かう。腐海の湖に着水した一行は大量の王蟲に包囲されるが、ナウシカは怯える一同をなだめ、王蟲と心を通わせようとする。

ナウシカは王蟲から、コルベットに撃墜されたペジテのガンシップのパイロットが、生きて腐海をさ迷っている事を知らされる[9]。ナウシカは「1時間後に戻らなければ谷に帰れ」と一同に言い残し、単身メーヴェでパイロットの救出に向かう。ナウシカは地蟲[10] (じむし) と翅蟲 (はむし[10]) に襲われるパイロットの少年を救い出すが、翅蟲と接触して姿勢を崩し、墜落する。

少年やメーヴェと共に流砂に飲み込まれ、腐海の底に落ちたナウシカは、過去に心を通わせた王蟲の幼生 (赤ん坊[11]) が大人達に捕まった時の夢を見る。夢から覚めたナウシカは、腐海の底の清浄な水と砂が、城の地下で父や谷の民の病気の治療法を探す為、自身が腐海植物の栽培に使った井戸水及び井戸の底の砂と同じだと知り、腐海が毒素に満ちた大地を浄化する為に存在しているという確信を抱く。そして先程助けた少年―ぺジテのアスベルと再会し、彼が大型船の墜落事故で死去した少女ラステルの双子の兄だと知る。

終盤
翌朝[12]、一路アスベルの故郷であるぺジテ市へ向かった二人であったが、街は大量の蟲の死骸に覆われ破壊されていた。トルメキア軍と蟲の激戦の跡や、アスベルが以前聞いた報復計画から、ぺジテ市に残留していたトルメキア軍打倒の為、ぺジテ市民が蟲を利用して街ごと襲わせていた事を二人は悟る。愕然とし憤るアスベルをよそに、巨神兵の胚が風の谷にある事を突き止めたペジテ市長は、王蟲の群を誘導して谷を襲わせ、トルメキア軍の全滅及び巨神兵奪還の計画を立てていた。ナウシカはその非道な作戦に憤り、計画を中止するよう訴える。しかし訴えは聞き入れられず、谷へ知らせに戻ろうとしたナウシカは、ぺジテ市民が乗る貨物飛行艇・ブリッグの一室に監禁されてしまう。

風の谷に戻って来た城オジ達は、谷と腐海の間の酸の湖岸にある宇宙船の残骸の中でユパに仔細を報告し、ユパはナウシカ救出の為ミトの操縦するガンシップで旅立つ。一方谷では、残留していた胞子が森の木々に付着してしまい、瘴気を吐き始めるという一大事が起きていた。谷を守る為に森を焼き払わざるを得なくなった事で、谷の民の怒りは頂点に達し、暴動が発生する。廃宇宙船に監禁されていたクシャナは縄を切り脱出し、トルメキア軍と合流する。谷の民は廃宇宙船の中に立て籠り、ナウシカを待つ。

ナウシカは、ブリッグに乗るラステルの母及びペジテの少女の協力により、少女が身代わりになる事で監禁部屋を脱出する。しかし、コルベットが来襲し、乗り込んできたトルメキア兵にたちまち船内は制圧されていく。脱出をためらうナウシカだったが、アスベルによってメーヴェごと空中へ押し出され、迷いを振り切るように谷へと向かう。コルベットはブリッグから離脱してメーヴェを追うが、ガンシップが駆けつけ、コルベットを粉砕する。ブリッグに飛び移ったユパによって船内の争乱は鎮圧され、ナウシカは谷へ危機を知らせるべく急行する。一方、廃宇宙船と対じする谷のトルメキア軍の中で、クシャナはナウシカの帰還を期待し、総攻撃をわずかに遅らせるのであった。

ラスト
夜、ナウシカ達は怒り狂って谷へ向かい砂漠を暴走する王蟲の群と、群を谷へ導く為に傷つけた王蟲の子を吊り下げ、酸の湖上を飛ぶペジテの浮揚装置・飛行ガメを発見する。ナウシカは子を群に帰す為、一人メーヴェに乗り移って飛行ガメへ捨て身の接近を敢行し、酸の湖の中州へ墜落させる。ミトが皆に王蟲の襲来を知らせる。怯える子に寄り添いながら群を待つナウシカだったが、湖に向かう群は谷からのトルメキア軍の攻撃によって怒りに我を忘れ、湖の横を通り過ぎて谷へと突き進んでいく。ナウシカは中州に落ちた飛行ガメのパイロット達を銃で脅し、自分と子を群の先に運ぶよう命じる。

程なくして王蟲の群が谷に近づき、刻一刻と破滅の時が近づいて来る。クシャナは不完全な状態で巨神兵を無理やり孵化させて王蟲のせん滅を試みるが、既に腐り始めていた巨神兵の肉体は自らの攻撃の反動に耐え切れず、2発の光線を放つとどろどろに溶け落ちていった。その時、王蟲の子とナウシカを吊り下げた飛行ガメが王蟲の群の正面に現れ、二人を降ろし去っていく。

静かな眼差しで群を見つめるナウシカは、群の突進を受けて弾き飛ばされてしまう。廃宇宙船に群が突進し崩壊し始めた時、王蟲の眼の攻撃色が消えていき、動きが止まる。身をもって谷を守ったナウシカの姿に人々が泣き崩れる中、ナウシカを囲むように集まった王蟲達は、子を群に帰してくれた彼女に感謝し、彼女の遺体を触手によって宙に持ち上げていく。朝日が昇る中、蘇り目を覚ましたナウシカは、王蟲達の金色の触手に支えられながら歩き出す。さながらその姿は、青き衣の者の伝説を体現したかのようであった。

エピローグ
谷に集まった王蟲達は森へ帰っていった。クシャナ達トルメキア兵は谷から去り、ナウシカとアスベル、谷の大人達はペジテの大人達と共に風車を使う井戸を作り、両方の子供達は植林をする。その後ナウシカは、アスベルと共に腐海の底に初めて向かうユパを見送る。腐海の底に落ちたナウシカのヘルメット[13][注 3]の脇で、こぼれ落ちたチコの実から若木が芽生える描写の後[16][17]、物語は幕を閉じる。


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【UG】宮崎駿が感動のラストを全否定!〜ナウシカ完全解説(1)漫画原作の真相編 / OTAKING explains "Nausicaä of the Valley of the Wind" #1
岡田斗司夫 2020/12/28
https://www.youtube.com/watch?v=VlGHsbu1btw

【UG】独占公開!国宝級のお宝「王蟲の●●」〜ナウシカ完全解説(2)風の谷開拓史編 / OTAKING explains "Nausicaä of the Valley of the Wind" #2
岡田斗司夫 2020/12/25
https://www.youtube.com/watch?v=gmN4qTDQD0Q

【UG】独占公開「王蟲のセル」第2弾!〜ナウシカ完全解説(3)OPの謎を解け編 / OTAKING explains "Nausicaä of the Valley of the Wind" #3
岡田斗司夫 2020/12/26
https://www.youtube.com/watch?v=mu9UkZXShlA


【UG】風の谷への移住案内ナウシカを風土的に考察する / OTAKING explains "Nausicaä of the Valley of the Wind"
岡田斗司夫 2020/07/06
https://www.youtube.com/watch?v=nxxW9-wIqF0&t=0s

リクエストに応えて『風の谷のナウシカ』解説の後編を公開します【UG動画】#264 / OTAKING explains "Nausicaä of the Valley of the Wind"
岡田斗司夫 2020/07/20
https://www.youtube.com/watch?v=vOx5ShhE3M4




最新版:【風の谷のナウシカ】映画と原作漫画ではストーリーが全然違うって知ってた?設定の違いやナウシカ誕生秘話を岡田斗司夫が語る!【ジブリ解説】【岡田斗司夫 / 切り抜き / サイコパスおじさん】
サイコパスおじさん【岡田斗司夫 切り抜き】2023/07/07
https://www.youtube.com/watch?v=I6kE-DtrIqk

0:00 ハイライト
0:47 原作とアニメ版の違い
6:20 年表で見るナウシカ誕生秘話
16:20 設定的な元ネタとなった小説
22:27 映像的な元ネタとなったのはあの怪獣映画?
25:51 アニメだけでは分からない世界観




【UG# 262】2018/12/23 風の谷のナウシカ 予習解説 ゼルダとの共通点に見る横断的な楽しみ方 ジブリ祭りPart.1
岡田斗司夫 2023/07/04
https://www.youtube.com/watch?v=-7ZtLNgEx2E

【UG# 263】2019/1/6 風の谷のナウシカ 徹底解説 創作の世界を実在する前提で楽しむブラナウシカ ジブリ祭りPart.2
岡田斗司夫 2023/07/06
https://www.youtube.com/watch?v=sfPHObDwHeI

【UG# 264】2019/1/13 風の谷のナウシカ 徹底解説 オープニングを細かく視ていく ジブリ祭りPart.3
岡田斗司夫 2023/07/07
https://www.youtube.com/watch?v=JwSDMJxvDhE

【無料特別公開】漫画版『風の谷のナウシカ』徹底解説 完全版 原作で描いた宮崎駿の世界 ジブリ祭りPart.4
岡田斗司夫 2023/07/11
https://www.youtube.com/watch?v=npohfOpovkM&t=46s




【岡田斗司夫】風の谷のナウシカを語る岡田斗司夫まとめ【岡田斗司夫 映画 原作 漫画】
岡田斗司夫のサイコパスとライトスタッフ【切り抜き】2021/08/07
https://www.youtube.com/watch?v=8_0-k1U9Op8&t=52s

===========岡田斗司夫ゼミ#262=============
00:00『ナウシカ』特集の予習 
08:21『ナウシカ』に出てくる風車
===========岡田斗司夫ゼミ#263=============
17:03 オープニング~今日は『風の谷のナウシカ』を語る
20:36『ナウシカ』ファーストカット
34:26 虫よけの塔
45:44 ローマ文明
53:32 砂漠の民~支えるに足りる共同体~
59:54 砂避け棚の意味
1:08:44 水道の意味
1:15:50 風の谷は先人によって作られた
1:18:50 王蟲のセル画
1:27:34 オモテ放送エンディング
===========岡田斗司夫ゼミ#264=============
1:28:53 オープニング~王蟲のゴムマルチセルの裏側公開
1:33:28 風の谷を図解~トルメキアの襲撃
1:39:46 タペストリー解説~風の谷のナウシカOP
1:47:03 巨神兵
1:58:06 ナウシカの雲のカット
2:05:58 高畑勲が『ナウシカ』に30点をつけた理由
2:14:58 マルクス思想
2:20:58 『耳をすませば』オープニング解説
2:29:13 やっぱり隠れてたエロス
2:34:36 オモテ放送エンディング
==========岡田斗司夫ゼミ#377==============
2:36:00 完全解説『風の谷ナウシカ』第4弾~ラストシーン考察
============※原作漫画解説※==============
2:48:32 風の谷のナウシカSP~宮崎駿・アニメで闘争を続けた生涯
2:49:31 本日のお題と「今週のゴジラ予想」今週の『シン・ゴジラ』予想
2:52:19『ナウシカ』見た・見てないアンケート
2:55:29「ナウシカの奇跡」「巨神兵」のアニメと原作の違い
3:01:43『ナウシカ』までの年表と『ホルス』『ハイジ』という2度の敗北
3:10:40『コナン』から『カリオストロの城』への転換と再びの敗北
3:19:24「文明の限界」の先を描く『ナウシカ』の時代設定
3:23:41 元ネタ『地球の長い午後』の「体長2キロのクモが月と地球を往復」「寄生された人類」
3:26:56 映像的なイメージ元『モスラ』と原作一巻の流れ
3:37:00 オモテ放送エンディング


【ナウシカ④】子を宿したナウシカは観客に手を振り、アスベルに主役の座を譲る。ラストシーンに込められたメタファーを読み解け。【岡田斗司夫/切り抜き】
サイコパスおじさん【岡田斗司夫 切り抜き】2021/09/02
https://www.youtube.com/watch?v=QVqJleR2NKc


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原作との違いと共通点

映画の制作準備の為、原作漫画の連載は『アニメージュ』1983年6月号にて一時中断された。この時点では単行本第3巻のはじめの部分 (土鬼 (ドルク) の住民が全滅した集落で、ナウシカが蟲に襲われる場面) までが描かれていた。映画版では単行本第2巻途中(66ページ)、王蟲の群が暴走するエピソードまでを扱い、設定や展開を脚色している。

以下に原作と映画版の主な相違点と共通点を記す。登場人物に関しては「風の谷のナウシカの登場人物」を参照。


時代設定
原作・映画共にセラミック時代終末期[18]。重くて錆びる金属に代わる一般的な素材として、千年前の遺物で軽くて錆びない超硬質セラミックが普及している[注 4]。超硬質セラミックは、ナウシカのセラミック刀[22][23]、トルメキア装甲兵 (親衛隊) の甲冑[24][25]、航空機等に使われている。巨神兵のセラミックの骨格により、千年前もセラミック時代である事を示唆している。

勢力図
原作はトルメキアと土鬼諸侯連合の二大勢力の紛争 (トルメキア戦役) に、風の谷やペジテ市等の小国 (辺境諸国。腐海の周辺の国々の事) が巻き込まれる構図。辺境諸国は自治国だが[26]、トルメキアの事実上の属領[27]。映画に土鬼は登場せず、トルメキアがこれらの小国に侵攻する構図となっている。また、小国はトルメキアと盟約は結んでおらず、属領ではない。

トルメキア
原作は大陸の東端 (半島の先端) (原作ワイド判の見返しの地図には[28][29][30]、この国と腐海の間に風の谷やペジテ市を含む辺境諸国や山脈がある) に位置し、風の谷やペジテ市等の辺境諸国と盟約を結ぶ[31][27]王国だが、映画は国号もトルメキア帝国で[32]、はるか西方 (大陸の西端とも考えられる) (この国と風の谷の間に腐海がある[10]。恐らく首都は腐海から遠い) に存在する強大な軍事国家であり、ペジテ市で発掘された巨神兵を奪取しにやって来た侵略者として描かれる。
王族同士の権力争いは描かれず[注 5]、辺境諸国統合の司令官となったクシャナのみ登場する。また、戦車 (自走砲[10]) や「大型船」等、原作には無かった高度な技術を保有している。トルメキア軍のコルベットの乗員は、原作にだけ登場する蟲使いと似た形状のヘルメットとマスクを着用している。

上述のように原作の土鬼のようにトルメキアに匹敵する大国は登場しないが、世界を旅するユパの台詞からは各地で争いが絶えない事や、クシャナの台詞で「列国」の存在が僅かに触れられており、トルメキアと熾烈な覇権争いを繰り広げる国々の存在が示唆されている。

風の谷
原作はトルメキアの戦争に辺境諸国の族長が参戦する盟約に従い、病気の父に代わりナウシカが、城オジ達と共にクシャナの部隊の南下作戦に従軍、土鬼に向かう[注 6]。その後は物語にほとんど登場しない。映画はトルメキア軍によって占領され、巨神兵の卵の培養地となった為、ペジテ市の残党により王蟲の暴走の標的とされる。上記の原作の地図では[28][29][30]、腐海に近く、トルメキアにも近い北東の海岸。映画は原作同様に腐海に近く、海岸にあるが方角は不明 (恐らく東) 。原作・映画共に人口500人[注 7]。

酸の湖 (原作[28][29][30]及び映画資料集の表記[36] (映画の台詞は湖又は「酸のうみ[注 8]」) は、原作は辺境諸国と土鬼諸侯連合のほぼ中間に位置する腐海の中、映画は谷と腐海の間の砂漠の中[注 9]。原作・映画共にこの湖は強酸性の水の為、水中も岸も中州もカビ (菌類) も生えず、本来は蟲も近づかない。岸や中州は瘴気マスク[10] (防瘴マスク[40]) なしで呼吸できる。

原作は下記の結末の項の通り湖岸が一時的にクシャナ軍の宿営地になった。原作・映画共に谷の近くの海 (上記の原作の地図[28][29][30]等の表記は「塩の海[41]」。映画の台詞は海) は、谷から見ると腐海と逆方向。
原作の城に風車はない為不明だが、映画は城の大風車で地下500メルテ[42](作中の長さの単位。1メルテは1メートル程[43]。更に長いリーグという単位もあり、1リーグは約1.8キロメートル[44]) から水をくみ上げる井戸の他、谷中に小さな風車があり深さは不明だが地下水くみ上げ[45]井戸 (映画の小さな風車井戸の1つがバカガラスにより壊された[46]) 。原作でナウシカが言ったのは、谷中にある小さな風車の事だと思われるが、地下100メルテから水をくみ上げる[47]井戸。

原作・映画共にくみ上げた水は森 (この森が原作は500年水源[48] (貯水池) を、映画は300年貯水池[49][50]を守っていたが、原作・映画共にトルメキアの船に付着した胞子が、原作はこの森の一本の木に、映画はこの森の木々に付着、原作の胞子は瘴気を出す前だったがこの木を[48]、映画はこの森を燃やす[51][50]) の中の原作・映画共に人工の貯水池[52][注 10]に寝かせてから、農業用水や沸かして飲料水にする。

原作はないが、映画は谷と腐海の間の砂漠の中に蟲よけの塔があり、人は登れず、先端の風車の回る音で蟲を近づけさせない[40]。原作はないが、映画は谷の入り口に砂さけ柵があり、谷に瘴気を含む砂煙が入るのを防ぐ為、石の塔の間の布張りのウィングが風で回り砂を吹き上げる[21] (原作では季節により砂漠から陸風 (おかかぜ) が吹くが[53]、映画も前述の柵がある事から時には砂漠から風が吹く模様) 。原作・映画共に人々は風の神を信じ[54][55][56]、風により運ばれる瘴気や砂塵から人々を守り、大気の流れ等を読む能力を持つ風使いという者 (辺境のみ[注 11]) がいて[10][注 12]、ナウシカは風使い[58][59][60]、メーヴェは風使いの乗り物。
原作はないが、映画中盤でナウシカがコマンドに対し武器として使い折れた、1メートル前後で一端が六角レンチの風使いの杖があり、クランク、フック、ハンマーにもなる[10][注 13] (恐らくセラミック製) (オープニングと序盤、エンディング (新しい物) でメーヴェに長銃と共に収納) 。映画は不明だが、原作の風使いは風を目で見る能力がある[注 14]。原作・映画共に谷にチコの実という木の実があり、小粒だがとても栄養があり携帯食や非常食になり気つけにもなる[62][63][10]。

ペジテ市
原作・映画共、地下で発掘された巨神兵 (原作は (恐らく映画も) 巨神兵が発掘されたのはトルメキア侵攻の一年前の暮[64]) を狙うトルメキア軍に侵攻され大半の市民が虐殺されている。原作の巨神兵はエンジンの入手の目的で発掘[65]。原作の (恐らく映画も) トルメキア侵攻は後述のブリッグ墜落の前日[66]。工房都市国家[9]。上記の原作の地図[28][29][30]及び本文では[67]、風の谷の隣国で腐海に近く、谷の北西の砂漠の中。映画も原作同様に砂漠の中だが、方角及び腐海との距離は不明。

原作はトルメキアの追撃をかわす為腐海に入り蟲を殺した為、避難民 (ラステルを含み、女性と子供だけ) の乗るブリッグが蟲に襲われ墜落[68]、アスベル以外の市民 (男性はトルメキアと戦い死亡した模様) は全滅する。映画は生き残りの避難民達が、ペジテ市に駐留するトルメキア軍打倒の為に人工的に王蟲の暴走を起こし、自らの手でトルメキア軍もろとも街を腐海に飲み込ませ滅ぼした。更に風の谷に駐留するトルメキア軍の全滅及び、腐海焼却の目的で発掘した巨神兵が、トルメキア軍に奪われ谷に運ばれたのを奪還する為、谷にも王蟲を暴走させようとしており、ナウシカの抵抗にあう。

原作はないが、映画は腐海との間にエトナ山脈[40]があり瘴気は届かない。原作は地下の千年前の遺跡からエンジンやセラミック等を500年前から発掘し製品に加工供給していた[69]。映画は宇宙船寄生都市とも呼ばれ宇宙船の残骸を使い製品を生産していた[10]。原作はないが、映画では巨大なセンタードーム (中央ドームとも表記) があったが、王蟲に食い破られた[70]。イメージボードのドームは元々は巨神兵を収納する為に建設した物だったが、トルメキア軍の占領後は空中戦艦が入っていた[71]。

巨神兵
原作においては孵化させる前は、トルメキア・土鬼により生体兵器としての認識で軍事利用が画策されるが、後に人類間の争いを調停する為に作り出された、知性を有する巨人型人工生命体である事が判明する。原作・映画共に遺伝子工学と機械工学の結合により生まれた[10]。

映画においては生体兵器としての面が強調され、腐海を焼き払う為の道具としてペジテ、トルメキアに、また、軍事目的でトルメキアに[72][注 15]利用されそうになる。詳細は「巨神兵」を参照。絵コンテの段階では巨神兵と王蟲の戦闘場面が描かれていた[75]。初期映画後半シノプシス(プロット)では、王蟲の群が風の谷を襲い、人が操る巨人型ロボットとしての、孵化させるには早過ぎ体が不完全な巨神兵にクロトワが乗り、群を一撃するが全滅させられないまま、巨神兵とクロトワが死ぬ展開だった[76]。

原作は超硬質セラミックの骨格[64]、映画資料集はセラミックの骨格と合成タンパク質の肉体[10]。原作第1話の冒頭文の「火の七日間」という戦争によって都市群は有毒物質をまき散らして崩壊したという記載と、映画でナウシカが「 (毒で) 汚れているのは (風の谷を含む世界中の) 土[77][78](の表層) 」「人間が (世界中の井戸水の貯水池等の地表の水を) 毒水に変えた」と言っており、原作で口と[79]、額から[80]、映画で口から[81][82]出す光線は有毒である事を示唆している。

原作は上記のペジテ市の項の通りブリッグが墜落後、助けようとしたナウシカにラステルが死ぬ直前に兄に渡すように託した、巨神兵に関わる秘石があるが[83]、映画はない。原作は肩と背中の複数の突起を使い空を飛ぶが[84]、映画オープニングタペストリーの千年前の世界の「火の七日間」と思われる絵の途中の、巨神兵製造場面等の背中等の突起[85][86]、壊れた街の上空を飛ぶ鳥のような巨神兵らしきものの絵を除き[87][85]、本編は化石の肩等[88][89][90]及び胎児の背中の突起[91][92][93]以外に突起はなく空を飛ばない。

腐海
人類によって汚染された大地を浄化する為にこの星が生みだした生態系という仮説は、原作序盤も語られている。しかし、原作終盤に、腐海は自然発生したものではなく旧文明の科学力により創出された浄化装置の一種である事が明かされる。詳細は漫画の腐海の項を参照。
原作・映画共にナウシカが、 (人間や家畜が) マスクなしで腐海に入ると、 (瘴気により) 5分で肺が腐り死ぬと発言[94][95][注 16]。原作・映画共に瘴気は重く[98]、原作で (恐らく映画も) 瘴気が届きマスクが必要なのは10リーグまでである[99]。

原作・映画共に、生きた植物に腐海植物の胞子が付着すると2、3日で菌糸が伸び (恐らく生物の死体に胞子が付着した時も同様) 、その植物を内側から枯らし[40]、その後発芽する。原作では (恐らく映画も) [100][101]、腐海植物が発芽し胞子を飛ばす時と、成木がつける花と呼ばれる胞子嚢から胞子を飛ばす時に、瘴気を出すと記載 (原作・映画共に[94][102][103]、ナウシカが「ムシゴヤシが午後の胞子を飛ばしている」と言っており、腐海植物が胞子を飛ばす時間が決まっている事が分かる) 。原作・映画共に腐海植物は燃えやすく熱に弱い[注 17]。

原作・映画共に腐海近くの住人や家畜、作物は、わずかに届く瘴気で死産及び、ジルと城オジ同様病気にかかり[105][106][107]、死ぬ事が多い。平均寿命も短い模様 (劇中で城オジは老人扱いされ、その一人のミトが40歳の為、人は成人後早く年を取る模様) 。映画ラストシーンの腐海の底で、チコの実から若木が芽生えているのが映る事から[16][17]、腐海の底が将来は「青き清浄の地 (つまり緑色の葉や茎を持つ草木が生えた清浄な大地の事) 」になる事を示唆しており、原作も腐海は「青き清浄の地」と関係があるが、「青き清浄の地」の場所は違う。

王蟲の子
原作・映画共に王蟲の子 (王蟲の詳細は漫画の腐海の項を参照) を捕まえて傷つけ、飛行ガメ[108][10](飛行ポッド[45]) から吊り下げて、成虫の群をおびき寄せる事は共通している[108][109][110]。

原作の囮 (おとり) の子は、ナウシカが「私が知る限り12回は脱皮する王蟲の子を捕らえる事は不可能。腐海の中では」と言っており[111]、腐海の中で人間が捕まえる事はできない為 (原作・映画共に夢の中の回想場面で、幼いナウシカと腐海の外にいた幼生が大人達に捕まった事から、腐海の外にいる幼生は成虫のいない所では捕まえる事ができるし、テレパシー (映画資料集には成虫の解説に精神感応と記載[10]) で成虫を呼ぶ事もない模様) 、以降の展開への伏線となる。映画の腐海の中でペジテ市民が囮の子を捕まえた方法は不明。

原作の囮の子のテレパシーの有無は不明だが、映画はナウシカが夜に成虫の群の上をガンシップで飛びながら「誰かが群を呼んでいる」と言い、その後囮の子を発見するので、囮の子がテレパシーで成虫の群を呼んだ事を示唆している[112][113]。


ラストの展開

王蟲の子を群れに返す
傷つけた王蟲の子を囮にして、王蟲の群を怒らせ暴走させるという作戦は、原作は土鬼軍が酸の湖岸のクシャナ軍の宿営地に対して仕向ける。その後中州に着地した子と共にいたナウシカが、コルベットに乗り子を運ばせ、暴走を止めた群の前に子と共に降り立ち、子を群に帰す[114]。その後子を群に帰してくれたナウシカに感謝し、王蟲達の金色の触手によって空中へ持ち上げられ、触手により片足のやけど (下記の酸の湖の水による) を治療してもらい王蟲に感謝した[115]。

映画はペジテ残党が風の谷 (巨神兵を培養するトルメキア軍の駐留地) に対してこの作戦を行い、ナウシカが子と共に暴走する群の前に立ちはだかり、身を犠牲にして王蟲の怒りを鎮める。暴走を止めた群の中で死んだナウシカを、王蟲達が金色の触手によって空中に持ち上げ、彼女は蘇る (この時彼女はペジテ市民の銃による左肩と右足首の傷と[116][117]、対岸にいる群に近づく為、中州に墜落した子が湖に入るのを止めようとして右足が水にひたった時のやけどがあるが[118][119]、この両方の傷も王蟲は触手で治療してくれた[120][121]) 。

なお原作は対岸にいる群に近づく為、湖に子が入るのを止めようとしてナウシカの片足が水にひたった直後、子の体から流れ出た体液にやけどした片足が触れた為、体液が酸を中和してくれた[122]。原作は群の暴走の停止後、彼女は群の前に立つので死なない他、映画と違い風の谷及び王蟲とトルメキア軍が戦う展開ではなく、普通に土鬼軍とクシャナ軍が戦争している最中に起きた出来事になっており、映画のように敵味方全員が観客のように彼女の行動を見守るという展開にならなかった為、一部の人しか彼女の勇姿を見ていないという展開になっている。

エンディング
なお映画はナウシカの蘇生を皆で喜び、戦いを中止したトルメキア軍も引き上げ、エンディングに突入するという大団円で終わったが、原作はやけどした片足が子の体液に触れた場面の直後、ナウシカは止めようとしたが、中州にいる子に近づく為、対岸にいた群の中の一匹の王蟲が湖に入って溶けるのを見て、群が湖に入るのを止め[123] (一匹の王蟲が溶ける場面及び、その後群をナウシカが止める場面は映画にはない) 、上記の通り子を運ばせ、群に帰す[114]。その後クシャナ軍が壊滅したが、土鬼軍が辺境諸国を占領しようとしている事を知った上、王蟲の群が土鬼に行こうとしている事も知り、城オジ達をガンシップで谷に帰し (他の辺境諸国の族長達も国に帰った) 、ナウシカ一人だけ王蟲の後を追う為クシャナ達と共にコルベットに乗り土鬼の戦場に向かう。

青き衣の者
原作は腐海の底で翅蟲達からアスベルをメーヴェで救出、彼が落ちて着地後、ナウシカが翅蟲達に襲われ、腐海装束の上着が破れた[124]。アスベルと共に腐海の底からの脱出時、彼女は下着と長ズボン、靴、ポケット (ポシェットの事) だけだった為[125]、その後土鬼のマニ族と遭遇、老婆の死んだ娘の青くない上着をもらい[126]、映画は下着と長ズボンはそのままで、上着とスパッツ、靴、ポケット (手袋も) を、ペジテの少女の赤い上着、靴と交換したが、原作は中州にいる子にナウシカが寄り添った時、子の体から流れ出た体液で[127]、映画は中州にいる子が湖に入るのを止めようとした時、子の体からふき出た体液で[128][119]、上着と長ズボンが青く染まった。

「青き衣の者」伝説の具現と呼ぶのは、原作は盲目のマニ族僧正 (そうじょう[129]) 、映画は盲目の大ババである[130][131]。映画の青き衣の者は、タイトルバックは背景が青い為白い服で白い翼のある女性[85][132]、オープニングタペストリーも空飛ぶ白い翼の青い服の女性[133][134]、本編のジルの部屋の壁の旗は金色の鳥を連れた金色の服の男性[135][136]、大ババの想像も橙色の鳥を連れた青い服の男性[130][131]として描かれている。

結末に対する感想
宮崎の絵コンテでは、結末は突進してくる王蟲の前にナウシカが降り立つ場面で終わっていた[137]。高畑勲と鈴木敏夫は娯楽映画としてカタルシスが足りないと考え、一旦死んだ後蘇るという案を提案し、公開間近で焦っていた宮崎はこれを受け入れた[137](ほかに「ナウシカが死んで永遠の伝説になる」という案も検討された[138])。これについて宮崎は、映画を宗教的な画面にしてしまったことへの想いから、宿題が残った映画であると振り返っている[139]。鈴木は「いまだに宮さんはあのシーンで悩んでいますね」[137]と述べている。
押井守は演出で強引に結末へと持っていったことに関して「あそこは納得できません」としている[140]。後年には「宮さん流の『宇宙戦艦ヤマト』なんですよ。色々粉飾をこらしているけど、特攻隊精神が充満している」[141]とも述べている。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A2%A8%E3%81%AE%E8%B0%B7%E3%81%AE%E3%83%8A%E3%82%A6%E3%82%B7%E3%82%AB_(%E6%98%A0%E7%94%BB)


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風の谷のナウシカ

宮崎駿監督を悩ませた、『風の谷のナウシカ』の「3つのラストシーン」
王蟲(オーム)が突進してくる前にナウシカが降り立ちます。

宮さんは最初、そこでエンドマークというつもりだったんです。あそこで終わっていたら、あの映画はどうだったんだろう? あまりにもカタルシスがないと思いませんか? こういうとき、宮さんはサービス精神が足りないんですよ。

 ラストシーンの絵コンテを見て「これでいいのかなあ」と思っていたら、高畑さんもそう思ったらしい。二人で喫茶店に入って、「これはいかがなものか」という話になった。

高畑さん「鈴木さん、どう思う?」、ぼく「終わりとしては、ちょっとあっけないですね。いいんでしょうか?」。

高畑さんの疑問は、要するに、これは娯楽映画だ、娯楽映画なのにこの終わり方でいいのか、ということなんです。。

 で、「鈴木さん、手伝ってください」と言うので、二人でラストシーンの案をいろいろ考えた。案は3つでした。

A案は宮さんの案そのまま。王蟲が突進しその前にナウシカが降り立って、いきなりエンド。これはこれで宮さんらしいけどね。

B案、これは高畑さんが言い出したもので、王蟲が突進してきてナウシカが吹き飛ばされる、そしてナウシカは永遠の伝説になる。

C案、ナウシカはいったん死んで、そして甦る。


「鈴木さん、この3つの案のなかで、どれがいいでしょうかね」

「そりゃ死んで甦ったらいいですね」

「じゃ、それで宮さんを説得しますか」

 それで二人、宮さんのところへ行きました。

「宮さん、このラストなんですけど、ナウシカが降り立ったところで終わっちゃうと、お客さんはなかなかわかりにくいんじゃないですか? 

いったんバーンと跳ね飛ばされて、死んだのかと思ったところで、じつは甦る、というのはどうでしょう?」

 そのときもう公開間近で、宮さんも焦っていた。宮さんは話を聞いて、

「わかりました。じゃ、それでやりますから」と言って、いまのかたちにした。

『ナウシカ』のラストシーンに感動された方には申しわけないんですが、現場ではだいたいこんな話をしているんですよ。


 このラストシーンがじつはあとで評判になってしまいます。原作とまるでちがうじゃないかという声もあって、いろいろ論議を呼びました。宮さんはまじめですからね、悩むんです。深刻な顔をして「鈴木さん、ほんとにあのラストでよかったのかな」と言われたときには、ぼくはドキドキしました。いまだに宮さんはあのシーンで悩んでいますね。】

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 あのラストシーンに感動してしまい、涙が止まらなかった僕としては(映画を観て泣いたのはあれが生まれてはじめてのことだったので、いまでもよく覚えているんです)、

「あのラストでいいに決まってるじゃないですか!というより、あれ以外にありえない!」と強く主張したいところではあります。

あの「青き衣をまといて金色の野に降りたつ」ナウシカの姿こそが、『風の谷のナウシカ』の「最大の見せ場」のはずなのに。

 
 ところが、スタジオジブリの名プロデューサーであり、宮崎駿・高畑勲両監督の盟友でもある鈴木敏夫さんによると、あのラストシーンは、「本来、宮崎駿監督が考えていたもの」とは、全然別物になってしまったんですね。

 もし、「王蟲が突進してくる前にナウシカが降り立った場面でエンドマーク」とか、高畑さんの案の「王蟲が突進してきてナウシカが吹き飛ばされる、そしてナウシカは永遠の伝説になる」というようなラストになっていれば、たぶん、『風の谷のナウシカ』に対する世間の評価というのは、まったく違ったものになっているのではないでしょうか。

 完成版のラストシーンよりも「メッセージ性は高い」ような気もしますけど、その結末を見せられれば、気分よく映画館を出てくるのは難しいはず。

この本を読むと、「宮崎駿のもの」だと思い込んでいた「ジブリ作品」は、けっして、宮崎駿ひとりの力で成り立っているのではないのだな、とうことがよくわかります。高畑勲監督のさまざまなエピソードも紹介されているのですが、それを読んでいると、高畑監督に比べたら、宮崎駿監督のほうが、まだ「常識人」だと感じずにはいられません。

 にもかかわらず、高畑勲という人間と一緒に仕事をすることを最も望んでいるのは、やっぱり宮崎駿監督なんですよね。そして、高畑さんは肝心なところではいつも、「宮崎駿の弱点」をしっかりサポートしているのです。
 
 もし鈴木さんがいなければ、少なくとも、ラストシーンへの違和感を宮崎駿監督に告げなかったら、『風の谷のナウシカ』は、ここまで歴史的な作品にはならなかったでしょう。どんなに優れた作品でも、ラストシーンの印象って、すごく大事ですから。

 そして、『ナウシカ』が失敗していたら、現在の「スタジオジブリ」も存在しなかったと思われます。

 もちろん、鈴木さんの力だけで「ジブリのアニメ作品」そのものを制作することはできないでしょうけど、「ジブリの作品は、宮崎駿ひとりのものではない」のです。
 
 それにしても、「いまだに宮さんはあのシーンで悩んでいる」という鈴木さんの言葉には驚かされます。売れたからいい、世間で評価されているからいい、というふうに割りきることができないのが、宮崎駿監督の「らしさ」であり、「創作者としてのプライド」なのかもしれませんね。
http://www.enpitu.ne.jp/usr6/bin/day?id=60769&pg=20080831



風の谷のナウシカ(1984)
かつて人類は自然を征服し繁栄をきわめたが、「火の7日間」と呼ばれる大戦争で産業文明は壊滅した。それからおよそ千年、わずかに生き残った人類は巨大な蟲類が棲み、有毒な瘴気を発する菌類の広大な森・腐海に征服されようとしていた。

腐海のほとりに、海からの風によって瘴気から守られている小国・風の谷があった。その族長ジルの娘ナウシカはメーヴェにのって鳥のように飛び、人々の嫌う巨大な蟲・王蟲と心をかよわせる自然との不思議な親和力を持っていた。

ある夜、風の谷に巨大な輸送機が墜落し、翌日巨大な血管のかたまりのようなものが発見された。それは、「火の7日間」で世界を焼き尽くしたという兵器・巨神兵だった。

ペジテ市の地下から掘り出され、それを奪い取った世界統一の野望を持つトルメキア王国が、輸送中墜落したのである。墜落を知ったトルメキアの皇女クシャナは、大編隊を風の谷に送り込んで来、ジルを殺しナウシカを人質として連れ去った。

トルメキアの船はペジテのアスベルに襲われる。ナウシカは腐海に落ちたアスベルを救出し、腐海の秘密を知った。腐海の樹々は汚染された世界を浄化するために大地の毒を自らに取り込み、きれいな結晶にかえて砂となっていた。蟲たちは自然を破壊するものから森を守っていたのだ。

ペジテに戻ったナウシカとアスベルは、市長から風の谷のトルメキア群を壊滅させるため、蟲を使って襲わせようという計画を聞いた。ナウシカはアスベルの母に助けられ、捕われた船からメーヴェに乗って脱出した。

一方、風の谷では村人が一斉に蜂起を始めていた。風の谷に向かうナウシカは怒りで目を真紅に輝かせてばく進する王蟲の大群を見る。群れの向かっている方向には一機の飛行ガメが浮かび、それは瀕死の王蟲の子をぶら下げていた。ペジテの計画とはこのことだったのだ。

王蟲の暴走を知った風の谷の人々は大パニックに陥り、クシャナは巨神兵を使うことを決意する。だが、時期が早すぎたため少しの力をだした後、くずれ去ってしまった。ナウシカは武器も持たずに攻撃されながら飛行ガメの中へ飛び込んで行った。その衝撃で飛行ガメは落下し、ナウシカは酸の湖の中へ入ってしまおうとする王蟲の子を身を挺して止めた。赤かった王蟲の子の目が青に変わった。

ナウシカは王蟲の子と共に、王蟲の大群の眼前に降り立った。あっという間に、王蟲の群れはナウシカの身体をも包み込んでしまったが、靄が晴れた後、青い目の王蟲の群れの真中に彼女は横たわっていた。

王蟲の中の一体がナウシカの遺体の下に触毛をまわして持ち上げた。あたりが光り輝き、奇跡が起こった。ナウシカがゆっくりと目をさました。
http://www.fan.hi-ho.ne.jp/ainoura-k/rennsai/nausikaframe.htm


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ナウシカの前日譚!『On Your Mark』

宮崎駿『On Your Mark』(スタジオジブリ 1995年)
https://a777777.bbs.fc2bbs.net/?act=reply&tid=16889956
2:777 :

2024/03/24 (Sun) 06:07:24

宮崎駿 「君たちはどう生きるか 」 アカデミー賞受賞の理由
https://a777777.bbs.fc2bbs.net/?act=reply&tid=16845245



宮崎 駿 みやざき はやお(東京都 1941年1月5日 - )
https://a777777.bbs.fc2bbs.net/?act=reply&tid=16832781


扱いが酷すぎたジブリ作品4選
https://a777777.bbs.fc2bbs.net/?act=reply&tid=14047248

宮崎駿『となりのトトロ』
https://a777777.bbs.fc2bbs.net/?act=reply&tid=14050058

宮崎駿『風の谷のナウシカ』
https://a777777.bbs.fc2bbs.net/?act=reply&tid=14050057

宮崎駿『千と千尋の神隠し』
https://a777777.bbs.fc2bbs.net/?act=reply&tid=14050053

【ジブリ】「実は、10年前からずっと採算取れてないんですよ」社員を95%以上リストラ!?スタジオジブリの裏事情がヤバすぎる…【宮崎駿】【岡田斗司夫 / 切り抜き / サイコパスおじさん】
2023/07/14
https://www.youtube.com/watch?v=UdXKroZt7RE


壺齋散人 映画を語る
https://blog2.hix05.com/archives.html

ルパン三世カリオストロの城:宮崎駿
風の谷のナウシカ:宮崎駿
天空の城ラピュタ:宮崎駿
となりのトトロ: 宮崎駿
もののけ姫:宮崎駿
千と千尋の神隠し:宮崎駿
ハウルの動く城:宮崎駿
崖の上のポニョ:宮崎駿
3:777 :

2025/02/04 (Tue) 04:32:46

風の谷のナウシカ 全7巻箱入りセット「トルメキア戦役バージョン」 コミック – 2003/10/31
宮崎 駿 (著)
https://www.amazon.co.jp/%E3%83%AF%E3%82%A4%E3%83%89%E5%88%A4-%E9%A2%A8%E3%81%AE%E8%B0%B7%E3%81%AE%E3%83%8A%E3%82%A6%E3%82%B7%E3%82%AB-%E5%85%A8%EF%BC%97%E5%B7%BB%E5%87%BD%E5%85%A5%E3%82%8A%E3%82%BB%E3%83%83%E3%83%88-%E3%80%8C%E3%83%88%E3%83%AB%E3%83%A1%E3%82%AD%E3%82%A2%E6%88%A6%E5%BD%B9%E3%83%90%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%B3%E3%80%8D-%E3%82%A2%E3%83%8B%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%83%A5%E3%83%BB%E3%82%B3%E3%83%9F%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%AF%E3%82%A4%E3%83%89%E7%89%88/dp/419210010X/ref=sr_1_1?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&crid=335LQGMPHI5TW&dib=eyJ2IjoiMSJ9.mlVAAz6GvSKj3iaVUzy8phqM8Kt61ma9RtVIMZIDfuLREnOdshzrErLJdHigFqc6plM6fMTGmC0IHvdh1MFhH-wyBgqH879IPjM7ykvMjfstRftBvFeGHyDcA10q4Qtv0enTufcSdi-TA8YILixG6KqujxboqAhpfhYDwQkGDvQz0hxnzo6HNU7t95WVmrWdnkrAbkgeePV1mWawbLKMR4gbXhmo0mTYtJedSkrSBSC_YfuUyhtXptk78MpV4qjCAxmhOZKZIyPaxmjojXObTa6vcFHrqiKkM6omcB4yY6Cq0N2sid6QUFunMfHDfcmDk_kQ3hEdAtwTCmzby61bpG3WVugXuHkwxyecT5YZE85ao-BJ_Xj5UhnXzmFlyxrLKCqnlRrYsekuM_sF3K69c9jqhFd7VKkDpotSVn4ysvJf9GEP18F13yn9zd_V2UMN.uaXg9IRoqSnNDKn-v8vFzAhgCj2EBiFuBbf2iE6x190&dib_tag=se&keywords=%E9%A2%A8%E3%81%AE%E8%B0%B7%E3%81%AE%E3%83%8A%E3%82%A6%E3%82%B7%E3%82%AB&qid=1738610604&sprefix=%E9%A2%A8%E3%81%AE%E8%B0%B7%E3%81%AE%E3%83%8A%E3%82%A6%E3%82%B7%E3%82%AB%2Caps%2C377&sr=8-1

巨大産業文明滅亡後1000年、
人類はわずかに残された居住可能な土地に点在していた。
「風の谷」の族長の娘ナウシカは、世界を再生すべく様々な試練に立ち向かい、ついには世界の真実へとたどりついて行く。
一コマ一コマ緻密に描き込まれた絵と人類の生存を巡る普遍的なテーマ。
宮崎駿監督が12年にわたり描き続けた本作は、世代を超えて読み継がれる不朽の名作!

月刊「アニメージュ」に連載され、
スタジオジブリ長編アニメーション映画
「風の谷のナウシカ」の原作となった、
コミックス全7巻のセット。
宮崎駿監督の水彩画「トルメキア戦役」で彩った
美麗な特製箱入り。
映像化されたストーリーは、
このコミックスのおよそ2巻目まで。
映画では語られなかったその後の世界や、
ナウシカの活躍を知ることができます。

2019年12月には、コミックス全7巻を原作にした新作歌舞伎上演で話題を呼びました。

宮崎駿(みやざきはやお)
1941年東京都生まれ。アニメーション映画監督。
'63年、学習院大学政治経済学部卒業後、
東映動画(現・東映アニメーション)に入社。
劇場用映画「太陽の王子ホルスの大冒険」('68)の
場面設計・原画などを手がけた後、
Aプロダクションに移籍、劇場用中編
「パンダコパンダ」シリーズ('72、'73)の
原案・脚本・場面設定・原画を担当。
その後、ズイヨー映像、日本アニメーション、
テレコム・アニメーションフィルムを経て、
'85年にスタジオジブリの設立に参加。

主な作品として
TV「未来少年コナン」('78)、
劇場用長編映画としては
「ルパン三世カリオストロの城」('79)をはじめ、
「風の谷のナウシカ」('84) 、
「天空の城ラピュタ」('86) 、
「となりのトトロ」('88) 、
「魔女の宅急便」('89)、
「紅の豚」('92) 、
「もののけ姫」('97) 、
「千と千尋の神隠し」('01) 、
「ハウルの動く城」('04)、
「崖の上のポニョ」('08) 、
「風立ちぬ」('13)などを監督。

著書に『シュナの旅』『出発点』『折り返し点』
『本へのとびら』などがある。
4:777 :

2025/02/04 (Tue) 10:10:40

風の谷のナウシカ:宮崎駿
続壺齋閑話 (2017年11月29日 18:26)
https://blog2.hix05.com/2017/11/post-3506.html#comments

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「風の谷のナウシカ」は、宮崎駿の劇場用アニメ映画の第二作で、1984年に公開された。この公開に前後して、原作となる漫画が1982年以来雑誌に連載されているが、原作とアニメ映画にはいくらかの相違があるという。原作は10年以上にわたって連載されており、かなり遠大なストーリーになっているようだが、映画のほうはストーリーをコンパクトにまとめて、その分わかりやすく、またメッセージ性の強い作品になっている。

テーマは、人類の愚かさということのようである。人類は科学文明の極限で地球を一旦破滅させたということになっている。その破滅から1000年後、生き残った人類が、種族同士で互いにいがみ合うというのが、この映画のストーリーだ。滅びた地球環境を再生させるために、いまや地球上での弱者の立場になった人類が、本来なら協力しあって、かつての文明の栄光を取り戻さなくてはならないのに、あいかわらず敵味方に分かれていがみ合うのは、なんともバカげたことだ。だがそれは人類の本性に根差したことなので、致し方がない。だから愚かな人類に明るい未来はない、というのがこの映画のつきつけるメッセージである。

人類の愚かさに対比して、いまや地球の環境を守っているのは、別の生物たちだ。その生物たちが、地球を汚染している毒素を無害化して、地球を再び住める環境にしつつある。ところが人類にはそんなことはわからない。そうした生物は人類にとっての敵以外ではありえない。もっとも人類は、そうした人類共通の敵よりも、人類仲間で敵味方にわかれ、互いにいがみ合い、殺しあうことに血眼になるのである。

映画の主人公ナウシカは、風の谷に住む種族の姫である。その風の谷が、隣国によって攻撃される。その攻撃に立ち向かう一方、彼女は別の生物と交流がある。その生物は蚤の化け物のような形をしており、オウムと呼ばれている。この生物は、大気を浄化する特殊な能力をもっているらしく、地下の一部に人類が生息できるような巨大空間を作り出したりしている。実際人類は防毒マスクなしでは生きていけなくなっていたのだが、この巨大空間の中では、普通に生きていけるのだ。

その生物オウムを、隣国のトルメキアが滅ぼそうとする。トルメキアは、風の谷を支配する一方、この生物を絶滅させ、自分たちの種族が地球の支配者になろうとしているわけである。だが、オウムを絶滅させることは、地球環境がよみがえる可能性がなくなることを意味する。つまり、かれらは自分たちの利益を追求するあまり、自分たちの存在基盤を破壊しようとしているわけだ。これも、人類の愚かさのひとつの表れといえる。

こんなわけでこの映画は、先にもいったように、人類の愚かさをとことん描いている。ひとりだけ賢明なのは風の谷のナウシカで、彼女は超人的な能力を発揮しながら、風の谷と、また人類全体のために孤軍奮闘するというわけである。

ともあれこの映画を見ると、人間というものは本質的に、互いにいがみ合い、戦いあうことが好きな生き物だとあらためて感じさせられる。
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