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直熱三極管 45シングル アンプで鳴らされた Goodmans Axiom80 が理想の音?

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2022/08/06 (Sat) 10:06:30

直熱三極管 45シングル アンプで鳴らされた Goodmans Axiom80 が理想の音?


45 シングルアンプ
http://www.asyura2.com/18/revival4/msg/153.html

My Audio Life (趣味のオーディオ) 45 シングルアンプの製作
http://www.asyura2.com/18/revival4/msg/154.html


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真空管アンプ「カトレア」 ささやき 45 シングルアンプ
価 格 185,000円

出力が2Wと少ないですが音質が素直でとても綺麗な音が聞けます少ないパワーで透明感と繊細な音を求めている人へお薦めです。但しスピーカーの能率が95db以上有るのが理想的です。
45はグリットチョークを使用し、ロングライフ設計で動作させています。良い球はシンプルに作るのが最高の音が聞けます。ごまかしの無い素直な音を是非聞いてみて下さい。

サイズ W335 x D235
回路構成 CR結合(グリットチョークによる)ドライブ
入力感度 1V  100kΩ
出 力 2W + 2W
使用真空管 6SL7  45  5Y3
シャーシー カリン
B電源回路 一回路
NFB回路 なし
納 期 1ヶ月
http://www.cattlea.jp/product/?no=3

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ペンションすももの木 _ 「カトレア」の交流点火の真空管アンプ
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/488.html

真空管アンプ「カトレア」 _ 交流点火の 300B ・ PP5-400 コンパチブル モノラルアンプ
http://www.asyura2.com/18/revival4/msg/113.html


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山本音響工芸株式会社
音が良い真空管として定評のある"45"のサウンドを極限まで追求した
"45"シングルステレオアンプ A-08S
https://userweb.117.ne.jp/y-s/A-08S-NEW-jp.html

¥288,000 税別本体価格


● 高い評価を頂いたA-08を更に改良した"45"アンプの決定版

 このA-08Sの前身であるA-08は発売以来高い評価を頂き、米国のインターネットオーディオマガジン6moons(シックス・ムーンズ)においてSOTA賞を頂くなど、真空管のシングルアンプのマニアの間で非常に高く評価されました。弊社の製品の中でも一番のベストセラーとなっておりましたが、ユーザーのお方の中にはアルティックやローサーなどの高能率なスピーカーと組み合わされる方が多く、残留ノイズをもっと低くして欲しいという要望を多く頂いておりました。高能率なスピーカーでは小信号時のサウンドのクオリティーが大切で"45"の音質がそれらの要望に最も適した真空管であったと思われます。高能率なスピーカーは音楽信号のみならずノイズもそのまま大きく現れる特徴があります。そのため一般のアンプ以上にノイズレベルを押さえる必要があります。

 A-08は三極管のシングルアンプで無帰還アンプ構成を採用していました。そのため出力管をAC点火した場合にはそのノイズレベルを低く抑えるには限界があります。弊社ではそれを解決するためドライバー管717A、出力管45共にDC点火を採用し、新しくA-08Sとして発売することに致しました。最終的にそのノイズレベルは、シングル無帰還方式としては十分低いレベルに抑えることに成功しています。そのレベルは約0.3mV~0.7mVの範囲で高能率スピーカーとの組み合わせで全く問題のないレベルとなっております。

 A-08Sは出力こそ小さいですが、そのクオリティーはむしろ最高級の300Bアンプに勝るとも劣らぬ音質を持っています。弊社ではこのアンプを高能率型スピーカーと組み合わせて最高の音質を得られるように設計しております。本機の持っている性能・音質を生かすため是非、高能率なスピーカーをご採用いただきますことをお奨め申し上げます。弊社では適合スピーカーに関するご質問にもお答えしております。詳しくは弊社までお問い合わせください。


● 整流管に音の良いことで有名な"80"を採用し、さらなる音質向上を果たしました。

 A-08では整流管に5U4Gを採用しましたが、A-08Sではそれを"80"に変更しました。"80"は5U4Gよりも更に古い真空管で容量や耐圧は5U4Gに比べてかなり小さいですが、大変に明瞭でクリヤーなサウンドを得られる優れた整流管です。元々"45"が電蓄用として開発されたときにペアとして作られた真空管のためその相性もぴったりです。"45"・"80"は共に通常のST型だけではなくナス型の古い真空管が存在します。それらはただ形がおもしろいだけではなく、そのサウンドも独特の優しい良い雰囲気を持っています。A-08Sではこれらのナス型真空管も特別な調整なしで使用することができます。貴重なビンテージサウンドを是非体験してください。


●真空管のDC点火回路に超低インピーダンスの大容量ショットキーバリアダイオードを採用、エネルギッシュなサウンドを得ています。

 717A,45真空管のヒーター回路の整流器には米国インターナショナル・レクチファイヤー社の大容量なショットキーダイオードを採用しました。このダイオードは弊社が世界中の多くのダイオードの中から試聴によって決定した物で非常に低いインピーダンス特性を持っており、整流損失は約0.3Vと極限まで低く抑えられています。その挿入損失の少なさが音になって現れます。A-08Sではその出力の小ささを感じさせない迫力が特徴となっています。

●トランス類には全て性能の優れたハイビータイプのカットコアトランスを採用、テフロン絶縁紙との併用で歪み感の少ない優れた音を実現しました。

 本機の電源トランス、出力トランス、チョークコイル全てにレギュレーションに優れたハイビータイプのカットコアトランスを採用しています。カットコアトランスはその性能や音質が良いことで定評がありますが、価格が高価なため従来は高級機種にしか採用されませんでした。弊社ではこのトランスのコストを下げるため従来ケースに封入していた部分を省略し、裸で採用し、トランス部をすべて覆うカバーを採用することによってクオリティーを下げることなくコストの低減を果たし、あえて上級機種と同じトランスを採用しました。各トランスはその性能を維持するため樹脂を含浸して品質の維持に勤めています。特に出力トランスにはA-08と同様、特注の100ミクロン厚コア材を採用してテフロンの絶縁紙を使用して巻き、さらにA-08S用として新たに巻き線方法を改良して周波数特性を改善しています。

●抵抗類には音の良いDALE社製を採用、コンデンサーには主要部分に歪みの少ないポリピレンフィルムコンデンサーを採用

 A-08Sに使用している抵抗類はほとんどの部分に米国DALE社製を採用しています。大型の抵抗器には無誘導タイプのメタルクラッド型を、中容量タイプには巻線抵抗を、小容量のタイプには金属被膜抵抗を使い分けています。いずれも同じDALE社製でその音質は国産の同クラスの物と比較できないほど優れています。またその信頼性も米国のMIL規格に準じて製造されているため格段に高くなっています。

 またコンデンサーには主としてポリプロピレンコンデンサーを採用しています。このポリプロピレンコンデンサーは通常のケミカルコンデンサーに比べそのパレス性の信号に対する応答性が優れ、またコンデンサー自身の歪み率も大変に優れています。このコンデンサーでの音質の違いは信号回路のみならず電源回路でも大きく影響するため、電源回路を含めた多くの部分のコンデンサーをポリプロピレンタイプを採用する事によって音質向上を計っています。更に、音質に最も影響の大きな電源の入力コンデンサーと信号系のカップリングコンデンサーには、弊社オリジナルのコンデンサーを採用しています。これらは黒檀又はベークライトのケース内にフィルムコンデンサーをエポキシ樹脂によって含浸したもので、素子の振動を防ぐことによって大きな音質向上を果たしています。

● 出力管の電流計を装備し、貴重な45真空管の状態を常時チェックできる様になりました。

 ビンテージの真空管は貴重な物です。その出力管の状態は目で見ただけでは善し悪しがよくわかりません。出力管の電流が監視できればその真空管の状態がほぼ把握できます。A-08Sには出力管の電流を直読できる電流計を配しました。メーターの右側のスイッチで左右の真空管を切り替え、それらの電流値を読み取ることができます。これによって真空管の交換時期がおおよそ見当を付けることができ大変便利となりました。


●真空管ソケットに弊社オリジナルのテフロン製を採用、入力端子にクローム銅製ピンジャックを、スピーカー端子に純銅製スピーカー端子を採用しました。

 本機のソケットには信頼性の高さで定評のあるのテフロン製ソケットを採用、入力端子には外部導体にクローム銅の削りだし端子を、内部ピンには隣青銅削り出しの丸ピン端子を採用し、絶縁材としてテフロンを採用した最高級ピンジャックを採用しています。出力端子には純銅削り出し金メッキでテフロン絶縁の大型端子を採用しております。これには太さ8?という極太のスピーカーケーブルも接続可能としています。これらは弊社オリジナルのパーツですが、それぞれ単体でも販売し、いずれも高く評価されています最高級部品です。


● 脚部に響きの美しく非常に堅いアフリカ黒檀丸棒を採用

 本機の脚部には響きのきれいなことで定評のあるアフリカ黒檀材を削りだして採用しています。このアフリカ黒檀材は実際にオーボエやクラリネットに使用されている素材で響きが美しく、弊社のセッティングベースの材料としても高い評価をいただいています。脚部は強度と響きの良さを得るため直接コムプライト製のシャーシーに固定され全体の重量を的確に支えています。


● 電源ケーブルに高品質線材を、プラグにホスピタルグレード金メッキクローム銅端子を採用

 本機の電源ケーブルは3pのインレット端子付の高品質ケーブルを採用しています。

 本体側には3pインレットジャックを採用しておりますのでお客様のご希望のコードに交換することも可能です。真空管アンプもその品質が向上してきますと電源ケーブルによる音質の変化が敏感に現れるようになってきます。是非電源ケーブルによる音の変化もお楽しみください。


● 規格
形式:45シングルステレオパワーアンプ
使用真空管:45(米国製ビンテージ品)2本、717A 2本、80 1本すべて標準付属
最大出力:2W+2W
周波数特性:18-30kHz(1W出力時)
入力インピーダンス:200kΩ
外形寸法:400(W)294(D)204(H)
重量:14.3kg
価格:¥288,000 税別本体価格
https://userweb.117.ne.jp/y-s/A-08S-NEW-jp.html

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山本音響工芸株式会社
音が良い真空管として定評のある"45, 245"のサウンドを極限まで追求した
"ナス形45"シングルステレオアンプ
https://userweb.117.ne.jp/y-s/A-08S-Baloon-J.html

A-08S Baloon ¥398,000(ナス形真空管45,245,345,280など付属)税別本体価格

A-03S-2

● 高い評価を頂いたA-08を更に改良した"45・245"アンプの決定版
 このA-08Sの前身であるA-08は発売以来高い評価を頂き、米国のインターネットオーディオマガジン6moons(シックス・ムーンズ)においてSOTA賞を頂くなど、真空管のシングルアンプのマニアの間で非常に高く評価されました。
 A-08S Baloonは出力こそ小さいですが、そのクオリティーはむしろ最高級の300Bアンプに勝るとも劣らぬ音質を持っています。弊社ではこのアンプを高能率型スピーカーと組み合わせて最高の音質を得られるように設計しております。本機の持っている性能・音質を生かすため是非、高能率なスピーカーをご採用いただきますことをお奨め申し上げます。さらに、ナス形の245,345などの出力管を使用することによって、より自然でおおらかなサウンドをお楽しみいただけます。また、整流管にも同じナス形の"280、380"などを採用しています。これらの真空管はヒーターがフックで釣られた構造になっており、その響きも大変自然で耳に優しいサウンドとなります。

●トランス類には全て性能の優れたハイビータイプのカットコアトランスを採用、テフロン絶縁紙との併用で歪み感の少ない優れた音を実現しました。
本機の電源トランス、出力トランス、チョークコイル全てにレギュレーションに優れたハイビータイプのカットコアトランスを採用しています。カットコアトランスはその性能や音質が良いことで定評がありますが、価格が高価なため従来は高級機種にしか採用されませんでした。弊社ではあえて上級機種と同じトランスを採用し、サウンドクオリティーを高めています。特に出力トランスには、特注の100ミクロン厚オリエントコア材を採用してテフロンの絶縁紙を使用して巻き、周波数特性を改善しています。

●抵抗類には音の良いDALE社製を、コンデンサーにはポリピレンフィルムコンデンサー、テフロンソケットなど最高の部品を採用
本機に使用している抵抗類はほとんどの部分に米国DALE社製を採用しています。DALE社製の抵抗器はその音質は国産の同クラスの物と比較できないほど優れています。またコンデンサーには主として音質に優れたポリプロピレンフィルムコンデンサーを採用しています。また、本機のソケットには信頼性の高さで定評のあるの弊社オリジナルのテフロン製ソケットを採用、入力端子には燐青銅削りだしピンジャックを出力端子には純銅削り出し金メッキでテフロン絶縁の大型端子を採用しております。それぞれ単体でも販売し、いずれも高く評価されている最高級部品です。

● 出力管の電流計を装備し、貴重な出力管の状態を常時チェックできる様になりました。
A-08S Baloonには出力管の電流を直読できる電流計を配しました。これによって真空管の交換時期がおおよそ見当を付けることができ大変便利となりました。電流値が規定値の65-70%になった時が交換時期と判断できます。

● 規格
形式:45シングルステレオパワーアンプ
使用真空管:ナス形45(米国製ビンテージ品)2本、717A 2本、ナス形 80 1本すべて標準付属
最大出力:2W+2W  
周波数特性:18-30kHz(1W出力時)
入力インピーダンス:200kΩ  
外形寸法:400(W)294(D)204(H)  
重量:14.3㎏
価格:¥398,000(全ての真空管付)税別本体価格
https://userweb.117.ne.jp/y-s/A-08S-Baloon-J.html

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山本音響工芸株式会社の真空管アンプ
Yamamoto Sound Craft. Amplifier
https://userweb.117.ne.jp/y-s/amp-j.html


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45シングルで鳴らされた Goodmans Axiom80 が理想の音?

良く知られているように故瀬川冬樹氏は45シングルで鳴らされた Goodmans Axiom80を生涯理想の音とされておられたようです。このスピーカの設計者がその後作ったスピーカは多々ありますがそのどれもが一聴して柔らかな音を出しますから本来の方向はリアル派とは異なるのでしょう。低域共振点は20ヘルツ台で大変に低く、エッジ、ダンパのコンプライアンスが高い割には最大振幅に制限があるためにアナログ時代は極めて使いにくいユニットでした。ピックアップ系の共振が問題にならないデジタル時代の環境では大変使いやすくなっています。
https://www.audio-maestro.com/about.html

フルレンジ好きの人ならば、一度は憧れたであろう「GOODMANS AXIOM80」という英国製の特異なスピーカーが手元にございます。愛好者には古くは 故瀬川冬樹氏や是枝重治氏などが有名でしょう。私も数年前より80年代に発売された復刻版を数セット取り扱いました。旧タイプとは、コーン紙の形状や厚さが大きく異なっています。

旧タイプのコーン紙は、薄くて張りがあり、外周部分に折り返しを付けてコーン紙全体の強度を上げる構造でした。それに対して復刻版はポテッと厚めで、その外周部分は切りっ放しでありました。

カンチレバーも、旧タイプでは薄くしなやかなモノでしたが、厚めのものに変わっていました。旧タイプより耐入力が増している事から想像するとそれらと関係があるのかも知れません。復刻版は現在手元にはありませんが、オークションなどで手に入れることが出来る様です。価格は上がっていますが・・。

旧タイプも稀に目にしますが入手は絶望的かもしれません。


AXIOM80は、コーン紙が「フラフラ」して扱い難いと云う定説が昔からありました。アナログ時代には確かにレコードの反りなどの理由によりコーン紙が揺さぶられ、ボイスコイルが底打ちする可能性があり、狭帯域のシングルエンドの真空管アンプが有利でした。故瀬川冬樹氏は無帰還でトランス結合の「UX-45シングル」で鳴らしていたようです。能率が高く、2W程度の出力でも充分に楽しめました。

メーカー製の専用箱は私の知る限りは昔から存在せず、付属の図面を元に家具屋へ注文するか自作でした。通称「ヤマハ箱(ヤマハで製作されたもの)」も見たことが有ります。何れにしろ「専用 ARU」との組み合わせが一般的でした。

現在 AXIOM80 を駆動するアンプは「6BM8/ECL82 超3極菅接続」を私は使用しています。小型の出力トランスを持つエレキット製品の改造品です。見た目は非力なのですが、音の広がりや奥行き感などに優れ、安価で簡単に改造出来て、とても満足しています。
http://rmuk.exblog.jp/

瀬川冬樹は創刊まもない頃のSS誌で、ゴッホ美術館で手持ちの複製画の本物を見た時その本物は所蔵の複製画の複製に見えた、という小林秀雄の有名な一文を引いてオーディオ論を展開していました。今日眺めても極めて優れたオーディオ論で、瀬川畢生の名論文だとおもいます。

瀬川冬樹氏の名論文は1960年頃のラジオ技術誌の「私のリスニングルーム」、しばらくあとの「M夫人のクレオさん」(クレデンザのこと、M夫人は福岡で御健在)、1960年代半ばのラ技連載の一連の「これからのステレオ装置」などであり、個人的には1970年代の瀬川さんは抜け殻としか思えないのです。

それは瀬川さんも分かっていたようです。
お亡くなりになる直前のことですが倉敷在住のIさんに、

ぼくはもうだめなんだ、体もだめだしオーデイオも堕落してしまったんだ、

今一度昔に帰りたい、45とアキシオム80に戻りたい、

そのために80は8本用意しているんだが、、


と述懐されたそうです。

瀬川さんのピークは JBL の蜂の巣ホーンをお使いになられたマルチアンプ時代の頃まででしょう。

Iさんからその話を伺った時、なぜか太宰治を想いました。氏が癌に侵されていることはそのころは既に衆知のことでした。
しばらくしてお亡くなりになったのですが大村一郎としてはS字状結腸にできた腫瘍で亡くなったとしても瀬川冬樹としてはそうではないと思ったものです。
http://www.audio-maestro.com/luochi_sui_shii.html


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酷い音のインチキ・レプリカを量産して伝説の評価を落とした Goodmans Axiom80
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/686.html

AXIOM80 の先駆けとなった英SOUNDSALES社のスピーカー
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/448.html

グッドマン・スピーカーの世界
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1079.html

グッドマンの最上位機種 Axiom 22
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1075.html

グッドマン MAXIMスピーカーシステム
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1076.html

グッドマン 8インチ フルレンジ スピーカーユニット AXIETTE
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1078.html



Goodmans Axiom80 については

オーディオマエストロ 是枝アンプ
https://www.audio-maestro.com/about.html

オーディオマエストロ Speaker System
https://www.audio-maestro.com/products1.html

「音楽&オーディオ」の小部屋 「オーディオ談義」
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/c/efca4d25974b323a3217e344a4edabfa


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真空管 各種45
http://www7b.biglobe.ne.jp/~ballds/VT05.html

大型の出力管の誕生前にオーディオ用(電蓄とよばれた時代)に多く使われた小型の出力管です。 小出力(2W程度)ですが、何か説得力のある音を聴かせてくれて、この球のアンプは1台は常に手元に置いておきたいという人も多いようです。 小編成の演奏なら、高効率のスピーカーであれば十分な音量かと思います。 ローサー等もすんなり鳴らしてくれますし、AMPEXも意外と素直に鳴ってくれます。 古くはナス管で245とか345という名前で色々なメーカーが作っていたようです。

有名なものでは、RAYTHEONの4ピラー形が有名です。 ナス管時代が多いようですが、ST管時代にはいっても作られていて、ST管の中では出色の音が聴かれます。


RAYTHEONの4ピラー、行灯形のプレート。

NU製45ST,4ピラーのプレートの厚さの違いが分かります。

刻印ST45各種: 左からRaytheon-4ピラー、 NU-45ST、 PHILCO-45ST、 TUNGSOL-45ST

プリント45ST: 左からRCA-45ST、 NU-45ST

RCA Cunningham&Radiotron併記の刻印45ST。 年代が違うのか刻印ノ記し方が違います。
音はあまり差がありません。 ちょっとGM値に差があるので音量の違いはあります。
音は気に入っているので、CX345とともに常用しています。
http://www7b.biglobe.ne.jp/~ballds/VT05.html


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真空管 CX345
http://www7b.biglobe.ne.jp/~ballds/VT06.html

大型の出力管の誕生前にオーディオ用(電蓄とよばれた時代)に多く使われた小型の出力管です。 小出力(2W程度)ですが、何か説得力のある音を聴かせてくれて、この球のアンプは1台は常に手元に置いておきたいという人も多いようです。 小編成の演奏なら、高効率のスピーカーであれば十分な音量かと思います。 そんな45の中で、今一番好きな音をだすのが、CX345です。 ER280と組み合わせると、キレも良く、音の広がりもあり、聴き入ってしまいます。


RCS Radiotronのナス型45。 
旧式ナス管、X245。

http://www7b.biglobe.ne.jp/~ballds/VT06.html
2:777 :

2022/08/06 (Sat) 10:21:30


Date: 7月 12th, 2016
AXIOM 80について書いておきたい(その1)
http://audiosharing.com/blog/?p=19992

グッドマンにAXIOM 80というユニットがあった、ということは、何かで知っていた。
でも私がオーディオに興味を持ち始めた1976年にはすでに製造中止で、
写真も見てはいなかったし、詳しいことはほとんど知らなかったのだから、
名前だけ知っていた、というレベルでしかなかった。

AXIOM 80をはっきりと意識するようになったのは、
ステレオサウンド 50号の瀬川先生の文章を読んでからだ。
     *
 外径9・5インチ(約24センチ)というサイズは、過去どこの国にも例がなく、その点でもまず、これは相当に偏屈なスピーカーでないかと思わせる。しかも見た目がおそろしく変っている。しかし決して醜いわけではない。見馴れるにつれて惚れ惚れするほどの、機能に徹した形の生み出す美しさが理解できてくる。この一見変ったフレームの形は、メインコーン周辺(エッジ)とつけ根(ボイスコイルとコーンの接合部)との二ヵ所をそれぞれ円周上の三点でベークライトの小片によるカンチレバーで吊るす枠になっているためだ。
 これは、コーンの前後方向への動きをできるかぎりスムーズにさせるために、グッドマン社が創案した独特の梁持ち構造で、このため、コーンのフリーエア・レゾナンスは20Hzと、軽量コーンとしては驚異的に低い。
 ほとんど直線状で軽くコルゲーションの入ったメインコーンに、グッドマン独特の(AXIOMシリーズに共通の)高域再生用のサブコーンをとりつけたダブルコーン。外磁型の強力な磁極。耐入力は6Wといわめて少ないが能率は高く、音量はけっこう出る。こういう構造のため、反応がきわめて鋭敏で、アンプやエンクロージュアの良否におそろしく神経質なユニットだった。当時としてはかなりの数が輸入されている筈だが、AXIOM80の本ものの音──あくまでもふっくらと繊細で、エレガントで、透明で、やさしく、そしてえもいわれぬ色香の匂う艶やかな魅力──を、果してどれだけの人が本当に知っているのだろうか。
     *
AXIOM 80の鮮明な写真と瀬川先生の文章。
このふたつの相乗効果で、AXIOM 80は、その音を聴いておきたいスピーカーのひとつ、
それも筆頭格になった。

けれど瀬川先生が書かれている──
《AXIOM80の本ものの音──あくまでもふっくらと繊細で、エレガントで、透明で、やさしく、そしてえもいわれぬ色香の匂う艶やかな魅力──を、果してどれだけの人が本当に知っているのだろうか。》
ということは、そうでない音で鳴っているAXIOM 80が世の中には少なからずある、ということで、
なまじそういうAXIOM 80の音を聴くよりも、聴かない方がいいのかも……、とも思っていた。

それからというものは、ステレオサウンドに掲載されているオーディオ店の広告、
それも中古を扱っているオーディオ店の広告からAXIOM 80の文字を探してばかりいた。

AXIOM 80を手に入れたいけれど、どの程度中古市場に出ているのか。
どのくらいの価格なのだろうか。
ステレオサウンド 50号の瀬川先生の文章以上の情報はなにも知らなかった。
とにかく、このユニットのことを少しでも知りたい、と思っていた日々があった。
http://audiosharing.com/blog/?p=19992

AXIOM 80について書いておきたい(その2)
http://audiosharing.com/blog/?p=21241


50号の次にAXIOM 80がステレオサウンドに登場したのは、
1981年夏の別冊「’81世界の最新セパレートアンプ総テスト」だった。

セパレートアンプの別冊に、スピーカーユニットのAXIOM 80が、
それも大きな扱いの写真が載っている。

巻頭の瀬川先生の「いま、いい音のアンプがほしい」の中に、
AXIOM 80がある。

その理由はステレオサウンド 62号に載っている。
「音を描く詩人の死 故・瀬川冬樹氏を偲ぶ」に載っている。
     *
 この前のカラー見開きページに瀬川先生の1972(昭和47)年ごろのリスニングルームの写真がのっている。それを注意ぶかく見られた読者は、JBLのウーファーをおさめた2つのエンクロージュアのあいだに積んである段ボール箱が、アキシオム80のものであることに気づかれただろう。『ステレオサウンド』の創刊号で瀬川先生はこう書かれている。
〝そして現在、わたしのAXIOM80はもとの段ボール箱にしまい込まれ、しばらく陽の目をみていない。けれどこのスピーカーこそわたしが最も惚れた、いや、いまでも惚れ続けたスピーカーのひとつである。いま身辺に余裕ができたら、もう一度、エンクロージュアとアンプにモノーラル時代の体験を生かして、再びあの頃の音を再現したいと考えてもいる。〟
 そして昨年の春に書かれた、あの先生のエッセイでも、こう書かれているのだ。〝ディテールのどこまでも明晰に聴こえることの快さを教えてくれたアンプがJBLであれば、スピーカーは私にとってイギリス・グッドマンのアキシオム80だったかもしれない。
 そして、これは非常に大切なことだがその両者とも、ディテールをここまで繊細に再現しておきながら、全体の構築が確かであった。それだからこそ、細かな音のどこまでも鮮明に聴こえることが快かったのだと思う。細かな音を鳴らす、というだけのことであれば、これら以外にも、そしてこれら以前にも、さまざまなオーディオ機器はあった。けれど、全景を確かに形造っておいた上で、その中にどこまでも細やかさを追及してゆく、という鳴らし方をするオーディオパーツは、決して多くはない。そして、そういう形でディテールの再現される快さを一旦体験してしまうと、もう後に戻る気持にはなれないものである。〟
 現実のアキシオム80の音を先生は約20年間、聴いておられなかったはずである。すくなくとも、ご自分のアキシオム80については……。
 それでも、その原稿をいただいた時点で先生は8個のアキシオム80を大切に持っておられた。
 これは、アンブの特集だった。先生も、すくなくとも文章のうえでは、JBLのアンプのことを述べられるにあたって引きあいにだされるだけ、というかたちで、アキシオム80に触れられただけだった。
 でも……いまでも説明できないような気持につきうごかされて、編集担当者のMは、そのアキシオム80の写真を撮って大きくのせたい、と思った。
 カメラの前にセットされたアキシオム80は、この20年間鳴らされたことのないスピーカーだった。
〈先生は、どんなにか、これを鳴らしてみたいのだろうな〉と思いながら見たせいか、アキシオム80も〈鳴らしてください、ふたたびあのときのように……〉と、瀬川先生に呼びかけているように見えた。
     *
62号にもAXIOM 80の同じ写真が載っている。
62号を読んで、あのAXIOM 80が瀬川先生のモノだったことを知る。
http://audiosharing.com/blog/?p=21241

AXIOM 80について書いておきたい(その3)
http://audiosharing.com/blog/?p=21256

AXIOM 80について書いておきたい(その3)
AXIOM 80への思い入れ、それをまったく排除してひとつのユニットとして眺めてみれば、
エッジレスを実現するために、フレームがいわば同軸といえるかっこうになっている。

メインフレームから三本のアームが伸び、サブフレームを支えている。
このサブフレームからはベークライトのカンチレバーが外周を向って伸び、
メインコーンの外周三点を支持している。
ダンパーもカンチレバー方式である。

これら独自の構造により、軽量コーンでありながらf0は20Hzと低い。
この構造がAXIOM 80の特徴づけているわけだが、
聴感上のS/N比的にみれば、サブフレームに関してはなんからの対策をとりたくなる。

もっとも通常のコーン紙外周のエッジは、面積的には無視できないもので、
振動板とは別の音を発しているわけで、
エッジレス構造は、この部分の不要輻射による聴感上のS/N比の低下を抑えている。

けれどサブレームとそれをささえるアーム、そしてカンチレバー。
面積的にはけっこうある──。
エッジとはまた別の聴感上のS/N比の低下がある。

AXIOM 80に思い入れがいっさいなければ、この部分の影響に目が行くだろう。
けれど、いまどきAXIOM 80について書いている者にとっては、
そんなことはどうでもいい、となる。

聴感上のS/N比の重要性について言ったり書いているしていることと矛盾している、
そう思われてもかまわない。
http://audiosharing.com/blog/?p=21256


AXIOM 80について書いておきたい(その4)
http://audiosharing.com/blog/?p=21259

AXIOM 80の周波数特性グラフが、
ステレオサウンド別冊HIGH-TECHNIC SERIES 4に載っている。

低域は200Hz以下はダラ下り、
高域は水平30度の特性をできるだけフラットにするという、
往時のフルレンジスピーカーの例にもれず、AXIOM 80もそうであるため、
正面(0度)の音圧は1.5kHzくらいから上では上昇特性となっている。

10kHzの音圧は、1kHzあたりの音圧に比べ10dBほど高い。
だからといって30度の特性がフラットになっているかといえば、
ディップの目立つ特性である。

このへんはローサーのPM6の特性と似ている。
フィリップスのEL7024/01も同じ傾向があり、
いずれのユニットのダブルコーン仕様である。

AXIOM 80のスタイルを偏屈ととらえるか、
機能に徹したととらえる。
見方によって違ってこよう。

特性にしてもそのスタイルにしても、
新しいスピーカーしか見たこと(聴いたこと)がない世代にとっては、
いい意味ではなく、むしろ反対の意味で信じられないような存在に映るかもしれない。

AXIOM 80は毒をもつ、といっていいだろう。

その毒は、新しいスピーカーの音しか聴いたことのない耳には、
癖、それもひどいクセのある音にしかきこえないであろう。

それにいい音で鳴っているAXIOM 80が極端に少ないのだから。
それも仕方ない。
私だって、AXIOM 80がよく鳴っているのを聴いたことはない。

それに神経質なところをもつユニットでもある。
面倒なユニットといえる。

にも関わらず、AXIOM 80への憧憬は変らない。
《AXIOM80の本ものの音──あくまでもふっくらと繊細で、エレガントで、透明で、やさしく、そしてえもいわれぬ色香の匂う艶やかな魅力──》
瀬川先生が書かれたAXIOM 80の音、
これをずっと信じてきているからだ。

AXIOM 80の毒を消し去ってしまっては、
おそらく、「AXIOM 80の本ものの音」は鳴ってこないであろう。
http://audiosharing.com/blog/?p=21259

AXIOM 80について書いておきたい(その6)
http://audiosharing.com/blog/?p=21267

AXIOM 80は毒を持っているスピーカーだ、と書いた。
その毒を、音の美に転換したのが、何度も引用しているが、
《AXIOM80の本ものの音──あくまでもふっくらと繊細で、エレガントで、透明で、やさしく、そしてえもいわれぬ色香の匂う艶やかな魅力──》
であると解釈している。

20代の瀬川先生が転換した音である。

心に近い音。
今年になって何度か書いている。
心に近い音とは、毒の部分を転換した音の美のように思っている。

聖人君子は、私の周りにはいない。
私自身が聖人君子からほど遠いところにいるからともいえようが、
愚かさ、醜さ……、そういった毒を裡に持たない人がいるとは思えない。

私の裡にはあるし、友人のなかにもあるだろう。
瀬川先生の裡にもあったはずだ。

裡にある毒と共鳴する毒をもつスピーカーが、
どこかにあるはずだ。
互いの毒が共鳴するからこそ、音の美に転換できるのではないだろうか。

その音こそが、心に近い音のはずだ。
http://audiosharing.com/blog/?p=21267


AXIOM 80について書いておきたい(その8)
http://audiosharing.com/blog/?p=21575


ここでのタイトルはあえて「AXIOM 80について書いておきたいこと」とはしなかった。
何かはっきりとした書いておきたい「こと」があったわけではなく、
ここでも半ば衝動的にAXIOM 80について書いておきたい、と思ったことから書き始めている。

書き始めは決っていた。
AXIOM 80というスピーカーユニットを知ったきっかけである。
それが(その1)であり、(その1)を書いたことで(その2)が書けて、
(その2)が書けたから(その3)が……、というふうに書いてきている。

ここではたどり着きたい結論はない。

ここまで書いてきて、オーディオにおける浄化について考えている。
オーディオを介して音楽を聴くことでの浄化。

浄化とは、悪弊・罪・心のけがれなどを取り除き,正しいあり方に戻すこと、と辞書にはある。
音楽を聴いて感動し涙することで、自分の裡にある汚れを取り除くことが、
オーディオにおける浄化といえる。

でもこの項を書いてきて、それだけだろうか、と思いはじめている。
裡にある毒(汚れとは違う)を、美に転換することこそが、
オーディオにおける浄化かもしれない、と。
http://audiosharing.com/blog/?p=21575

AXIOM 80について書いておきたい(その9)
http://audiosharing.com/blog/?p=22123

AXIOM80を、私ならどう鳴らすか。
そんなことを妄想している。

まず考えるのはパワーアンプである。
ここは絶対に疎かに、いいかげんに決めることはできない。

まず浮ぶのは瀬川先生がAXIOM 80を鳴らされていたように45のシングルアンプ。
既製品では、そういうアンプはないから自分でつくるしかない。
瀬川先生は定電圧放電管による電源部、無帰還の増幅部で構成されている。

同じ構成にする手が、まずある。
45のフィラメントを、どうするか、とも考える。

シングルアンプだから、それにAXIOM 80の能率の高さと、
ハイコンプライアンスという構造上の問題からすれば、
ハムは絶対に抑えておきたいから、必然的に直流点火となる。

整流回路、平滑回路による非安定化電源か定電圧電源か。
ここは定電流点火としたい。

前段はどうするか。
最近のオーディオ雑誌では出力管の前段を、ドライバー段と表記しているのが目立つ。
前段の真空管をドライバー管ともいっている。

だが真空管アンプのベテランからすれば、わかっていないな、と指摘される。

トランジスターアンプと真空管アンプは、同じではないし、同じように語れるところもあれば、
そうでないところもある。
そのことがオーディオ雑誌の編集者も、
オーディオ評論家と呼ばれている人たちもわかっていないようだ。

無線と実験の別冊として以前出版されていた淺野勇氏のムック。
この本の巻末には、座談会が載っている。
ここでの伊藤先生の発言を読んだことのある人ならば、
出力管の前段をドライバー段とか、ドライバー管とはいわない。

もちろん正しくドライバー段と呼ぶ場合もあるが、
たいていの場合、ドライバー段と呼ぶのは間違いである。

私も、淺野勇氏のムックを呼ぶまでは(10代のおわりごろまでは)、
ドライバー段などといっていた。
http://audiosharing.com/blog/?p=22123


AXIOM 80について書いておきたい(その11)
http://audiosharing.com/blog/?p=22160

AXIOM 80を鳴らすパワーアンプのことに話を戻そう。
真空管の格からいえば、45よりもウェスターン・エレクトリックの300Bが上である。
300Bのシングルアンプということも考えないわけではないが、
まずは45のシングルアンプである。

満足できる45のシングルアンプを作ったあとでの300Bシングルアンプ。
私にとってはあくまでのこの順番は崩せない。

既製品でも鳴らしてみたいパワーアンプはある。
First WattのSIT1、SIT2は一度鳴らしてみたいし、
別項「シンプルであるために(ミニマルなシステム・その16)」で触れていように、
CHORDのHUGO、もしくはHUGO TTで直接鳴らしてもみたい。

でもその前に、とにかく45のシングルアンプである。
45のシングルアンプにこだわる理由はある。

17年前、audio sharingの公開に向けてあれこれやっていた。
五味先生の文章は1996年から、瀬川先生の文章、岩崎先生の文章をこの時から入力していた。

入力しながら、これは写経のようなことなのだろうか、と自問していた。

手書きで書き写していたわけではない。
親指シフトキーボードでの入力作業は、写経に近いといえるのだろうか。

オーディオにとって写経とは、どういうことだろうか。
オーディオにとっての写経は、意味のあることなのだろうか。
そんなことを考えながら、入力作業を続けていた。

私がAXIOM 80、それに45のシングルアンプにここまでこだわるのは、
写経のように感じているからかもしれない。
http://audiosharing.com/blog/?p=22160


AXIOM 80について書いておきたい(その13)
http://audiosharing.com/blog/?p=22167


森本雅樹氏の記事のタイトルは、
「中高音6V6-S 低音カソ・ホロ・ドライブ6BQ5-PPの定電圧電源つき2チャンネル・アンプ」。
     *
 グッドマンのAXIOM 80というのはおそるべきスピーカです。エッジもセンタもベークの板で上手にとめてあって、f0が非常に低くなっています。ボイス・コイルが長いので、コーンの振幅はかなり大きくとれるでしょう。まん中に高音用のコーンがついています。ところが、エッジはベーク板でとめてあるだけなので、まったくダンプされていませんから、中音以上での特性のアバレが当然予想されます。さらにまたエッジをとめるベークをとりつけるフレームがスピーカの前面にあるのですが、それがカーンカーンとよくひびいた音を出して共鳴します。一本で全音域をと考えたスピーカでしょうが、どうしても高域はまったくお話になりません。ただクロスオーバを低くとれば、ウーファーとしては優秀です。
     *
1958年の記事ということもあって、森本雅樹氏のシステムはモノーラルである。
このころ日本でステレオ再生に取り組まれていた人はいたのだろうか。

森本雅樹氏のスピーカーシステムは、
ウーファーがAXIOM 80とナショナルの10PW1(ダブルコーンを外されている)のパラレルで300Hzまで、
スコーカーはパイオニアのPIM6(二発)を300Hzから2500Hzまで、
トゥイーターはスタックスのCS6-1で1500Hz以上を受け持たせるという3ウェイ。

森本雅樹氏はAXIOM 80を300Hz以下だけに、
しかもナショナルののユニットといっしょに鳴らされている。

高域はお話になりません、と書かれているくらいだし、
ウーファーとしては優秀とも書かれているわけだから、
こういう使い方をされるのかもしれないが、
瀬川先生にとっては、認め難い、というより認められないことだったはず。

一昨晩のOさんのやりとりの中でも出たことだが、
森本雅樹氏も、室蘭工大の三浦助教授も、学者もしくは学者肌の人であり、
エンジニア(それもオーディオエンジニア)とは思えない。

AXIOM 80の実測データについては(その4)で書いている。
高域はあばれているといえる特性である。
それにAXIOM 80の独特な構造上、一般的なスピーカーよりも共振物がコーンの前面にあるのも確かだ。

その意味でAXIOM 80を毒をもつユニットともいえる。
その毒の要素を、どう鳴らすか、鳴らさないようにするか。

森本雅樹氏は鳴らさないようにする手法を選択されている。
瀬川先生とは反対の手法である。
http://audiosharing.com/blog/?p=22167


AXIOM 80について書いておきたい(その15)
http://audiosharing.com/blog/?p=23166

我にかえる、という。
瀬川先生にとって、AXIOM 80をもう一度は、我にかえる行為だったのか。

この場合の「我にかえる」は、
不明瞭だった意識がはっきりした状態になることではなく、
一時的な自失状態から回復することであるのは、いうまでもない。

オーディオマニアの場合、一時的な自失状態の「一時的」とは、
意外にも長いこともある。

大型のマルチウェイスピーカーを、マルチアンプでドライヴしてきた人が、
あるとき、フルレンジの音を聴いて、我にかえる、ということがある。

やはり大がかりなシステムで聴いていた人が、
B&Oのシステム、ピーター・ウォーカーが健在だったころのQUADのシステム、
そういったシステムに触れて、我にかえることだってある。

ある種極端な情熱をオーディオに注いできた人たちに、
ふっと我にかえる瞬間をもたらすオーディオ(音)がある。

我にかえる、は、我に返る、と書く。
かえるは、返るの他に、帰る、還るがあり、孵るも「我にかえる」である。
http://audiosharing.com/blog/?p=23166

AXIOM 80について書いておきたい(その16)
http://audiosharing.com/blog/?p=26715


AXIOM 80には毒がある、と書いてきている。
その毒はどこから来ているのか。

ひとつには独自の構造から来ているとも書いている。
AXIOM 80は通常のエッジではないし、通常のダンパーではない。
それの実現のために、独自の構造、
つまりフレームの同軸構造ともいえる形態をもつ。

メインフレームから三本のアームが伸び、サブフレームを支えている。
このサブフレームからはベークライトのカンチレバーが外周を向って伸び、
メインコーンの外周三点を支持している。

AXIOM 80の写真を見るたびに、
このユニットほど、どちらを上にしてバッフルに取り付けるかによる音の変化は大きい、と思う。
そんなのはユニット背面のAXIOM 80のロゴで決めればいい、悩むことではない、
そんなふうに割り切れればいいのだが、オーディオはそんなものじゃない。

独自のフレームとカンチレバー。
この部分の面積は意外にあるし、この部分からの不要輻射こそ毒のうちのひとつであり、
同じ構造を気現在の技術で現在の素材でつくるとなると、
サブフレーム、三本のアームの形状は断面が四角ではなく、違う形状になるはずだ。

少なくともコーンからの音の邪魔にならないように設計しなおされる。

でも、それだけでは根本的な解決にはいたらない。
AXIOM 80の現代版は、フレームの同軸構造を内側から外側へと反転させる。
サブフレームはメインフレームよりも小さいのを、メインフレームよりも大きくして、
メインフレームの外側に位置するようにしてしまう。

そのためユニット全体の口径は振動板の大きさからすれば、ひとまわり大きくなるが、
そうすればカンチレバーもメインフレーム外側にもってくることができ、
バッフルに取り付けた正面は、一般的なダブルコーンである。

サブフレームとカンチレバーは、バッフルに取り付けた際に、
バッフルに隠れるし、この部分からの不要輻射はバッフルが抑える。
http://audiosharing.com/blog/?p=26715


AXIOM 80について書いておきたい(その17)
http://audiosharing.com/blog/?p=28246

AXIOM 80には毒がある、と(その16)でも書いているし、
他でも何度か書いている。

別項「ちいさな結論(「音は人なり」とは)」では、毒をもって毒を制すことについて書いた。

オーディオ機器ひとつひとつに、それぞれの毒がある。
聴き手にも、その人なり毒がある。

それ以外の毒もある。
いくつもの毒がある。

それらから目を背けるのもいい。
けれど、毒をもって毒を制す、
そうやって得られる美こそが、音は人なり、である──、
そう書いている。

毒から目を背けるオーディオマニアが、いまは大半なのでは……、とそう感じることが増えつつある。
だからこそ、毒を持たない(きわめて少ないと感じられる)スピーカーが、高評価を得る。

長島先生がジェンセンのG610Bからの最初の音を「怪鳥の叫び」と表現されたが、
もう、この「怪鳥の叫び」が本当に意味するところを理解できるオーディオマニアは少数かもしれない。

それが技術の進歩がもたらす時代の変化(音の変化)というぐらいのことは理解できないわけではない。

けれど、そういったスピーカーで、(その15)で書いた「我にかえる」ことにつながっていくだろうか、という疑問が私のなかにはある。
しかもそれが強くなってきている。
http://audiosharing.com/blog/?p=28246


Date: 1月 2nd, 2022
AXIOM 80について書いておきたい(その19)
http://audiosharing.com/blog/?p=36336


瀬川先生にとってのスピーカーの「あがり」は、
グッドマンのAXIOM 80だったのかもしれない──、
と(その18)で書いた。

(その14)では、
瀬川先生は、もう一度AXIOM 80を鳴らされそうとされていた、ときいている、
45のシングルアンプを、もう一度組み立てられるつもりだったのか──、
とも書いている。

AXIOM 80を45のシングルアンプで鳴らす。
その音は、いまどきの超高級ハイエンドオーディオシステムの鳴らす音と、どう違うのか。

ここでいいたいことも、「心に近い」ということに関係してくる。
AXIOM 80と45のシングルアンプが奏でる音こそ、
瀬川先生にとってのもっとも「心に近い」音なのだろう。
http://audiosharing.com/blog/?p=36336
3:777 :

2022/08/06 (Sat) 10:36:18

45シングルアンプは昔のイギリスやドイツの高能率フルレンジスピーカー向けです。

1W(ワット)アンプで 38㎝ウーハーは無理
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/968.html

▲△▽▼

昔のイギリスやドイツの高能率フルレンジスピーカーはバッフル板か後面解放箱に取り付けるのが基本です:

1. 平面バッフル
平面バッフル 製作いたします 五加音響研究所のオーディオ修理と製作
https://otoyas.exblog.jp/22515940/


竹集成材のスピーカー平面バッフル板 
材木商店【無垢材・積層材・化粧貼り・白ポリの木材メーカー通販サイト】
https://zaimoku-shouten.jp/works/%E7%AB%B9%E9%9B%86%E6%88%90%E6%9D%90%E3%81%AE%E3%82%B9%E3%83%94%E3%83%BC%E3%82%AB%E3%83%BC%E5%B9%B3%E9%9D%A2%E3%83%90%E3%83%83%E3%83%95%E3%83%AB%E6%9D%BF%E3%80%80201452/
http://www.mokuzaikako.com/


ヤフオク! -「平面バッフル」の落札相場・落札価格
https://auctions.yahoo.co.jp/closedsearch/closedsearch?auccat=&tab_ex=commerce&ei=utf-8&aq=-1&oq=&sc_i=&exflg=&p=%E5%B9%B3%E9%9D%A2%E3%83%90%E3%83%83%E3%83%95%E3%83%AB&x=0&y=0


2. 後面解放箱

真空管アンプ「カトレア」
ヨーロッパ製の軽く反応の良いスピーカーユニット用に設計したフロントホーンスピーカーボックス
http://www.cattlea.jp/news/info.php?id=50


3. スピーカーのエンクロージャー製造メーカー

Hasehiro Audio (ハセヒロオーディオ) 奇跡の音質「バックロードホーンスピーカー」の製造・販売
http://www.hasehiro.co.jp/

スピーカーエンクロジュア(BOX) ユートピア製品一覧 
http://www.utopianet.co.jp/product/enclosure.html

Lowtherの正規エンクロジュア ユートピア輸入製品一覧 
http://www.utopianet.co.jp/product/import.html


▲△▽▼

スピーカーユニットは平面バッフルに取り付けるのが一番安くて、音も一番良い
http://www.asyura2.com/21/reki7/msg/385.html

平面バッフル実験工房
平面バッフルとフルレンジスピーカーが大好き。いい音めざして試行錯誤。
https://ameblo.jp/iserim/

オーディオ空間 幸せ日記:SSブログ
https://801a-4242a.blog.ss-blog.jp/archive/c2304761631-1  

▲△▽▼

オーディオ懐古録掲示板

フルレンジSPに戻った方(悟りを開いて)
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/music/11602/1267522956/l50

フルレンジSPに戻った方 Part2
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/music/11602/1345370313/l50

フルレンジSPに戻った方 Part3
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/music/11602/1417941619/l50


▲△▽▼


イギリスの高級オーディオはすべて輸出用で本国では全く売れない
https://a777777.bbs.fc2bbs.net/?act=reply&tid=14004079

酷い音のインチキ・レプリカを量産して伝説の評価を落とした Goodmans Axiom80
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/686.html

AXIOM80 の先駆けとなった英SOUNDSALES社のスピーカー
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/448.html

グッドマン・スピーカーの世界
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1079.html

グッドマンの最上位機種 Axiom 22
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1075.html

グッドマン MAXIMスピーカーシステム
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1076.html

グッドマン 8インチ フルレンジ スピーカーユニット AXIETTE
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1078.html


Goodmans Axiom80 については

オーディオマエストロ 是枝アンプ
https://www.audio-maestro.com/about.html

オーディオマエストロ Speaker System
https://www.audio-maestro.com/products1.html

「音楽&オーディオ」の小部屋 「オーディオ談義」
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/c/efca4d25974b323a3217e344a4edabfa


▲△▽▼


ワーフェデール・スピーカーの世界
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1084.html

ワーフェデール 後方開放・無指向性フロア型スピーカー SFB/3
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1091.html

ワーフェデール エアデール(1950年発売 オリジナルモデル)
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1092.html

ワーフェデール スーパー3
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1093.html


▲△▽▼


魔性の歌姫 Lowther
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/685.html

LOWTHERの商品一覧 - 中古オーディオ 高価買取・販売 ハイファイ堂
http://www.hifido.co.jp/sold/?KW=LOWTHER&G=2&LNG=J&OD=0&L=50


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カリスマ音楽評論家 宇野功芳が50年間使っていた装置
https://a777777.bbs.fc2bbs.net/?act=reply&tid=14004322

ドイツのスピーカーは田舎臭く鈍重、いかにもドイツ臭く、リズム音痴
https://a777777.bbs.fc2bbs.net/?act=reply&tid=14004083

能率 95dB 以下の低能率スピーカーは買ってはいけない
https://a777777.bbs.fc2bbs.net/?act=reply&tid=14004063

口径38センチ(15インチ)のユニットではまともな音は出ない
https://a777777.bbs.fc2bbs.net/?act=reply&tid=14004040

ウレタンエッジのコーン型ユニットを使ったスピーカーは買ってはいけない。
https://a777777.bbs.fc2bbs.net/?act=reply&tid=14004076

手回し蓄音機はオーディオではない。楽器だ!
https://a777777.bbs.fc2bbs.net/?act=reply&tid=14004305

ソナス ファベールはスピーカーではない。楽器だ!
https://a777777.bbs.fc2bbs.net/?act=reply&tid=14004281

ウェスタン・エレクトリック伝説 _ オーディオのパラレルワールド
https://a777777.bbs.fc2bbs.net/?act=reply&tid=14004149

アメリカのスピーカーはスカッと抜けきっていて、人生バラ色、悩みなんて一切ありません。
https://a777777.bbs.fc2bbs.net/?act=reply&tid=14004096

JBL のスピーカーは買ってはいけない
https://a777777.bbs.fc2bbs.net/?act=reply&tid=14004023

アルテックのスピーカーは買ってはいけない
https://a777777.bbs.fc2bbs.net/?act=reply&tid=14004026

B&W のスピーカーは買ってはいけない
https://a777777.bbs.fc2bbs.net/?act=reply&tid=14004028

タンノイのスピーカーは買ってはいけない
https://a777777.bbs.fc2bbs.net/?act=reply&tid=14004027

日本のオーディオ製品が欧米のオーディオファイルから相手にされない理由
https://a777777.bbs.fc2bbs.net/?act=reply&tid=14004429

アンティーク・オーディオ機器の修理ができる店 _ ヤフオクで買った中古品の9割は不良品
https://a777777.bbs.fc2bbs.net/?act=reply&tid=14004547
4:777 :

2022/08/06 (Sat) 10:38:54

出力管は出力が小さい程 音が良い

真空管最初期の電圧増幅用直熱三極管 WE101D・WE205D は出力は非常に小さいですが、音はあらゆる出力管の中で断然 No.1 です:

2021.08.01
最初期の真空管 WE VT-2, WE 3Aの展示

 1920年にアメリカで世界初の公共ラジオ放送が始まりUV-201A(GE)などのラジオ用の真空管が多数開発されましたが、それに先立って1913年からWE(Western Electric)は電話中継器用として真空管を開発しました。第1次世界大戦にける過酷な現場にも対応するため、1918年に真空管205Bを軍用に改良したVT-2が誕生しました。

 また、第1次世界大戦が終了した1920年代中頃には映画ブームが到来し、映画用に光電管が生産されました。1925年にWEは光電管1A,2Aを開発し、1926年には1Aを改良した3Aが誕生しました。

左側の真空管が光電管WE 3Aで、下のつまみを回して照射光量を上げると3Aから出力される電圧も高くなります。真ん中の真空管がWE VT-2でその中心部に電球のような赤く輝くヒーターが見えます。右側の普通の電球と比べると真空管が電球によく似ていることが分かります。

真ん中に光っているのがカソード(ヒーター)、そのすぐ近くにある梯子のような櫛形の金属がグリッド、そして、一番外にある金属板がプレート
https://tzwrd.co.jp/nsh/news/20210801/592/

▲△▽▼

アメリカの真空管(Western Electric 丸球)
http://www5b.biglobe.ne.jp/~tritium/we-ball.htm

電話用汎用増幅管の101Dです。画像のものは初期のテニスボールチューブですが、ゲッターがあるタイプなので、初期と言っても少し後の時代です。管壁にエッチングで型式が記載されています。また、ピン先には金のチップが埋め込まれていて、「さすが!業務用」の造りです。最大プレート電圧は190Vです。最近の製作記事を見ますと、いろんな理屈をつけて300V近くで使っているものがありますが、素人の浅知恵は止めた方がよいです。すべてが同じように使える補償などなく、短命に終わらせてしまうのが落ちです。メーカーの規格とは厳格な試験の上で成立しているものであり、守るべきものです。

その101DのST管です。画像のものは軍に納められたもので、JAN-CW-101Dとなっています。

STCの4101Dです。これは、ウエスタンの101D同等ですが、ベースの作りなどはこちらの方が丁寧に思えます。板状の電極をガラス棒で巧みに保持した職人技が冴える真空管です。ベースは、ウエスタンのような継ぎ目はなくシームレスで絞り込んでいます。

日本電気の101Fです。ウエスタンの101Fと瓜二つです。日本電気では、この後STタイプも作りますが、こちらはウエスタンと異なった電極になります。ウエスタンではありませんが、技術提携の関係もあってこちらに掲載します。

101ファミリーの101Lです。

101の民生用に該当する216Aです。堅牢な造りのノーゲッター管です。フィラメント電圧は6Vで、通常の酸化皮膜タイプです。

ウエスタンの100番台真空管の中で、唯一の出力管の104Dのメタルベース、ゲッターありです。これより古いタイプはゲッターが有りません。いわゆるノーゲッター管になります。設計プレート電圧は190V最大ですが、バイアスが深いため供給電圧が250V程度になって、使いやすいです。ただし、出力は1W未満です。この真空管の製作記事にも、プレートに300V近くかけた無謀な製作記事があります。真空管愛好者としては、差し控えていただきたいです。

後期型になるガラスプリント、ゲッターありの104Dです。この後のタイプが刻印になります。

日本電気の104Dです。1948年製でゲッターはベースに隠れて見えにくいですが、側面に有ります。ラダーグリッドでゲッターの位置を除いて、ウエスタンそっくりです。

104Dの高耐圧版のD86327(刻印)です。プレートへのリード線がステムの脇から引き出されています。104Dは後にST管になりましたが、こちらはどうなったのか解りません。出力管ということで人気があります。

その104DのST管です。

VT番号の1番目にあたるWEのVT1です。ノーゲッターの堅牢な作りです。フィラメントは白金線の撚り合わせで、長寿命が測られています。ピン先に金チップがあるはずですが、このサンプルには有りません。電圧増幅管に該当しますが、どちらかと言うとコレクションアイテムです。

WEのVT2です。205Bと同等といわれていますが、205Dの規格がそのまま使えます。フィラメントは白金線の撚り合わせで、長寿命が図られています。そんなことも有って、この真空管は中古で管壁が着色していますが動作は良好です。また、ピン先には金のチップが埋め込まれています。

有名なテニスボールチューブの205D(刻印)です。初期の板極管で「良い音がする」とのもっぱらに評判です。ゲッターのないタイプやメタルベースのものなどがあります。最近では、状態の良いものはほとんどなく、高価になってしまいました。

205のST管バージョンと言われていますが、「F」の文字が示すとおり立ち上がりの早いタイプです。このサンプルはトップマークと呼ばれる管頂に型式が記載されているタイプです。
http://www5b.biglobe.ne.jp/~tritium/we-ball.htm

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2019年10月12日
いよいよ真空管VT2を
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1973281478&owner_id=8290003

愚娘が生まれる前に当時ドイツから真空管などを個人輸入されていたM田氏から購入したWestern Electricの1910年代開発のもうすぐ100年前になろうかという、戦前の軍用通信真空管、VT2です。

この真空管周辺の歴史経緯はこちらのリンク先に詳しいです。
https://blog.goo.ne.jp/kobmina/e/26872acc79d03d17110596219d53587a

長年、ただの棚の肥やしになってきました。

偶然、山本音響工芸さんのこちらのアンプ写真をネットで目にしました。

試聴したことはありませんが、他の300Bシングルアンプなどはかなり昔から聴いたことはあります。

というか、市販品でVT2 WE101 WE205D WE104あたりの1W未満の出力の出力管を使ったアンプなんてまずありませんよね。

今のスピーカーなんてこんなミニ出力では実用にならず、能率100dB前後のホーンスピーカーにして初めて実用になるからでしょう。

これとてシンフォニーやビッグバンドを朗々と鳴らすには不足することもあるとか。

地元オーディオ仲間2名がWE205Dシングルアンプを使っていて、WE300Bを超える透明感のある音質を知っている立場からは、いつかはこのVT2をアンプとして仕上げたい気持ちが消えないまま来ました。

オーディオ仲間複数から、ソナス・ファベール/アマティ・トラディションがあれば、ホーンスピーカーなんて撤去していいんじゃないの?と言われます。

自分でもホーンスピーカーの限界はよく呟いてきて、そのアドバイスはとてもよくわかります。

逆に言えば、あえてホーンスピーカーを残す意義とすれば、こういう今のスピーカーでは実用にならない真空管の音を聴くための道具にもあるかもしれませんね。

調べると、VT2、205D、101、104といったWestern Electricの初期ボール球真空管は皆親族で、VT2あたりを発祥にして発展したもののようです。

VT2や205Dを使ったオリジナルのWestern Electricアンプに通称行灯などの25アンプもありますが、マグネチックスピーカーやヘッドホンを念頭に置いたもので、ナロー過ぎて現代では実用になりません。

3ヶ月ほど待ってもらえれば、山本音響工芸さんにVT2そのものを送って、既存の前記アンプをモディファイ出来るそうです。

自作も当然可能ですが、初段、前段が近時各社の真空管アンプで採用されているシーメンス社のC3m真空管であること、シャーシにこういったウッドベースのは一台もないこと、何より料理慣れた人に頼むのが失敗が少ないことからさらに前向きになっています。

ただ他人には勧められません。真空管アンプそのものも。
最近新先生がフォノイコライザーアンプ~パワーアンプまで半導体、デジタルアンプに傾倒されている意味をよく知っているからです。

先生開発のマークオーディオのステレオ誌付属フルレンジユニットなどを使った、いなば猫かつおスピーカーですら、WE300Bなどシングルアンプではまともに鳴らず、6L6など近代ビーム管のプッシュプルアンプから。

こうなると真空管代、トランス代などで20万~の部品代は覚悟。

今どき1万もあれば、同じようにこのスピーカーを鳴らせる中華デジアンが揃ってしまいます。

いわんや、0.5Wなんていう出力のアンプに30数万のアンプなんて、狂気の沙汰で音キチしか手を出しませんでしょう。
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1973281478&owner_id=8290003


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山本音響工芸株式会社
A-08S-205Dバージョン改良受注開始
https://userweb.117.ne.jp/y-s/A-08S-205D-amp-j.html

弊社では一昨年A-08パワーアンプのWE-205Dを使用したタイプを発売いたし、御好評を得てきました。

一昨年から今年までの間、2度に渡ってステレオサウンド社、管球王国誌に記事として掲載され多くのお方に注目されました。

その間、弊社の他のアンプで効果のあったアンプ回路や部品の採用によって更に音質向上が果たせることがわかりましたのでこの205Dアンプを改良、再発売することとなりました。

WE205Dは大変優れたアンプですがその出力は約1W強しかありません。そのため使用するスピーカーが限られます。アルティックやJBL,ラウザーなどの高能率なスピーカーが適合します。それらのスピーカーは変換効率が高く、能率が良いためアンプの出力は小さくてすみます。しかしその反面、アンプのノイズもそれに応じて大きくでてきます。WE205Dは一般的には交流点火でもノイズレベルはかなり少なく抑えることは可能ですが、真空管のばらつきやその他の理由で交流点火ではその出力ノイズにばらつきがでることが多いようです。そこで弊社ではWE205Dの点火方式を、A-09で好結果を得た、両波整流によるショットキーダイオード使用の直流点火方式に変更いたしました。回路のシンプル化のため定電圧回路は採用せず、ダイオードとコンデンサーのみを使用しました。これによって残留ノイズは0.4-0.6mVに低く押さえることができました。WE205Dに供給する電圧も少し上げ、最大出力は約1.3Wになりました。整流管は5U4Gよりも音の明瞭な80に変更しております。その他、前段回路の直流点火、弊社特製の黒檀ケースに封入したコンデンサーの採用、出力トランスの改良など、各部材にも最高品質な部品を採用しました。

また、シャーシー上には電流計を配置し、出力管の電流を常時チェックできるように致しました。貴重なWE205D真空管の動作状態が確認でき、その真空管のおおよその寿命が、この電流計で判断することができます。

これらの改良によってそのサウンドはより躍動感に富み、力強いものとなりました。弊社の大型の3ウエイスピーカーシステムや、ALTEC605Aで聞きますと300Bよりも遙かに力強く、くっきりしたサウンドを得られました。

本製品も受注生産にて受け賜りますが、出力管のWE205D込みでご注文いただきますとWE205Dを含めて1年間の動作保証をさせていただいております。もちろん、お手持ちのWE205Dをご使用いただくことも可能ですが、その場合は出力管を除く部材のみの保障となります。2005年7月現在、弊社では数セットのWE205Dを在庫しております。価格等は弊社まで直接お問い合わせください。

以下にこのアンプの仕様を記します。

出力管:WE-205D(丸形別売)
ドライバー管:WE-717A
整流管:80
最大出力:1.3W/8Ω
周波数特性:22Hz-30kHz(-3dB)
残留ノイズ:0.4-0.6mV

WE-205Dの動作条件
Plate Voltage: 380V
Plate Current: 25mA
プレート損失: 約9.5W
Rp: 5k ohms
Rk: 1.25k ohms
ドライブ方式:CR結合自己バイアス方式

価格:390,000円(税別・出力管別価格・受注生産)
https://userweb.117.ne.jp/y-s/A-08S-205D-amp-j.html

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山本音響工芸株式会社
A-08S WE101D/WE104Dバージョン 受注開始
https://userweb.117.ne.jp/y-s/A-08S-101D-104D-amp-j.html

弊社では一昨年にウエスタンエレクトリックのWE205Dを採用しましたアンプをA-08Sの姉妹機として販売を始めまして多くのお方にご注目いただき、またご高い評価を頂きました。

WE205Dはウエスタンエレクトリックの真空管の中でもその形状のみならず、音の良い真空管としても多くのお方に知られています。弊社でアンプを製造しての感想としてもそれは変わりません。しかし、出力はもっと小さいですがWE101D,WE104Dもそれに劣らず音が良いというご意見も良く聞きます。弊社としましてもそれらのご意見は気になっておりましたが何しろ出力が1Wに満たない大きさでは実際の使用には十分な音圧が得られないのではないかと危惧して今まで実験をしていませんでした。

最近になってそれらのサンプルの真空管が揃いましたので試作機を製造してみました。その結果、期待した以上の音質が得られ、またその出力も十分に実用に耐えることがわかりましたので正式に商品化することに致しました。

WE101DはWEの資料では定格電圧、電流で動作させた場合には約0.25Wの出力であると表示されています。この出力では余りにも小さすぎると思われますので少し高めの電圧をかけることにしました。このWE101Dの使用状態のテストはラジオ技術誌にて新先生などが実験をされ、少し高めの電圧で動作させても問題がないことを報告されています。元来、WE101,104,205シリーズは電話用の真空管として開発され、通常の使用状態で約50,000時間以上の寿命があるように製造されています。これはその真空管の作りやプレートの大きさなどからしても十分過ぎるほどの余裕を取ってあるように見受けられます。民生用の真空管の寿命が約3,000時間前後といわれるのに比べますと極端な差があります。実際、WE101Dのプレートの面積は10Wの損失を持った45真空管よりも大きくなっています。

私たちはこれらの点からWE101Dにはプレート電圧として約250V負荷し、13.5mAを流しました。これで消費電力は約3.5Wとなりました。このときの負荷インピーダンスは5kオームとして約0.6Wの出力が得られました。

一方、WE104Dは規格表での最大出力はプレート電圧190Vで約0.8Wの出力が得られるとされていますのでそのままの状態を採用しました。いずれのタイプでもプレート電流の値はカソード抵抗を微調整して最適値を求め、WE104Dにおいても規格値通りの約0.8Wの出力が得られました。

そして、WE101DとWE104Dはカソード抵抗を切り替えることによって両方が使用できるように致しました。WE101DとWE104Dは外観はほとんど違わないくらいよく似ていますがその特性や音は大きく異なり、全く性格の違う真空管であることがよくわかりました。

それらは下の表を見ていただくとよくわかります。また、その音質も非常に違いが大きくWE101Dが男性的な力強くエネルギッシュなサウンドを特徴とするのに比べ。WE104Dは女性的で優しく柔らかな音という印象です。これは45のサウンドとどこか似ているように感じました。この違いはおそらくそのGmの値が大きく異なることが影響しているように感じます。下の表からもWE101DとWE104Dのゲインの違いが大きいことがおわかりになると思います。そのため両者を比較する場合プリアンプのボリュームの位置を大幅に変えないといけません。同じ位置で聞くと音量が違いすぎてWE104Dが迫力がないように聞こえます。印象としてはWE104Dは少しゲインが少なすぎるため出力トランスに2.5kオームくらいの物を使用する方が結果は良さそうに思えます。

WE101Dを使用したアンプの印象は、大音量を出したとき以外は弊社のWE205D、45、300B等全てのアンプの中で最も躍動感があり、くっきりした明瞭なサウンドであると感じました。これはこの出力を抜きにしても奇跡的なことです。これはこのアンプで初めて採用したノンチョーク式の電源の影響も大きいと思います。通常のアンプでは出力段のB電源のリップルを除去するためにチョークコイルを使用しますが、このアンプは使用電流が小さいためチョークコイルを使用出ずCRのみでフィルターを形成してB電圧を供給しています。以前からチョークコイルが音質に大きな影響を持っていることはわかっていましたが今回実験してみてその差の大きいことに驚いた次第です。使用電流の大きなアンプではこの方法の採用は難しいですが、我が社の今後のアンプには採用してみたいものです。また、出力段のカソードバイパスコンデンサーには米国デアボーン社のラグ端子型のポリプロピレンコンデンサーを弊社似てベークライトのケースに高強度エポキシ樹脂で封入したタイプを使用していることも音質的に大きく寄与しています。また、本機にはドライバー管としてシーメンスのC3mという真空管を採用しています。C3mは1968年頃に発売された比較的新しい設計の5極管で、ドイツの電話用として使用されていた真空管です。非常に特性が良く、きれいな音がしてノイズなども少ない、優れた真空管です。弊社では今後のアンプに積極的に採用していきたいと考えています。

WE101DとWE104Dは共にST型とテニスボール型をテストしましたが、ST型は良く締まったタイトなサウンド、テニスボール型はおおらかなゆったりしたサウンドと感じました。テニスボール型は形がおもしろく見て楽しいですが、高価ですので音質から選べばST型で十分ではないかと感じました。また、両者ともに古いDナンバーの真空管やメタルベースの真空管がありますがサンプルが揃わず、試聴しておりません。ひょっとすると後期の真空管よりも音がよいかもしれません。もしお持ちのお方はお試しください。

弊社としましては出力管が多くあれば積極的に販売していきたいところですが、真空管が稀少で入手が難しいため当面は出力管なしでの販売と致します。もし出力管付きでご希望の場合はご連絡いただけばお探しいたします。本製品は受注生産ですので納期などはお電話などでご確認ください。


A-08S WE101D/104Dバージョン規格

出力管:WE-101DまたはWE104D
ドライバー管:C3m(シールドケースを取り去って使用)
整流管:80
最大出力:WE101D:約0.6W/8Ω WE104D:約0.8W/8Ω
周波数特性:22Hz-28kHz(-3dB)
残留ノイズ:0.4-0.8mV
出力トランスのインピーダンス:1次側5kΩ、2次側:8Ω
ドライブ方式:CR結合、自己バイアス方式

価格:390,000円(税別・出力管別価格・受注生産)
https://userweb.117.ne.jp/y-s/A-08S-101D-104D-amp-j.html

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山本音響工芸株式会社の真空管アンプ
Yamamoto Sound Craft. Amplifier
https://userweb.117.ne.jp/y-s/amp-j.html


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電圧増幅用直熱三極管 WE101D・WE205D は出力は小さいですが、音はあらゆる出力管の中で断然 No.1 です:

WE101Dプリアンプ+300Bモノラルアンプ×2のサウンド 2021年01月05日

15年程前に鳴らしていたプリ+パワーアンプ。このアンプの組み合わせは「幻想的」な音色を奏でていました。この時のWE101Dの球の音色が忘れられなくて、今でも2台のWE101Dppパワーアンプを使っています。
当時は、「万能型」のサウンドを目指していたので手放してしまったが、今思い返すと、勿体ない事をしたと反省しています。WE101D球を使ったプリアンプは独特の音色(官能的)で、言葉ではなかなか言い表せない質感でした。
https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/9c929b527038ecc4a573fba6f2a23a33


自宅システムは、管球プリに2台のWE101Dppパワーアンプの「音色」の世界です。独特の「音色」の世界かも知れません。ご近所のNさんも「宝石みたいな音」と云われていました。

WE101D球との出会いは、WE101D球を使ったプリアンプの「音色」を聴いてびっくりしました。「妖艶な」と云う表現が似合う球の「音色」でした。周波数特性がどうとかいう前の「独特の音色」には魔力が有ります。それから、WE101Dを使ったアンプを集め始めました。同じWEでも101D球系統の球でないと出ない「音色」なのだと思います。

英国STC4033Lシングルアンプも非常に良い音色とサウンドですが、WE101Dppパワーアンプの「妖艶な音色」には及びません。この辺は好きか?嫌いか?好みの分かれる処でしょうが、「魔力」に取りつかれた私にはWE101Dのアンプを選択します。折角2台も持っているのですから、自宅システムで使いたくなるのも無理からぬ事です。

管球の球の種類は非常にたくさんあります。私とて、すべての球を聴き比べをする事はまず無理でしょう。他にもWEやSTC、欧州の古典管がいっぱいあります。「ほれ込む」様な「出会い」が無ければ、絶対に手を出せない世界です。
https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/32847e8e74c771e6b4ecbb62cf978552


詳細は

今 大人気の WE101D _ 出力0.6Wのシングル・アンプで鳴らせるスピーカーは?
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/445.html


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必要十分なアンプの出力は?


市販されているアンプの出力は,

半導体アンプが20w~数100w,
真空管アンプはキットを含めると1w~数10w

と言ったところでしょう.

ここでは真空管アンプに限定すると,何wあれば良いのであろうか.
もちろん組み合わせるスピーカの能率により大きく異なります.

そこで,真空管アンプを使っている場合のスピーカはどのような物かを検討することが先決となります.

 例えば,所長の場合は main がタンノイ GRF Memory と クオード ESLです.

サブには,アルティック 409-D(F),三菱P610,エレボイ 205,テクニクス10F10,TB:W3-582SB,計画中にはテクニクス20PW09などがあります.このうち,エレボイ 205,テクニクス10F10,TB W3-582SB の3種はサラウンド用で,時々,いやしょっちゅうかな,つけたまま寝てしまうので,市販の半導体アンプで使っています.

従って,真空管アンプで鳴らすのはmainと409-D(F),P610,20PW09となります.

この中で,最も能率が悪いのは,ESL です.ただしこれは弦楽器専用のため,さほど大きな音量は必要としません.

註:

① QUAD ESL-57
許容入力:定格15W
出力音圧レベル:100dB-70~7,000Hz
         93dB-50~10,000Hz
② QUAD ESL-63・ESL-63 pro
許容入力 100W(Peak)
出力音圧レベル 86dB/W/m
③ QUAD ESL-2805・ESL-989
出力音圧レベル 86dB/W/m
④ QUAD ESL-2812・2912 
出力音圧レベル 86dB/W/m


後のスピーカはすべて93dB/w-m以上です.

これらに必要な出力は,15~6畳程度の部屋であれば,1w あればもう十分でしょう.

どこまで小さいアンプ出力にできるかは,主観的であり難しい問題です,が,実感でいけば,0.2~0.3wあれば,何とかなります.


6畳程度ならば,0.2~0.3wで問題ないでしょう.

6畳間においてP610をUX12As,出力0.3wで鳴らすと結構でかい音が出ます.

無論夜間はひんしゅくものとなる音量です.

12AU7sの0.1w出力では,さすがに苦しい.

 戦前の日本では,UX12A がパワー管に多用されていたそうですが,確かにこれでも実用になると思います.
http://triodeamp.web5.jp/talk/power.html
5:777 :

2022/08/06 (Sat) 10:39:45

ウェスタン・エレクトリック 300B を使ったアンプは買ってはいけない
https://a777777.bbs.fc2bbs.net/?act=reply&tid=14004441

ウェスタン・エレクトリック最高の出力管 VT52 を使ったアンプ
https://a777777.bbs.fc2bbs.net/?act=reply&tid=14030305

欧州最高の出力管 PX4 を使ったアンプ
https://a777777.bbs.fc2bbs.net/?act=reply&tid=14029910

イギリスの大出力三極管 PX25・DA30 を使ったアンプ
https://a777777.bbs.fc2bbs.net/?act=reply&tid=14030285

WE350B _ ウエスタン・エレクトリックの真空管の中でも特に濃厚な音がするビーム管の最高傑作
http://www.asyura2.com/18/revival4/msg/132.html

Western electric 124 amplifier _ すべてのアンプの中で最も艶やかな音の WE350B プッシュプルアンプ
http://www.asyura2.com/18/revival4/msg/133.html

直熱三極管 45シングル アンプで鳴らされた Goodmans Axiom80 が理想の音
https://a777777.bbs.fc2bbs.net/?act=reply&tid=14030364

最大出力 0.79W だけど音が抜群な直熱三極管 71A シングルアンプ 
https://a777777.bbs.fc2bbs.net/?act=reply&tid=14030394


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真空管アンプでは次の順で音が悪くなります

1.小出力三極管シングルアンプ
2.大出力三極管シングルアンプ
3.小出力三極管パラレルシングルアンプ
4.大出力三極管パラレルシングルアンプ
5.小出力三極管プッシュプルアンプ
6.大出力三極管プッシュプルアンプ
7.小出力多極管プッシュプルアンプ
8.大出力多極管プッシュプルアンプ
9.パラレルプッシュプルアンプ
10.OTLアンプ


三極管シングルの方が五極管のシングル結合より音が良い

三極管シングルアンプでも

トランスを沢山使う程 音が良くなる
トランス結合は CR結合より音がいい
交流点火は直流点火より音がいい
最高出力が小さい程 音が良くなる

つまり、

トランス結合、交流点火の小出力三極管シングルアンプが一番音が良くなります。

EL34 や KT88 のプッシュプルアンプは音楽鑑賞には適しません。

300Bは三極管の中では大出力で、丈夫で何十年でも壊れないで使えるが音は大味で鈍い

三極管シングルアンプの出力

WE101D 0.6W
71A 0.79W
WE205D 1.3W
45 2W
VT52 2.5W
2A3 3.5W
50 4W
PX4 4W
PX25 7W
300B 8W
RV258 9W


三極管シングルアンプでは
WE101D が一番音がいい。
300Bが一番音が悪い。

しかし、出力管よりケーブルの方が大事です。

アンプの音色は電源ケーブルで殆ど決まってしまう。
アンプの音質は接続ケーブルとハンダとトランスで殆ど決まってしまう。

従って、自作アンプで良い音が出る可能性は完全にゼロです。


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真空管アンプの世界
http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/415.html

マイナー真空管を使った真空管アンプは、その真空管が手に入らなくなったら不燃ゴミになる
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/961.html

1W(ワット)アンプで 38㎝ウーハーは無理
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/968.html

口径38センチ(15インチ)のユニットではまともな音は出ない
https://a777777.bbs.fc2bbs.net/?act=reply&tid=14004040

昔の軽量高能率スピーカーにはドライブ力が強い最新のトランジスタアンプは合わない
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1102.html


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マランツ #7 伝説の音の秘密
https://a777777.bbs.fc2bbs.net/?act=reply&tid=14004544

ウェスタン・エレクトリック伝説 _ オーディオのパラレルワールド
https://a777777.bbs.fc2bbs.net/?act=reply&tid=14004149

オーディオ機器の音色はケーブルで殆ど決まってしまう
https://a777777.bbs.fc2bbs.net/?act=reply&tid=14004468

ティム・デ・パラヴィチーニがいなくなった EAR に未来は無い
https://a777777.bbs.fc2bbs.net/?act=reply&tid=14004541

マッキントッシュのアンプは買ってはいけない
https://a777777.bbs.fc2bbs.net/?act=reply&tid=14004375

上杉アンプは買ってはいけない
https://a777777.bbs.fc2bbs.net/?act=reply&tid=14004389

激安だけど音がぼけるだけの無意味なプリアンプ _ 真空管プリアンプ FX-AUDIO- TUBE-01J 5,420円
https://a777777.bbs.fc2bbs.net/?act=reply&tid=14004392

音がわからないオーディオマニアが良く引用する「オーディオの科学」の何処がおかしいか
https://a777777.bbs.fc2bbs.net/?act=reply&tid=14004527


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アンティーク・オーディオ機器の修理ができる店 _ ヤフオクで買った中古品の9割は不良品
https://a777777.bbs.fc2bbs.net/?act=reply&tid=14004547
6:777 :

2022/08/06 (Sat) 12:56:21

「音楽&オーディオ」の小部屋
我が家の「ベストサウンド」の決定 (2022・6・11)
2022年06月13日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/7a214dc4f45f99c53c4b1a69ce8592c1

4~5日おきにオーディオ機器をとっかえひっかえしながらいろんな組み合わせで聴いていると、やはりそれぞれに一長一短あって、いったいどれが「ベストの組み合わせ」なのか、一概に決めつけるのがなかなか難しい。

で、このたび「20億6千万円」で落札された「ストラディヴァリウス」に大いに刺激されて、「ヴァイオリンの再生」だけにこだわってどの組み合わせがベストかをオーディオ仲間に来てもらって雌雄を決することにした。

何しろ移り気な性格なので2022年6月11日に限っての限定版ということにしよう(笑)。

ちなみに選択の対象となる機器類を挙げると次のとおり。

<CDトラポ2台> 
CEC「TL3 3.0」(ベルトドライブ)、パナソニック「DP-UB9000K」(ブルーレイ再生専用)

<DAコンバーター3台> 
DCS「エルガー プラス」、フェーズメーション「HD7A192」、GUSTARD「A22」

<プリアンプ3台>
安井式「13D3×2本、12AU7×2本」、JADIS「12AY7×4本、12AX7×2本」、マランツ7型「13D3×2本、12AX7×2本」

<パワーアンプ9台> 呼称は出力管によるもの
WE300Bシングル、PP5/400シングル、2A3シングル、6AR6(楕円型プレート)シングル、071シングル、71Aシングル、6FQ7(RCAクリアトップ)プッシュプル、371Aプッシュプル、EL34プッシュプル

<スピーカー7系統>
AXIOM80(復刻版)+サブウーファー、AXIOM80(オリジナル版)+サブウーファー
スーパー10+デッカ・リボン型ツィーター、スーパー12(イン・ウェストミンスター)+スーパー3、リチャードアレンG8+サブウーファー、PL100(モニターオーディオ)、トライアクショム(口径30cm:同軸3ウェイ)

以上のとおりだが、「なぜこんなに必要なのか?」という疑問をお持ちの方がきっといらっしゃることだろう。

それには「選択肢が多ければ多いほど質が高まっていく」というのが答えになる。

ほら、心当たりがあるでしょう・・、志望校、就職先、そして結婚相手とくると「身も蓋もない」かな(笑)。

というわけで、ああでもない、こうでもないと毎日がルンルン気分だが、実は組み合わせが無数にあるようで、ある程度限定されてくる。

というのも各機器の個性をおおかた把握しているので、相性の悪そうなのは初めから除外できるし、今回のお客さんの「Y」さんも長いお付き合いなので我が家の機器の個性をほぼ熟知されているので随分と手間が省ける。

とにかくヴァイオリンの再生とくればスピーカーは最初から「AXIOM80」で決まり~。

結局、最初の組み合わせを次のとおり設定して「梅雨空の品定め」を行った。

「DPーUB9000K」 →(デジタルコード)→「A22(ハイレゾ176.4Hz)」→「安井式プリ」→「071シングルアンプ」→「AXIOM80」(復刻版)

するとYさんから次のようなコメントがあった。

「これは今まで聴かせていただいた中で最高の音ですね。超ハイスピードのサウンドです。それに艶と潤いが加わりました。はてしなく透き通った透明感といい、やはりAXIOM80じゃないと出せない音でしょう!」

いつも歯に衣を着せない辛口のYさんだが、のっけからこういう言葉をいただこうとは夢にも思わなかった(笑)。

続く。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/7a214dc4f45f99c53c4b1a69ce8592c1

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「音楽&オーディオ」の小部屋
夏が来た!オーディオの衣替えだ!!
2022年06月29日
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梅雨が始まったばかりだと思っていたら今年は異常な速さで「店仕舞い」ということで、関東・関東甲信越地方や九州南部(6月27日)に続いて、九州北部も28日に梅雨明け宣言にビックリ、しかも「今年は7月をピークに猛暑になりそう」との情報も飛び交う。

当地、別府でも早くも連日30度の猛暑が押し寄せている

で、オーディオも夏向きへと衣替えだ!

★ DAコンバーターの休養

現在の手持ち3台のDAコンバーターのうち、一番古い「エルガー プラス」(dCS)は、室内が30度を超えると短時間の使用でも内部の熱が溜まって天板が異常なほど熱くなる。

となると、コンデンサーなどへの部品への悪影響が心配になるので、7月~9月は「電源スイッチ」を完全に落として使わないことにしている。

とはいえ、残り2台のうちの「A22」(GUSTARD)もかなり熱くなるので、冷凍庫で冷やしていた保冷剤をタオルに巻いて、天板に敷き詰めたヒートシンクの上において4時間ごとに交換している。

    

手がかかるオーディオ機器ほど可愛いものです(笑)。

★ パワーアンプの選択

暑いときはエアコンの出番と決まっているが、一日中つけっぱなしというのも不健康だし、電気代もばかにならない。それに「大河の一滴」だろうが「節電」にも協力しなければ。

昨日(28日)の昼のテレビ「ひるおび」で、熱中症防止のため「エアコンは必須です」と言ってたが、都会はそうだろうが地方はそれほどでもない。

我が家の場合、立地に恵まれており海からの爽やかな風が吹いてきて暑さを凌ぎやすいので助かる。

で、夏の日中はなるべく窓を開け放して、ややボリュームを落とし気味にして音楽を聴くことにしている。

となると、「サブウーファー」(100ヘルツ以下)はお呼びではない。

「AXIOM80」をサブウーファーなしで聴くとなると、比較的低音域が豊かなパワーアンプの出番になる。

中高音域の美しさは71A系アンプが抜群で他のアンプの追随を許さないが、低音域の充実度となると話が違ってくる。

候補となるアンプは次の5台。

「WE300Bシングル」「PP5/400シングル」「2A3シングル」「6AR6シングル」「71Aプッシュプル」

で、この中で「見た目」と「音質」から一番涼しそうなのが「6AR6シングル」アンプ。

アメリカ海軍のレーダー用として使用されていた名管「WE350B」を出自とする「6AR6」(5極管)を出力管としたアンプである。



「6AR6」は初期から後期までいろいろあるが、初期の「楕円型プレート」を使用し、「5極管」を「3極管」接続にしている。これで周波数特性の曲線が名管「PX4」(英国)とそっくりになるというから頼もしい。

また、前段管を当初の「6SL7」から変換アダプターを使って「ECC83」(テレフンケン)に代えているが、「μ=増幅度」が増えたせいか瞬間的な大きな入力の時に確実に歪が減る。

さらに、「北国の真空管博士」にお願いして回路を少し手直ししてもらい、ボリュームを「クラロスタット」製に変更している。

「これで少なくとも貴方の手持ちのアンプの中では周波数レンジが一番広いと思いますよ」とのお墨付きを得ている。

ちなみに、「クラロスタット」ボリュームはあの名器とされるプリアンプ「マランツ7」に使用されており、「ヤフー知恵袋」に次のような問答がある。

「マランツ#7は製造年代によってボリュームのメーカーが異なり、それによって、音の大きな違いが生じるというのは本当でしょうか。どなたか詳しい方、教えて下さい。」

「マランツ7のボリュームは何種類かあります。 クラロスタット製が最高と言われております。 シリアル№11xxxx番迄(12000未満)迄クラロスタットのボリュームが使われておりますが、シリアル№11xxxx番迄(12000未満)迄は音が格別によいと言われており、オークションも含めて高値で取引されております。

但し、名前は控えさせて頂きますが、メンテナンス兼レコード&オーディオ輸入販売されている方より直接聞いた話ですが、№11999以内を輸入したのですが、クラロスタットのボリュームが他社に変更されており、低価格ですぐ売却したとのこと。~以下略 ~」

というわけで、我が家の「6AR6」アンプの音が悪かろうはずがないですよね!(笑)

最終的にこのアンプでモーツァルトを聴きながら、実際に外に出て耳を澄ましてみると想像したほど音が漏れていないし、気になるほどうるさくはない。ましてや、通りすがりの人にとってはまったく意識しない程度のはず。



玄関近くにあるオーディオルームの窓から植木を隔てて道路に面する塀まで4mほどあるが、植木が拡散と吸音の役割を果たしているようだ。

この程度なら気兼ねせずにもっと大きな音で聴くことにしようと自信が持てた(笑)。
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「音楽&オーディオ」の小部屋
まったく「要らん世話」ですが
2022年07月02日
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50年以上オーディオに悪戦苦闘していると、いろんな方面から情報が入ってくる。

それぞれに貴重な実例として参考にさせてもらっているが、まったく“鵜呑み”というわけにもいかず最終的な機器の取捨選択はひとえに自分にかかっている。

そもそも空気の振動を音楽に変換する「脳」は個人ごとにそれぞれ違うし、リスニングルームの大きさや形状によっても音は千変万化するので、最終的には現場のケースバイケースでの判断に委ねられる。

たとえばテレビを観ながら大きな空間の中で音が鳴っていると、その響きについ「うっとり」としてしまう。こんな空間なら大がかりなオーディオシステムなんて不要だな~、その一方で部屋が小さくなればなるほど質のいいシステムが必要になるようだ。

部屋の大きさとシステムのレベルは「反比例」する、言い換えると「(女性の)色の白さは七難隠す → 部屋の大きさは七難隠す」(笑)。

で、そういう状況の中で揺るがぬ信念のもとに的確な判断が下せるといいのだが、現実にはそうもいかない。

本音を言わせてもらうと、昔からあまり自分の耳に全幅の信頼を置いているわけではない。

そういう意味では永遠に「ストレイ シープ」なのである。そういうときに最終的に頼りにしているのがオーディオ機器の「ブランド」となる。

どなたにも衣食住の全般にわたって、「これさえ使っていればひとまず安心」という「信頼のブランド」が何かあるに違いないが、趣味のオーディオもその例に漏れない。

端的に言えば性能と精神安定剤が両立したようなものかな。

自分が長年にわたって使ってきた中で実例を挙げると、スピーカー、真空管などを含めて強く印象に残っているものといえば、イギリス勢では「グッドマン」「STC」「GEC」「ムラード」でこれらの銘柄はすべてハズレがなくて満足のいくものばかりだった。そういえば、いずれも相当古い年代のものばかり!

アメリカ勢では言わずと知れた「WE」(ウェスタン)、「RCA」がそう。

ほかにも自分が知らないだけで沢山の信頼のブランドがあるのだろうが、現時点では以上に尽きる。

で、主要な論点はここからである(笑)。

つい先日のこと、古典管の泰山北斗とされる方と次のような会話をしたので紹介させてもらおう。

「現在スピーカーにAXIOM80を常用しています。音声信号に対するハイスピードぶりを堪能していますが、ようやくこのハイスピードに対応できる真空管が限られていることに気づきましたよ。

たとえば「71A」や「6AR6」に比べてプレートの大きな真空管、つまりWE300BやPP5/400などの音が何だか間延びするような感じなんですよね。有名ブランドといってもやはり最後は適材適所であまりあてにできませんね」

「そうなんです。WE300Bなんて業者をはじめとした関係者が儲かるために作り上げた虚像ですよ。たしかに悪くはない真空管ですがとてもお値段ほどの価値はありません。あなたもそう思うでしょう!」

という内容だった。

とはいえ、こういうことは実際に使って体験してみないとわからないことも事実。

たとえば、我が家でも小型の真空管を使っているうちに、有名ブランドの真空管ならもっと「いい音」がするに違いないと思い込んで、WE300BやPP5/400が欲しくなり購入するのは必然の流れだったといえよう。

そして、使っているうちに有名ブランドといってもけっして万能ではないことに気づき、ようやく適材適所という難題に突き当たる・・。

皆様のオーデイオは適材適所になってますか~、まさかブランドを盲信しているわけではありませんよね。

まったく「要らん世話」ですが(笑)。
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「音楽&オーディオ」の小部屋
オーディオの闇は果てしなく深い
2022年07月11日
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前回からの続きです。

左チャンネルのSPボックスは元のまま、右チャンネルのボックスは前回の既述どおり新たな仕組みを施して耳を澄ませたところ、右側の方が圧倒的に良かった。

音が明るい、響きが豊かで屈託がない、それぞれの楽器に深い奥行感が出てきた、低音域の量感が増えた感じがする、など期待以上の成果に驚いた。

たった1枚の小さなビニールを底板に敷くだけでこれだけ変わるのだからオーディオの闇は果てしなく深い(笑)。

小躍りしながら、ためらうことなく左チャンネルについても同様の作業に取り掛かって無事終了。

その日は終日、いろんな曲目を聴きまくりながら「ええ音やなあ・・」とご機嫌。これが「バラ色の人生」というやつだろうか(笑)。

で、翌9日(土)の早朝のこと、およそ1か月ぶりにオーディオ仲間の「Y」さんのご尊顔を仰ぎたくなった。

「AXIOM80を弄ったところ、どうやら満足できる状態です。聴きにお見えになりませんか」

「ハイ、それではいつもの13時半ごろに伺います」

「Y」さんには我が家のシステムに変化が起きたときは必ずといっていいほど来ていただいてアドバイスをいただいている。

もちろん、まるっきり鵜呑みにするわけではないが、冷静な第三者の視点からのご意見はハッとさせられることが多い。

で、実際にお見えになるとなると、できる限り最高の状態に整えておきたいので、さっそく大分市郊外の「DIY」店に走って箱の内部の重しとなる「鉄筋」を買った。クルマで45分ぐらいかな。



長~い2本の鉄筋を30cmおきに切ってもらった。1回の切断料が50円なり(笑)。これらを左右のボックスの底部に四方均等に敷き詰めた。そして既存の「水入りのダンベル」はボックスの上に置くことにした。

何しろ板の厚さが「1.5cm」の軽い箱だから、それなりの重さにした方がボックス全体の振動のためにはいいと思っている。

作業がぎりぎりに間に合って、13時半きっかりにYさんがお見えになった。

Yさんは大きな高齢者保養施設の理事長さんであり、立場上の慣れもあるのだろうか、一切の忖度なしに「歯に衣」を着せずストレートに発言される。

正直言ってカチンとくることもあるが、それ以上にメリットの方が大きい(笑)。

「明らかに(音が)変わりましたね。以前と比べて焦点がピタリと合ってる感じです。一段とレベルアップした感じですが、インシュレーターの効果もあるんじゃないですか」と初めから好評。



お気に入りの「AXIOM80」にはいつも好意的な見方をされるが、今回はさらに輪をかけた感じ。

せっかくの機会だからと、駆動するアンプを3台順次取り代えていった。

アンプとスピーカーは持ちつ持たれつの関係だが、AXIOM80はアンプ次第でガラッと音が変わる。言い換えるとアンプの選り好みが激しい。

初めが「2A3シングル」次いで「6AR6シングル」(三極管接続)、そして最後が「071シングル」(SRPP回路)。

いずれもインターステージトランス無しのアンプである。私見だがAXIOM80のハイスピードに対応するためには「インター・・」は無い方がいい気がしている。



その結果、Yさんの好みの順番は「071」「6AR6」「2A3」となった。つまり尻上がりに評価が上昇したことになる。

「071があればもうほかのアンプは要らないんじゃないですか」というほどの惚れ込みようだった。

「アメリカの出力管の系譜は「71A→45→50→2A3」となっており、よりパワーが増していっていますが、音の質感とスピードでは71Aが一番かもしれませんね」と申し上げたことだった。

また、71A系といっても当時はメーカーが乱立していて多種多様、その中でも「071」は「171」(トリタン・フィラメント)と双璧とされる真空管だから能力を存分に発揮した可能性もある。

夏場は窓を開け放すことが多いので、やや低音域が弱い「071」はここしばらく控えに回っていたのだが、このたびのSPボックスの改造によって低音域の不満も見事に解消し再び「檜舞台」へと躍り出た感じ、かな。

この日は二人して3時間ほど、クラシックからジャズ、ポピュラー、歌謡曲までいろんな音楽ソースをみっちり聴き耽ったが、いっさい破綻を見せることがなかった。

「これでもう満足、何も言うことはない」という雰囲気が漂った(笑)。

最後に、プリアンプを当初の「マランツ7型」(出力管は13D3)から「安井式」(これも出力管は13D3)へと取り代えてみた。

前者はあまりにも超繊細なので短時間の試聴向き、その一方、後者は「線が太くてゆとり」があり長時間の試聴向きとのこと。

お客さんを唸らせるとしたら「マランツ7型」かな(笑)。
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真夏の騒動記~エースの酷使を避けよう~
2022年07月14日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/aecc422436072ba21195387a15338246

このところスピーカーは専ら「AXIOM80」を使っている。とにかく、暑い時期は爽やかで涼しい音がよろしい(笑)。

で、このSPにもっとも相性がいいのが「071アンプ」。能力自体は別ですよ!



毎日、図書館と運動ジムに行く時間を除いてスイッチを入れっぱなしになるが、時間にすると1日当たり12時間前後にもなろうか。何しろ本を読むときも鳴らしっぱなしなんだから。

となると、鳴らせば鳴らすほど音がこなれてくるSPと違って、真空管も含めてアンプは所詮「消耗品」なので寿命が心配になってくる。

それにどんなに「気に入った音」であろうと、たまには違う音も聴きたくなる(笑)。さらにはアンプ類はときどき電気を通してやらないと目覚めが遅くなって故障の一因にもなる。

いろいろ理屈をこねまわしながら、結局二番目候補というか「準エース」の出番となった。



同じ「71A系」のアンプだが、右側がエース、そして左側が今回「俎上」の準エース。両方ともオーディオ仲間の「N」さん(大分市)から3か月ほど前に改造してもらったものだ。

両者の違いは、「前段管」、「出力管」、「整流管」と「回路」になるが、やはり実際に音を出してみると、言葉では表現できないほどの微妙な差になるものの、やはり違う。

どうも、(準エースが)しっくりこないのでジタバタ騒動してみた。

まずは整流管(交流を直流に代える役目)を「80S」(BRIMAR)から「OKーX213」(ナス管メッシュプレート)に交換したところガラッと変わった。

これまで耳に馴染んできた「エース」の音により近づいた感じがする。

あえて述べれば「80S」は性能が良すぎて洗いざらい白日の下にさらけ出す感じだが、「OK・・」は奥ゆかしさがあって全体的に上品な雰囲気が漂ってくる。明らかにこちらの方が「色気」があって好みだなあ(笑)。

次に前段管の差し替えに移った。

候補は「AC/HL」(英国マツダ:初期版)と「MHL-4」(英国オスラム)の一騎打ちだ。前者は「μ(ミュー)=増幅率」が「30前後」で後者は「20前後」とかなり違う。

「μ」の違いによって球の内部抵抗が変わってくる。「μ」が高いほど内部抵抗が高くなるそうだ。

こういう時は古典管の泰山北斗「北国の真空管博士」に相談するに限る。

「AC/HLとMHL-4のどちらを使うか迷ってます。基本的な話ですが、同じような音の場合、内部抵抗が低い球を使った方がいいんでしょうかね」

「一般的にはμが低い、つまり内部抵抗の低い球は落ち着きがあってやや音の重心が低くなります。その一方内部抵抗の高い球は軽快な音を出す傾向にありますが、いざ単独の評価となると難しいですね。要は適材適所ということです。たとえば有名な300BやPX25などはμの低い前段管を使わないと本来の音が出ませんからね」

専門用語が多くて、たとえばGmなどの「三定数」を持ち出されて自分には理解しずらかったが、わかりやすく要約すると以上のとおり。

残るは「出力管」の「71A」だが、何しろ天下の「レイセオン」のボックスプレートだから能力に疑問を差し挟むと天罰が下りそうなのでこればかりは不変といこう(笑)。

で、結局は実際に聴いてみてどれが好みか、自分の耳の判断に委ねることにした。



これが最終形で、前段管には「MHL-4」、出力管は「71A」(レイセオン)、整流管は「OK-X213」に落ち着いた。

仮にエースが「100点」だとすると「95点」ぐらいにはなったかな~。

とりあえず、「真夏の騒動記」はこれにて一件落着(笑)。
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「音楽&オーディオ」の小部屋
我が家のサウンドを席巻する「71系アンプ」
2022年07月27日
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「あなたは気に入ったとなると、同じようなモノをいくつも買いたがるわね。」と、家内からときどき皮肉めいたことを言われる。

たしかに言われてみるとその通りで身の回りのモノのうち非常に大切と思うものは、万一故障して同じものが手に入らないと困るし、それに取り返しがつかない宝物を失った気持ちがするので、日頃からとかくスペアを準備しておきたがる癖がある。

いわば「心配症」。

さすがに「家内と一人娘」のスペアだけは確保できなかったが(笑)、日常的にその癖が顕著に発揮されているのが例によってオーディオ機器。

けっして自慢するつもりはないが、ざっと挙げてみると、

CDトランスポート2台、DAC3台、プリアンプ3台、パワーアンプ9台、スピーカー7系統、それからスペアの真空管が多数といった具合。

となると、機器同士を組み合わせるときの相性探しがたいへん。

もちろん、とびっきり優秀なアンプでとびっきり優秀なスピーカーを鳴らすという「一穴主義」もあるが、どんな音楽ソースにも対応してうまく鳴らせるSPというものを未だに知らない。

たとえば、フルトヴェングラーが指揮した音楽を聴こうと思えば、ドイツの鬱蒼とした森のような一塊のようなサウンドの再生に秀でていなければならない。

その一方、可憐なソプラノを聴くときなどは音像定位に優れた小口径のフルレンジが圧倒的な強さを発揮する、といった具合。

したがって、各家庭では平均するとおよそ80点ぐらいの妥協点でいろんなジャンルの音楽を聴くことになる。

かくして、我が家ではこれまではほぼ1週間ごとに「どういう音楽」を聴きたいかを主眼にスピーカーとアンプを組み合わせてきたが、このところようやく落ち着いてきた感がある。

そう、つい最近劇的な変身を遂げた「AXIOM80」のハイスピードに対応できる「71系」アンプが我が家のサウンドを「席巻」しているのだ。

ウッ、「席巻」(せっけん)って?

中国の古典「史記」に由来する言葉で、「席(むしろ)を巻くように片端から土地を攻め取ること、転じて圧倒的な勢いで自分の勢力範囲に収めること。」(広辞苑)

もう既にご存知でしたかな?(笑)

現在、手元には「71系のアンプ」が3台ある。



中段の左から「出力管」の種類のネーミングにより1号機「171シングル」、2号機「371Aプッシュプル」、3号機「71Aシングル」といった具合。

古典管を愛好する方にはお分かりのとおり「2桁番号はST管」「3ケタ番号はナス管」となる。

で、この3台は出力管に同じ「71系」を使っていても、それぞれ微妙に音質が違う。

1号機は中高音域の華やかさが抜きんでている、2号機は豊かな低音域に秀でている、3号機は前二者にはない「穏やかさ」があり長時間の試聴にはうってつけ。

目下のところ「AXIOM80」(初期版)には「371シングル」を、そして復刻版には「371Aプッシュプル」を充てているが、まったくより取り見取りの状態でその日の気分によって、これら3台をたらい回しにしている。

いずれも比較的小型で軽いアンプなので持ち上げても腰に負担がかかることがない。

歳をとればとるほど、アンプは軽くてシンプルなものに限りますな!(笑)
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7:保守や右翼には馬鹿しかいない :

2023/05/08 (Mon) 09:37:00

原音再生すると音の官能性が消える
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この世のものとも思えない音を出すにはどういうオーディオ機器が必要か
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クラシックに向くスピーカー、ジャズに向くスピーカー
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カリスマ音楽評論家 宇野功芳が50年間使っていた装置
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現在販売中のアンティーク製品については

最高の音を一番安く手に入れる方法
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オーディオで参考になるサイト

プロケーブル社長の言っていた事が本当だった _ オーディオの基本と鬼門・その真実
https://a777777.bbs.fc2bbs.net/?act=reply&tid=14004014

Club SUNVALLEY/私のオーディオ人生
https://a777777.bbs.fc2bbs.net/?act=reply&tid=14073779

我が、 蹉跌のオーディオファイル
https://a777777.bbs.fc2bbs.net/?act=reply&tid=14073772

オーディオブログ _ 禁断のKRELL
https://a777777.bbs.fc2bbs.net/?act=reply&tid=14073792

「音楽&オーディオ」の小部屋
https://a777777.bbs.fc2bbs.net/?act=reply&tid=14073760

岡山県玉野市の Vintage Audio 店を訪れました
https://a777777.bbs.fc2bbs.net/?act=reply&tid=14073785

「ペンションすももの木の音は素晴らしかった!」
https://a777777.bbs.fc2bbs.net/?act=reply&tid=14073803

情熱のオーディオ ウエスタンエレクトリック病棟
https://a777777.bbs.fc2bbs.net/?act=reply&tid=14073784

Der Klang vom Theater(ドイツ~劇場の音と音楽)
https://a777777.bbs.fc2bbs.net/?act=reply&tid=14073734

Innocent Key 最新 DAコンバーターのレビュー
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オーディオ懐古録掲示板
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真空管アンプ


真空管アンプの世界
http://www.asyura2.com/21/reki7/msg/381.html
http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/415.html

タヌキ親父の部屋
https://omsound.exblog.jp/i2/

マイナー真空管を使った真空管アンプは、その真空管が手に入らなくなったら不燃ゴミになる
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/961.html

1W(ワット)アンプで 38㎝ウーハーは無理
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/968.html

昔の軽量高能率スピーカーにはドライブ力が強い最新のトランジスタアンプは合わない
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1102.html

真空管の寿命は6000時間
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激安だけど音がぼけるだけの無意味なプリアンプ _ 真空管プリアンプ FX-AUDIO- TUBE-01J 5,420円
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アンプを真空管の音にしたければ「カトレア」のバッファアンプを通せばよい
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アンティーク真空管アンプの世界
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ウェスタン・エレクトリックの真空管アンプ
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ウェスタン・エレクトリック 300B を使ったアンプは買ってはいけない
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ウェスタン・エレクトリックの出力管 300B を使ったパワーアンプ
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超お買い得 Audio Nirvana トランス結合 300B シングルアンプ (アメリカ)
欧米製300Bアンプ : Audio Nirvana 300B トランス結合、真空管整流 シングルアンプ (アメリカ)
http://www.asyura2.com/18/revival4/msg/120.html

WE350B _ ウエスタン・エレクトリックの真空管の中でも特に濃厚な音がするビーム管の最高傑作
http://www.asyura2.com/18/revival4/msg/132.html

Western electric 124 amplifier _ すべてのアンプの中で最も艶やかな音の WE350B プッシュプルアンプ
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一番音が良いパワーアンプは VT-52 シングルアンプ?
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今 大人気の WE101D _ 出力0.6Wのシングル・アンプで鳴らせるスピーカーは?
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オールド QUAD の安物アンプは名機なのか?
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/840.html

ESL57 が似合う店 喫茶店 荻窪邪宗門 _ ESL57 と QUADⅡ の世界
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英国の気品 PX4 シングルアンプ 
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/443.html

欧州最高の出力管 PX4 を使ったアンプ
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イギリスの大出力三極管 PX25・DA30 を使ったアンプ
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DA30 はあらゆる点で PX25 や WE300B より優れているんだけど…
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究極の出力管 _ 伝説の DA100
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/441.html

EAR の真空管アンプ
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/480.html

ティム・デ・パラヴィチーニがいなくなった EAR に未来は無い
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ドイツの真空管 1 _ RV258
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/463.html

ドイツの音楽はドイツの真空管アンプで聴こうよ
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/698.html

OCTAVE の真空管アンプ
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/481.html




マッキントッシュ
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/627.html

マッキントッシュのアンプは買ってはいけない
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オールド マランツ
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/635.html

マランツ #7 伝説の音の秘密
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EL34 を使ったアンプ
http://www.asyura2.com/18/revival4/msg/137.html

カウンターポイント SA-5000 + SA4
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直熱三極管 45シングル アンプで鳴らされた Goodmans Axiom80 が理想の音?
https://a777777.bbs.fc2bbs.net/?act=reply&tid=14030364

最大出力 0.79W だけど反応が非常に速い直熱三極管 71A シングルアンプ
https://a777777.bbs.fc2bbs.net/?act=reply&tid=14030394




日本の真空管アンプメーカー
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/117.html

上杉アンプは買ってはいけない
https://a777777.bbs.fc2bbs.net/?act=reply&tid=14004389

SUNVALLEY AUDIO(旧キット屋) の真空管アンプは買ってはいけない
https://a777777.bbs.fc2bbs.net/?act=reply&tid=14004391

買ってはいけない SUNVALLEY AUDIO(旧キット屋) の真空管アンプ
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/491.html

チューブ オーディオ ラボ の格安真空管アンプ
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/487.html

ペンションすももの木 _ 「カトレア」の交流点火の真空管アンプ
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/488.html

プリアンプの評価が高いサウンドパーツ
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/859.html

是枝アンプ
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/1123.html


▲△▽▼


アンティーク・オーディオ機器の修理ができる店 _ ヤフオクで買った中古品の9割は不良品
https://a777777.bbs.fc2bbs.net/?act=reply&tid=14004547

古いアンプやスピーカーにはリスクが有る
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/832.html

アンティーク・オーディオ取扱い店
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/122.html



真空管アンプの修理

岡山県 玉野市 Vintage Audio(ヴィンテージ・オーディオ)
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/458.html

新潟県 南魚沼市 チューブ・オーディオ・ラボ
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/459.html


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クラング・クンスト KLANGの会
オーディオ仲間の新年会でWE252A~Edまで真空管聴きくらべ
http://www.klang.jp/index.php?f=&ci=10139&i=10210


2010年1月9日に行った、地元長野県を中心とするオーディオ仲間の新年会として行われた「真空管聴きくらべ」のレポートです。


上段左から 210、250、WE300B、WE252A、PX25、DA30

下段左から RE604、LK460、Eb、AD1、Ed新、Ed旧、RV258旧、RV258新、RV239
http://www.klang.jp/s/file/0000/000/000/102/10210_801.jpg


写真は当日聴いた真空管のうち、わたしが用意したもので、このほかに、

45、71A、WE252Aプリント、WE275Aナス管、4300B、AD1直管、ValvoのEd

を聴きました。ウエスタン・エレクトリックの各種丸管など、さらに多数の真空管を用意してあったのですが、途中で「このままでは肝心のドイツ球にたどり着けない」ということになってしまい、以上の真空管を聴きました。

アンプはバラック作りのユニバーサル機で、6SN7パラレル1段によるトランス・ドライブ、半固定バイアス、直流安定化電源、そして出力トランスはU808という構成でした。

お世辞にも立派なアンプとはいえませんが、これといった見どころが無い代わりに、最近の高性能トランスを使ったアンプのような個性も無く、球の違いがストレートに聴き取れました。

音源は某メーカーの音質評価用CD、スピーカーは Europa Junior KL43004 でした。

意外かもしれませんが、Europa Junior はとなりにあった フィールドの Eurodyn 以上に明瞭、かつ正確に真空管の音のちがいを表現し、比較には最適なスピーカーでした。


はじめに聴いた45は、まさしく中庸で癖のない音でした。意外にひ弱でなくて45と大差の無かった71Aに対し、210は色彩を控えた古風な音で個性的に聴こえました。250もややモノトーンながら、厚みがあって魅力的でした。なお、45と71Aのみ、別のアンプで聴き、続けて71Aを試聴アンプでも聴きました。

ここでおなじみの WE300B をリファレンスとして聴きました。写真では不鮮明ですが、3桁シリアルの1950年代のオールド球でした。繊細でありながら厚みがあって悪い音ではないのですが、ありふれているためか、みなさんの印象は薄いようでした。続いてWE252Aの刻印にしたところ、250をウェスタン風にカラフルにしたような魅力的な音に、みなさんの表情が変わり、「いいね」といった声が数人から出ました。プリントのWE252Aに換えてみると、刻印よりも少しだけ薄味ながら同様にすばらしい音でした。

このあたりで「このペースでは時間が足りない」ということになって、WE275A のナス管でウエスタンを締めくくることにしました。WE300Bを引き締めたような音で、みなさん好ましく感じていました。

ここからイギリス球で、スタートは4300Bでした。300Bを透明で格調高くした雰囲気の音を聴いたみなさんは、オーナー氏の「WE300Bより良い」という説明に納得していました。続いてはDA30で、1本目がエミッションが出ないというトラブルに見舞われましたが、2本目はこれまでの真空管とは格のちがう、スケールの大きさと繊細さを兼ね備えた音を出してくれました。音の色付けの少なさと低域の明瞭さでも優れていました。続いてはPX25で、予想どおりDA30に近い音色でしたが、若干伸びの無い感じで、全体的な印象は思ったよりも異なりました。

ここで宴席に移動してネパール料理を食べたあと、いよいよドイツ球を聴くことになりました。まずはRE604の真鍮ピンで、初期の球です。RE604にはさらに古いトップシールの球もあるそうですが、現物を見たことはありません。イギリス球はアメリカ球に比べて伸びやかな傾向がありますが、ドイツ球はそれに加えて色彩感と厚みがあるように感じます。45よりも鮮明な音でした。つぎのLK460はRE604を少し地味でソフトにした感じで、悪くありませんでした。

中型管に移って直管の Klangfilm のAD1(製造は Valvo)を聴いたところ、これまでのどの真空管とも明らかに違う音でした。みなさんしきりに「透明で癖が無い」と溜息のような感想を漏らしていましたが、そんなに癖が無いと感じるということは、逆説的に個性が強いということになるのでしょうか?そのつぎはValvoのEbで、これぞドイツという感じの厚みがあって雄大な音は、じつに魅力的でした。

AD1は写真のように即席のRV258型ソケット用アダプターを付けて聴きました。Ebよりも引き締まった、緻密な音でした。続くEdシリーズも同様なアダプターで聴きました。ValvoのEdは、たった1本なので確証はありませんが、内部構造、特性、そして音もEbと同じでした。Siemensの新型Edは、これまで聴いた古い球に比べると少し硬質な音で、「やっぱり新しい球の音だ」と、みなさんの評判は良くありませんでした。それに比べて旧型のEdは、EbとTelefunkenのAD1の中間くらいのバランスの良い音でした。ただ、音自体には高価なこの真空管を買うだけのメリットは感じられませんでした。

最後は大型管シリーズで、はじめの旧型RV258は少し硬い音でしたが、「低域がとても良い」という意見がありました。つぎの新型RV258は旧型とは異なって、色彩が豊かに感じられるのに、落ち着きのある魅力的な音でした。最後はバイアスの深いRV239でしたが、PX25とDA30のような差は感じられず、RV258の新型とよく似ていました。深夜0時までかかってドイツ球を聴き終わり、楽しい新年会は幕となりました。

さて、新年会と同じくこの記事も長くなってしまいましたが、みなさんの評価を大雑把に集計すると、直管のAD1が1番、新型RV258が2番、3番以降は意見がまとまらず、といったところでした。45系といえるRE604やLK460と45自身、(一枚プレートの)2A3系といえる300Bや275AとAD1やEdなど、製造国による傾向のちがいを越えた、共通するニュアンスを聴き取れたのも収穫でした。レンズでいえば45~RE604系がコントラストが良くて明解なテッサー型なら、300B~AD1系が繊細で解像度の高いガウス型といったところでしょうか。

もちろん、このような短時間の試聴で各真空管の本質的な音が理解できるはずもありませんし、1本だけのサンプルでは不正確でしょうが、ふだんから「どの球を買うべきか?」「どの球でアンプを作るべきか?」と悩める参加者のみなさんは、とても真剣に聴いておられました。もっとも、真空管による音のちがいなんて、アンプ全体からすれば一つの要素に過ぎないのですが、ついつい夢中になってしまった新年会でした。
http://www.klang.jp/index.php?f=&ci=10139&i=10210


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【第3話】真空管聴きくらべパートII(RV258, RV239 編) 2010年5月16日
http://www.klang.jp/index.php?f=&ci=10139&i=10212


新年会の真空管聴きくらべで好評だった RV258 系の真空管について、第2ラウンドの試聴会を行いましたのでご報告します。

参加者は会場の都合で突然中止になった、サウンドパーツさんのイベントから流れて来たみなさんです。米国系~英国系で遍歴を重ね、WE300A や DA30 などの主要球を所有する大ベテランの諸氏ですが、ここに来てドイツ系の球へと切り替えつつあります。


左から古い順に並べた RV258 と P41/800
http://www.klang.jp/s/file/0000/000/000/102/10212_801.jpg


RV258 は1928年に登場したとされる TELEFUNKEN 製の球です。

古い設計なので、プレート電圧が 700 ~ 800 V と高いものの、フィラメントが 7.2 V 1.1 A で 7.9 W なのに対して出力 10 W と、非常に効率が良い球です。グリッド・バイアスも -70 ~ -80 V とちょうど良いレベルで、価格も Ed や Da などのポスト・チューブや AD1 系の球に比べれば安く、とても実用的です。

R は真空管を、V は増幅器を表しますので、RV は増幅器用の真空管という意味になります。RS237 などの RS が通信用の真空管なのに対し、RV が本来のオーディオ管というのは使っていて気分が良いものです。じっさい、211系などの送信管よりも素性の良さを感じます。

300Bが実際のオーディオ用途でそれほど使われなかったのに対し、プロ用の大出力アンプで大成功を納めた RV258/RV239 は、戦前・戦中のドイツ球にしては数多く現存していますが、さすがに最近は入手が難しくなってきました。


RV258 の音は一言でいうとニュートラルです。初期の直熱3極管全般の明るく澄んだ音色に通じるところがり、特別にドイツの音だ!というほどの個性はありません。パワーに余裕があることもあって、音楽のジャンルを選ばない万能選手といえる球です。

AD1 や Ed のように暗いフィラメントの球とはちがって、明るいトリア・コートのタングステン・フィラメントなのが良いのかもしれません。いっぽう、パワーがあっても大型送信管のような鈍い音ではなく、210/VT25 のように古風な音でもありません。ニュートラルなのですが、RV258 を聴いたあとだと、ほかの球はつまらない音に感じてしまうことが多いから不思議です。


試聴は新年会と同じ 6SN7 パラレル+結合トランスのバラック・アンプに EUROPA JUNIOR で行いました。

初めはシリーズIの球で1930年4月の製造でした。TELEFUNKEN のこの系統の球には、エッチングで製造月年の表示があるので、正確な年月がわかります。最古のシリーズという先入観のためか、みなさんは少し渋めの音に感じたようです。もちろん、同じ RV258 の音のなかでの微妙な差ですし、こちらのほうが柔らかくてシリーズIII以後の球より聴きやすいという感想もありました。

2本目はシリーズIIで、1930年10月の製造でした。シリーズIIはIとほぼ同じ構造で、プレートもこの2本は同じ茶色で、シリーズIII以降の灰色とは異なります。また、電極の支持方法が少しだけ改良されています。このプレートの茶色は、純粋なニッケルを高温炉で酸化させたときの色ですので、コーティングなども無い単純なニッケルのプレートかもしれません。音もシリーズIとほとんど同じでした。

3本目はシリーズIIIで、1931年8月の製造でした。プレートの色が変わったということは、材質か表面仕上げが変わったということです。そのせいか音も変わって、非常に良いバランスです。これといった癖もなく、ニュートラルに感じました。

4本目はシリーズIVで、1932年9月の製造でした。ここまでの製造年月はわずか2年ほどで、ごく短期間に改良が進められたことになります。シリーズIIIとの違いはやはり電極の支持方法で、頂部に大きなマイカが使われるようになりました。正直なところ、わたしにはシリーズIIIとIVの間には、ほとんど音の差が無いように感じられました。


プッシュプル用に4本揃えるのは困難になりつつある RV258IV

5本目もシリーズIVですが、ベースが黒から白に変わっています。1934年7月の製造でした。シリーズIVは長期間製造されていて現存する本数も多いので、これがメジャーなモデルということになります。黒ベースのシリーズIIIとIVの差がほとんど無かったのに反して、同じシリーズIVどうしなのに、黒ベースと白ベースでは明らかな差がありました。1本だけでは個体差かも?ということになりますが、写真の物も含めて黒白ともに4本づつあって、この差は明らかでした。ベースの色のように、少し現代的でワイドレンジに感じました。ベースの材質は黒が真鍮、白がアルミです。

6本目はシリーズVで、1940年5月の製造でした。シリーズVになってようやく、1920年代の名残をとどめるトップシールから普通の形状に変わります。ここから戦中の球になりますが、作りはしっかりしており、けっして粗悪品ではありません。音も白ベースのシリーズIVに少しだけ艶を乗せた印象で魅力的でした。

7本目はシリーズVIで、1943年4月の製造でした。大戦が激化したこのころになると、わずかに品質が落ちているように見えますが、シリーズVの音にしっとりとした落ち着きを加えた聴きやすい音で、けっして悪くありませんでした。人によってはもう少しスッキリしたほうが良いと思うかもしれませんが、個人的には一番好きな音かもしれません。

8本目はシリーズVIIで、1952年9月の製造でした。これだけが戦後の球で、構造もかなり変わっています。とくに、プレートの断面が楕円形から8角形になっていて、かなり異なる印象を受ける外観です。品質は非常に高く見えます。音もガラリとちがう雰囲気で、ちょうど新型 Ed の音が旧型 Ed や AD1 よりも良くいえば明瞭で鮮やか、悪くいえば硬くて上ずり気味なのと同様でした。わたしたちの言葉では「新しい球の音」ということになりますが、もちろん微妙な差ですので、この新型管の個性がちょうど良いスパイスになることも多いでしょう。

最後はタングスラム製の RV258 である Tungsram P41/800でした。概観は金色の真鍮ベースに大きな ST管が乗ったような独特の形です。また、この球は普通の酸化物コート・フィラメントで(トリアも酸化トリウムですが)、プレートの形状も含めてナス管の PX25 に近い構造のせいか、音も普通の真空管に近い印象でした。


点灯中の RV258IV(抵抗はヒーターON時のラッシュ・カレント防止用)

以上の結果から、RV258 はどのシリーズも優れた球であって、300B のように製造年代が古いほうが良いということもなく、どれを購入しても損は無いといえます。

シリーズIとII、およびIIIとIVは見た目も音も差が小さいので、ペアで使っても良いと思います。また、シリーズVとVIのペアも許容範囲だと思いますが、シリーズVIIをVI以前とペアにするのは厳しい気がします。

その後、II、IV、VIと偶数シリーズの RV239 も聴きましたが、同じシリーズの RV258 と共通する特徴が聞き取れました。もっとも、同じシリーズなら構造や材質が同じで、ちがうのはグリッド巻き線のピッチだけですから、当然の結果といえます。

また、RV239 は RV258 よりも内部抵抗が若干低いことが音にも表れますが、PX25 と DA30 のような明らかな優劣はなく、-150 ~ -180 V とバイアスの深い RV239 で増幅段が1段増えるばあいには、かえって RV258 のほうが良い音になってしまうかもしれません。
https://www.klang.jp/index.php?f=&ci=10139&i=10212
8:777 :

2023/08/07 (Mon) 05:32:11

Kubo Lab
https://kaudio.thebase.in/


<受注製作例>45シングルステレオアンプ ルンダールトランス仕様 真空管アンプ
https://kaudio.thebase.in/items/75331561


直熱3極管45をルンダールトランスを組み合わせた製作例になります。
(販売システムの関係で価格に¥10,000と入っております。実際の金額については都度お見積りになります。)

<概要>
直熱3極管45によるシングルステレオアンプ

本製品は、お客さまのご依頼で製作をいたしました。45という真空管は有名な300Bよりも以前に誕生したものでラジオが一般的に普及する少し前のもので、まだ高価な製品だった頃のものになります。

ドライバーには12AU7を2段使用し、聴感上のSNが向上するよう設計しております。電源回路を現代の音楽ソースやスピーカーに合わせるため、45が活躍していた頃のものから再設計いたしました。

使用するパーツについては、品質や音質にこだわり、ルンダールやアムトランス、東京光音、錫箔コンデンサーなどのパーツを随所に使い長くご愛用いただけるものとなっています。

アンプは、魅惑がありながら聴感上ワイドレンジでオーケストラから電子楽器、デジタルミュージックまで気持ちのよい音楽を奏でます。

<その他>
当社はカスタム製作メインのため部品のご指定や支給をしていただくことが可能です。シャーシについては、入手性の関係から当社指定工場にて加工が可能な範囲でのご対応をさせていただきます。

<仕様>
最大出力:約2W

<ご注文について>
製作納期は製作開始から約1.5〜2ヶ月となり、金額は仕様によりますが類似のアンプについては20万円~25万円(2023年6月の参考価格になります。仕様で金額が変わります)にて製作いたします。トランスを別メーカーやグレードの高いものへの変更、またボリューム/抵抗/コンデンサーの指定などが可能です。

45は入手性が安定しないためを支給していただく場合がございます。
https://kaudio.thebase.in/items/75331561
9:777 :

2023/10/03 (Tue) 05:22:05

「音楽&オーディオ」の小部屋
「245」シングルアンプの登場
2023年07月16日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/dfa8e744af98a5c7a885a1f122c3d544

我が家のプリアンプを製作してくれたYさん(豊後大野市)が試聴にお見えになったのは去る13日(木)のことだった。

豊後大野市は県中央部に位置し県内屈指の穀倉地帯として知られるが、別府からクルマで1時間程度のところ。

そしてYさんは掛け値なしの凄腕の「アンプビルダー」さんである。

ご自宅では本格的なJBLの「3ウェイシステム」を使っておられ、ジャズ愛好家なら一度は聴いておいても損はないというほどのハイレベルの音。もちろん駆動する真空管アンプはすべて自作。

この日は2週間ほど前に自作されたという「245シングル」アンプを持参された。希少な「ナス管」を使用されており、いかにもいい音が出そうですねえ。

おっと、「出力管の245って何?」という方がおられるかもしれない。

これは「受け売り」なのであまり当てにならないが(笑)、アメリカの出力管の系譜は「171 → 250 → 245 → 2A3」へと進化している。

ただし、丁寧なツクリや優れた材質、そして音質となると別の話で、我が家のように初期の「71系」が好きという輩もたくさんいる。

アメリカは第二次世界大戦の「主戦場」にならなかったせいで、こういう古典管が比較的よく残っているんですよねえ・・。

で、「45」のナス管となると3桁番号になって「245」と称されている。ちなみに、「ST」管よりは「ナス」管の方が貴重とされ音質の方も上とされている。

ただし、管内の真空度の劣化が進んだ「ナス」管よりも新しい「ST」管の方がいい場合もあって、一概に決めつけられないのは周知のとおり。

あの「瀬川冬樹」さん(故人:評論家)が、愛用されていた「AXIOM80」を「245」シングルアンプで鳴らされていたのは有名な話である。

潜水艦のソナー探知用に使われていたという噂があるほどのデリケートな「AXIOM80」は、そもそも開発にあたって245アンプで試聴テストを繰り返されていたという話を小耳にはさんだことがある。

その「245」アンプを聴けるというのだから思わず「身震い」がしたほどだった。

当日は梅雨の真っ最中にもかかわらず、好天に恵まれたのでよほど当事者の日頃の行いがいいに違いない(笑)。

順次、植木鉢に容れた「TRIAXIOM」、次いで本命の「AXIOM80」(オリジナル版)を聴いたが、我が家の9台のアンプの内でこのアンプに互角に対抗できるとなると・・、思わず背筋に冷たいものが走った(笑)。

そして、最後に聴いていただいた「JBLの2ウェイシステム」でYさんの愁眉がようやく開かれて満開になった。


「私はこの音がいちばん好きです!」

以下、続く。

https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/dfa8e744af98a5c7a885a1f122c3d544


「音楽&オーディオ」の小部屋
突然やってきた「バラ色の日々」
2023年07月18日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/f7fc32026f31b1ffd93d710b4d2f8d7d

前々回の「245シングルアンプの登場」の続きです。

遠路お見えになったYAさんにいろんなスピーカーを試聴してもらったところ、結局、お気に入りのスピーカーはシンプルな構成のJBL「2ウェイシステム」に落ち着いた。

英国のスピーカーがひしめく我が家では唯一の亜流といっていいが、こればかりは好き好きなので「是非もなし」。



いわば、翳りを帯びた英国系のサウンドを溺愛する人間と、アメリカ系の屈託のないサウンドを愛好する人間との越えがたい溝を感じたといえばそれまでの話だが(笑)、たしかに我が家のJBLシステムはかなりいい線を行っているように思いますよ~、自画自賛だけどね・・。

で、このシステムの概要について、

低音域は「D123」(口径30cm)を「700ヘルツ」でハイカット、中高音域は「175ドライバー」を「2000ヘルツ」でローカットしている。

で、YAさんが持参された「245シングルアンプ」で「175ドライバー」を鳴らし、「D123」は我が家の「EL34プッシュプルアンプ」をあてがった。

すると「245」と「175」の相性が抜群で、まるで澄み切った青空のような見事なサウンドが出現した。

「175の魅力全開です、こんな音が出たのは初めてです!これならもうツィーターは要りませんよ、245とはとても相性が良さそうですね」と、思わず上ずった声を上げた。

一時期、「175」に高域不足を感じて「075」(ツィーター)を加えたことがあったが、こうなるとまったく悪夢のような出来事だった。

「ツイーターが必要だと思うときはそれは音の透明度が足りないからだ」と、ずっと昔のこと、あるベテランから聞いた言葉が実感となって湧き上がってくる。

そして、ふと我に返って、この「245」に太刀打ちできるアンプといえば、我が家では「WE300Bシングル」ぐらいしかないよなあ・・。



さっそくYAさんにお断りして、「245」から「WE300Bアンプ」に交換して耳を澄ましたところ、悪くはないんだけど「245」に比べてスピード感が少し落ちる感じがした。

そこで「WE300B」を「6A3」と交換した。この両球は通常互換性がないのだが、我が家のアンプに限っては定格が許容範囲に収まっているとのこと。

「6A3」といってもピンからキリまであるが、現在の手持ちは初期版の「刻印」付きのもの・・。

そしたら、即座にYAさんから思いがけなく絶賛の言葉が放たれた「ウ~ン、これがベストですよ!」。

自分も「はやる気持ち」を抑えて、ぐっと控えめに(笑)「どうやら245と遜色ないようですね」

フルレンジを鳴らすときは「WE300B」を、中高音域だけを鳴らすときは「6A3」という棲み分けが必要のようだ。

それからは、ジャズを聴きながら「まったり心」で「四方山話」へと移ったが、何かのついでに「プリアンプのコンデンンサーをマイカコンデンサーに変えたら音が見事にグレードアップしましたよ」とYAさんから情報提供があった。

「エッ、我が家にもマイカコンデンサーがありますよ。よろしかったらここで付け替えてくれませんか。試してみる価値がありそうです・・」



何しろ、YAさんから作っていただいた「プリアンプ」だから話は早い。定格数値もほぼ許容範囲だし、比較的大柄なマイカを収めるスペースもたっぷりあるのでさっそく、交換作業へ。

半田ごて、配線材そしてニッパー・・、と道具立ては揃っているのだが、いきなりの話なので「ためらい気味」だったYAさんだが、執拗な申し入れを仕方なく聞いてもらった感じかな~(笑)。

およそ30分ほどかかっただろうか。



これが裏側から見た交換後のプリアンプ。左の真空管は「整流管」の「EZ-81」(英国:エジソンマツダ)。

そして、肝心の音だけど、これがまあ・・、期待した以上の仕上がりでまったく非の打ち所がない。とりわけ、音響空間の中で楽器の余韻がまとわりつくように漂い、ス~ッと消えていく様が見事だった。

YAさんも自ずから感嘆しきりで、真空管オーディオにおける「コンデンンサーの重要性」をつくづく思い知らされた。

そして・・、

本日(18日)の時点で交換してからまる5日経ったわけだが、まるで夢のような「バラ色の日々」が続いている。

プリアンプが変われば、それに応じて相性のいいパワーアンプが変わる、するとスピーカーまで生き返ってくる・・、まるでドミノ倒しのように我が家のオーディオはドラスティックな変化を遂げたのだからまったく「一寸先は闇」ですね。

たった1ペアの「マイカ・コンデンンサー」の持つ破壊力に慄(おのの)くばかりだが、その変化の内容についてはこれから、おいおいと明らかにしていこう。

このところ心が弾んでどうしようもない、まったく年甲斐もなく・・(笑)。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/f7fc32026f31b1ffd93d710b4d2f8d7d
10:777 :

2023/10/03 (Tue) 05:22:46

「音楽&オーディオ」の小部屋
晩夏の対決
2023年09月30日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/66991c9268b35f9c9351211898273b01

タイトルについて一言・・。

明日からもう10月というのに一向に涼しくならないので、まだ体感的には「晩夏」といってもいいだろう。

「対決」という言葉は穏やかではないが、オーディオ愛好家同士の「聴き比べ」というものは、「さあ、どうだ・・、すっかり手の内を見せたんだから率直な感想を聞かせてくれ!」と、まあ心理的に「対決」に近いものがありますな(笑)。

その「対決」に至る経緯を振り返ってみよう。

「別府に行く用事が出来ましたので、よろしかったら聴かせてください」と、県央(別府からクルマで1時間ほど)にお住いの「YA」さんからご連絡があったのは28日(木)の午前中のことだった。

たしか3か月ぶりくらいかな。

「ハイ、いいですよ・・、具体的に何時ごろになりそうですか?」

「午後1時前にはお伺いしたいと思います」

「わかりました。よろしかったら、以前聴かせてもらった245シングルアンプを再び持ってきてもらえませんか? とてもいい音だった記憶がありますからね」

咄嗟にこういう言葉が出たのだから、よほど強く印象に残っていたのだろう。

忘れっぽくて、衰えていくばかりの脳だが、「いい音」の記憶だけはなかなか消えないものとみえる(笑)。

「ハイ、わかりました。持っていきます」とご快諾。

よし、我が家のアンプとの一騎打ちだ・・。

YAさんはおよそ30年にわたる真空管アンプビルダーさんで、出てくる音の評判がいいので完成するたびにまるで羽根が生えたようにもらわれていく。

我が家でも真空管式「プリアンプ」をこの3月に作ってもらったが、いまだにエースとして活躍中で、とかく目移りしがちな自分には極めて珍しい事象。

真空管は「E80CC×2本」(タングスラム)、整流管は「EZー81」(英国:エジソン・マツダ)で、3か月前にカップリング・コンデンサーを「マイカ・コンデンンサー」に代えたところさらに特上のサウンドが出現。

な~に、自分で勝手にそう思うだけだが・・(笑)。

12時40分とやや早めにお見えになったYAさんに初めに聴いていただいたスピーカーはグッドマンの「TRIAXIOM」(口径30cm:同軸3ウェイ)だった。

ちなみに、本日のシステムの前段は「DPーUB9000」(ブルーレイ) → (SAECのRCAデジタルコード) → DAC「エルガー プラス」(英国:dCS) → 「プリアンプ」・・という構成。

これで、「You Tube」と「CD」を聴くというもので、我が家ではベストの組み合わせといっていい。

で、この「TRIAXIOM」をぜひ「245シングルアンプ」で聴いてみたかった・・。

というのも同じグッドマンの「AXIOM80」が試作されている中、テスト用のアンプとして使われていたのが「245シングル」と聞いたことがあり、あの瀬川冬樹さんも「245」を使われていたそうだ・・、さらに古来から有名どころの真空管アンプビルダーさんたちによると、数ある古典管の中で一番音がいいのは「245」だそう・・。

で、真打の「245」は「後のお楽しみ」ということで、ず手始めのアンプは「PX25シングル」(出力管はドーム型)。

スピーカーの出自に合わせて、英国製の「出力管」ということで聴いていただいた。

「聴きやすい音ですね・・」ということで、可もなし不可もなしという感じ~。

とはいえ、はじめから「気に入らない音です」と「反旗を翻す」お客さんは居ないだろうが・・(笑)。

次にアンプを代えてみた。

「71Aシングルアンプ」・・。

使っている真空管に工夫をこらしていて、前段管が「AC/HL」(初期版:エジソンマツダ)、出力管は「71A」(レイセオン:赤ラベル付き)、整流管は「OKーX213」(メッシュ・プレート)。

「透明感といい、高音域の伸び具合といいこちらのアンプの方が好きです。」と、YAさん。

「なるほど・・、次はいよいよご持参された245シングルと行きましょうかね」

木工技術の方もハイレベルで理想的な木製のケースに黒色塗装をされている。

さあ、「245」と「71A」の一騎打ちだ・・!

以下、続く。
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クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。
「オーディオ秋の陣」の到来
2023年10月02日
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前回からの続きです。

真空管アンプ愛好家同士の試聴会はどうしても「球転がし」や「アンプ転がし」果てには「スピーカー転がし」が常套手段になるので変化に富んでいて話題が尽きない。

これが「TRアンプ」だとそうはいかず、この日もそのことが「議題」にのぼった。

「やはり真空管アンプ愛好家同士だと話が早いし、通じ合うものがありますね。しかも、(真空管アンプのいいところは)倍音が豊かなので音に色気が出てきますよ。

それにひきかえ・・、音質にもの凄くこだわる高級なマニアがいとも簡単にTRアンプを使っているのを見ると首を傾げたくなります。

だいいちもったいない・・、もっと先にすることがあるんじゃないのと言いたくなります、これはオーディオの七不思議のひとつですね」

「同感です! 古典管に接する機会が無いというのが致命傷でしょう」

ま、要らん世話だけどね・・(笑)。

で、「71Aアンプ」と「245アンプ」の一騎打ちだが、結論から言うと、よりパワーがある分「245」に軍配が上がった。鮮度が一段と上がった印象を受けたが、お値段の割には「71Aアンプ」大善戦といったところ。

このまま引き下がるのは無念なので、今度は「PX25アンプ」の出力管を「ドーム」型からPX25の親分筋に当たる「PP5/400」(エジソン・マツダ:初期版)に交換して改めて聴いていただいた。

「出力管で随分変わるもんですね~、透明感がガラッと変わりましたよ」、「そうでしょう!」(笑)。

これで、今回のアンプの主役が決定した。

ここからいよいよ「スピーカー転がし」が始まった。

口径20cmのウーファー+ツィーター(ワーフェデール)の「2ウェイシステム」

5000ヘルツ以上を受け持つツィーター「スーパー3」のマグネットがかなりの優れもの!

コーン型ツィーターを上手く鳴らすコツは、高音域の抜けのいい真空管アンプを専用に当てがいパワーをたっぷり入れてやることに尽きる・・と、思っている。

で、ウーファーを「PP5/400シングル」アンプで鳴らし、ツィーター(スーパー3)を「245シングル」で鳴らした。

このアンプの組み合わせだと、おかしな音が出るはずがないが・・。

これがYAさんが持参された「245シングルアンプ」(再掲)。

出力管「245」(右側2本)の管内の妖しげな「ブルー」の色彩の映え具合が鮮やかなので、これは真空度が高い証拠・・、つまり新品に近い代物だろう。

音楽ソースはYAさんの好みに合わせて「ジャズ」のCDに絞った。

すると、「特上のサウンド」が出現・・。

広大な周波数レンジに「スピード感」「透明感」と「煌(きら)びやかさ」が加わると、もう「鬼に金棒」だね、これは・・。

「もうこれ以外のシステムは要らないんじゃないんですか」と、べた褒めのYAさん。

「そうですねえ・・、予想以上にいい音が出ました。我が家から出た音としては、これまでで最高かもしれませんね!」と、つい調子に乗る人間がいた(笑)。

口径20cmのユニットの実力は侮りがたし・・、いやスピード感からいえば、ベストかもしれないと思わず唸った。

途中から「245の代わりに2A3も挿せますよ、その逆は無理ですが・・」「エッ、それでは我が家の2A3(仏:VISSEAUX(刻印)に代えてみましょう」

異口同音に「ブラインド・テストだとまったくわからないレベルですね」

この日の「ハイライト」とでもいうべきシステムをたっぷりと耽溺した後に、頃合いを見て「このスピーカーはいかがですか」と引っ張り出したのがJBLの「2ウェイシステム」。

これまた同じパターンでD123(ウーファー)をハイカット「700ヘルツ」にして、「PP5/400」で鳴らし、「075」(5000ヘルツ以上)を「245」で鳴らしてみた。

結論から言えば「075」の魅力全開・・。二人してシンバルや管楽器の輝きと生々しさに思わず息を吞んだ。

「245は万能ですね~、何でも上手く鳴らしてくれます・・」と、おもわず「ため息」が出た。

3時間あまりの時間があっという間に過ぎて、(YAさんの)相棒さんからの電話「用事が済みました」により4時ごろに辞去された。

未練がましく「245」を見送った・・(笑)。

ちなみに、この「245」は「某真空管アンプ工房」が作ったものとそっくりのアンプだそうで、その工房では「35万円」の値札が付いているとのこと。

我が家には真空管のパワーアンプが9台あって、いくら何でもこれ以上増やすのは無理・・。

今回は、真空管では「PP5/400」と「245」、そしてツィーターでは「スーパー3」と「075」の魅力に改めて刮目したことだった。

やはりオーディオは外部からの刺激があるとヤル気が出てきますね。

大いに触発されたので久しぶりに「システム改変」の意欲がムクムクと鎌首をもたげてきた。

現在、遊ばせているあの「ツィーター」を何とか使えないかな・・。

思い立ったが吉日で翌日さっそく取り掛かった。

オーディオの楽しみは果てしない(笑)。

折しも、今朝の気温は「22℃」と昨日より「4℃」も下がって一気に涼しくなった!

いよいよ「オーディオ秋の陣」の到来だ~!

以下、続く。
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11:777 :

2024/05/13 (Mon) 07:20:12

「音楽&オーディオ」の小部屋 2024年05月13日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/62da173195d976b5248af72b5b6a3bb5

第二次世界大戦時の英国の首相「チャーチル」はこう言った。

「民主主義はベストの政治体制ではないが、ほかのよりは マシ だ」

それから70年余を経た状況だが、とうとう人類は理想的な政治体制を得られないまま、「他の体制よりはマシ」という半信半疑と諦めの状態でこのまま彷徨するんだろう・・。

実は我が家のオーディオ体制もそうでして・・(笑)。

とうとう完全に満足できるサウンドを得られないまま、このまま彷徨する可能性が高い、そして曲がりなりにも改善の意欲を燃やし続けている推進力は「前よりも マシ になったかな」。

実例を挙げてみよう。

我が家の6系統のスピーカーのうち、独自の色彩を放っているのは何といっても「AXIOM80」(英国)である。

まるで針の穴を通すような緻密な再生にかけては天下一品で、ドツボにハマったときは「AXIOM80を聴かずしてオーディオを語ることなかれ」という気分になるが、あまりにも神経質過ぎて長時間聴くのはちょっと きつくて 遠慮したくなる・・。

そこで、その原因をつらつら考えてみた・・、まず、エンクロージャーを「5mm~1cm」の厚さの「楓(かえで)材」に変更するととても良さそう・・、これはそのうちチャンスをみてチャレンジしてみよう。

もう一つは、ユニットから出た音が平面バッフルの余白に当たって乱反射しているせいかもしれない。

近年の「B&W」や「モニターオーディオ」などの有名どころのスピーカーを見ていると、すべてバッフル面は細身の仕立てになっているのにお気付きかな・・。



そこで、次善の策として平面バッフルに小さな凹凸のある紙か布を張り付けるといいかもしれない・・。

「思い立ったら即実行」をモットーにしているので、100均の大型店(大分市)に行って物色してみることにした。幸か不幸か、少ない経費で最大の効果を上げると ひときわ 楽しくなる習性の持ち主なんですよねえ(笑)。

そして、その車中の道すがら「待てよ~、植木鉢のウッドホーンをユニットに被せる手もあるなあ・・」 即座に過去に木製の植木鉢を数点購入した記憶がよみがえった、そして 即 Uタ~ン・・(笑)。

倉庫に仕舞い込んでいた植木鉢の中からAXIOM80の口径(27cm)に合いそうなサイズの植木鉢を何なく発掘した。

胸を弾ませながら、植木鉢を据え付けてみると、これがまあ 何と奇跡的にピッタリサイズだった! 思わず飛び上がりましたぞ~(笑)。



ご覧の通り、補助金具が不要なほど隙間なくユニットの外側にピッタリ嵌った~。

さあ、問題は音である・・、鬼が出てくるか蛇(じゃ)が出てくるか・・(笑)。

そこで、半日ほどモーツァルトのあらゆる曲目をぶっ続けで聴いてみたところ、まったく耳が疲れず、そして飽きないのである・・、もちろん嬉しい悲鳴!

「ホーン効果」ってすごいなあ・・。(興味のある方はググってみてください)

で、ここ3日間ほど新生「AXIOM80」に夢中になっている状態だが、「オーディオはそんなに甘くないぞ」と、脳裡を秘かによぎってくるものがある・・、プラス面があれば必ずマイナスの側面が不随してくるはず、と過去の幾多の苦い経験が囁いてくるわけだ(笑)。

とりあえず、サウンド的にはマイナス面を感じていないが、適合するアンプの幅が随分狭くなったことが挙げられる。

まずは、パワー感のあるアンプ「PX25」「2A3」「WE300B」などの「お金」のかかったアンプは軒並み「討ち死に」である。言葉で表現するのは難しいが何だか「いびつ」な響きになる・・。

そして小出力のアンプ「371Aシングル」や「LS7シングル」などが「俺たちの時代がやってきた」といわんばかりに跳梁跋扈(ちょうりょうばっこ)している状況へ~(笑)。



そこで、久しぶりに冷静な第三者の判断を求めてオーディオ仲間の意見を聞きたくなったので、昨日(12日)連絡したところ、あいにくご出張とのことだった。

しかし、大の「AXIOM80」ファンなので「ウッドホーンを取り付けましたよ」の言葉に大いに惹きつけられたご様子・・、そのうちコメントをご紹介しましょうねえ・・、ただし「前の方がいいですよ」という言葉だけは絶対に聞きたくないけどなあ(笑)。
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