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山梨県 中巨摩郡 山口温泉
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777
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2022/07/04 (Mon) 19:35:42
山梨県 中巨摩郡 山口温泉
山梨県 中巨摩郡 竜王町篠原477
山口温泉は6年ぶりの再訪である。ヌル湯のままで泡付きの湯は以前の訪問通りであった。湯口は白濁して気泡が湯中に滞留している。総計1389mgの食塩重曹泉で温度が41.6度と絶妙である。そのため気泡が良く源泉に残り大きな浴感となっている。
山梨の甲府盆地はほんとうに良い湯が多い。そしてそこで生活している人も恵まれている。熱い湯が好きな人はフカサワに行きヌル湯ならば正徳寺やこの山口に来るという。当然掛け流しで気泡によるつるつるがある。また甲府駅前、湯村、大滝、国母、遊亀、草津、山宮、神明、湯王、黄金、碇、玉川、ゆでん館、玉穂町、若草、竜王、石和、春日井など思いつくだけでも素晴らしい温泉群がありこの盆地に温熱が豊富なことが分かる。
ほとんどがモール系の褐色の湯であるがこの山口温泉はモールよりも硫黄泉の感触が強くなっていて硫黄泉好きには垂涎であろう。この傾向は碇や甲府駅前にも続いている。ほぼ透明ながら薄黄色、少甘味+微たまご味、少金気臭+微硫黄臭と観察した。泡付きが多くすぐに付くので、取り去る時のつるりとした感触は、温泉の新鮮さを良く現していて好きである。良い温泉であった。
http://allabout.co.jp/travel/hotspring/closeup/CU20031109A/index.htm
挑戦的な湯量にクリームソーダに浸かっているみたいなあわあわのモール泉は最高の浴感です
モール泉をご存じだろうか。モールとは泥炭のこと。だいたい、正式な温泉の名称ではない。モール泉の場合、炭酸水素塩泉が基本になる。ただ、普通の火山性の炭酸水素塩泉と違うのは、堆積作用がポイントとなるところである。
雨水は地下のこれらの地層に滞水し、フミン酸(植物性の腐食物質の総称)や若干の石油を含む有機物がとけ込み、地温であたたかくなる。同時に、粘土鉱物の吸着等化学変化によって炭酸水素イオンを含む炭酸水素塩泉に変貌していく。その地層に、ボーリングで穴を開けると、大抵はガス圧で自噴していく。これがモール泉だ。
このため、極新鮮モール泉の場合、炭酸水素イオンによる大量の泡付きと有機物の影響で、超ヌルヌル状態となる。炭酸水素イオンの場合、皮下血行をよくするために病院などでも治療に利用されるくらいで肌に良い。さらに、ヨーロッパでは伝統的に泥炭(モール)を風呂に入れて皮膚病などの療養に利用してきた。医学的な解明はないが、伝統療法である。このことからも、モール泉の美肌効果は優れていると言えよう。
最近、甲府盆地がモール泉の郷だと言うことは、各雑誌で喧伝されている。そこで、甲府盆地でも著名な山口温泉に向かった。場所は甲府の郊外、なんと言うことのない雑然とした郊外型店舗が並ぶ住宅地の中にあった。かつてはこのあたりは農家だったのだろう、そういう匂いがどこか漂う。料金は外観からしてびっくりの500円。温いので、内湯から入れとの言葉に従って内湯にいく。真っ昼間から・・・・誰も客がいない。がらんとした内湯に向かってのぞくと・・・・びっくりの光景が広がっていた。
大量に投入された湯が、大量にオーバーフローして洗い場の床をかけ流れていく。浴槽には、レモンイエローからエバーグリーンの湯。
そして、大量に投入された湯が浴槽を進んで反対側の壁に当たって大量の微細泡となって泡立っている。これは古館流に言うと「おっと、これは巨大なクリームソーダか、己の体を沈める様は泡立つ川にこぎ出す一寸法師のようではないか」とレポートしたくなる雰囲気である。体をつける。温い。浴槽温度は38度くらいか?
匂いは、炭酸臭・金属臭そしてモール臭が渾然一体と混ざり良い香りである。浴槽に入った瞬間から、肌はヌルリンツルリン状態となる。そして、体を取り包む微細な数千万の泡。これはまさにムースの中に体を沈めているのと同じ状態。
温泉からでると、実にさわやかに体が火照っていた。これは、遊離二酸化炭素の血行促進による。ここに来ると冷え性も何も関係ないだろう。そして、肌はいつまでもツルツル状態を保っていた。真っ平らの甲府盆地の向こうに、そそり立つ南アルプスが見える。ここはまさにモールができるに最適な場所。甲府盆地には、こんな湯が無数にあるという。
http://homepage3.nifty.com/umayu/page155.html
色々な方から「いいですよ」と勧められ、一度は時間的に断念したがその次の週、再チャレンジでついに入浴できた。お勧めといわれるだけあり、今まで体験した事のないような泉質。源泉100%加水、加熱なしのドバドバのかけ流し。炭酸泉で細かい気泡の量が多く入ると身体中泡だらけになる。飲んでみるとわずかな香りと味がする。
この立地と源泉湧出量は山梨においても屈指のレベルであり泉質こだわり派にはまさにお勧めの温泉だ。
湯口から流れる源泉は滝のよう。湯口の付近の泡が一番多いのかと思いきや、湯口から離れたへりに近い部分が一番細かい気泡で濁っていた。
右の写真は湯船に浸けた私の腕。細かい気泡で覆いつくされている。アワアワのヌルヌルに感動!
http://www.hikyou.jp/yamanasi/yamaguti/yamaguti.htm
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