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和歌山県 那智勝浦町 ゆりの山温泉
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2022/07/04 (Mon) 19:30:30
和歌山県 那智勝浦町 ゆりの山温泉
和歌山県 東牟婁郡 那智勝浦町二川8
南紀の勝浦温泉といえば素晴らしい温泉地であるが、その近くにも良い温泉が点在している。湯川、夏山、那智天然、そしてゆりの山などである。どれも湯量豊富な硫黄泉で良い湯である。ゆりの山温泉はゆかし潟という湖に面して位置している。潟には鵜や水鳥が泳ぎ静かな立地で水面の景観も美しく保養に最適。
38.5度の単純硫化水素泉で掛け流しの素晴らしいヌル湯となっている。pH9.7であるが炭酸イオンが少ないためにつるつるの感触はない。透明でたまご味強く、硫黄臭多しといった観察。すごい量の湯が掛け流しになっており湯船からどんどん溢れている。また6箇所あるカランはすべて流し放しという豪放なものである。
しかし分析表によると毎分126リットルと比較的少なく、これは完全にこの小さな浴室で使いきっているので感覚的には凄い量と感じる。「新鮮な湯この上ない温泉」である。
ここの湯の最大の特徴としては硫黄分の存在である。たまご味が強く、硫黄臭より勝っている。これは硫化水素イオン(HS‐)が9.2と多く,遊離硫化水素(H2S)の2.4より多いためであると推測できる。各地の温泉の硫黄泉は温度または酸化のバランスによって緑色、白濁、黒い湯の華などと微妙に変化するものがあるが、ここはまったくの透明である。しかし一級の硫黄泉であることは間違いない。
http://www.als-net.com/tatsujin/gunji/onsen12.html
これぞ正真正銘の源泉掛け流し、とインターネット上でも絶賛の嵐の温泉だ。
白浜方面から国道42号線でゆかし潟が見えてくる直前の細い道を左折、1kmほど進むと木造・ロッジ風の簡素なゆりの山温泉に到着した。ここは玄関からは分からないがゆかし湖の東端に面している。300円を支払って浴室に向かう。
簡素だが清潔な脱衣室から湯船に入ると、硫黄の臭いが漂い、湯気がもうもうと立ち込めていていた。
湯船は4mx1.5mほどの大きさ、タイルと石を組み合わせた端正なものだ。ボコボコという音が間欠に響き、温泉が湯船に流れ込んでくる。表面張力の限界を越えた湯が、贅沢に浴槽の2面からあふれ出ている。
さっそく浸かる。うれしいことに、38℃くらいの温さだ。泉質は皮膚にまとわりつくようなシットリ感、極上の湯だ。
出るときに気がついたが、蛇口には湯を止める栓がついておらず流しっぱなしになっていた。
表面張力の限界を越えた湯が、湯船全体から流れ出る。温泉好きにはこたえられない風景だ。
http://www4.kcn.ne.jp/~t-yoko/55-wakayama/55-nankiyukawa-yurinoyama.html
木造りの山小屋のような外観。極めてシンプルな施設で、純粋にお湯を楽しむところ。泉温38.5度でぬるめだと聞いていたので、真冬の訪問にちょっと不安だったのだが、脱衣所から浴室を覗き込むと、浴槽に5、6人が入っていて、洗い場にも4人いる。平日の午前中だというのに、予想以上の盛況ぶりだ。
浴室に入ると、左側の壁にある5カ所のカランからはお湯が出しっ放し。なんとも贅沢な湯使いに、庶民としては「あら、もったいなや~」と言いたくもなる。浴槽はかなり深めで、底に座ることができない。だからみんな、浴槽縁の段になったところに座ってじ~っとしている。微タマゴ臭、タマゴ味のする温泉は無色透明で肌へのあたりは柔らかく、とにかく優しい。
壁際の奥にある湯口は幅50センチ以上あるだろうか。ガボゴボッとすごい音をたてながら源泉が出てくる。たまにちょっと遠くまで湯が飛び出してくるので、不注意に近づいた私は顔に湯を浴びてしまった。それでも、幸せな気分。湯上りもポカポカして真冬でも大丈夫。脱衣所には普通の石油ストーブが何気なく置いてあった。館内に分析書はなく、建物外に簡易分析書が掲示されている。(2005年1月)
http://www.rakuda-j.net/onsen/kinkinado/yurinoyama.htm
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