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2022/07/01 (Fri) 18:00:53
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参政党 神谷宗幣の正体
嘘と欺瞞だらけの政治家 日本を変える為にどうしたら良いのか 武田邦彦 × 吉野敏明 対談〜後編〜
【公式】吉野敏明の政経医チャンネル〜日本の病を治す〜 2024/09/27
https://www.youtube.com/watch?v=264ku7Hv6gE
参政党 神谷宗幣 ChGrandStrategy - YouTube
https://www.youtube.com/@ChGrandStrategy/playlists
https://www.youtube.com/@ChGrandStrategy/videos
政治、経済、歴史、軍事、食と健康などのテーマで、学校では教わることのないけれど、
これからの日本の国策を考えていくために必要な基礎知識や教養を15分程度で配信する動画チャンネル。
メインキャスターは神谷宗幣。
【速報】今、急拡大中の参政党 神谷宗幣氏に緊急インタビュー(神谷宗幣×三橋貴明)
2022/06/23
https://www.youtube.com/watch?v=bF3iulJd2wI
神谷宗幣 - YouTube動画
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神谷宗幣 - Bing video
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神谷宗幣(かみやソウヘイ)の公式サイト
https://www.kamiyasohei.jp/
神谷宗幣オフィシャルブログ「変えよう!若者の意識~熱カッコイイ仲間よ集え~」Powered by Ameba
https://ameblo.jp/jinkamiya/
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2022年7月1日
【政界地獄耳】世界同時にネット拡散する参政党の主張
http://kurokiyorikage.doorblog.jp/archives/68901804.html
★この参院選挙直前から急速に全国で支持を広げている参政党。45選挙区すべてに候補者を立て、全国比例には5人擁立。選挙では諸派扱いだが、全国の街頭では多くの人が足を止め演説に聞き入る。
その魅力は国民に訴える熱量だ。初期の日本維新の会の橋下徹やれいわ新選組の山本太郎をほうふつとさせる。ネットを駆使して少人数でも小規模でも多くの人の関心を生むことができる。新しい政治のアプローチともいえる。
★政党色は保守性が強く、ホームページにある3つの重点政策の1つには
・日本のかじ取りに外国勢力が関与できない体制づくり、
・外国資本による企業買収や土地買収が困難になる法律の制定、
・外国人労働者の増加を抑制し、外国人参政権を認めない
などが記されている。
演説の中でも候補者でもある党事務局長・神谷宗幣が
「誹謗(ひぼう)中傷や変な公開質問状が来ている。
(参政党の仲間たちが)ユダヤ資本の手先になって日本を売る、そんなことをすると思いますか。
水道の民営化をすると思いますか。
うそついて自民党や公明党と裏でつながっていると思いますか」。
https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/202207010000047.html
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2022年06月25日
神谷宗幣の勃興と水島総の沈没 / 急成長の参政党
http://kurokiyorikage.doorblog.jp/archives/68901804.html
昭和の選挙と令和の民衆政治
Sansei Party 0021Kunimori Party 7732
いよいよ参議院選挙に突入したが、選挙予想の報道にめを向けると、やはり自民党が圧勝するようだ。世論調査では岸田内閣の支持率が高いというが、どちらかと言えば消極的な「高支持率」で、他に魅力的な政党がないからだろう。もし、立憲民主党が議席を減らすとしても、その空席は日本維新の会に移ったりするから、与党の売国奴と野党の売国奴が議席を増やすだけだ。随分と時間が掛かったが、瀕死の社民党は今回で消滅だろう。でも、辻元清美が復活したら社民党のゾンビとなるから心配だ。それに、あの蓮舫も当選しそうだから気分が晴れない。
そもそも、デモクラシー(大衆参加政治)だから仕方ないけど、上院に当たる参議院選挙は権力が弱いせいか、世間の関心が非常に低い。責任政党であるはずの自民党も、「議席数」を増やすことを第一に考えているから、公約なんてどうでもよく、知名度のある候補者を立てればいいと思っている。例えば、東京選挙区には元ビーチバレー選手の朝日健太郎と元「おニャン子クラブ」の生稲晃子が出馬した。筆者は生稲氏の名前を知らず、「いくいな・あきこ」と読めなかったが、一般国民には馴染みの元アイドルらしい。でも、この二人が政界に進出しても国益を守るとは思えず、どちらかと言えば自民党執行部が利用する「駒」になるだけだろう。これでは東谷和義を擁立したNHK党と同じじゃないか。
Edmund Burke 21334( 左 / エドマンド・バーク )
日本の左翼学者や進歩的文化人は、国王殺しのフランス革命が大好きで、デモクラシーを論じれば、必ずと言っていいほど「民主的」な殺戮事件に言及する。ところが、アイリス系ブリテン人であったエドマンド・バークは、イングランドの保守思想界に聳える巨人で、フランス革命を激しく批判していた。例えば、この常識人はフランスの等族会議を目にした時、この議会を構成する人間の“質”に驚愕したという。なぜなら、出席者の大半、とりわけ第三身分の議員どもが“法律の実務屋”であったからだ。バークは次のように述べた。
・・・それを構成していたのは、自国に対して己の学問や思慮深さ、廉直さを示す優秀な判事ではなかった。また、彼らは法廷で後光を放つ一流の法務家でもなければ、大学で教鞭を執る著名な教授でもなかった。圧倒的大部分は、こうした人々ではなく、法曹界の中でも下っ端の者、無学で形式的(無表情)、単に補助的な立場の連中だ。優れた例外もあるが、その全体的な構成から言えば、名も知れぬ地方の弁護士、各地にある小司法区の助役、田舎の法律屋、公証人、地元の色々な訴訟業務をこなす事務員、村で起こった諍いに出てくる者、小競り合いの煽動者および旦那衆であった。そのリストを読んだ瞬間から、次に何が起こるのか、私にはよく判ったし、実際、ほぼその通りになった。(Edmund Burke, Reflections on the Revolution in France, and on the Proceedings in Certain Societies in London, J. Dodsley : London, 1790, p.61.)
礼儀正しい文明国を尊重するバークにとって、下劣な革命家や三百代言の弁護士が跋扈するフランスは、背筋に戦慄が走るデストピアであった。しかし、真っ赤に染まった日本の大学には、この狂乱を理想とする教授が実に多い。例えば、京都大学で人文科学研究所の教授となっていた河野健二などは、フランス革命と明治維新を同列に論じ、血塗れの殺戮祭りを糾弾しなかった。河野氏はフランス革命と明治維新は比較可能であると言い張り、「ブルジョア革命」という大きな枠組みにおいて共通性を持つ、と主張していた。(河野健二『フランス革命と明治維新』NHKブックス、昭和41年、 pp.147-148.)
一般国民はソ連が崩壊して共産主義が消滅したと思っているが、日本の学会は依然として左翼の巣窟だ。何しろ、マルクス主義に心酔した長老や大御所が世襲貴族となり、大学院に進む愚劣な学生を懐柔して乾分(こぶん)にしているんだから、赤い系譜は途切れない。熟練の左翼教授は、唾を付けた弟子を我が子のように可愛がって、じっくりと赤く染めあげる。深紅の教授がピンクの学生を子飼いにし、朱色の講師を助教授から正教授へと引き上げるんだから、神戸山口組も真っ青だ。
脱線したから話を戻す。大手メディアの当落予想によれば、日本維新の会と自民党の議席増がほぼ確実なようだ。しかし、注目すべき点は参政党がどれくらい躍進するかである。地上波テレビは全く取り上げないけど、参政党はインターネットを通して急速に支持者を増やしている。それもそのはず。いくら長いこと自民党に入れてきた有権者でも、岸田政権が推し進める内政や外政を観れば、「こんな奴に国家の舵取りを任せていたら大変だ」と焦り出す。巷の庶民は日用品や資源の高騰に加え、インフレと不景気で踏んだり蹴ったり。それなのに、岸田総理はガソリン税すら下げず、あろうことか消費税のアップまでを狙っているんだから、「誰のために政治をしているんだ?」と訊きたくなる。
Kishida 8832(左 / 岸田総理)
ホント、岸田内閣の姿勢には疑問符だらけだ。例えば、夏に電気需要の増大が見込まれるから、一般国民には節電を呼びかけるという。木原誠二・官房副長官によると、「節電」に参加すれば2千円相当のポイントがもらえるそうだ。これって、小学二年生へのオマケなのか? まさか、30代や40歳代の大人に向けた政策じゃないだろう。一般家庭にに対しては「お願い」らしいが、企業に対しては厳しく、罰則を視野に入れて節電を強要するようだ。もう、アホとしか言い様がない。「ザビエル山田のギャグ漫画なのか?」と疑ってしまうが、岸田文雄総理は真面目な顔で話す。何と、この宰相は「節電ポイント」の付与制度ばかりか、食料品の価格高騰に対する支援金を与えるそうだ。こんな愚策を真剣に議論するなんて信じられない。
もし、夏の電力が足りないというのであれば、休眠中の原発を再稼働させ、新たな原発の建設を検討すればいいじゃないか。原子炉の中で眠っているウラン燃料は、岸田総理が「停止 !」と命じれば、石炭のように固まって、都合良く「核分裂」を停止するのか? 稼働中でも停止中でも、ウランの核分裂連鎖反が止まることはない。こんな事は高校生でも解るじゃないか。太陽光発電で不足分を賄えると考えるのは脳天気な政治家だけだ。新築物件に太陽光パネルを義務づけようとする小池百合子は、一体どんな頭をしているんだ? そんなに太陽光発電が好きなら、オヤジの店があったエジプトで小料理屋でも始めろ !
エネルギー価格の高騰に押されて野菜や穀物、加工食品などの価格も上昇し、低所得者ほどその煽りを受けている。都市部の住民は電車通勤で損害は少ないかも知れないが、地方に住んでいる国民は、自動車での通勤や通学も多い。ガソリン1ℓの価格が170円から180円、さらに190円から200円台に高騰すれば、世帯主にとっては、かなりの痛手だ。それなら、一時的でもいいからガソリン税や軽油税を撤廃し、一般家庭の負担を軽減すべきだろう。そして、消費税も3%かゼロ%に減らして消費の冷え込みを食い止め、財政出動で日本経済を活性化させねばならない。自民党が財務省の言いなりになっているから仕方ないけど、「法人税を減らしたから、その穴埋めに消費税を増やそう !」なんて発想は馬鹿げている。
選挙が近づくと有権者の買収が起こるようで、「バラ撒き行政」や「手厚い福祉」が浮上しやすい。東京都の特別区長会は2023年度から3年間、高校生までを対象にした子供の医療費の無償化を図るそうだ。会長の山崎孝明によれば、低所得層の子供が恥ずかしい思いをするから、無償化の所得制限を設けず、どんな家庭の子供でも無料になるらしい。高額所得の家庭でも「無償化」というのは疑問だが、帰化人の家庭にも無償化なんておかしい。1年前に帰化したフィリピン人の母子家庭やタイ人との混血児、在日から帰化した朝鮮人の家庭にも「無償化」となれば、親子代々、国民健康保険制度や日本社会を支えてきた日系日本人には納得できない。横滑りの外人なんて不愉快だ。少なくとも、帰化人の三世代くらいは福祉の恩恵を少なくし、兵役や特別税を課すべきだろう。
またもや脱線したので話を戻す。当初、単なる「弱小政党」と見なされてきた参政党だが、徐々に支持者を増やし、最近だと約5万6千人を超えたそうだ。これは驚嘆すべき現象で、国会議員を有しない政党が野党と同じくらいか、それよりも多いなんて信じられない。立憲民主党は労働組合の支持を受けているが、自主的に支援している個人は全体の半分にも満たず、全共闘の化石みたいな中高年が熱心なだけだろう。これは共産党も同じで、一生懸命応援しているのは白髪の老人ばかり。「赤旗」の購読者だって、いずれ金銭的に苦しくなって「白旗」を揚げるだろう。たとえ、頑固なマルキストでも、やがて「あの世」へ旅立つことになるから、共産党員の人口は自動的に減少だ。
参政党の人気を増幅させているのは、実質的な党首となっている神谷宗幣の存在が大きい。彼は全国各地を飛び回って各候補者の応援演説をしているが、その話は具体的で面白く、YouTubeでも話題となっている。神谷氏の話は魅力的で、感動すら覚える。演説に慣れているせいか、「立て板に水」といった話し方である。これなら聞いていても飽きないし、たくさんの聴衆が集まっても当然だ。
Honma 1233(左 / 本間奈々)
一方、「****くにもり」の方は人気が無く、誰が聴衆になっているのか判らない。街頭演説の映像をYouTubeで流しているけど、各演説の再生回数は2千から7千回くらいで、その内の何人が積極的な視聴者なのか不明である。チャンネル桜の番組登録者は54万人もいるのに、各候補者の演説を聴く者が平均して3千人くらいなんて、あまりにもおかしい。常識的に考えれば、1つの演説で10万回の再生数くらいあるはずだ。ところが、自民党の議員であった安藤裕候補の演説だって、せいぜい7千回程度で、共同代表の本間奈々候補に至っては、再生回数が約2千回をウロチョロ。駅前や商店街で本間代表が演説したって、ほとんどの通行人が振り返りもせず素通りだ。「****くにもり」という政党があることさえ知らない国民がほとんど。世論調査の報告書にも政党名が記載されず、誰も期待しない「諸党派」扱いだ。
Kamiya 55213Mizushima 213(左 : 神谷宗幣 / 右 : 水島総 )
「****くにもり」では、一応、本間氏と安藤氏が代表となっているが、実質的に党を仕切っているのは水島総社長である。水島社長は出馬しないけど、街頭演説を聴いていれば、まるで党首のような存在に思えてくる。しかし、いくら水島社長の演説が巧みで、正論を吐いているとしても、一般国民へのアピールは乏しく、「空回り」という印象は拭えない。街頭演説を見守る聴衆の姿はまばらで、政党への熱気もない。人々の期待すら見えない状態で、候補者の悲痛な叫びと虚しい訴えだけが響く。
参政党と****国守の違いは、演説における神谷氏と水島氏の違いによく現れている。40歳代の元吹田市議員だから当たり前なのかも知れないが、演壇に立つ神谷氏の姿は“今風”で親しみやすい。彼は自分の政党遍歴を隠さず、むしろ失敗談を積極的に話すから好感が持てる。一方、水島社長の話は説教臭い。危機に瀕する日本を憂う気持ちは分かるけど、大衆の心を摑むことはないだろう。社長は安藤候補と一緒になって「政府の赤字は、みんなの黒字 !」と叫んでいるが、そんな標語を理解できるのはチャンネル桜の視聴者だけだ。普通の国民は何を言っているのか判らない。
Kunimori 9921( 左 / グリスタン・エズズ )
****くにもりが熱心に掲げている「人権問題」は重要なんだろうが、一般向けの選挙公約としては的外れだ。水島社長は帰化人候補のグリスタン・エズズ氏を担ぎ出し、彼女の当選が「北京政府に対する“打撃”になる」と述べているが、普通の国民はウィグルが何処にあるかさえ知らないし、ウィグル人やチベット人への虐殺なんかは興味が無い。そもそも、北鮮に拉致された同胞を見棄てているのに、外人たるウィグル人やチベット人に同情するのか?
また、水島社長は林千勝と番組で対談し、歐米諸国におけるユダヤ人の支配、とりわけ政界やマスコミへの浸透に危惧を抱いていた。そして、「ユダヤ人が政治家になったり、政界を牛耳っている」と林氏が述べると、社長は「そうですよねぇ~」と相槌を打っていた。国守衆の支柱となる水島社長は、こうした異民族の政界進出を懸念しているが、その一方で「ウィグル系日本国民」を国会に送り出そうとしているんだから、他の政党が帰化人を候補者に立てても反対派できまい。実際、極左政党の「れいわ新撰組」は、帰化鮮人の金泰泳(キム・テヨン)を参院選の候補者にした。彼は日本人による差別を受けたから「本名」を隠し、ずっと「通名」を使っていたという。東洋大学で社会学を教える、この大学教授は、「れいわ新撰組」のウェッブサイトで次のように述べていた。
・・・日本の外国人、外国ルーツに持つ人たちの人口は増え続けています。日本人がしなくなった、働き手がいなくて困っている仕事の現場でそれを支えているのは外国人です。そして、日本人が関わらなくなった、日本の誇るべき伝統の現場を支えているのも外国人であることが少なくありません。そういう意味で在日外国人は社会に貢献する、日本社会に必要な存在になっています。
そして外国人は日本人と同様、納税をはじめとして日本社会で生活する上でのすべての義務をはたしています。しかし日本人が当然のこととして与えられている権利の多くを与えられていません。そのため在日外国人は何年たっても、どれだけ日本社会に貢献しても“ガイジン”扱いをされ続けることになります。これでは外国人は、日本社会に居続けたい、この社会に貢献したいと思っても意欲がわかなくなってしまいます。
もう、想像しただけで恐ろしくなるが、金候補は「多文化共生」と「多様性の尊重」を訴える、筋金入りの朝鮮人に間違いあるまい。たとえ、2009年に貴重な日本国籍を取得したとしても、彼の精神構造は依然として朝鮮人のままだろう。したがって、憎しみの対象である日系日本人とは水と油だ。しかし、水島社長と国守衆は金氏を批判できない。金候補は日本人から差別される在日鮮人を守りたいと称しているし、可哀想な帰化鮮人の子供は、迫害を受けるウィグル人の子供と同じだ。扱いをされ続けることになります。これでは外国人は、日本社会に居続けたい、この社会に貢献したいと思っても意欲がわかなくなってしまいます。
Kim 99921( 左 / 金泰泳)
もし、水島社長の主張が悪用されれば、アフリカ大陸やアジア諸国で「差別」や「迫害」に苦しむ人々は日本へ向かってしまうだろう。経済移民は一旦日本へ潜り込めば、「政治的な迫害」を受ける難民へと変貌し、日本国籍取得のために一生懸命働くに違いない。そして、念願叶って帰化となれば、次は政界に進出だ。「祖国で迫害を受ける同胞を助けるために、私は国会議員になりたい !」と訴えかけるアフリカ人やアジア人は必ず増えてくる。
でも、普通の日系人はスーダンやモザンビーク、ウガンダ、ルワンダからの黒人とか、パキスタンやイラク、バングラディッシュ、ビルマ、ラオス、カンボジア、東ティモールなどからのアジア人を「異邦人」と見なし、たとえ被選挙権を持っていても、依然として「よそ者」扱いだ。そもそも、日系国民は帰化人の候補者を受け容れるのか? もし、彼らが衆院選や市議会選に出馬したら、近所のオッちゃんやオバちゃん達は、この外人候補に投票するのか?
Afghan refugees 891Filipina 211
(左 : アフガニスタンからの移民 / 右 : フィリピン人の家族 )
国守衆となった選挙スタッフは、群馬や栃木の商店街に赴き、八百屋のオッちゃんや蕎麦屋のオバちゃんに、タンザニアやナミビア、ボツワナについて尋ねてみよ。ほとんどの人が、「えっ、何それ? 分からない !」と答えるだろう。スターバックスかタリーズで「ブルンジ・コーヒー」の豆を買っているオッさんに訊いても、「ブルンジ」が何処にあるのか知らないと答えるだろう。たとえ、「タンザニアの隣だよ !」と教えてやっても、タンザニアの地理が判らないんだから、天を仰ぐしかない。
そもそも、普通の日本人にとって、アジアやアフリカは未知の暗黒大陸である。例えば、「コンゴ民主共和国」が「旧ザイール」であるとこも知らないし、隣にある「コンゴ共和国」とは「別の国」という事実にも気づかない。日本赤軍のテロを覚えている老人でも、ダッカとカルカッタの位置を地図上で示すことはできないし、トルクメニスタンとタジキスタン、ウズベキスタン、カザフスタンの地理や国情なんてチンプンカンプンだ。吉田拓郎のファンは『サマルカンド・ブルー』を聴いているようだが、ウズベキスタンのサマルカンドが、ティムール朝やムガール帝國の時代にどうなったのかを知っている人は少ないだろう。カラオケ店で庄野真代の『飛んでイスタンブール』を唄っている人でも、そこが昔「コンスタンティノポリス」であったことを認識している者は極少数。
Quatar 11Bahrain 1
( 左 : カタールの国旗 / 右 : バーレーンの国旗 )
もう、アジア大陸は複雑怪奇だ。サッカー好きの大学生でも、「カタール」と「バーレーン」の国旗を区別できないし、「リベリア」の国旗を見れば「アメリカの国旗?」と見間違う者もいるくらいだ。「マリ」と「ギニア」の国旗だって本当に紛らわしい。
Mali 001Guinea 11
( 左 : マリの国旗 / 右 : ギニアの国旗)
脱線したので話を戻す。とにかく、水島社長の演説は古く臭く、今の国民には魅力が無い。これは筆者の単なる感想だけど、社長の選挙演説は昭和40年代か50年代までの代物で、田中角栄か三木武夫の時代なら通用するが、平成から令和に生きる若い世代にとったら馬耳東風だ。「変なオジさんが大声で叫んでいるなぁ~」としか思わない。しかも、水島社長は「国守衆の歌」まで用意し、自分で作詞を担当したそうだ。これじゃあ、もう健全な右翼の街頭宣伝みたいじゃないか。普通の若者はドン引きだ。社長の周囲で活動する支援者の中にも、「えぇぇ~、こんな歌を街中で流すのぉぉ~」と躊躇ってしまう人もいるはずだ。しかし、心の中で呟くだけで、決して口には出さないだろう。国守衆はある意味、強烈な教祖に従う信者みたいなものだから、社長に諫言や直訴なんてできない。
こういった「悪口」を叩いているが、筆者はこれまでずっと水島社長達の活動を応援していたし、「頑張れ日本」の抗議活動に何回も参加したことがある。今回、出馬した三輪和雄候補者のことは30年以上前から知っており、「日本世論の会」が主催する講演会にもよく参加したから懐かしい。三輪会長が呼びかける喫茶店での会合にも行ったことがあるし、中村粲先生を尊敬する三輪会長の姿も目に焼き付いている。だから、筆者は決して****国守の蹶起に反対している訳じゃない。むしろ、三輪候補の当選を願っているくらいだ。でも、冷酷な現実を見つめれば、おそらく、****国守の候補者は全員落選だろう。
心情的には****国守の候補者に当選してもらいたいが、実際の議席獲得を考えれば、可能性を秘めた参政党に投票したくなる。なぜなら、このまま自民党が大勝すれば、それは国民による岸田政権の承認となるからだ。選挙で議席増加となれば、岸田総理は反岸田派の党員に対し、「俺は国民から支持されているんだ。お前等がどんなにケチをつけようとも、多くの国民はちゃんと理解し、岸田政権の路線を正しいと思っているんだぞ !」と威張ることができる。財務省の官僚だって国民の圧倒的な支持を受けた岸田総理を前面に押し立て、増税と緊縮財政を更に推進することができるだろう。
ということで、保守派国民が出来る事は、なるべく自民党の議席を減らすことである。選挙期間以外で、自民党の国会議員にあれこれ抗議したって無駄である。一旦、当選すれば平民なんか門前払いだ。それなら、選挙の時に復讐するしかない。以前なら当選できた候補者が、岩盤保守派の離反により、僅差で落選となれば、自民党の支持者にとっては衝撃だ。落選した自民党員はもちろんのこと、この候補者を担いだ支援者も岸田総理のヘマを怨むことになるだろう。せっかく「甘い汁」にありつこうと努力したのに、勘定に入れていた自民支持者に離反者が出れば、銭ゲバの地元支援者は大慌てだ。自民党は特殊利益で結びついているから、その固い結束を攻撃するには、特殊利権や票田を奪うしかないのだ。
ということで、日本の将来を憂う有権者および正常な自民党支持者は、自民党以外の保守政党に投票し、1人でもいいから自民党の候補者が落選するよう行動すべきだ。それには、保守票田の分割・分散を避けねばならない。自民党の長尾敬は、弱小****なんか何も出来ないと嘲笑うが、たとえ少数でも保守派の離反は自民党を揺さぶることになる。****国守を支援する者にとっては裏切行為になるが、国守候補に投票しても「死票」にしかならない。それなら、1議席くらいは可能な参政党に投票し、2議席、3議席の獲得となるよう手助けすべきだ。
もちろん、参政党が国守衆の期待に添うとは限らない。やがて党の方針が変わるかも知れないし、分裂騒動が起こって消滅することも考えられる。保守政党として創設された「たち上あがれ日本」や「次世代の党」「日本のこころ」は相次いで衰退し、「希望の党」を結成しても絶望しかなかった。石原慎太郎や中山成彬、平沼赳夫といったベテラン政治家が指導者になっても、新たな保守政党は潰れていったし、「日本のこころ」の代表になった中山恭子は引退し、「次世代の党」で代表代行を務めた和田正宗は自民党に鞍替えした。参政党の神谷宗幣もどうなるか判らない。しかし、****国守よりは期待が持てる。
前回の衆議院選挙では、国守候補は全員落選で、チャンネル桜の反省会だけが盛り上がっていた。水島社長が口にする「正々堂々、綺麗な選挙を戦いました !」という敗北宣言はいいけど、反日政策を推進する自民党が大勝し、岸田総理が自信満々で日本企業の売却と緊縮財政を続けることにはウンザリする。一般国民は自民党の政策によって貧しくなり、更なる不況に喘いでいるが、それでも野党がだらしないから自民党に投票しているようだ。知力が劣っている若者、低所得で気力を失っている中年、年金と墓石しか頭にない高齢者は、どんなに苦しめられても自民党を頼ってしまうのだ。もう、本当に憐れだけど、経済的に貧しくなった者は、精神的にも貧しくなる。まるで老けた野良猫みたいだけど、貧しい日本国民は抵抗せず、ゆっくりと静かに死んで行く。今の日本には、宇崎竜童の『身も心も』という歌が妙に漂っている。
http://kurokiyorikage.doorblog.jp/archives/68901804.html
2022年06月08日
参政党に絡みつく少数政党 / 共倒れの選挙戦
http://kurokiyorikage.doorblog.jp/archives/68900065.html
炎上商法での話題作り
Sansei Party 7732Kunimori 883123
今年の参議院選挙には少しだけ期待できる。というのも、弱小勢力の参政党から当選者が出るかも知れないからだ。筆者は自民党の凋落、とりわけ岸田内閣の崩壊を望んでいる。それゆえ、参政党や****国守などの新興勢力が躍進することを、「無理じゃないか」と分かっていても、つい願ってしまう。なぜなら、最近の世論調査による分析が正しければ、岸田総理と自民党に対する支持率は60%を超えており、自民党の候補者が大勝する可能性があるからだ。もしそうなれば、財務省に隷従する岸田総理は輿論の支持を受けた、と大威張り。必ずや増税路線にまっしぐら、となるだろう。緊縮財政を維持しながら、増税と金融の引き締めを行えば、日本経済は更なる没落の道を歩むことになる。こうなったら最悪だ。
それゆえ、もし新たな政党の台頭があれば、中堅の自民党議員だって少しは考え直すし、落選議員からの突き上げもあるから、執行部の古狸だって反省するだろう。自民党の危機感を煽るために、NHK党の候補がここに加わってもいいけど、あの立花孝志が党首だから、どうなるか分からない。立花氏が目指しているのは、何が何でも当選者を増やすことだけだ。代議士の質なんかどうでもいい。ちょっと興味があったので、NHK党が公認する候補者リストを調べてみたら、そこにはアパレル会社の元経営者で人気ユーチューバーの東谷義和とか、元暴力団組長の油山(添山)真也が比例リストに名を連ねていたので驚いた。いくら何でも、藝人の暴露話で話題となる逃亡者や元ヤクザのユーチューバーなんて酷い。真面目な国民はソッポを向くだろう。
Tachibana Takashi 772993Higashitani 1Yuyama 21
(左 : 立花孝志 / 中央 : 東谷義和 / 右 : 油山(添山)真也)
まぁ、立花党首自身が異色の人物だから仕方ない。だが、それでもこの人選は常識外れだ。元々、立花氏はNHKをクビになった後、パチプロ(賭博の利益で生計を立てる玄人)で暮らしていたから、色々な経歴の人物でも付き合えるが、カタギの一般国民だと「これは、ちょっと・・・無理 !」と呟いてしまうだろう。おそらく、立花氏は「無関心の票田」を覚醒させ、選挙には行かないような若者を当てにしているのかも知れない。独自のYouTube番組を持つ東谷氏や油山氏には、大勢のファンや支持者が存在するから、もし彼らが投票所に向かえば何十万もの得票数になる。誰でもいいから当選者を出したい立花氏にしてみれば、「話題の人」は格好の宣伝材料だ。得票率と所属議員が増えれば政党助成金の対象になるから、弱小政党はどこも必死になる。(2020年にNHK党が得た助成金は1億6千万円で、現在は2億円を超えているそうだ。)
こうした内情に加え、NHK党は帰化****人の問題まで発覚したから、選挙活動に励む所属メンバーが「これはヤバい !」と焦った。 おそらく、幹事長の黒川敦彦は公認スキャンダルを懸念し、「何とかしてダメージの修復をしなければならない」と考えたのだろう。そこで、彼はライバルである参政党を潰しにかかったのかも。神谷宗幣(かみや・そうへい)率いる参政党は順調に支持者を増やし、YouTube番組の再生数だって伸びている。一方、NHK党は立花氏の動画だけが目立ち、立候補者の面々はほぼ無名だ。比例代表はともかく、各地の選挙区に割り振った候補者が当選するとは思えない。
例えば、東京選挙区から出馬するNHK党の「松田みき」は、元新宿区議会の議員であったというが、他の候補者を凌ぐほどの知名度は無いだろう。東京の選挙区では与党の候補者とか著名人が圧倒的に強い。おそらく、立憲民主党の蓮舫は知名度が未だにあるので、どんなに愚劣な発言をしても再び当選するだろう。(筆者は流れ星を探して落選を願いたい。) また、自民党がバックにつけば新人候補だって当選できる。朝日健太郎は元ビーチバレーボールの選手であったが、自民党の組織票があれば楽勝だろう。筆者は知らなかったけど、生稲晃子という候補者は元アイドル歌手で実業家となっていた。
Aoyama 11( 左 / 青山雅幸)
自民党も藝人を用いて議席を増やす確信犯。元人気歌手の三原順子は安全圏にあるが、神奈川選挙区だから元県知事の松沢成文と争うようだ。この松沢氏はクルクルと政党を渡り歩いたようで、民主党、みんなの党、次世代の党、希望の党、日本維新の会を経て、今回は無所属での出馬となった。ちなみに、乱立する東京選挙区で驚くのは、あのセクハラ問題で立憲民主党を離れた青山雅幸が、日本維新の会(「自由共和党」所属)に潜って出馬していることだ。このスケベ議員は2017年、女性秘書のAさんにキスを迫り、エレベーター内で抱きついたという。とりわけ、酒で酔った時が厄介で、四つん這いになって近づく。彼の顔が近づいてきた時、Aさんは身の毛がよだつほどの恐怖を感じたそうだ。「ハイハイ青山」と呼ばれて失脚した元議員が、ほとぼりが冷めたからといって再び選挙に出るんだから、有権者を舐めている。
チャンネル桜の討論会に出席する直前に、「つばさの党」を率いる黒川幹事長が参政党に対し、イチャモンみたいな公開質問状を叩きつけたのは、ライバル政党に危機感を募らせたからだろう。神谷氏の地道な努力が稔ったのか、参政党の人気はジワジワと上がっている。一方、話題性だけを追求するNHK党はパッとせず、その人気は横ばいか縮小するばかり。今回の参院選挙では全国各地に候補者を立て、80名くらい擁立したが、その内の何人が当選するのか分からない。でも、全国各地に候補者を擁立したから、比例で当選者を出す可能性は充分にある。ただ、まともな目玉の候補が無く、あるとすれば全国比例の黒川氏くらい。NHKに対する不満票で何人の候補者が当選できるのか疑問である。
黒川幹事長は自身のYouTubeチャンネルで公開質問状を読み上げた。しかし、この質問内容を知れば神谷宗幣が呆れるのも当然だ。討論会への参加を拒絶したのも理解できる。例えば、黒川氏は岸信介や笹川良一が文鮮明と親しく、国際勝共連合を一緒に創設したから怪しいと仄めかす。そこで、彼は神谷氏に「岸・安倍一族は反日スパイですか?」と尋ねていた。確かに、統一教会の教祖である文鮮明は気持ち悪い人物であるが、その政治組織に係わったからといって、安倍晋三が統一教会の手先だとは言えないし、安倍元総理と親しかった神谷氏が、教祖の支持者とかスパイの同調者とも言えまい。政治活動をしていれば色々な人物と接触するだろう。時には、厭な人物とも笑顔で写真を撮らねばならない。それゆえ、こうした政治活動を続けていれば、根も葉もない疑惑の一つや二つくらいは出てくる。
さらに、黒川氏は神谷氏が所属する「ヤマト・ユダヤ友好協会」を取り上げ、ここの理事をしている神谷氏を追求した。例えば、「イスラエルを建国したユダヤ・ロスチャイルド資本をどう思っているのか?」あるいは「テロ活動をしていたベン・グリオンをどう考えているのか?」と尋ねていたのだ。演説の中で神谷が答えていたが、彼はイスラエルの公教育に興味を抱いたので、協会の役員になったという。ここの理事になったのは、会長を務める赤塚高仁(あかつか・こうじ)との交流が切っ掛けだった。別に、イスラエルのテロ活動や反パレスチナ政策に賛成した訳じゃない。黒川氏の質問は論理的飛躍が大き過ぎるので、真面目に聞いていると馬鹿らしくなる。
こうした質問は愚問でしかない。一般の人々は「参政党の印象を低下させるために、わざと意地悪をしたんじゃないか」と思ってしまうだろう。罠を仕掛けて参政党を誹謗し、その困惑ぶりを引き出して世間の注目度を上げようなんて茶番だ。もし NHK党が国民の支持を増やしたいのであれば、税制改革や国防政策で議論すればいいじゃないか。参政党が不参加を表明したことで、チャンネル桜の討論会は、つまらない宣伝番組になっていた。
インターネットで人気を博した参政党と****国守は、“保守派”を掲げて巨大な自民党に挑んでいるが、メンバー内の対立や意見の相違、外部からの妨害で衰退する危険性を孕んでいる。参政党は東京選挙区の目玉候補にこまったらしく、神谷氏は銀座の高級クラブらしい「クラブ・アムール」の経営者である河西泉緒(かわにし・みお)という女性に白羽の矢を立てた。筆者はこの候補者について何も知らないが、どうやら疫病被害対策に興味があるらしい。まぁ、注目される選挙区だから華やかな女性候補が欲しかったんだろう。自民党だって元藝人を候補者にするくらいだから、参政党が似たような事をやっても批判できまい。
帰化人を優先する****国守
問題は****国守の方で、ウイグル出身のグリスタン・エズズ氏が立候補したことで、ちょっとした波乱が起きてしまった。愛知県の山下俊輔は公認候補から外れ、国守から離れる結果となった。山下氏は帰化人の1世や2世に対する被選挙権の付与に反対だ。彼は自分の信念を貫くため、水島総社長と訣別したそうだ。山下氏にも独自の政治哲学があるので、離党したことは正しかったと思う。政策や意見が違うなら別々に行動すればいい。当選目的で嫌々ながら一緒にいる方がよっぽど悪い。自民党を見てみればよく分かる。
ただし、筆者は水島社長の見解に同意できない。エズズ氏が立候補するのは合法だから構わないが、水島社長の考えには首を傾げたくなる。というのも、彼女の選挙活動や当選が、****に対する反撃になるとは思えないからだ。本当に習近平がウイグル系の政治家に焦るのか? 北京政府には陰謀術数に長けた策士が集まり、人海戦術やサイバー攻撃にも優れている。そもそも、核兵器を所有する巨大マフィアが、たった一人のウィギル人女性に恐れおののくのか? 水島社長の主張によれば、ウイグル系政治家の誕生は、ジェノサイドを続ける一党****の国家、すなわち侵掠国家である****に対する痛撃になるらしい。水島社長は「****にとっての大打撃」と説明していたが、本当にそうなのか?
水島社長に従う国守衆は信じているが、筆者はそう思わない。むしろ、北京政府は歓迎するんじゃないか? なぜなら、エズズ氏が当選することで、帰化人の出馬が「普通」になるからだ。しかし、保守派国民の中には嫌悪感や不安感を抱く者が存在する。考えてもみよ。つい最近まで在日外国人であった者が、何らかの勢力をバックにして公明党や立憲民主党の候補者となり、左翼陣営の支援とマスコミの宣伝で当選となれば、どんな法案を持ち出してくるのか判らないじゃないか。
山下氏のように帰化人の被選挙権に反対する国民は、水島社長のような保守系活動家の標的となり、「民族差別だ !」「排外主義だ!」と非難されてしまうだろう。実際、水島社長は公認取消文書の中で山下氏を咎め、彼の主張は民族差別や排外主義になりかねないと警告していた。この批判は今回の参院選挙に出馬する豊島区議員の沓沢亮二・候補にも当て嵌まる。彼は日本人である山下氏を放逐し、元外国人のエズズ氏を選んだことで****国守を批判した。日本人と帰化人が対立したら、どうして帰化人の方を仲間にするのか、と沓沢氏は疑問を呈している。
この内紛を鎮圧したいのか、国守の全国比例で出馬する三輪和雄・候補が、日本の帰化問題を自分の番組(チャンネル桜)の中で述べていた。三輪氏は日本政府の姿勢に疑問を呈し、帰化申請者に対して国防意識や国家への忠誠を問わないから「おかしい !」と憤っていた。アメリカ合衆国では帰化人に対し、ちゃんと国家への忠誠を求めるし、出身国との戦争が起きた場合には米国の為に戦うかどうかを尋ねるという。だから、日本もそうすべきだと三輪候補は主張する。
しかし、徴兵制度を取らず、いまだに占領憲法の平和主義を信じている日本に、世界最強の軍隊を誇るアメリカの真似はできまい。たとえ、帰化人に国防意識を質問しても、****人や朝鮮人は平気な顔で「はい、戦います。国家へ忠誠を誓います」と答えるだろう。なぜなら、彼らは日本で徴兵制度が復活するとは思っていないからだ。それに、忠誠心を確かめる素行審査や思想調査はこれからも無いだろう。仮に、国防意識のアンケート調査があったとしても、日系人と同じだから心配無し。だいたい、****人は肉親以外、あらゆる人間が赤の他人となっている。家の外に出れば敵だらけ。殺人鬼や詐欺師、変態、強盗に囲まれた生活にも慣れている。もし北京政府との戦争になっても、****大陸の同胞を殺すことに躊躇はない。
今ではほとんど忘れ去られているが、****の時、人民の敵は公開リンチにされた。運悪く捕まった者は火炙りになって、バーベキューの素材なんだから恐ろしい。また、処刑されたり、道端に倒れている奴の目玉を抉って病気の親に届ければ、立派な親孝行にもなった。お人好しの日本人には理解できないが、****人にとって大量虐殺なんて屁でもない。大切なのは自分の利益のみ。報酬をもらえば****人は上海でも広東でも、命じられた場所に原爆を投下できる。ナパーム弾で一般人を焼き殺すなんてヘッチャラだ。TVゲームでゾンビやテロリストを撃ち殺すのと同じ感覚なんだから。したがって、祖国への攻撃は必ずしも日本への忠誠を証明するリトマス試験紙とはならない。****人なら銭勘定で北京政府に附くし、狡賢い奴は両国の諜報機関からお金をもらって二重・三重のスパイになる。
他のアジア移民も同じで、彼らには祖国に対する愛情なんて更々無い。フィリピン人は出身国のパスポートを即座に破るし、日比戦争なんて荒唐無稽な漫画だ。アメリカへ逃れたベトナム難民は、枯れ葉剤を撒き散らしたアメリカに忠誠を誓っていたし、祖国がドイモイ政策で豊かになっても一向に帰る気は無かった。在日南鮮人は幼い頃からずっと本音を隠してきたから、帰化の時でも偽りの忠誠を吐くことができる。金王朝に痛めつけられた北鮮人なら、日本人に命じられなくても喜んで祖国を攻撃するだろう。ただし、彼らが日本に忠誠を誓い、愛国心を持つというのは別の話だ。日本に対して恨みを抱く朝鮮人は、単に「便利だから」という理由で国籍を取る。彼らは「税金を払っているんだから、国籍取得なんか当たり前だ !」と思っていた。日本の為に尽くすなんて馬鹿らしい。昨日まで「日王」と呼んで馬鹿にしていたのに、帰化手続きが済んだら「敬愛する天皇陛下」になるのか? 社会学を専攻する東大教授だって、帰化鮮人の意識調査はしないだろう。
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(左 : 日本人が無意識的に好む外国人の子供 / 右 : 日本人が意識的に好む外国人の子供 )
筆者は30年以上も前から三輪氏を知っているし、彼が主催する「日本世論の会」にも入っていた。それゆえ、私的な恨みや単なる反撥心で三輪氏を批判している訳じゃない。むしろ、三輪氏の応援をしたい気持ちがある。エズズ氏の一件を念頭に置いた三輪氏は、緩すぎる日本の帰化制度を批判し、「あまたある国家の中から日本を選んでくれた外国人が存在する」と述べていた。彼は亡くなったドナルド・キーン教授の例を挙げ、自分の意思で「日本国民」になろうとした外国人は、親の血統、つまり当然の成り行きで日本に生まれた日本人よりも愛国心が強くなるそうだ。また、三輪氏の説明によれば、帰化人を歓迎する国もあるらしい。ところが、移民や難民を受け容れた歐米諸国では、ナショナリズムが勃興し、暴力事件を伴う排外主義の嵐になってしまった。確かに、帰化人を歓迎するリベラル派もいるが、よそ者を毛嫌いするヨーロッパ人も多い。
左翼思想で骨の髄まで狂ったフランスでさえ、移民を嫌うフランス人は少なくないのだ。社会党のフランソワ・ミッテランが大統領の時も移民反対の声は大きく、マグレブ諸国(北アフリカや地中海沿岸の地域)からの子供を受け容れた学校では、伝統的な人種差別が蘇っていた。有色人種を受け容れた公立学校、ならびにカトリック系の学校では、不満を爆発させた保護者らが「我々の学校に自由を !」と叫んでいたのだ。たとえ、北アフリカ系の児童数が全体のたった3%であっても、ケルト系の白人にとったら目障りな存在でしかない。フランス人の教師や親達は外国人の子供が押し寄せたことに腹を立て、授業の質が低下したと嘆いていた。(Marc Frons with Edward Behr, 'A New Test for Mitterand', Newsweek, March 12, 1984, p.21.) ある高校教師はストレスが溜まっていたのか、「私はコーランから引用できるけど、聖書からはできない」と愚痴をこぼしていた。
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( 左 : 娘のキアラを抱くカトリーヌ・ドヌーヴ / 中央 : 米国で活動するフランス人女優のアレクサンドラ・ラミーと娘のクロエ / 右 : パリで子育てをする米国人ジャーナリストのパメラ・ドラッカーマン )
****国守の方針を擁護したい三輪氏は、帰化人の「日本選択」と「国籍意識」を強調していたが、まともな帰化人というのはキーン教授のような西歐白人くらいだ。例えば、アングロ・サクソン系のブリテン国民、特に紳士階級のイギリス人男性が日本に帰化しようとする場合、相当な覚悟と愛情を持たなければ、まず日本国民になるとこはない。たとえ日本人女性と結婚しても、大半はブリテン国籍を保持する。何しろ、エリザベス女王から天皇陛下に忠誠を変える訳だから、簡単に帰化しようとは思わないだろう。それに、実家の両親や兄弟、親戚、友人、先輩、後輩と袂を分かち、日本の国益を優先するとなれば、悩んだ挙げ句の決断であるはず。同じ事は、アングロ・フレンチ系のカナダ人や西歐系アメリカ人、ネーデルラントのフランドル人やワロン人、ゲルマン系オーストリア人、北方種族のスウェーデン人、デンマークのデイン系国民にも言えるだろう。ゲルマン系の在日ドイツ人で日本に帰化する者は年間で何人いるのか?
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(左 : 日本文学を専攻したドナルド・キーン教授 / 中央 : 日本人と結婚したフランス人教師のクレール / 右 : 日本で庭師になったスウェーデン人の村雨辰剛 )
ところが、日本国籍を求めるアジア人やアフリカ人は違う。彼らは日本の帰化審査がチョロイから日本人を選んでいるだけだ。何しろ、在日外国人でも子供手当とか生活保護が貰えるんだから、ビルマ人やインド人、マレー人、ベトナム人、フィリピン人、ベンガル人、クルド人、トルコ人、ケニア人、ジャマイカ人などは、「今がチャンス !」とばかりに、審査が厳しくなる前に役所に殺到する。彼らの祖国は棄てても惜しくない劣等国。だから、「日本国民」になる際の苦悩はゼロ。フィリピン国籍なんかは便所紙よりも安いし、誰も欲しがらない。南鮮にも国外脱出の希望者が多く、政治的な迫害が無いのに矢鱈と日本を目指す。****人は一番騙しやすい日本を選んでいるだけだろう。
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(左 : 日本にやって来そうな****人 / 右 : 日本では歓迎されないアジア人の子供)
****国守から出馬するエズズ氏は、祖国のウイグル人を助けたいから日本の政治家になるらしいが、彼女が訴えるべき政策は、帰化制度の見直しと厳格化じゃないのか? ****人によるウイグル人の絶滅を止めたい気持ちはよく理解できるが、それよりも有害なアジア人の日本侵掠を食い止める方が先だろう。なぜなら、彼女は自分の意思で「日本国民」となり、「日本の政治家」を目指している訳だから、「日本第一主義」に特化すべきだ。もちろん、日本人でも売国奴の政治家が大量に存在するから、エズズ氏だけに「国士」を求めるのは酷かも知れない。
しかし、彼女が帰化制度の甘さを指摘すれば、注目する国民が増えるかも知れないぞ。もし日系人代議士が国籍付与の厳格化を口にすれば、 左翼議員は直ちに人道主義を持ち出して、「外人差別だ!」「排外主義だ !」と喚き散らす。しかし、ウイグル系議員が唱えれば「外人嫌い」と非難できまい。さらに、「防諜組織を創って外国勢力の摘発をしろ !」とか、****企業を誘致する売国商人を取り締まれ !」と言えば、エズズ氏に賛同する国民も増えてくるだろう。可哀想だけど、ウイグル人を助けるために自分の票を投じる国民は極めて少ない。もし、エズズ氏が支持者を増やそうと思えば、日本の内政に目を向けるべきだ。
そもそも、保守派国民はアジア人やアフリカ人の帰化人を歓迎するのか? 水島社長は昔から日本の國體に言及し、「皇室を戴く家族のような国家」と述べていたが、「家族」として迎える外国人は誰でもいいのか?
例えば、息子や娘を持つ男性が、妻と別れて子供達を引き取ったとする。もし、父親の再婚相手が子連れのフィリピン人だったら、彼の息子や娘は異国の継母を歓迎するのか? 自分の母親になるフィリピン人女性を嫌う息子もいれば、その連れ子と反りが合わない娘だっているだろう。それゆえ、再婚を考える父親は、継母となる女性をどう思うのか、予め子供達に尋ねる。この時、もし息子が「あんな人が母親じゃ厭だ。フィリピン人の母親なんて恥ずかしい。友達に紹介できないよ !」と愚痴をこぼせば、反対された父親は「うぅ~ん、やっぱりイヤかぁ~」と考え直すだろう。また、娘が恋人の息子を毛嫌いし、絶対に兄と認めなければ、同居や再婚を諦める場合だってある。子供の反対に加え、両親や兄弟も異議を唱えれば、再婚を強行することはできまい。
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(写真 / フィリピン人女性と結婚し、子供をもうけたヨーロッパ人男性)
仲間や家族にする者を選ぶことは、決して悪い事じゃない。水島社長は「民族差別」や「排外主義」を口にするが、受け容れる日本人の方にも「選択の自由」や「排除の権利」があるはずだ。どの民族を受け容れ、どの民族を排斥するかは日本人の勝手だろう。地球市民の「人権」とやらは、日本人が有する古来の権利よりも高級なのか? 三輪氏は血統による自然な「日系国民」を軽く見ているが、両親祖父母の血を受け継ぐ日系人は、学校の洗脳が解ければ皇室を尊ぶし、戦争となれば玉砕覚悟で闘うはずだ。聖テルトリアヌス(Tertullianus)は殉教者の死に言及し、キリスト教徒の血は種子(semen est sanguis Christianorum.)」と述べたが、日本人の血は愛国心の種子となる。先祖代々の血と肉を受け継ぐ者は、生まれ故郷に根を張り、その遺産を自分の子孫に託そうとする。それゆえ、戦場で自分の肉体が滅びても、その遺伝子は子孫に受け継がれているから、戦死は魂の消滅とはならない。
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(左 : ハンサムな朝鮮人男性 / 中央 : 朝鮮で好まれない朝鮮人女性 / 右 : 日本に移住しそうな朝鮮人カップル )
しかし、****人や朝鮮人といったアジア人は異なる。彼らは身辺に危険が迫れば、さっさと日本を棄てて、オーストラリアやアメリカへ逃げてしまうだろう。なぜなら、命を賭けてまで日本に義理立てする必要は無いからだ。それに、一度仲間を裏切った者は、何度でも裏切る。暴力団のヤクザなら誰でも分かるのに、我が国の大学教授ときたら冷徹な現実を理解できない。愛国心を伝えてもチンプンカンプン。アジア系帰化人は祖国の同胞を見限り、自分と家族の利益だけを考えてやって来る訳だから、いつ裏切るか分かったもんじゃない。だいたい、愛する両親や祖父母、幼馴染みの友人を見棄てた連中が、赤の他人である日系日本人のために尽くすのか? 生まれ故郷の徴兵制度を嫌った南鮮人が、日本を守りたいと考え、自衛隊に入って軍事訓練を受けたり、武器を取って朝鮮軍と闘うなんて想像できない。
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(左 : フランスやドイツ、ブリテン、スウェーデンにやって来るアフリカ人の移民 / 右 : カナダ国籍を取得した****人)
とにかく、****国守の未来は明るくない。東京の選挙区で頑張る安藤裕・候補は地盤を離れた選挙となったから、いくら「政府の赤字はみんなの黒字」と叫んでも空回りとなるだろう。応援団の水島社長は候補者に付き添って熱弁を振るうが、そのスタイルは昭和時代の浪花節だ。若い視聴者に感銘を与えるものじゃない。露骨に言えば、校長先生の説教みたいで退屈だ。一方、神谷氏の演説は聴衆の心に響く。練習したのか計算したのかよく分からないが、話し方が上手で手慣れている。色々なエピソードを交えて話すから、10分以上聞いていても飽きない。神谷氏は未熟だった頃の体験を話し、聴衆の共感を得ようとする。庶民は居丈高な説教よりも、自分の魂を揺さぶるような熱意に動かされるものだ。たとえ、仲間同士の諍いがあっても、正直に話せば理解してもらえるし、資金集めの苦労だって分かってもらえるだろう。それに、疫病対策で苦しめられた庶民は、政府に対して恨み骨髄だ。感染防止を口実にした行動制限や、ワクチン接種の強制に不満を募らせている。参政党は真っ向から政府の方針に刃向かっているから、賛同する人もかなり多い。
資金不足だから仕方ないけど、****国守の当選確率は極めて低い。支援者は熱心に活動しているが、心の何処かで惨敗を予想しているはずだ。一般国民の間における知名度は、ほぼゼロに等しいから、比例で当選する候補者はいないだろう。おそらく、開票後に水島社長が視聴者と支援者に向かって、「綺麗な選挙を戦いました !」と報告し、「これからも政治活動を続けます !」と表明するかも。ただし、「稚拙な選挙活動でした」とは言わないはずだ。確実な票田と下部組織を持たない国守候補は、強力な支援母体を持つ自民党には勝てない。
一方、借金をして資金を集めたNHK党は、供託金の没収を覚悟で各選挙区に候補者を立てたから、比例で何名かの当選者を出すだろう。立花氏はジョージ・W・ブッシュ大統領の選挙参謀を務めたカール・ローヴ(Karl Rove)に学んだのか、眠っている票田を掘り起こそうとした。東谷氏や油山氏を誘ったのも、投票所に行かない休眠票を全国から“かき集める”ために違いない。
この点では、参政党も同じ戦略を取っている。全国比例では知名度のある武田邦彦や元議員の松田学を旗頭にし、愛知や佐賀、青森、愛媛、福井といった各選挙区には、地元で活動する新人候補を立てている。しかも、参政党はどんどん支持者を増やしているから、もしかすると全国規模で数百万の獲得数だって夢じゃない。****国守の街頭演説は水島社長が登場しても閑散としているが、神谷氏の演説では結構人が集まっている。もちろん、主要マスコミはテレビや新聞で報道しないから、一般のオッちゃん、オバちゃん達は参政党の存在すら知らないだろう。
しかし、インターネット世代の若者は、偶然の切っ掛けで参政党の存在に気づき、自民党を見限るかも知れない。これだけ不景気なのに、岸田総理は更なる増税を目論んでいるから、低所得で喘ぐ20代や30代の国民は怒髪を100mくらい上げてしまうだろう。電気代やガソリン代ばかりじゃなく、食料品も軒並み上がったのに給料は増えず、場合によってはリストラだ。さらに、職場では厭なワクチン接種の半強制だ。マスク着用だけでも鬱陶しいのに、どんな後遺症があるかも知れない新型ワクチンなんて真っ平御免だろう。岸田政権は10代の子供にまで勧めているから、悪魔の手先と呼ばれても反論できまい。
既得権益を守りたいジャーナリストは、新人ばかりの参政党や****国守を弱小政党と侮り、政治記事の片隅にしか報じないだろう。しかし、自民党に代わる選択肢ができたので、本来なら喜ぶべき新興勢力であるはずなのに、主要メディアはこぞって無視。地上波テレビは「報道しない自由」の代表格となっている。選挙の結果がどうなるか分からないが、参政党が躍進する可能性は充分ある。筆者は****国守を支援したいが、現状ではどうしても惨敗が見えてくる。しかし、実際の政治運動を展開するん
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2022/07/01 (Fri) 18:03:12
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神谷 宗幣(かみや そうへい、1977年〈昭和52年〉10月12日 - )は、日本の政治活動家。元吹田市議会議員。龍馬プロジェクト会長。陸上自衛隊・予備自衛官三等陸曹[2]。イシキカイカク株式会社代表取締役[3]。参政党事務局長兼ボードメンバー[4]。学位は法務博士(関西大学)。
1977年(昭和52年)- 福井県大飯郡高浜町に生まれる。
1996年(平成8年)
3月、福井県立若狭高等学校理数科卒業。
4月、関西大学文学部史学地理学科(現:総合人文学科)入学。
2001年(平成13年)
3月、同大学卒業。
4月、福井県立若狭東高等学校赴任。
2002年(平成14年) - 親が経営する有限会社カミヤストアー[5]入社。
2003年(平成15年) - 福井県立若狭東高等学校再赴任。
2004年(平成16年) - 関西大学法科大学院法務研究科法曹養成専攻入学。
2007年(平成19年)
3月、関西大学大学院 法務研究科(法科大学院)法曹養成専攻修了。法務博士(専門職)取得。
4月、大阪府吹田市議会議員選挙に立候補し、初当選。5月27日、市議就任[6]。会派「吹田新選会」を立ち上げる。
2009年(平成21年) -「大阪教育維新を市町村からはじめる会」を結成。
2010年(平成22年) - 関西州政治家連盟代表に就任。6月に龍馬プロジェクト全国会を設立し会長に就任。予備自衛官に任官。地域政党龍馬プロジェクト×吹田新選会幹事長。
2011年(平成23年) - 吹田市議会議員に再選。吹田市議会副議長に就任。
2012年(平成24年) - 自由民主党大阪13区支部長に就任。同党公認候補として第46回衆議院議員総選挙に出馬も日本維新の会公認の西野弘一に敗れ、比例復活もならず落選。
2013年(平成25年) - インターネットチャンネル「CGS」(Channel Grand Strategy―チャンネル大戦略の略)を開設し、政治や歴史、経済をテーマに番組配信をスタート。
2015年(平成27年) - 大阪府議会議員選挙(吹田市選挙区)に無所属で立候補するも落選(6人中6位)、トップの候補者とは3万票の大差。
2019年(令和元年) - 政党DIYを立ち上げる。
2020年(令和2年) - 政治団体「参政党」を松田学、KAZUYA、渡瀬裕哉、篠原常一郎とともに結成[7]。
著書
単著
『日本のスイッチを入れる~未来は、自分たちの手で変えられる!』(カナリア書房 2013/2/6)
『大和魂に火をつけよう-日本のスイッチを入れる2』(青林堂 2014/12/8)
『坂本龍馬に学ぶ「仲間をつくる力」』(きずな出版 2016/1/23)
『子供たちに伝えたい「本当の日本」』(青林堂 2019/5/23)
共著
『政(まつりごと)の哲学』(藤井聡、青林堂 2014/5/24)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A5%9E%E8%B0%B7%E5%AE%97%E5%B9%A3
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3:777
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2022/07/27 (Wed) 10:43:08
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参政党とは何か?
2022年07月26日
http://tokaiama.blog69.fc2blog.us/blog-entry-1935.html
今回の参院選で「参政党」が一議席を獲得した。
私は山本太郎の「れいわ」を応援していたが、水道橋博士というガチガチの原発推進派がれいわから立候補当選したので、骨髄まで反原発の私は、支持すべき政党がなくなってしまった。
れいわ登場までは社民党に投票していたが、前身母体である社会党は、1995年に村山富市政権が原発推進に転じ、それを受け継いだ社民党も、原発政策について不明瞭なところが多いので、いまいち信用できなかった。
(緩い「脱原発」ではあるが「反原発」ではない、私は「原発即時廃棄!」だ)
維新や国民、立憲も原子力村から金をもらっている原発推進組が多数を占めているし、他の泡沫政党はどんな具合かと調べてみた。
今回、初登場した「参政党」について調べてみた。
参院議員に当選したのは、同党、事務局長の神谷宗幣(44)だ。ウィキがある。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A5%9E%E8%B0%B7%E5%AE%97%E5%B9%A3
元吹田市議だが、2012年自民党大阪13区支部長であり、元自衛官なので、思想的には、保守自民党=右翼だと分かる。
『大和魂に火をつけよう-日本のスイッチを入れる2』(青林堂 2014/12/8)の著書があり、どうみても「極右」の可能性が強い。
比例第二位で落選した武田邦彦も、右翼メディアとして知られる「虎ノ門ニュース」 「チャンネル桜」の主要論客だった。チャンネル桜は、勝共連合(統一教会)を含む右翼団体の集合体である「日本会議」の主要構成メンバーでもある。
https://yuruneto.com/nipponkaigi-tbs/
以下のような動画がチャンネル桜から提供されているので、その実態を直裁に理解できる。
https://www.youtube.com/watch?v=h9x2n5CKhn8
https://www.youtube.com/watch?v=11ROgwz8zs0
https://www.youtube.com/watch?v=ByCPfOKpBlc
まず、参政党も、武田邦彦が主要メンバーなら、上の日本会議の思想を踏襲していることになる。
ナンバー2と目される「赤尾由美」は、なんと数寄屋橋の怒鳴りジジイで知られた大日本愛国党総裁、赤尾敏の親族だった。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B5%A4%E5%B0%BE%E7%94%B1%E7%BE%8E
2014年、河添恵子らと共に「国防女子が行く」を執筆・出版しているので、生粋の極右女性なのだろう。
副事務局長の川裕一郎は、ホームページを覗くと、反原発でもない、脱原発でもない、不可解な「転原発」と書いてある。
http://y16.jp/policy5/
その意味は、よく理解できないが、たぶん原発即時廃止ではなさそうだ。
共同代表の松田学はどうか?
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%BE%E7%94%B0%E5%AD%A6
憲法9条の改正に賛成。
集団的自衛権の行使に賛成。
「道徳」を小中学校の授業で教える事に賛成。
カジノの解禁に賛成。
原発は日本に必要としている。
首相の****参拝を問題ないとしている。
「村山談話」及び「河野談話」を見直すべきとしている。
特定秘密保護法を必要としている。
負担増が耐えられないため、年金の給付水準が下がるのはやむをえないとしている。
ヘイトスピーチを法律で規制することに賛成。
選択的夫婦別姓制度導入に反対。
女性宮家に反対。
*********************************************************
なんじゃこれは! 元財務官僚で東大教授と書かれているが、早い話、100%自民党内極右の政策羅列であって、こんな極右政策なら自民党を出る必要など皆無だろうに。
これで、ガチガチの新自由主義者であることが分かるし、竹中平蔵の二番煎じだろう。
これで、「参政党の正体見たり!」ということだ。これが共同代表なのだから、参政党は、自民党内の最右翼よりも右よりの軍国主義者であり、国民民主党や維新と同列の第二・第三自民党予備軍と決めつけてもよさそうだ。
今回、参政党を調べていて、支持者のなかにスピリチュアリストの並木良和を見つけたことが、とても気になった。
https://sozo888.com/those-who-like-yoshikazu-namiki-can-understand-the-sanseitoparty/
以下引用
参政党の中心的人物である神谷宗幣さんが主催するオンライン情報大学があります。その名も「イシキカイカク大学」そのイシキカイカク大学の講師の中に、なんと!並木良和さんがいらっしゃるのです。
イシキカイカク大学は、マスメディアでは聞けない本物の情報を届け、その情報を得た人の行動が変わることを目的に実施されています。
講師は医師や歴史研究家、軍事の専門家など多方面のプロフェッショナルがズラリとならんでいます。その中に、並木良和さんがいらっしゃるんです!
スピリチュアルを「学ぶべきこと」としてとらえているんです、神谷宗幣さんという人は! そんな神谷宗幣さんが、政党を作って、現実を動かそうとしている。
これってスゴイ事だと思いませんか?
神谷宗幣さんは「自分はスピリチュアルの人ではないですが」と動画の中で話されていました。
だから、スピリチュアル好きだから、並木良和さんを講師にしたということではないようです。スピリチュアルを「必要な知識」「学ぶべきこと」としてとらえて、それを自分が学ぶだけでなく、重要な情報として多くの人に知らせているんですね。
また、神谷宗幣さんだけでなく、参政党の中心メンバーである赤尾由美さんも並木良和さんと交流があります。一緒に講演会のようなことをしていました。
参政党の中心メンバーがスピリチュアルを学んでいるということに大きな魅力を感じますよね。
https://www.youtube.com/watch?time_continue=14&v=VZ8fgGIgmrk&feature=emb_logo&ab_channel=ChGrandStrategy
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引用以上
私は並木良和のコンテンツは、曖昧で抽象的な言葉の羅列ばかりで、具体的な内容に踏み込まないことに苛立ちを感じて、今では聞かなくなっていたが、上の動画は、並木の本質的な部分が垣間見える。
並木良和は、以前、詐欺師との評判もある本田健と一緒に、金儲けを賛美するようなコンテンツを上げたことがあり、私は強烈な違和感を感じて、以来ほとんど聞いていない。
並木良和・本田健コンビに感じる強烈な違和感 2021年04月11日
http://tokaiama.blog69.fc2blog.us/blog-entry-1460.html
今回の動画を見て、どうにも違和感が増幅して、参政党の支持者なら、発言に整合性があるように思い、これまで並木が抽象概念ばかり並べて、具体的な政策に踏み込まなかった理由に思い当たった。
具体性を語れば、たちまち正体を見抜かれるからなのだ。
参政党支持を見る限り、並木は原発推進、新自由主義も推進であり、人権擁護にはあまり関心がない人物のようだ。
私にとっては「正体見たり!」と言うしかない。
参政党を論評した良質の記事を挙げておこう。
参政党とは何か?「オーガニック信仰」が生んだ異形の右派政党 7/11
https://news.yahoo.co.jp/byline/furuyatsunehira/20220711-00305127
政治団体「参政党」が今回の参院選挙全国比例で1議席(神谷宗幣氏)を獲得した(今回選挙で”政党”に昇格)。当初泡沫と思われた参政党はなぜ議席を獲得したのか。
実は、当選した同党事務局長の神谷宗幣氏と私は約10年前に出会った。彼と一緒に少なくない期間、仕事をした経験もある。
神谷氏とはいったいどのような人物なのだろうか。彼の思想から参政党は如何にして生まれたのか。令和の政界に突如として現れた参政党の実態に迫る―。
参政党は2020年4月に政治団体として結成された。結党当初の5人のボードメンバーのうち、神谷氏を除く3人が現在に至るまで意見対立により同党を離れるなど、短期間で主要幹部が大きく入れ替わっている。
その原因の多くは、2020年末~2021年初頭に保守界隈で沸き起こった「バイデン候補陣営の不正選挙」を信じるか、信じないか(いわゆる勝ち組・負け組論争)という保守界隈の内部抗争だった。
結果的にこの時「トランプ前大統領の勝利を信じ、バイデン候補の不正選挙を糾弾する」とした側が参政党に残る形になった。参政党が「日本版Qアノン」などと揶揄される所以はここである。
・「天皇を中心とした国家」謳う
さて、同党綱領には「先人の叡智を活かし、天皇を中心に一つにまとまる平和な国をつくる」「日本国の自立と繁栄を追求し、人類の発展に寄与する」「日本の精神と伝統を活かし、調和社会のモデルをつくる」とある。のっけから「天皇を中心とした国家」を謳い、強い保守色がある。
また同党は、三つの重点政策として、1)「子供の教育」、2)「食と健康、環境保全」、3)「国のまもり」を掲げる。
1)の「子供の教育」については、”学力(テストの点数)より学習力(自ら考え自ら学ぶ力)の高い日本人の育成”を謳い、「国や地域、伝統を大切に思える自尊史観の教育」を掲げ、自尊史観(造語)の対義語としていわゆる「(リベラルによる)自虐史観」を想定していると思われ、保守色が強い。
3)「国のまもり」では特に”日本の舵取りに外国勢力が関与できない体制づくり”と謳って「外国資本による企業買収や土地買収が困難になる法律の制定」「外国人労働者の増加を抑制し、外国人参政権を認めない」とあり更に保守色が濃い。
尤もこういった重点政策は、参政党特有のものではなく近年にあって、新興の保守政党に特有のもので目新しさはない。過去にも『太陽の党』『次世代の党』が類似かそれに近しい政策を訴えていた。
では参政党とこれらの決定的な違いは何かというと、保守論壇中央からの強力な支持があるか無いかの一点である。
・参政党は保守層からの支持を得たのか?
2014年に概ね日本維新の会から分派し、『太陽の党』と合流した『次世代の党』は、同年の衆院議員選挙に臨んだ。比例ブロックでの合計得票は約144万5000票で今回の参政党の全国比例約176万8000票と大差ない(但し、衆院比例は地域ブロックなので当選者は無かった)。
しかし次世代の党は、保守論壇中央と呼ばれる岩盤層(当時―正論、WiLL、VOICEなどの保守系論壇誌、日本文化チャンネル桜などのCS放送局など)からの熱烈な支持を受けた。
石原慎太郎氏が最高顧問となったことも大きく、保守論壇中央が主導する形でネット保守を巻き込み一大運動を展開したが、小選挙区当選2議席のみと惨敗した。
参政党は次世代と似たような政策を訴えているものの、保守論壇中央から支持らしい支持を受けていない。
参政党の「看板」として精力的に街頭演説等を行い、ネットに極めて多く露出した以下の五名(参政党は彼らを”ボードメンバー”と呼んでいる)は、一部を除き保守論壇中央からかなり遠い位置にいるからだ。
五名とは、事務局長の神谷宗幣氏、それに川裕一郎氏、松田学氏、赤尾由美氏、吉野敏明氏。但し、同党のタウンミーティング等のチラシやサイトには、川氏の代わりに武田邦彦氏が入ることが多く、事実上党の看板は神谷氏、松田氏、赤尾氏、武田氏、吉野氏の五名である。
神谷氏については後述するが、この中で最も保守論壇の中で知名度があるのは武田邦彦氏であることは間違いない。
武田氏はネット保守層から熱狂的な支持を誇るDHCテレビの『真相深入り!虎ノ門ニュース』のレギュラーを2015年から勤め、著書のファンも多かったが、2021年12月に参政党から参院選に出馬することを理由に同番組を降板した経緯がある。
松田氏(2012年の衆院選で日本維新の会から比例南関東で初当選)は前述した2014年の衆議院選挙で次世代の党から神奈川7区から出馬したが落選。
下野後は、活動を主にネット動画に移したが、現在の保守論壇中央(―HANADA、WiLL、正論などの保守系論壇誌、DHCテレビなどのネット放送局など)の中枢に居るわけではない。
赤尾氏は右翼活動家で元衆議院議員の赤尾敏氏の姪として一部の界隈では著名だが、これも同様に保守論壇中央で大きな活躍の場があるというまでは言えない。
吉野氏については歯科医であり、参政党以前では保守論壇中央どころか保守界隈にあってもほぼ無名の評価だったと言える。
このように、参政党の「看板」は唯一武田氏を除き、保守論壇の周縁に位置する人々であり、保守界隈の重鎮らがこぞって支援した次世代の党の支持構造とは大きく異なる。
参政党は今回の参議院選挙で選挙区すべてに候補者を立てたが、この中でも保守界隈で名の知れた人はほぼゼロであるといってよい。
今回保守論壇中央は、個別の自民党議員(―青山繁晴氏、宇都隆史氏、片山さつき氏、山谷えり子氏、山田宏氏…いずれも全国比例)などの支持に徹した(図参照)。
よって参政党は、新興の保守政党の主張をトレースしているものの、保守論壇中央からの支持らしい支持は無く、よってそれに付帯するネット保守からの支持も勢いを欠く、という処であった。
つまり参政党は、いっけん次世代の党のような「ネット保守政党」に見えるが、その支持基盤の実態は異なっているのである。
だがこれを以て、今回参政党が2014年の次世代の党と類似した得票(比例で約176万8000票)を得た理由はますます摩訶不思議になる。参政党が単なる「ネット保守政党」なら次世代の党の得票より明らかに減るのが自然だからだ。
つまり参政党はネット保守から一定の支持を受けたものの、それ以外の「何者か」から大きな得票を受けたのである。彼らは誰なのか。
・強烈な「オーガニック信仰」
参政党の三つの重点政策の二番目、「食と健康、環境保全」にその答えが隠されている。参政党公式サイトによれば、”化学的な物質に依存しない食と医療の実現と、それを支える循環型の環境の追求”と謳って「医療費抑制」「有機農業・農法等の推奨」などとあり、やや大味で漠然としている。共通して分かるのは”健康”への執拗な拘りであろう。
子供たちの話だけじゃないんですよ。先輩方、年配の方々にも関係があるお話です。学校の給食でいいもの出すでしょ。要は、国産というか千葉県産に限定したらいいんですよ。
千葉県産の物。しかも有機無農薬。ね、できれば指定栽培、そういったものに変えるんです。コストは3、4倍に上がりますよ。いいんです。だってそのお金は一次産業やっている人にいくから。
(中略)さらに子供にいいをモノ食べさせたら、子供の病が減ります。荒れなくなります。学力が上がります。絶対そうなりますから。はい。そしたらそこで医療費が下がるんですよ。子供の医療費無償化をするんだったら、学校給食にお金をかけてください。
―2022年6月29日神谷氏千葉での街頭演説,強調筆者
有機無農薬へのこだわりはまず頷く部分があるものの、それで子供の病が減ったり、学力が上がることとの相関、根拠は一切示されていない。これは典型的なオーガニック信仰の一種である。
オーガニック信仰は、戦後の大量消費社会の亢進に疑問を示した先進国に住む、意識の高い比較的富裕な消費者層から始まる。有機農法や無農薬産品、自然由来製品等にこだわり、それを徹底することで心身が浄化され健康体になり、結果的に社会が改良されるなどとする発想である。
これは日本にも輸入され、「食の安全」の美名とともに場合によっては「食品添加物拒否運動」として広まった。1999年にベストセラーになったが賛否が分かれた著書『買ってはいけない』(金曜日)などが書籍としてはその代表のひとつである。
私が確認しただけで、参政党のオーガニック信仰ともいえる発言は、さらに過激な形になり他の候補の演説にも頻出する。
(悪性リンパ腫を患ったが現在は健康であるという男性から、食品添加物と体に悪い農薬などの話をしてほしい、旨の質問を受けて)
…悪性リンパ腫に限らずですよ、白血病とかでも限らず、普通のがん、骨肉腫もそうです。まず(甘いものを)やめなきゃいけない。なぜかっていうと、まずその、グルテンが免疫かく乱物質から発がんさせやすくなるのもそう。ね、それから糖類を採ってる、 砂糖類を採ってると、ね。炎症がみんな強くなるんです。天然の三温糖ですとかね、羅漢果ですとかね、甜菜糖とかですね、関係ないです。
仮に代用甘味料としましょう。アスファルテーム。(中略)アスファルテームが分解するとメチルアルコールができるんで、発がん物質になる。だからダメなんです。
結局は甘いものは何もかもダメなんです。人工甘味料でもダメなんです。蜂蜜もだめなんです。(中略)これらのものに加えてもっと強い発がん物質である食品添加物。これはもうひどいですよ。(中略)
100g200円の豚肉をミンチにしますね。調味料入れますでしょ。焼くでしょ。それで味付けしますよね、デミグラスソースとか入れるんだから、玉ねぎ使ったりニンジン使ったり、出来上がりますと。
それを真空パックに入れますと。そのパックもちゃんと、石油から作るんだから石油がいるでしょ、そこになんとかのハンバーグって、セブンイレブンの何とかハンバーグって、和風ハンバーグとかってなるでしょ。(中略)ところが100g98円とかで売ってるわけ。ありえないでしょ。どうやったら安くなるんですか。
それは、クズ肉を使うしかない。本来だったら廃棄処分にする。例えば死んだ豚とか。ね。あるいはそもそも全部内蔵取っちゃったあとの余ってる部分の、豚の顔とか牛の顔とか、或いは糞便が詰まってる普通使わない大腸とか。こういうとこを使うわけですよ。
そういうのを使うと凄いにおいがします。食品添加物が臭いを消すんです。においを消したらハンバーグっぽい味にしなきゃならないから、合いびき肉だから、豚のエキスとか牛のエキスとか、食品添加物だからそれっぽい味を出すわけです。(中略)
こういうの聞いたら、白いアイスクリームも食べられないでしょ。スジャータとか死んでも使えないでしょ。うちでもそうですよ。スジャータが牛乳だと思ってて、カップに入れてちゅるちゅる飲んでて、てんかんの子がいたの。止めると発作が無くなる。本当にダメなんだから。(中略)
要するに、家で作って食えってことなの本当に。一番いけないのはコンビニの弁当とかを、電子レンジでチーンってやって、みそ汁代わりにカップヌードルを飲んでるとかなんだか、中にコーディングしてるわけでしょ、毒の水をわざわざ毒性を強くして、電子レンジで化学反応を起こして食べてる。
ていう人たちががんになってるの。もう全員って言っていい、もう。本当は国立がんセンターとかでこの話しないといけないけど、何で言わないかって言ったら、石油を輸入するなって、これもう穀物メジャーとか、オイルメジャーとかね、ビッグファーマーとか、上に居るのがそれこそ国際金融資本なの。この人たちの命令で、日米安保だけじゃなくて、日米合同委員会ってのがあって、それでお前らこういう法律作れって、(アメリカの)軍人が日本の官僚に言って…(後略)
―2022年6月29日吉野氏埼玉県川口市での街頭演説,括弧内、強調筆者
ここまでくると、論評のしようがない。どこから突っ込んでよいのか分からない。これを吉野氏は、国際金融資本や日米合同委員会による圧力や情報操作の仕業としている。典型的な陰謀論と評されても致し方ないのではないか。
或いはいわゆる「ニセ科学」なのではないか。そもそも吉野氏は歯科医で歯学博士ではあるが、医学博士(医師)ではない。或る疾病の原因を「これ」と決めつけることに問題はないのだろうか。また一般に流通している加工肉に関して、誤解を生むような表現はいかがなものだろうか。このような言説が、参院選挙の期間中、堂々と喧伝されていたのである。
・反ワクチンとオーガニック信仰
さらに参政党の”健康”への執拗な拘りは有機農法・無農薬・食品添加物禁忌を跳躍して、「純粋な身体に不純な異物を入れることは良くない」という発想の元、コロナワクチンの接種拒否へと垂直に向かう。
…グローバルな全体主義ですよ。コロナの問題もね、あんまりいうとまた(動画が)削除されて迷惑かけるからあんまり言わないけどね。だけどみんな気づいたでしょうコロナで。なんかおかしいって。
この気づきが日本人を動かしてますよ。他の国だって動きはじめましたよ国民が。彼ら(グローバリスト)の利権のためにウクライナ紛争だって起こったじゃないですか。
世界中の国民が迷惑してるじゃないですか。我々の敵はグローバル全体主義。そのために自由を守る、国民国家を守る、それが参政党の立場です。(中略)2年半もみんなを家に閉じ込めてね、免疫の威力を下げてね、そしてね、言っちゃいけないアレ(コロナワクチン)を打ってね。みんな免疫力下がっちゃってるでしょ。
(動画が)削除されるかもしれないけど。削除するってことはね、向こう(グローバリスト)がね、焦ってるんですよ。本当のことがばれちゃうから。(後略)
―2022年6月29日松田氏大阪府大阪市での街頭演説,括弧内、強調筆者
…なんでこんな、お注射みたいなものがポコポコうたれるかっていうと、製薬会社の利権なんですよ。完全に。ここ(製薬会社)はめっちゃ金持ってんの。厚生労働省とか大学とかよりも病院よりも、お金持ってるから、こっから金貰わないと研究とか医者だったら開業ができない訳ですよ。
お金欲しい。そして定年退職したら天下りとかもさせてくれるわけ、年収2000万とかもらって。めっちゃおいしいですよ、だから逆らわないんです。(中略)
最初は頑張ってたと思ったんですよ、コロナの時とかにね、だんだん厚生労働省とか変わってきて、国民は嘘の情報を出すようになってきたんですよ。彼らがやってきたことは、こっそり飲み会やることと、自分たちがお注射を打たないことですよ。
医者だってわかってるわけですよそんなの。医者が自分たちの子供たちに、お注射を打ってない訳だから、なんでそれを一般の国民がポコポコ打たないといけないんですか。打ちたいんだったらいいですよ。10回でも20回でも打ってください、止めません、そんな打ちたいなら。(中略)
ちゃんとした情報を伝えないとだめですよ。何で伝わらないかっていうと、お金で抑えられてるから。とにかくコメ食に戻す。和食に戻してロカールフード法制がいまね、立憲民主党の川田龍平さんたちが作ろうとしてるから、そういうの応援するんです政党の枠を超えて。
つまり地域・地産地消しましょうっていう法律とか条例を作って、とにかくそこに予算付けるの。地元で給食良いもの食べさせたかったら、この法律を使って予算を付けれるようにする。種子法潰されちゃったんで、もう一回地域の条例とか種子法作って、日本のタネ(種子)を守るんです。
そういうことやってくと、一次産業の保護になり、そして農業の場でも農薬肥料を使わない農業ていうのが、元に戻るんです。戦前の従来型の農業に戻るんです。最初は生産量落ちますよ、落ちますけど、落ちた分は数増やせばいいの。ね。
農業でちゃんと儲かる仕組みを造ったら、若者農業やりたい人いっぱいいるから。いまの日本の若者はね、ココロ結構、かなりきれいなんですよ。
だから人の役に立ちたいと思ってる若者いて、みんなに美味しい健康な野菜とかね、作れるってなったら、そこそこ収入あればやりますから。グローバル企業に入ってね、人をだましてお注射打って儲けてたってね、ココロ苦しいじゃないですか。(後略)
―2022年6月23日神谷氏千葉市での参政党講演会,括弧内、強調筆者
喋った内容がYouTube動画に転載されると、削除される恐れがあるから、「アレ」とか「お注射」などとぼかしているが基本は反ワクチン一本槍である。また「がん」に関してことさら深いこだわりを持っている。
とりわけ神谷氏によると、日本は先進国の中でも近年がんが急増しており、その原因に食品添加物があるというが、医学的根拠は示されていない。がんの発生メカニズムには謎の部分も多い。高齢化も原因のひとつとされるが「これだ」と断定できる因子はない。
通常、複数の因子が重なって起きるとされる。にもかかわらず「がんの原因はこれだ」と医学博士(医師)でもない人間が公衆に向かって断言してよいのだろうか。
参政党が一貫して主張しているのは不純物のない、「混じりけのない純粋なる何か」であり、それが有機農法、食品添加物禁忌へとダイレクトにつながっている。
彼らの中では反ワクチンと無農薬・有機農業・食品添加禁忌は一本筋が通っている。まず彼らの頭の中には「かつて存在した純潔な生活・農業・健康」が至高のものとして存在し、それが現在の医療や大資本(グローバル企業、グローバリスト)によって「汚染」されているという考え方である。
もうお分かりかと思うが、こういった主張は、戦後の先進国の中で反大量消費社会運動などとして勃興し(もちろん国によって差異はある)、概ね「リベラル」層の中で喧伝されてきたきらいがある。
なぜなら大量消費社会をけん引しているのは大企業・資本家であり、製薬会社と政界は結託して巨大な支配層を形成していると考えているから、既存権力に対してアンチになるからである。よって参政党も、自民党に対してきわめて批判的で、寧ろ敵愾心すらあるように思える。
参政党が「自民党の補完勢力」などと揶揄されているものが散見されるが、それは大きな間違いで、彼らは自民党=グローバル企業と考えているから、自民党と親和性は薄い。
しかし参政党の面白いところは、こういった一見してオーガニック信仰・反大量消費社会・自然産品礼賛を謳っておきながら、”日本の舵取りに外国勢力が関与できない体制づくり”と謳って「外国資本による企業買収や土地買収が困難になる法律の制定」「外国人労働者の増加を抑制し、外国人参政権を認めない」などと急に排外的な主張が混じっていることである。だがこれは何ら不自然ではない。
「混じりけのない純粋なる何か」をそのまま延長していくと、「日本は純血の日本民族だけが独占する、混じりけのない国民国家であるべきだ」という結論に行きつくのは当然の帰結だからだ。
参政党と似ているとは全く言わないが、かつて有機農法や無農薬をことさら礼賛し、自然との調和や自然の中でのキャンプや観光を推奨し、健康増進(禁煙、禁酒など)を展開した政党が戦前のヨーロッパに存在した。
「混じりけのない純粋なる何か」を推し進めると、必然的に純血主義に行きつく。だから彼らは、添加物とか農薬とかが大嫌いで、国産とか(国産の)種子とかに拘る。
こうして「不純である」とみなした所作や人々を排斥する行為を強めていく。繰り返すが、参政党がこれと似ていると言っているわけではない。歴史を振り返ってみると、偶然にもこうした事例があるよ、と言っているだけだ。
この問題については、既に「排外主義と有機農業」に関しての専門書が刊行されているので詳細はそちらに譲る。
・オーガニック信仰と保守要素の合体…突然参政党の主張に目覚める人々
オーガニックのイメージ(写真:アフロ)
参政党は、オーガニック信仰(延長するとそこに、不純物であるとみているワクチンへの禁忌も入る。そしてそこには常に「ニセ科学」が付きまとっている)に、ネット保守の要素を合体させた『オーガニック右翼(保守・右派)』という、私自身、この規模で展開されているのを初めて目撃した国政政党である。
参政党の演説や集会の内容を仔細に点検していくと、「国防の重要性」とか「愛国心の大切さ」とか「憲法9条改正」とか「先の戦争への肯定(彼らのいう自尊史観)」とか「祖霊崇拝」とか「反リベラル・マスメディア」などという、いかにも保守色の強烈な、いかにもネット保守が好みそうな言説は、「主・従」でいうと明らかに「従」である。
従とはいえそれなりに喋ってはいるものの、その内容は既存のネット保守の言説や手垢のついた歴史修正主義と大差ないので、ここに改めて書くことは省く。参政党の実際の街頭や講演会等での内容は、圧倒的にオーガニック信仰である。
そして私が定点観測してきた数百に及ぶ、熱心な参政党支持者の人々は、驚くほど政治的に無色であり、むしろ参政党支持以前には政治自体に関心がほとんどないような、政治的免疫が全く無いような人々が多い。
でいて自然食品や有機野菜などを好んで摂取する、消費者意識の高い比較的富裕な中高年や、自分の子供に食の安全を提供しよう思っている女性層が、あまりにも、驚くほど多い。
それまでヨガ教室に熱心に通い、自然食品を愛好し、個人経営の自然派喫茶店が行きつけである、とフェイスブックに書いていた人が、ある日突然、参政党のYouTubeに感化されシェア・投稿しだす。
それまでインド等の南アジアを放浪し、自然の偉大さや神秘に触れる感動的な旅行記を寄稿していた人が、ある日突然、参政党のYouTubeに感化され…。このような事例は観測するだけで山のようにあるし、私の周辺にも極めて多い。そして一様に、参政党支持以前は、政治的に全くの無色透明であり、選挙にも全く関心が無いといった人々ばかりなのである。
彼らは政治的なリテラシーをほとんど持っていない。
参政党のオーガニック信仰の後に必ず付随される従の部分、つまり「憲法9条改正」だの「外国による侵略の危機」だの「太平洋戦争の肯定」などの主張に触れても、それが「一般的にいうところの右なのか左なのか」という鑑別基準すら持っていない場合が多い。
参政党は徹底的に日の丸を隠す。保守派の集会にあるように、開会式で君が代を合唱したりはしない。
如何に政治的リテラシーが低くても、それをやったら「極右」などと不当なレッテルをはられることを知っているからだ。参政党は新興の保守政党が必ずやる、「国旗掲揚」「国歌斉唱」をやっていない。
その主張が右なのか左なのかも良く分からない人々にとって、「国旗・国歌」の記号さえなければ、それはもう全然「右」とは見做さない。
よって参政党支持者の大きな部分は、政治的免疫が絶無の無党派層を中心とし、さらにその中でも消費者意識の高い、中産・富裕層を中心としたオーガニック信仰によるものである。
それが結果的に、「混じりけのない純粋なる何か」の延長としての純血主義、国粋主義に繋がったとしても、そもそも彼らは国粋主義とは何なのか、その言説が悪い意味で何を意味するのかの判断基準を持っていない。
従の部分の保守的要素は、主の部分であるオーガニック信仰さえ受け入れられれば、まずすんなりと受容される。
勿論、参政党の従の部分、つまり強い保守的要素に大きく魅かれて支持を決定した人々もそれなりに存在する(なぜならこの主張は、ネット保守の世界観におけるテンプレートだから)。
しかし参政党の動画視聴者が競うように「友人や家族に拡散」しているのは、保守要素ではなく、食品添加物や人工甘味料やがん情報(発がんの原因について)や、コンビニ食品、加工品、砂糖、小麦、食肉の危険性と、そういった危険性を伝えまいとする国際金融資本(ユダヤ系を含む)による情報操作、ワクチンを巡る壮大な陰謀などの、オーガニック信仰に大なり小なり関連する動画である。
彼らには驚くほど「ネット保守」のテンプレ的言動が見られない。朝日新聞が日本のメディアの中でどのような立ち位置にあるか。あの戦争とはどのようなものであったのか。基礎知識を全く持っていないように思える。だからこそこうした保守要素に微温的に共鳴はするも、特定のリベラルメディアの社名を名指しした呪詛や、リベラル系野党や議員個人への激しい攻撃というのが殆ど見られない。
前提知識が無いから攻撃の仕様がないからだ。ただし、全くの「無菌状態」の中に従としての保守要素が混ぜられるので、面白いようにゼロ年代初頭に使いまわされた「ネット保守的世界観」の入口に立っていく。但しそれはそこまで強烈なものではない。
「オーガニック右翼(保守・右派)」の特筆するべき点はこれである。こういった人々が、参政党支持の主力であることはほぼ疑いようがない。
彼らの名誉のために言っておくと、オーガニック信仰をしている人々が全員政治的免疫が無く、歴史や社会に対するリテラシーがない、とは言っていない。
そのような人々が多く観察されるようだ、と言っているだけだ。また私自身、有機農法や有機栽培を否定しているわけではない。寧ろそういった方法で販売される農産品を好む方だ。だがそこに「ニセ科学」が執拗に入り込むのは断固として認められない。
・私と神谷宗幣氏―「ONE PIECEのような政治をしよう」という謎の名刺
2014年に栃木県護国神社で行われた私と神谷氏の講演会公式パンフ。この時すでに私は、保守論壇から離別しつつあった。
最後に、本稿冒頭で記した私と神谷氏の邂逅について書く。私が神谷氏に初めて出会ったのは、2013年のことであった。正確には約9年前である。
このころ私は単著を複数出し、某保守系CS放送局でレギュラー番組を持ち、前衛漫画雑誌『ガロ』の版元として著名な青林堂から刊行されていた保守系雑誌『JAPANIZM』の三代目編集長をやっていたころで、保守業界に若手としては確固たる基礎を築きつつあった。
氏と初めて会った場所は保守系の集会だったと思われる。当時神谷氏は2007年に大阪府吹田市の市議会議員に初当選した後、2012年に衆議院議員に転身を図り自民党から公認されるも、維新の候補に敗れて落選した。大阪在住の彼が東京の保守系集会にわざわざ出てきたのは、落選後の身の振り方に何か思うところがあったからかもしれない。
神谷氏から差し出された名刺のことを今でも覚えている。氏は2010年に「龍馬プロジェクト」という保守系地方議員主体の任意団体を主催していて、その旨が印刷されていた。当然坂本龍馬的な何か、の熱意があるものと思われたが、名刺をふと見ると「ONE PIECEのような政治をしよう」と大きく書かれてあった。
ONE PIECEとは少年ジャンプに連載されている例の世界的な漫画だ。そして主人公たちは”海賊”である。「政治家を名乗る人間が、反社会的勢力のような活動をしようとは、どういうことでしょうか。官憲と戦うんですか。神谷さんはブントとか革協同かなんかなんですか」と聞こうとしたがやめた。流石に気の毒だと思った。
ただし熱意だけはあって、喋りの達者な好青年に思えた。親の経営するスーパーを継いで、苦労なさったと語っていた。関西大学を卒業されていたので、同じ関西圏の私大を卒業した私はなんとなしに親近感を持った。私よりも5歳上だった。『JAPANIZM』編集長として、何回かインタビューを取った。具体的にどのような誌面だったか忘れたが、国会図書館で確認すれば、当時私が自ら書いたインタビュー記事が見つかるはずである。これがきっかけで、神谷氏は青林堂と接点を持つようになった。
神谷氏は私が青林堂を離れた後、『大和魂に火をつけよう 日本のスイッチを入れる2』(2014年)、『子供たちに伝えたい「本当の日本」』(2019年)、『国民の眠りを覚ます「参政党」』(2022年、吉野敏明氏との共著)、『参政党Q&Aブック基礎編』(2022年)など、立て続けに著作を発表した。
そもそも、参政党の松田氏や赤尾氏、吉野氏など主要な「看板」の人々はほぼすべてが青林堂から著書を出している。詳しいことは知らないが、青林堂執行部の方針と神谷氏や参政党の政治観がマッチしたのだろう。明らかに参政党の出版方面での協力者は青林堂である(悪いことだとは言っていない)。
ただし神谷氏自身が、保守思想についての知識をあまり持ち得ているとは思えず、すなわちバークや江藤淳、半藤一利、保阪正康、西部邁も読んでいないようだし、どちらかというと具体的な政策や主義ではなく「漠然とした大きな熱意」のみ先行で、知識の積み重ねや体系的な主張を感じられなかったことから、いわゆる保守論壇の大御所雑誌(当時のWiLL、正論、VOICE等)に声がかかることはあまりなかった。
言論人という感じではなく、大阪の活動家といった評価だった。私が出演していた某保守系CS放送局も紹介したが、単独出演が1,2回というだけで、レギュラーとして定着しなかった。首都圏の保守界隈は、落選直後に上京してきた保守系元議員に冷淡だ。
次の選挙のために利用されるだけなのではないか、という警戒の嗅覚が働くからだ。
それでもある程度の見識があれば門戸は開かれるが、神谷氏はそうではなかった。だから氏は保守界隈の中に居るには居たものの、常に周縁の存在であり続けた。
神谷氏は2013年になるとCGSというネットチャンネルを作って、その中で動画の投稿を始めた。神谷氏に好意的な中堅の保守系言論人が何個か番組を持って、それなりに人気になった。
ちなみにCGSとは、「Channel Grand Strategy」の略で、直訳すると「大戦略」という風になるのだろうが、同じタイトルの戦略ゲームとどのような相関があるのか聞いたことは無い。
2013年中盤から14年にかけて私は神谷氏と一緒に講演会に呼ばれたりするようになってそれなりに接近していたので、2014年3月からこのCGSの中で番組を持たないかと提案されて、特に断る理由もないので承諾した。
番組は30回ほど続いたが、この時すでに私自身の立ち位置が偏狭な保守界隈から距離を置くものに変わっている時期だったので継続に疑義が出るようになった。
加えて当時人気だった政治系ユーチューバーのAと、神谷氏と私の三人で鼎談番組をやらないかと誘われて、私が「Aの知識水準では、鼎談するに値しない」と結論して拒否したために、これが勘気に触れたのだろうか、以後神谷氏とは急に疎遠になった。対立があったわけでも、喧嘩したわけではない。ただ疎遠になっただけだ。因みにこのAは、後に参政党の創立メンバーとしてかかわったのち、方向性の違いから同党を脱退している。
少なくとも私が神谷氏と接点があった2013年・14年の時期、氏はオーガニック信仰みたいなことを全然口にしていなかった。食品添加物拒否なんて一言も言っていなかったし、農業がどうの、有機農法がどうのなどというのも皆無だった。この時、彼の中にオーガニック信仰は存在せず、手垢のついた即席ネット保守のようなことを猛烈に主張していた。
一緒に行動したり仕事をしたりしている人、それが特に目上の人だった場合、すぐに強く影響を受ける印象があった。例えば「大日本帝国憲法は今も有効だ」と教えられれば、同じことをすぐ自分の主張として繰り返す。
「白村江の戦いは日本軍が勝利した」と教えられればすぐ同様に言う。どう考えてもウソ・出鱈目なのに、自分で調査したり分析したりする最低限のスキルが年齢の割にやや低いのかなとも思った。ただ総じて同業他者の悪口や陰口を言ったりする人ではなかったので、その点は信頼できると思った。要するに「熱い兄貴」なのである。
氏の古典的なネット保守的価値観、しかも、あまり綿密に練られていないネット保守的世界観が根底にあり、その後、人間関係の中でオーガニック信仰に影響を受けたため、両者が合体してそれが参政党の根幹を形成したのではないかと私は考えている。結果的に私が、神谷氏やのちの参政党と、青林堂との接点を作ったことは、良い事か悪い事か良く分からない。
ただし神谷氏の保守的心情が参政党の候補全部に浸透しているかどうかは疑わしい。例えば参政党から選挙区で出馬した候補の中には、参政党の保守要素とかけ離れている人もいる。
東京選挙区から立候補して落選した参政党の河西泉緒候補は、朝日新聞の質問に対し、「防衛力増強」「敵基地攻撃能力の保持」について、明確にNOとしている。「非核三原則の堅持」についてYESを示し、また「同性婚」「LGBTの権利擁護」についても明確にYESと答えている。
これだけをみると河西候補は社会民主党や立憲民主党から立候補してもよさそうなものだが、参政党の保守的要素ではなく、オーガニック信仰のみに共感している候補も存在するというアンビバレントな状態になっている。
参政党は単なる「ネット保守」政党ではない。全体としてみればオーガニック信仰を基調として、そこに保守的要素が「後付け」された異形の「オーガニック右翼(保守・右派)」と呼ぶべき右派政党である。
今回の参院選挙で参政党は政党になり、神谷氏は国会議員になるので、有権者の付託にこたえるべく、出来るだけ事実や科学的なデータをもとに政策議論を展開していただきたいとは老婆心ながら思う。神谷氏の保守界隈デビューの初期段階で彼と関わり、かつ彼を応援して、少なくとも保守業界との接点を斡旋した経験のある私としては、これからも参政党と神谷氏に注目していきたい。(了)
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引用以上
もの凄く長い引用で申し訳ないが、全文引用しないと著者の意思が正しく伝わらないと思った。
私は、著者が指摘している、「優生保護的な発想」を武田邦彦らに感じていたので、ちょうど的を得ていると考え、引用した。
また別の機会に、まとめて参政党問題を語りたい。
http://tokaiama.blog69.fc2blog.us/blog-entry-1935.html
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2022/11/07 (Mon) 15:53:44
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【切り抜き Front Japan 桜】参政党の正体、改めて言う![R4/11/7]
https://www.youtube.com/watch?v=JESxHCrC39Q
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2023/07/23 (Sun) 22:39:49
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報道されないロバート・ケネディ・ジュニア現象と参政党|林千勝
2023/07/23
https://www.youtube.com/watch?v=kjTnGLPksBk
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2023/07/25 (Tue) 01:13:48
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報道されないロバート・ケネディ・ジュニア現象と参政党〜後編〜 |林千勝
https://www.youtube.com/watch?v=s9nCbtWGwEQ
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2023/09/08 (Fri) 07:29:00
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参政党 神谷宗幣 ChGrandStrategy - YouTube
https://www.youtube.com/@ChGrandStrategy/playlists
https://www.youtube.com/@ChGrandStrategy/videos
政治、経済、歴史、軍事、食と健康などのテーマで、 学校では教わることのないけれど、
これからの日本の国策を考えていくために必要な基礎知識や教養を15分程度で配信する動画チャンネル。
メインキャスターは神谷宗幣。
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2023/09/10 (Sun) 08:19:49
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ドル支配崩壊後はどうなる?国防と歴史から日本の立ち位置を考える〜前編〜 |室伏謙一×神谷宗幣
023/09/08
https://www.youtube.com/watch?v=Svaux8tDsn8
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2024/08/04 (Sun) 12:31:04
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【武田邦彦先生】【村岡徹也弁護士】参政党が危険な理由を法的立場から解説!武田先生も驚いた!本部の乱れすぎている女性問題!神谷宗幣党首と武田先生の対決秘話
巫女ねこちゃんねる 2024/04/09
https://www.youtube.com/watch?v=4pPO_XBx0U0
参政党【武田邦彦先生✖️藤村晃子】私たちが体験した違和感!参政党の何が問題だったのか?後半は弁護士村岡徹也先生が登場!
巫女ねこちゃんねる 2024/02/16
https://www.youtube.com/watch?v=Gtequ5nRNLM
第一弾【参政党 神谷宗幣議員】武田邦彦先生号泣 パワハラ会議?元同僚が怒りの告白!彼女は神谷さんの前でずっと声が震えていた【報道系放送作家 独自取材】
巫女ねこちゃんねる 2024/01/27
https://www.youtube.com/watch?v=GgqlbneTAEE
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嘘と欺瞞だらけの政治家 日本を変える為にどうしたら良いのか 武田邦彦 × 吉野敏明 対談〜後編〜
【公式】吉野敏明の政経医チャンネル〜日本の病を治す〜 2024/09/27
https://www.youtube.com/watch?v=264ku7Hv6gE
参政党 神谷宗幣の正体
https://a777777.bbs.fc2bbs.net/?act=reply&tid=14017865
参政党が〝カルト〟と言われる理由6選|宇宙パワーのクシを販売、波動の米
https://a777777.bbs.fc2bbs.net/?act=reply&tid=14147926
参政党 神谷宗幣 ChGrandStrategy - YouTube
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政治、経済、歴史、軍事、食と健康などのテーマで、学校では教わることのないけれど、
これからの日本の国策を考えていくために必要な基礎知識や教養を15分程度で配信する動画チャンネル。
メインキャスターは神谷宗幣。
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【山崎行太郎チャンネル】参政党の分裂騒動と断末魔の泥仕合が面白い。
森哲子事務所 2023/11/23
https://www.youtube.com/watch?v=UJrkBthatxs
#参政党「参政党」とは何か。「参政党」が人気沸騰らしいが、所詮はネットウヨ政党で、第二自民党にしか過ぎないだろう。
森哲子事務所 2022/07/03
https://bbs1.fc2bbs.net/php/user/889139/?act=edit_form&mid=24741512
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2024/10/17 (Thu) 11:33:12
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【※メッタ斬り】参政党が内部崩壊した本当の理由|内海聡
2024/04/15
https://www.youtube.com/watch?v=zZZRuUoutis
参政党の闇と、神谷宗幣に迫る!
一番タチが悪い政党?NHK党と同類?
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2024/10/29 (Tue) 01:07:50
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2024年10月28日
参政党の将来と日本保守党の翳り/ 保守派国民の育成が必要だ
https://kurokiyorikage.doorblog.jp/archives/68978537.html
惨敗した自民党と躍進した国民民主党
参政党 選挙結果 002日本保守党 00324
予想通り、今回の総選挙では自民党の大敗となった。当然の結果だけど、自民党の執行部にしたら、かなりのショックだろう。しかも、相棒の公明党も議席を減らす始末。とりわけ、党首である石井啓一代表が、埼玉の小選挙区で落選となった訳だから面目丸潰れだ。しかし、「A戦犯」たる岸田文雄や石破茂、菅義偉、河野太郎、林芳正、村上誠一郎、木原誠二などは落選とならず、易々と再選されてしまった。という惨状だから、良識派の国民は呆れ返ってしまい、「いったい、誰がこいつらに投票したんだ?」と訊きたくなる。
自民党が191席と大幅に減らしたのに対し、国民民主党は公示前の7議席から28議席へと数を増やした。ただ悔しいことに、比例代表の候補者が少なかったので、3議席を他党に譲る結果となり、この余った議席を公明党や自民党、立憲民主党が貰ってほくそ笑んだ。おそらく、以前から自民党に入れてきた有権者が古狸を見放し、どこに入れようかと迷った挙げ句、比較的“左翼色”の薄い国民民主党を選んだのだろう。いくら自民党に腹が立ったとはいえ、保守的な国民が立憲民主党に入れるとは思えない。創価学会員なら、公明党を裏切って立憲民主やれいわ新撰組に投票する者もいるだろう。
問題は、自民党を支えてきた“岩盤保守層”の行方である。つまり、「こうした支持者が何処に行ったのか?」が問題だ。産経新聞や夕刊フジなどの予測によれば、保守派の中核は日本保守党に行くはずだったのに、案外、それほどでもなく、比例代表では東海ブロックの竹上裕子、近畿ブロックの島田洋一が当選しただけに留まっている。前名古屋市長の河村たかし共同代表も当選したが、これは「減税日本」の票が入っているから、日本保守党への支持とは言い難い。それに、竹上氏も河村氏の仲間で、元々は「減税日本」に属する県会議員であった。となれば、保守党支持者だけの応援じゃあるまい。
河村たかし 003竹上島田洋一 002
(左 : 河村たかし / 中央 : 竹上裕子 / 右 : 島田洋一 )
百田・有本をトップとする日本保守党は、期待されたほどの成果を示さなかった。東京ブロックでも20万1771票しかなく、第1位に名を連ねた有村香は惜しくも落選だ。参政党も東京ブロックで当選者を出せなかったが、得票数は23万7271票で、日本保守党よりも多かった。哀しいことだけど、日本保守党が得た議席は、実質的にたった1議席である。河村氏と竹上氏の当選は、愛知県の支持者が主流だろう。したがって、このような結果であれば、記者会見で百田尚樹代表が落ち込んでいたのも頷ける。
一方、参政党は比例代表で3議席を得ることができた。人によって評価は異なるが、主要メディアによる意図的な無視を考慮すれば、善戦したのかも知れない。京都で立候補した安藤裕が落選したのは誠に残念だが、近畿ブロックの比例で北野裕子が当選し、九州ブロックでも吉川りな、南関東ブロックでは鈴木敦が当選している。もし、地上波テレビが参政党を「れいわ新撰組」並みに扱っていたら、もっと多くの当選者を出していたことだろう。
北野裕子吉川りな 111鈴木敦 0032
(左 : 北野裕子 / 中央 : 吉川りな / 右 : 鈴木敦 )
そもそも、一般国民は政治への関心が非常に低い。ワイドショーしか観ない国民は、馴染みのある野党しか頭になく、新興勢力のミニ政党には知らぬ顔。保守派の関心を惹くはずだった参政党は、地上波とBS放送で“場外”に排斥され、その存在は世間に全く知られていなかった。それゆえ、自民党に不満を募らせる有権者は、比較的穏健な国民民主党を選ぶしかない。玉木氏の弱小政党が以前と比べて4倍も議席を増やしたというのは、自民党支持者が国民民主党へ流れ込んできたからだろう。
参政党や日本保守党が苦戦したことには様々な要因が考えられるが、先ず以て言えるのは、両党に“知名度”が足りなかったからだ。一般の日本人は自分の「仕事」や「趣味」なら詳しい知識を持っている。だが、一旦、守備範囲の領域に出ると、急に判断力や洞察力が鈍くなり、政策に関する知識となれば中学生程度。自分の生活や将来にとって重要な国政なのに、熱意と情報が欠如しているから、誰を選んでいいのか判らない。たとえ、関心が高い人でも小選挙区にポンコツ候補だらけとなれば意気銷沈だ。今回の投票率は53.84%であったというから、正常な国民でも候補者の顔ぶれにウンザリして投票所に行かなかったんじゃないか? ちなみに、前回の衆議院選挙の投票率は55.93%であったから、今回の選挙では更に低くなっている。
保守派国民を養成する政治組織が必要だ
保守派政党や保守的議員が、なぜ選挙や活動で苦労するのかと言えば、それは将来を担う子供や青年を育成する保守派組織が無いからだ。日本の歴史や伝統を嫌い、日本社会を解体して国家転覆を謀る共産党(コミンテルン日本支部)は、保守派国民のような楽天家じゃない。狡猾なマルキストは、各大学に赤色支部を設け、教授や学生から成る革命予備軍を育ててきた。しかも、東京大学や京都大学ばかりじゃなく、早稲田や法政、日大、明大などの私立大学にも“勧誘エージェント”を派遣し、初心な学生を見つけては熱心にオルグする。それゆえ、甘い言葉に引っかかった学生は、卒業後にテレビ局や新聞社に就職して反日報道に精を出す。嫉妬に狂った深紅細胞は、共産党の“第五列”やTBSやNHKのプロパガンダ工作員になる。もっと厄介なのは怨念に燃えた優等生だ。彼らは弁護士や裁判官、検事になって司法業界で暗躍するし、地方や中央の官僚になった者は合法的に反日活動を実行する。大手企業にも“隠れ共産党員”や“革新政党のシンパ”がいるし、藝術家や評論家にも「学生時代のアカ」がいたりするので、財政的に共産党を助ける者がいたりする。
他方、国立や私立を問わず、日本の大学には保守派の教授は極僅か。常識的な学生は政治に近づかないし、赤い教授から何を吹き込まれたのかが判らず、“解毒”処理を受けないまま卒業だから、中高年になってから副作用や後遺症に冒されることになる。消費税を増やそうとする立憲民主党に投票するくらいだから、自分で自分の首を絞めるようなものなりに、左翼教育を受けた中高年は、迷わず立憲民主党やれいわ新撰組に入れてしまうのだ。
こんな有様だから、たとえ保守的な候補者が出馬しても、あえなく落選だ。そもそも、保守的な新人を議会に送り出す“支持母体”や“堅い票田”が無いから、優秀な人物で苦戦するし、優秀であるがゆえに“馬鹿らしい祭り”に出ないという人がほとんど。本来なら、自民党の重鎮や血筋の良い上流階級が資金や人材を提供し、国家を担う政治家を育成すべきなんだが、アメリカの属州となった日本では無理。当選するのは、利益集団の代理人や宗教団体の手先、キックバックを要求するタカリ屋、あるいは左翼政権を目指す活動家ばかりとなる。
一般の日本人は詳しくないが、宗主国のアメリカでは、各地の大学に共和党や民衆党の青年部があったりする。例えば、共和党全国委員会(Republican National Committee/ RNC)には、「カレッジ共和党全国委員会(College Republican National Committee)」という下部組織があって、将来の政治家を育てている。
例えば、第二次世界大戦の時、海軍士官となったジョージ・H・W・ブッシュは、日本軍による撃墜に遭っても、何とか命拾いをして政界に入った。彼はイェール大学を卒業後、「Dresser Industry」で石油ビジネスに手を染め、父親と同じ道を歩もうとする。下院議員にはなれたが、上院議員にはなれなかったブッシュは、ニクソン政権の時、「RNC」の議長になれた。ちなみに、イェール大学はCIA局員やエージェントの養成機関というか供給源で、大統領になったブッシュもフォード政権でCIA長官となっている。クリントン政権でCIA長官になったジェイムズ・ウルジー(James Woolsey)もイェール大学の卒業生。保守派雑誌の『National Review』を創刊した言論界の大御所、ウィリアム・バックリー(William Buckley, Jr.)も同大学の卒業生で、生前に公表していなかったが、密かにCIAのエージェントを務めていた。
George H. W. Bush as pilotJames Woolsey 2William Buckley 33Karl Rove 2
( 左 : ジョージ・H・W・ブッシュ / ジェイムズ・ウルジー / ウィリアム・バックリー / 右 : カール・ローヴ)
Lee Atwater 1(左 / リー・アットウォーター )
ジョージ・ハーバートの息子であるジョージ・W・ブッシュが、テキサス州知事から大統領選挙に出馬した時、カール・ローヴ(Karl Rove)が選挙参謀に就任したが、彼はユタ大学に通っていた時、カレッジ共和党全国委員会の執行委員長であった。若い頃のローブ氏は、勉強は二の次で、各大学を廻って保守派の活動を展開していたそうだ。その当時、ローヴ氏を手伝っていたのがリー・アットウォーター(Harvey LeRoy Atwater)で、彼はサウス・カロライナ大学の学生であった。後に、アットウォーター氏はロナルド・レーガンやジョージ・ハーバート・ブッシの選挙運動を助け、1989年には共和党全国委員会の議長になっている。しかし、1990年に脳腫瘍が見つかり、翌年に他界する。まだ40歳という若さであったから、ブッシュ親子にとってもショックであったに違いない。
RNCに属していた有名人は他にもいて、今では信じられないが、ビル・クリントンの女房となったヒラリー・ロダムもRNCに属していた。元々、ロダム家はイリノイ州に住む共和党員であったから、ウェルズリー・カレッジ(Wellesley College)に通う娘が共和党員であっても不思議じゃない。しかし、大学には妖怪や悪魔が潜んでいる。ヒラリーは在学中に極左ユダヤ人のサウル・アリンスキー(Saul Alinsky)に感化されてしまい、リベラル派の民衆党員になってしまった。白人中流階級の馬鹿娘が、楽園の理想に燃えて左翼分子になることはよくある。
脳天気なアメリカ人が住む東部と違い、南部にはまだ保守的雰囲気が残っている。東海岸テキサス州知事になったグレッグ・アボット(Gregory Wayne Abbott)はオースティンにあるテキサス大学に通っていた時、「青年共和党クラブ(Young Republican Club)」に属していたから、RNCのメンバーになってもおかしくはない。トランプ政権で司法長官になったジェフ・セッションズ(Jefferson B. Sessions)もRNCのメンバーで、後にアラバマ州の州検事になっている。
Greg Abbott 111Jeff Sessions 1Hilary Clinton 23Saul Alinsky 111
(左 : グレッグ・アボット / ジェフ・セッションズ / ヒラリー・ロダム / 右 : サウル・アリンスキー )
日本と同じくアメリカでも左翼リベラル陣営の影響力は甚大で、有名大学で“洗脳”を受けた学生は、卒業してもその呪縛から逃れることはできない。高学歴の国民は意識的に民衆党に属して空想的な左翼思想に埋没するか、裕福になってピンク左翼のリムジン・リベラルかになるかだ。しかし、保守派のアメリカ人は根絶されず、地方に行くとまだ西歐系の保守派や道徳を重視するキリスト教徒がいたりする。中にはグラス・ルーツのデモクラシーを信じる愛国者が存在するので、ドナルド・トランプが票田とするのも当然だ。
ただし、今やRNCはブッシ家やチェイニー家などの道具と化しており、エスタブリッシュメントの走狗となっている。それでも諦めきれない共和党員は、「テー・パーティー(Tea Party)運動」に参加し、それが衰退すると、「偉大なるアメリカ」を標榜するトランプ陣営に流れ込んだ。日本の左翼文化人や大学教授は、トランプ支持派を「白人右翼」と評するが、彼らはアメリカを「自分の国」と感じるから、その凋落を危惧しているだけだ。つまり、建国の父祖に繋がる国民、あるいは西歐世界の継承者を自認するから、「偉大だったアメリカを取り戻したい!」と考えるのだろう。“よそ者”であるユダヤ人やアジア人、奴隷制度を恨む黒人、不法入国者を祖先とするヒスパニック国民が、本能的に“排外主義”を感じ取るのは、彼らが共和国の建国に携わっていない民族の子孫であるからだ。
今後、日本の保守派国民がどのような動きを見せるのか判らない。第一、平成時代の“貧困化政策”により、20代や30歳代の若者が無気力になっている。物心ついた頃から「陰鬱な日本」しか見ていない若年層には、国家を根本的に変える気概は無いし、何かをすれば政治家変わるという期待さえ持っていないだろう。参政党が失望した若者を取り込めれば躍進すると思うが、インターネットでも様々な誹謗中傷が飛び交い、同党の説明を理解できない者は単なるカルト集団と思ってしまうだろう。一方、保守派の中高年は、日本の独立を恢復するための国民運動や、民族の再生を目指すが、情熱を失った一般国民は振り向かない。たぶん、日本人はこのまま静かに凋落して行くのかも知れない。もし、復活の機運が現れるとしたら、国家が崩壊するほどの危機が訪れた時だろう。つまり、建前が通用しなくなった時代に本当の政治が出現するということだ。
https://kurokiyorikage.doorblog.jp/archives/68978537.html
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2024年10月22日
飯山陽の逆襲と日本保守党の躍進
https://kurokiyorikage.doorblog.jp/archives/68978534.html
2024年04月16日
飯山陽が劣勢な理由 / 左翼の長い影
http://kurokiyorikage.doorblog.jp/archives/68956522.html
参政党 神谷宗幣の正体
https://a777777.bbs.fc2bbs.net/?act=reply&tid=14017865
参政党が〝カルト〟と言われる理由6選|宇宙パワーのクシを販売、波動の米
https://a777777.bbs.fc2bbs.net/?act=reply&tid=14147926
【※メッタ斬り】参政党が内部崩壊した本当の理由|内海聡
2024/04/15
https://www.youtube.com/watch?v=zZZRuUoutis
参政党の闇と、神谷宗幣に迫る!
一番タチが悪い政党?NHK党と同類?
嘘と欺瞞だらけの政治家 日本を変える為にどうしたら良いのか 武田邦彦 × 吉野敏明 対談〜後編〜
【公式】吉野敏明の政経医チャンネル〜日本の病を治す〜 2024/09/27
https://www.youtube.com/watch?v=264ku7Hv6gE
【山崎行太郎チャンネル】日本保守党の人気の大半は統一教会系の残党とサクラか?
森哲子事務所 2023/10/28
https://www.youtube.com/watch?v=mUCVDrdRByY
【山崎行太郎チャンネル】飯山あかりと長谷川幸洋。ネットウヨ系文化人たちの馬鹿騒ぎ。
森哲子事務所 2024/03/27
https://www.youtube.com/watch?v=EIRLXksV7sk
【山崎行太郎チャンネル】広瀬めぐみと飯山あかりについて。
森哲子事務所 2024/03/10
https://www.youtube.com/watch?v=uX8S8ZZnbV0
《有本香は「ネット右翼=Will=統一教会」一派のマドンナか。」》文藝評論家=山崎行太郎哲学者の反論壇時評チャンネル
森哲子事務所 2022/09/18
https://www.youtube.com/watch?v=dJgDExsr3OA
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2024/10/29 (Tue) 18:05:03
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自民党大敗とこれからの日本 Part 3 参政党の動員力は目を見張るものだった 宇山卓栄×ゆめラジオ 2024.10.28
https://www.youtube.com/watch?v=qLqn500JDuU&list=PLhzesaaEH7k07AqDez5C0eHuif7hr_qly&index=4
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2024/11/04 (Mon) 19:23:37
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吉野敏明(日本誠真会党首・ 医療問題アナリスト)[桜R6/11/4]
https://www.youtube.com/watch?v=T7P4BJbNouE