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日本で女性に一番人気の黒川温泉が失ったもの

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2022/06/19 (Sun) 09:10:22

日本で女性に一番人気の熊本 黒川温泉が失ったもの


黒川温泉観光旅館協同組合 インフォメーションセンター
熊本県 阿蘇郡 南小国町 満願寺6594−3
0967-44-0076


全国屈指の人気を誇る黒川温泉は、年間100万人が訪れるという温泉です。
一時は危機的状況へおかれ、それを新明館の方が先頭に立ち、町ぐるみで立て直しました。その結果が今の黒川温泉そのものです。

町ぐるみで建て直しを図るという事は並大抵の事ではありません。他の温泉街にはなかなか真似はできないでしょう。


黒川温泉 - YouTube動画
https://www.youtube.com/results?search_query=%E9%BB%92%E5%B7%9D%E6%B8%A9%E6%B3%89



黒川温泉公式サイト|熊本・阿蘇の温泉地
https://kurokawaonsen.or.jp/

黒川温泉(黒川)の日帰り温泉、旅館、ホテルおすすめ15選(2022年)|ニフティ温泉
https://onsen.nifty.com/kurokawa-onsen/

2022年 黒川温泉 - 行く前に!見どころをチェック - トリップアドバイザー
https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g1121534-d1822361-Reviews-Kurokawa_Onsen-Minamioguni_machi_Aso_gun_Kumamoto_Prefecture_Kyushu.html


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交通アクセス | 黒川温泉公式サイト|熊本・阿蘇の温泉地
https://www.kurokawaonsen.or.jp/access/

地図
https://www.bing.com/maps?ty=18&q=%E9%BB%92%E5%B7%9D%E6%B8%A9%E6%B3%89+%E5%8D%97%E5%B0%8F%E5%9B%BD%E7%94%BA+%E7%86%8A%E6%9C%AC%E7%9C%8C&ss=ypid.YN5286x13327175890499118334&ppois=33.07806396484375_131.14166259765625_%E9%BB%92%E5%B7%9D%E6%B8%A9%E6%B3%89_YN5286x13327175890499118334%7E&cp=33.036647%7E131.387637&v=2&sV=1&lvl=9.0

黒川温泉全体図 | 黒川温泉公式サイト|熊本・阿蘇の温泉地
https://www.kurokawaonsen.or.jp/map/


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日本鑑定 黒川温泉物語 温泉作家:簾田彰夫 平成12年12月4日更新
http://www.jrea.co.jp/onsen/manogatari4/monogatari4_1.html
http://www.jrea.co.jp/onsen/manogatari4/manogatari4_2.html
http://www.jrea.co.jp/onsen/manogatari4/monogatari4_3.html
http://www.jrea.co.jp/onsen/manogatari4/monogatari4_4.html


黒川温泉は、熱海や別府などの大温泉街と比べると、わずか23軒の小さな温泉街ですが、いま日本で女性に一番人気の温泉街です。

夕方、黒川温泉の下川端通りを歩く女性客の多さに驚いてしまいます。女性が2、3人連れで何組も露天風呂めぐりをする温泉街は、いい湯鑑定団の知る限りここ黒川温泉だけかも知れません。

もちろん若いカップルも多く、山奥の温泉町なのに華やかな雰囲気が感じられます。休前日、休日は半年も前に予約が一杯になってしまい、うらやましいほど女性に好かれる温泉街です。もちろんパチンコ屋などの娯楽施設は一軒もありません。

 黒川温泉は、熊本市の中心街、熊本交通センターからバスで2時間20分の小国ゆうステーション下車。ここで1日7本の黒川温泉行きに乗り換え40分ですから、片道3時間半以上のアクセスです。行くだけで大変な、こんな僻地が、どうしてこんなに女性に好かれるのか?

黒川温泉の住所は、熊本県阿蘇郡南小国町満願寺黒川で、昭和39年にやまなみハイウェイが開通し、九州観光の休泊地として徐々に利用者が増えてきましたが、湯布院などと比べると人気はあまりありませんでした。

 今から15年ほど前に旅館の二代目を中心に積極的に植樹し、露天風呂施設の充実、料理の工夫、接客方法などを充実させ、女性が満足する湯宿づくりに徹し、人気が高まりました。

 アクセス条件が劣る小さな温泉街ですが、何と年間宿泊客が約30万人、日帰り入浴客はその2倍から3倍といわれています。


ご存じのように、団体旅行や社員旅行中心の大温泉街からどんどん観光客が離れ、全国の温泉街は人を集めようとやっきになっています。
もちろん大温泉街も様々なキャンペーンで集客力を高めようと涙ぐましい努力。しかし、1日に何百人も泊まる温泉旅館では、いかに努力したところで、湯も食事も似たものになり、客は飽きてしまいます。

では、小さな温泉旅館が客に好かれるのでしょうか?
小さな温泉宿中心で人気があった湯布院は、高い価格設定で料理に凝って集客する方法でバブル期に人気を博していました。しかし、長引く不況の今日、明らかに行き詰まりつつあります。

 理由は簡単です。都会ではそれなりに「いい料理」が、手ごろな値段で食事できる和食料理店が随分と増えたからです。
夕食でも5,000円程度で、それなりの会席料理が楽しめます。湯布院では酒が入れば2万~3万円、引き算で「湯」が1万円以上?

 絶景ならいざ知らず、楽しめる景色に乏しい湯布院では、もともと高価格設定に無理があったのではないでしょうか。

今回の温泉ブームは、正確には「露天風呂ブーム」です。いい内湯をもつ老舗の旅館でも、露天風呂がないと敬遠されるありさまで、競って露天風呂をつくりました。  ガイドブックでは広く見えた露天風呂が、いざ行ってみると2人も入ればいっぱい、なんだこりゃ? あれは、超広角レンズで撮ったのか・・・ たまに、こんなことがありますね!

 取って付けたような狭い露天風呂をつくって「露天風呂有り」といって客を集めても、客は騙されたと思い二度と行かないし、口コミであそこはダメという噂、そして閑古鳥が鳴く、一度客が離れると、戻りません。

 ここ、黒川温泉の「露天風呂」は、いい湯鑑定団のお薦めナンバーワン。他の温泉街とは比べものにならないほどいい露天風呂がたくさんあります。
驚くべきことに、この小さな温泉街に女性専用の露天風呂が20もあります。女性に絶大な人気があるのもわかりますよね。

野趣にあふれ、創意工夫に満ちた個性的な露天風呂が多いんです。


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山里の桃源郷 癒やしの原風景

 日本人にとっての癒やしの原風景は温泉場に違いない
辺鄙(へんぴ)な一軒宿も魅力だが、古くからわれわれのDNAに刷り込まれてきた“温泉のある風景”とは、温泉街であった。そうした有名な温泉街が苦境にあえぐなか、熊本の黒川温泉が脚光を浴びている。

田ノ原川が削った谷筋に、二十数軒の湯宿がひしめく平成の桃源郷、黒川。背後に日田杉が迫る小さな温泉街には、心和む雑木がふんだんに植え込まれ、どこか懐かしい山里のふる里を思い起こさせてくれる。憎いほどの演出である。

 その昔、切り傷に特効があるため、疵(きず)湯とも呼ばれていた黒川は、日田と竹田を結ぶ参勤交代の街道沿いにあたり、江戸時代には大名をはじめ多くの旅人がここで疲れを癒やした。

 閉塞(へいそく)感の漂う平成の今日、今度は日本人のふる里をイメージさせる癒やしの原風景を黒川に見いだした都会の疲弊した人びとが、吸い寄せられるようにやって来る。


「『もてなしの心』と言いますが、旅館はお客さんが来てからもてなすんじゃあないですよ。その前に、全体がもてなしの風景になっとらんといかんわけです。そこにお客さんがやってきて、感動するんですよ。口先ばっかり『もてなしの心』で対応しようとしても、お客さんは喜んでくれません」―
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/433403294X/503-9444165-7065518


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交通は不便なところです。その分、鄙びていて、それで人気が高いというのも要素の一つ。休日は入湯手形を持った若い女性が往き交って華やかなものです。(私などは、温泉に入りらずとも、浴衣姿の方々が往来している華やぎを見ているだけで浮き浮きしていきます。

浴衣のデザインも凝っているし、皆様が楽しそうなお顔をされています。祭りに浮かれる見物客の心理なのでしょう。)”立ち寄り湯”を歓迎している姿勢(従業員の応接態度)は、素晴らしく、面倒そうな素振りは見かけた事がありません。(他の温泉地では、時たま、面倒そうな素振りが見えます。)私は、何度も、何度も、あちらこちら”立ち寄り湯”を経験していますが、黒川温泉でこちらが気遣いした事はありません。

黒川温泉には、野暮な看板は見当たりません。(温泉組合が、個別旅館のエゴを規制して、都会の世知辛さを醸すネオン、看板を撤去してしまいました。統一感が感じられます。別天地、温泉峡の雰囲気を大切にしている。)
女性が、色彩や建物の形等の感覚で温泉を楽しめるように、木や石の配置、色使い等の心配りがしてあります。

私は、私がお送りしたお客さまには、ホテルの様子や感想を聞いてみるのですが、良かった、満足したという返事以外の回答が帰ってきたことはありません。一つ一つの料理の材料や、産地、栄養成分、食べ方等を、調理人がそうするように、仲居さんがしてくれます。ここには力が入っている様子です。『泊り込みで、郷土料理の粋を食べ尽くして下さい』という心意気が感じられます。(お客様自身が、旅を有意義にする為に、自己暗示に掛っていると、少しは懐疑しておりますが、、、。)

 黒川温泉では、地域一体で雰囲気を演出しています。日本人の心の奥に刷り込まれている、古里の里山の古民家風建物や、明治、大正レトロ風の照明等で、昔回帰の安心感希求願望を満足させています。温泉が戦士の戦場復帰に一番帰依するようです。

まず女性にウケルように企画されています。

今人気の温泉はその頃は湯治場だったのです。男性団体客向けに施設を作っていなかったため、かえって、女性小グループを中心とした客向けに施設を整備するのが容易でした。雰囲気(ムード)に酔う事が好きな女性に訴える色んな演出がされた施設をドンドン作っていったのです。(上の写真なども、日本人の心の奥に刷り込まれた故郷の原風景に訴えてきます。)

“部屋から受ける感じ”としては、”懐かしい”ですかねえ?各室に内風呂と露天風呂があります。室内はよくある温泉と変わりがないようですが、使ってある材木なんかが少し違います。“外材を使って見栄え良く、体裁を繕って『客から有無を言わせない』“では無く、昔の古民家に使ってあったような廃材再利用のような材木をワザと使ってあるみたいです。露天風呂に行くのに濡れ縁に降ります。この材木も外材ではないようです。フロントの傍には昔の”オクドさん=竈(カマド)が備えられていて、お茶のサービスがあったりします。”懐かしい”感覚が湧き出すのは、こんな演出によるのかなぁ?

 ターゲットを女性にした事が、良い効果を増幅しています。少子高齢化で、夫婦旅行の候補地決定権も女性にあり、若いカップルの宿選びも女性のセンスに任されています。



黒川温泉は20年前から広葉樹を植えはじめた。(秋に色づく紅葉は、刷り込まれた里心への郷愁をそそる)

湯布院は”歓楽型”を否定して”生活型”を目指し、映画祭、音楽祭、知的イベントを地元の手で継続している。大型施設でなく街全体を開放して。(湯布院温泉ランド、テーマパーク黒川温泉と捉えて)
(町全体を1つの施設と見做し、道路を廊下とみなす=町に到着した、始まりから温泉郷の旅情を掻き立てる)
人々は、旅館一つでなく地域全体の情緒を求めている。生き残るためには客のニーズを先取りして、素早く対応することが必要。
東京ディズニーランドの姿勢は勉強になる。全国の観光地を見ても個性が無い。黒川,湯布院には個性がある。
http://www1.bbiq.jp/web416/kurokawaonnsenn.htm


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黒川温泉です。その人気の仕掛け人が人気旅館「新明館」のご主人、後藤哲也さん(72)です。かつての寂れた黒川温泉を大改革したのです。

・街全体が協力してイメージを作る
 リサーチの結果、お客が求めているものは「自然に囲まれた田舎の故郷」だと考えた後藤さん。植樹を呼びかけ、昔ながらの雑木林を切り開いたかのような田舎の風情を再現。遊戯施設やコンビニもない田舎風景へのこだわりが女性客を惹きつけた。

・街ぐるみの入湯手形
 1200円で手形を買うと、温泉内に24ある旅館の露天風呂のうち、3つを選んで入ることができる。年間6千個から始めた手形は10年足らずで9万個以上を売り上げるほどに。

・お客さんの声を聞く
 毎晩帳場に立つ後藤さん。風呂の掃除も40年来の日課です。お客が喜ぶのを第一にし、利益は考えない。実は、後藤さんの旅館に7つある風呂のなかでも一番の名物、洞窟風呂は10年かけてたった一人で作り上げたもの。当時は機械がなく、ノミで掘り進んだ文字通りの手作り風呂です。 お客の求める温泉とは何かをいち早く考え、実現してきた後藤さんが先陣を切って作り出した黒川温泉は疲れたココロを癒してくれる現代の楽園なのかもしれませんね。
http://mbs.jp/shittoko/data/04_08_28/2.html


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存亡の危機から、全国1~2位に上りつめた黒川温泉 [ 2013.03.01 ]
街づくり、店づくりコーディネーター 百瀬 伸夫
https://messe.nikkei.co.jp/js/column/cat454/120576.html


写真1
国道442号線、九州歴史街道あじさい通り沿いの黒川温泉総合案内板。

写真2
街の中心を流れる、田の原川に掛かる丸鈴橋から見る「ふじ屋」旅館は、黒川らしさの典型となる景観だ。

写真3
豊かな自然に囲まれた黒川温泉郷。


 熊本県黒川温泉は全国屈指の温泉地として、常に全国で1~2位を争う人気を誇っている。今回はこの小さな山間の温泉街がなぜ、多くの観光客を引き付けるのかを追った。そして、人気の背景に黒川温泉の魅力を最大限に生み出す「黒川温泉一旅館」とする独自のビジョンと、それをカタチにしていく「街づくり協定」の存在が大きく浮かび上がってきた。それらは、なぜどのような経緯を辿って生まれたのか、その核心に迫ってみた。

小さな山村の温泉街は、交通の便の悪さに苦戦

 黒川温泉は標高700mの熊本県阿蘇郡南小国町、田の原川渓谷に位置する阿蘇温泉郷の一つで、熊本・別府市街から共に約70~80kmと、車で1時間30分を要する。大分県湯布院温泉からは約45kmの距離があり、標高1330mの牧の戸峠を越えて1時間程の山間部とあって、交通の便は決して良いとはいえない。

 黒川温泉は戦前までは、全国各地にみられる湯治客主体の療養温泉地であり、農林業と炭焼きとの半農半営であった。1960年代に入り、九州横断道路(やまなみハイウェイ)の建設が始まり、旅館の開業や改築が行われ専業化が進んだ。1961年に黒川温泉観光旅館協同組合が設立され、1964年の九州横断道路の全面開通時には木造モルタルへの建て替えを終え、温泉観光旅館街に転換したが、ハイウェイ効果は3年足らずであった。阿蘇・杖立、別府などの大型旅館を抱える温泉地に客を奪われ、規模や利便性に劣る黒川温泉は、長い間、低落状態が続き、1970年代の2度のオイルショックと、建築設備への投資による多額の借金を抱えたまま、将来が危ぶまれていた。


写真4
筑後川源流と豊かな自然は、黒川温泉の宝になっている

写真5
湯治場時代の面影を今に残す、田の原川沿いにひっそり佇む穴湯共同浴場は黒川の風情に欠かせない存在。

写真6
黒川の中心にある地蔵堂には、黒川温泉に昔から伝わる話の「地蔵堂の由来」が記されている。


変人扱いされた若者が、ノミ1本とハサミで黒川を救った

 そんな折、1975年頃に最初の転機がやってきた。黒川へのUターンや婿入りが相次ぎ、30代を中心に旅館の二代目が集まって来たのだ。彼らは都会生活の経験を活かし、観光客の立場から、新しい温泉観光の振興策を模索した。

 1986年に組合組織を再編し、青年部の発案で看板班、環境班、企画広報班を組織したことが、二度目の大きな転機となったのである。

 看板班は、目立つことを競って乱立する看板200本をすべて撤去し、統一共同看板を設置した。環境班には、変人といわれた一人の男がいた。彼こそ、後の黒川の父と呼ばれた後藤哲也氏である。当時24歳の後藤は魅力ある風呂をつくりたい一心から、3年の歳月をかけてノミ1本で洞窟を掘り、風呂にした。同時に、周辺にあった雑木を植栽し、野趣に富んだ露店風呂もつくった。後藤の仕事ぶりに影響され、他の旅館でも彼に指導を受けて露天風呂をつくったところ、女性客が徐々に増え、当初は冷ややかだった旅館仲間も、次々と露店風呂をつくっていった。後藤は建物周辺にも裏山の雑木を配し、情緒ある「絵になる風景」づくりに励み、さらに風呂づくりや植栽の剪定の指導にも尽力し、ノミ1本とハサミで黒川温泉を変えた男として、その名を残すことになった。一方、企画広報班は、敷地の制約からどうしても露天風呂がつくれない2軒の湯宿を救うため、1983年に黒川の全ての露天風呂が利用できる入湯手形を発案し、温泉街の仲間たちが結束した。変人とまでいわれた後藤の情熱と、人々の絆が、後の黒川温泉の礎となる骨太な理念の形成につながっていったのである。


写真7
黒地に白文字の統一看板。土に帰る木製にこだわり、環境との共生がコンセプトだ。屋外広告物は必要最小限とし、木材など質感豊かで黒川をイメージさせるデザインでなければならない。

写真8
旅館は自然景観に配慮して、構造は極力木造である。建物の手前には以前からそこに雑木があったように植栽が施されている。写真中央は茅葺屋根の電話BOX。

写真9
街なかのあずまや(休憩所)も、風情を演出し、癒しへの配慮が心憎い。

写真10
「新明館」の後藤哲也氏がノミ1本で掘った洞窟風呂に通じるトンネル。

写真11
後藤哲也氏のこだわりから誕生した、「岩戸風呂」は、今日の黒川の基を築いた最初の露天風呂。

写真12
「岩戸風呂」への入口も山里らしい野趣に富む。

写真13
自然を満喫する露天風呂と共に、家族風呂も人気で、多くの湯宿が離れに家族風呂を付帯している。下駄履きで自然豊かな庭を楽しみながらの貸切り風呂三昧は格別だ。

写真14
離れの露天風呂や家族風呂に通ずる庭は、野趣と癒しに満ちている。


「黒川温泉一(いち)旅館」が黒川のキャッチフレーズ

 露天風呂と入湯手形の登場を契機に、黒川温泉は一つの運命共同体として、10年の歳月をかけて、存亡の危機を脱出した。

 そして、黒川温泉の評価を不動のものにしたのが、1994年に青年部により制定された活路開拓ビジョン「黒川温泉一旅館」である。黒川温泉は一軒の繁盛旅館を生むよりも、「街全体が一つの宿、通りは廊下、旅館は客室」と見立て、共に繁栄していこうという独自の理念を定着させた。そして、黒川ブランドを確立させ、日本を代表する温泉地として全国、さらには海外からの集客も可能にしたのである。

 この「黒川温泉一旅館」のビジョンが優れているところは、一般的な商店街では店主は一国一城の主であり、他の店が口を挟むことはできないのに反し、この「街全部が一旅館」の考え方は、全体の繁栄があってこそ、個が生きるというものである。つまり、個々の湯宿は全体の一部として、勝手な行動や手抜きは許されない。営業面では、まず料金体系の明確化に着手、つづいて個性とサービスの質を高め、いかに魅力を発揮できるかにかかっていたが、各旅館は露天風呂以外に家族風呂などの温泉施設の充実を競い、日帰り・宿泊客の多様な要望に応えて、全体が高いレベルを維持してきた。


写真15
「廊下」となる下川端通り、「渡り廊下」の田の原川にかかる丸鈴橋に、「部屋」にあたる旅館群。川沿いの白いガードレールを撤去し、手すりや欄干(もともとは朱色だった)もカラーコントロールされ、落ち着いた統一感をもたらした。ブロック塀は禁止、垣根や柵なども極力低くするルールだ。

写真16
「いご坂」は、街のメインストリートの下川端通りと、国道442号線とをつないでいる。

写真17
「わろく屋」「さくらんぼ」「ギャラリー貴婦人」「味処なか「白玉っ子」「みやげ処町屋」と続くお店。

写真18
地元、熊本の名店「酒の宿」では地サイダー、地酒、地焼酎、地ワインが人気だ。

写真19
「新明館」の土産品コーナー。

写真20
国道442号線の土産店も黒川らしさを演出している。


「街づくり協定」で黒川ブランドをさらに強化

 黒川の旅館はそれぞれが独自に源泉を有しており、温度は80°~100℃と高く、泉質も10種類以上と多様で、豊富な湯量とともに優れた温泉資源に恵まれてきた。しかし、その自然の恩恵に甘んじることなく、ブランドに恥じない黒川らしさの基準をまとめ、2002年に「街づくり協定」として締結した。温泉地における「街づくり協定」は極めて画期的で、黒川温泉自治会が主体となり、24軒28の湯宿と100戸の地域住民よる景観形成のルールは、地域の貴重な財産となった。

 協定の基本理念は、ふるさとの自然と暮らしを守り、やさしさにあふれた黒川をめざし、「黒川らしさ」を守り、創り、育てることである。観光地として人気が高まれば、多くの観光客が押し寄せることになるが、「黒川らしさ」の理念の下で、あえて団体客の受け入れを避け、優良な個人客にターゲットを絞り、大手資本の参入やマス化することによるコマーシャリズムの台頭を抑えてきた。街のメインストリートでさえ小型車がやっと通れる程度の狭さで、大型バスは街なかに入れない。商店の数も限られ、黒川オリジナルの土産品にこだわるのもその表れである。また、環境保護の活動として、旅館で使用するシャンプー・石鹸類は河川の水質を守るため、水中の微生物により分解する天然素材を使用し、他の製品の持込み・使用を禁止している。


写真21
1993年に落成した「風の舎」はビジターセンターとして、黒川のランドマークであり、地域の司令塔になっている。手前は山間地には貴重なお客専用駐車場と「ふれあい広場」になっている。

写真22
「風の舎」階段下の中庭に面した、黒川温泉旅館協同組合の事務所と集会場。



写真23
下川端通りは小型車がやっと通れる道幅となっていて、ウォーカブルな温泉街の象徴だ。


住み手の意思が感じられる景観だからこそ、心に沁み込む

 これまで、2002年の日経プラスワン温泉大賞(全国1位)の受賞に始まり、日本温泉遺産100、優秀観光地づくり賞、日本観光協会会長賞、グッドデザイン賞特別賞、都市景観大賞、ハイ・サービス日本300選、第1回アジア都市景観賞、2009年版のミシュラン・グリーンガイド・ジャポンでも2つ星を獲得するなど、受賞歴を見るだけでも黒川温泉の組織的な取り組みが、いかに各方面から高い評価を集めてきたのかが理解できる。

 その多くは街並み景観への賞賛である。この景観による地域活性化は、「見た目の美しさを整えただけでは成し得ない。大切な文化や自然を再発見し、全員が協力して手入れを繰り返し、世代や立場を超えた取り組みに価値がある」と関係者はいう。この景観は村落自治の長い歴史と常に深化を求めてきた共同体の強い意思の表れでもある。


写真24
建物の屋根勾配は一定で、色は黒、壁はベージュ、サッシも黒か濃い茶色で、旅館やお店・民家に至るまでルールに忠実である。

写真25
上川端通りの閑静な佇まいの坂上には、お客専用駐車場( 各旅館は無料のバレーパーキングを実施)があり、旅館の前や通りにクルマの駐車姿はない。

写真26
浴衣は各旅館の自由、下駄は男女ともに全館共通で、下駄台に旅館の名前はない。


露天風呂と、入湯手形が黒川温泉の経営を支える

 黒川温泉は現在、日帰り客が年間100万人、宿泊客は30万人と盛況である。年間を通じて全旅館の平均稼働率は概ね40~50%で推移、黒川温泉と同じ小規模旅館の全国平均25%を大きく超える。一人当たりの宿泊単価は小規模旅館平均の15,000円に対し、12,000円から20,000円と、値ごろ感があり、黒川温泉の認知が高まるにつれて、人気の湯宿は予約が取れないことでも知られている。全国1~2位の人気の要因は、なんといっても趣のある露天風呂であり、日帰り客はすべての旅館が500円で入浴できるが、1,200円の入湯手形なら3枚のシールが貼ってあり、3カ所の露天風呂が利用できる。評判の良い旅館の露店風呂が低料金で、しかも複数楽しめるとあって、昨年までに入湯手形の発行は1986年から通算250万枚、利用されたシールは600万枚に達しており、その人気は驚くばかりだ。これは、黒川温泉が個人客のリピート率を高め、観光地が抱える最大の課題である需要の繁閑差をなくすことに取り組んできた証である。

 また、入湯手形の経済効果だが、シール1枚が400円に相当し、旅館が250円、組合が150円を受け取るもので、宿の収益と組合運営の安定財源として大きく貢献してきた。昨年度の組合事業費は2億円の予算規模に拡大したが、入湯手形の収入は実に73%を占め、黒川温泉に計り知れない恩恵をもたらしている。

写真27
地蔵堂に、使用済みの入湯手形を奉納すると、「恋愛成就」「交通安全」「学業成就」にご利益があるという。

写真28
旅館の軒先に置かれた「露天風呂めぐり」の案内板。

写真29
露店風呂めぐりを楽しむ利用客のために、シャトルバスの発着場となっているお店の待合所。


原点回帰をめざして、第三世代がスタートを切った

 黒川温泉は、不便な山間部の地形や規模の制約という致命的な弱点を逆手にとって、その弱みを強みに転換し、近代化と拡張を続けてきた他の温泉地と逆行することで、成功を手にしてきた。

 1986年に決起し、黒川に奇跡を起こした第二世代に代わって、2006年前後から、都会を経験したUターン組の第三世代が頭角を現し、30代の若手後継者による活気ある新チームが運営に加わり、組織の新陳代謝が進んだ。

 黒川温泉では、年1回の総会、全旅館が参加する八日会と総務会、理事会を毎月開催し、全員が7つの部会(企画・広報部、環境・景観部、研修・サービス部、プロジェクトマネージメント部、事務所・総務部、女将の会、青年部)の一つに必ず参加して、積極的な活動を支える体制を整えてきた。

 昨年は黒川温泉観光旅館協同組合50周年記念式典を開催し、黒川温泉の地域活性化への取り組みは新たな半世紀を迎えた。クルマ社会の到来を追い風にしようと奮闘した第一世代、黒川温泉のイメージ形成に挑んだ第二世代、そして、第三世代は「今では、黒川温泉旅館も企業として、商売が成り立つようになり、その商売のにおいがお客様の鼻についているのではと感じることもある。黒川が露天風呂めぐりや風景づくりで歩んできた道を、われわれ若手がどのように引き継ぐのか、今は試されている」と、謙虚に原点回帰をめざし、さらに新風を興そうと熱い。

 黒川温泉の原点は、日本人が持つ心のふるさとを失わず、なつかしい田舎の風景を、今に残していることだろう。第一世代から50年、手塩にかけて守ってきた黒川の自然と、自らの手でつくり上げた湯宿と、街並みへの原点回帰を常々自問しながら、第三世代は時代に流されない凛とした、強い黒川をつくっていってほしい。
https://messe.nikkei.co.jp/js/column/cat454/120576.html


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温泉チャンピオン 郡司勇の温泉サイト
2013/04/12 九州 
九州温泉道 熊本ほか
http://www.gunjion1000.com/?cat=33

5 黒川温泉 旅館山河   80
木々に囲まれた風情のある旅館で、内湯と混浴露天風呂がある。73.1度のNa-Cl.HCO3,SO4(芒硝、重層食塩泉)で総計1696㎎である。湧出量は毎分180リットルと豊富である。
内湯は大きな天然岩が組まれたもので太い柱の空間である。透明、無味、金気臭であった。
露天風呂は打たせ湯が付いた広いもので微ささ濁り、少金気味、少金気臭であった。露天風呂は美しく造りこまれていて、黒川温泉の代表的なものである。
宿の造りも黒川調で黒い柱と瓦屋根の雰囲気のある旅館である。囲炉裏の棟もある。人気があるのがうなづける。


6 黒川温泉 こうの湯   80
こうの湯は以前、開業当時に訪問したことがある。新築で木々も少なく閑散としていたが、今回は草木が生い茂り、立派な風情のある宿に変わっていた。
離れの露天風呂棟は太い柱、梁で造られた脱衣所があり、露天風呂に出て行く。以前は赤い湯であったが現在は緑色で少金気味、無臭となっていた。
大きな露天風呂に3本の打たせ湯が付いていて、その先に深さ1.6メートルの立湯がある。52度の単純温泉であるが新鮮でよかった。
黒川温泉は穴湯などの酸性泉から硫酸塩泉、金気臭のある単純温泉、白濁する硫黄泉など多種の源泉があり楽しめる温泉地である。
http://www.gunjion1000.com/?cat=33

因みに、郡司勇さんの 80点というのは最低に近い評価です。



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温泉備忘録 | 熊本の温泉
https://jake.cc/%e7%86%8a%e6%9c%ac%e3%81%ae%e6%b8%a9%e6%b3%89/


山河旅館 (黒川温泉) ★3.5
https://jake.cc/2020/09/17/%e5%b1%b1%e6%b2%b3%e6%97%85%e9%a4%a8-%ef%bc%88%e9%bb%92%e5%b7%9d%e6%b8%a9%e6%b3%89%ef%bc%89-%e2%98%853-5/

成分表の掲示無し

宿のHPによると「含石膏食塩硫化水素泉」だそうで・・・

熊本県阿蘇郡南小国町黒川6961-1
0967-44-0906
男女別内湯 ・ 露天風呂
料金 手形使用
8:30 – 21:00

黒川温泉街から車で数分の所にある旅館です。
ほとんど一軒宿と言う感じで、周りには何も無く、とても閑静です。
温泉街を楽しみたい人には寂しい気もしますが、旅館の中だけでゆっくり寛ぎたい派には良さそうです。

温泉街から離れているとはいえ、ココは黒川温泉。建物の造りはしっかり黒川らしい民芸調に統一されており、しっかりと演出がされています。
湯めぐり手形での立ち寄りでしたが、お宿の対応は悪くなく、内湯と露天の場所を丁寧に案内して下さいました。

露天は岩風呂になっており、風情よく造られています。
お湯はうっすら笹緑色に濁っていて、湯船に沈めた足先が霞んでぼんやり見える程度です。
折りしも土砂降りの雨で、天然加水されてしまったせいかも知れませんが、お湯が温く、40度あるか無いかです。
ほんのり硫黄臭と土類臭がする、ちゃんと特徴を感じるものですが、加水されてしまったせいか、非常に薄い印象を受けます。
長湯向きなお湯でした。


最初に利用したのは、露天です。離れになっていて、少しだけですが歩きます。
この日は生憎の雨でしたが、お宿の傘を借りることが出来るので移動は苦になりません。
露天は2箇所。女性専用と混浴に分かれていました。
なんつーか、慣れたと言えば慣れたのですが、なんで男性専用が無いのでしょう?
混浴は居心地悪いんですよね。

続いて内湯。露天とは離れた所にあり、旅館フロント近くの離れの湯小屋にあります。
離れとは言っても、建物同士が屋根のある回廊で繋がっているので、傘などは差さずにそのまま移動する事が可能。
外観はお宿の中にある共同浴場って感じの造りで、悪くは無いですが、内部はやっぱり黒川調。
でも、そんなにやり過ぎ感は無く、他所に比べると好感を持てます。

浴室はひとつだけで、シンプルな造りをしています。
入って左側に洗い場、湯船が右側にひとつあります。
内湯なのにしっかり岩風呂になっていて、造りこみに抜かりがありません。
お湯はうっすら濁っているもの。おそらく露天に引かれている物と同じと思われますが、使い方のせいか、こちらの方が鮮度良く感じます。
僅かに金気臭と硫黄臭がする、ちゃんと特徴のある物です。黒川温泉街から離れているせいか、共同浴場や他の旅館に比べて泉質がだいぶ異なる印象。

ただ、残念ながら、ここのお湯も温い!
露天ほどではありませんが、40度を僅かに上回る程度と思われ、なかなか体が温まりません。
今回黒川でココを含めて3件の旅館と2箇所の共同浴場に入りましたが、地蔵湯以外はとにかく温く、体がさっぱり温まりません。
雨のせいでしょうか?それとも、黒川では、建物などの景観統一以外にも、お湯を熱くしてはいけないなどの規制があるのでしょうか・・・?
雨が降る中湯めぐりしている方がどうかしているとも思いますが、どうにも寒く、軽く風邪を引いてしまいました。

黒川で湯めぐりをするなら、是非立ち寄っておきたい、特徴的な一湯です。
ただ、個人的には、しばらくの間は黒川はもう良いかな・・・
他に行くところが無くなったらまた来たいと思います。
その頃に黒川がどのような変化を遂げているのか、それとも今のままか・・・
ちょっとだけ期待。
2007-10/9
https://jake.cc/2020/09/17/%e5%b1%b1%e6%b2%b3%e6%97%85%e9%a4%a8-%ef%bc%88%e9%bb%92%e5%b7%9d%e6%b8%a9%e6%b3%89%ef%bc%89-%e2%98%853-5/


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いこい旅館 (黒川温泉) ★3.0
https://jake.cc/2020/09/17/%e3%81%84%e3%81%93%e3%81%84%e6%97%85%e9%a4%a8-%ef%bc%88%e9%bb%92%e5%b7%9d%e6%b8%a9%e6%b3%89%ef%bc%89-%e2%98%853-0/

成分表の掲示無し

宿のHPを確認した限りでは、
含食塩・硫黄・硫化水素泉 単純温泉 68℃ 掛け流し
だそうです。

熊本県阿蘇郡南小国町大字満願寺
0967-44-0552
男女別内湯 ・ 露天風呂
料金 手形使用
8:30 – 21:00

黒川温泉街の一角、共同浴場地蔵の湯からだと川を挟んだ少し歩く場所にあるお宿です。
お宿の外観と内装は黒川調(民芸調)に統一されており、和風で落ち着けると言えば落ち着けますが、なんか、無理矢理田舎っぽさを演出している居酒屋に来ているようで、多少の違和感を覚えます。
まぁ、まったく飾り気が無い造りよりは面白いかな?

お風呂も、お宿の雰囲気に合わせて、バッチリと造り込まれています。
清潔感あふれる脱衣所から出ると、いきなり露天。え?洗い場とか無いの?と思い、ぐるっと見渡すと、右側奥に半露天のような内湯と、洗い場もありました。
内湯の湯船は盛大にジャグジーがされており、数名の先客がいます。落ち着かないので、かけ湯だけに利用し、露天へ。


さて、その露天。岩風呂になっており、とても立派。
手前側が下段、奥に上段と分かれており、上段のお湯が下段に注がれていますが、どちらにも湯口があって新湯が投入されています。

まずは順番から言って下段に入る。かなり温めで、40度あるか無いかと言うものです。
この日は雨が降っており、天然の加水がされてしまっていますので、そのせいもあるかも知れません。
湯口もありますが、打たせ湯も数本あり、高い所からドボドボと注がれています。
僅かに濁っておりますが、足先はしっかり透けて見えるほどの透明度があります。
浅い湯船で、体をかなり傾けないと肩まで浸かれないのは、ちょっと落ち着かない。
お湯は僅かに金気臭が香るものですが、あまり濃い印象はありません。
肌触りはサラリとしたもので、ぬるい事もあって汗をかきませんので、長時間ゆったりしたい人には良さそうです。


続いて上段。下段より狭いです。
こちらの湯口も打たせ湯で、お湯がドボドボと注がれています。
下段が温かったので暖かいのを期待しましたが、こちらも温く、40度あるか無いかです。
雨による加水が影響しているのでしょうか・・・いっこうに体が温まらず、そのうえ頭に冷たい雨が降り注いで寒いので、桶を帽子のようにして入浴。
源泉は同じものと思われます。温い事も手伝って、浴後は汗をかかず、サラサラ。ただ、お湯が温かったせいもあり、浴後体が冷えて風邪気味になってしまったのが非常に残念でした。

良くも悪くも、「黒川だなぁ~・・・」と思わせる一湯です。
好きな人には堪らないのかも知れませんが、私はちょっと苦手だったかな。
そんなんで、辛口レポートになってしまい申し訳無い。。。
黒川の方向性に賛同出来る方にとっては、大絶賛間違いないと思われる、立派なお宿でした。
2007-10/9
https://jake.cc/2020/09/17/%e3%81%84%e3%81%93%e3%81%84%e6%97%85%e9%a4%a8-%ef%bc%88%e9%bb%92%e5%b7%9d%e6%b8%a9%e6%b3%89%ef%bc%89-%e2%98%853-0/


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ふもと旅館 (黒川温泉) ★3.0
https://jake.cc/2020/09/17/%e3%81%b5%e3%82%82%e3%81%a8%e6%97%85%e9%a4%a8-%ef%bc%88%e9%bb%92%e5%b7%9d%e6%b8%a9%e6%b3%89%ef%bc%89-%e2%98%853-0/

ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉
81.3度 / 190L

詳細な分析表のを発見できず

熊本県阿蘇郡南小国町大字満願寺
0967-44-091
男女別内湯 ・ 露天風呂
料金 手形使用
8:30 – 21:00

黒川温泉の中心、共同浴場「地蔵泉」の隣にある温泉旅館です。
黒川の旅館は、どこもかしこも、すんばらしく民芸調。黒を基調にした、モダン和風テイストな建物で、悪くはありませんが、私から見ると流行の居酒屋みたいで、ちょっと違和感。
まぁ、居酒屋の方が後から真似をしているのだとは思いますが・・・
ふもと旅館もそんな感じの造りでした。

利用したのは1200円で3箇所入れる湯めぐり手形です。入浴可能時間の幅が広く、使い勝手が良いのは嬉しい。
ただ、お宿の対応はちょっと冷めた感じ。たいていこんなもんだとは思いますが・・・
旅館内部も黒川調に統一されています。ここまで徹底しているのはある意味凄い。
お風呂は、渡り廊下で川向こうに渡った先にありました。


まずは内湯。石組みのこぢんまりしたもので、風情は良い。
お湯は僅かに色がついて見えるが、足元までしっかり透けて見えます。
温めで、40度くらいでしょうか。湯口からも温いお湯が注がれています。
ほぼ無臭ですが、湯口に鼻先を突きつけて深呼吸すると、僅かに金気臭と土類臭を感じる事が出来ます。
肌触りは僅かにシットリしますが、少し特徴に乏しい印象。もともとこう言う感じの源泉かも知れませんが、気のせいか、加水されているような薄さを感じてしまいました。


続いて露天。洗い場などが無い、露天だけの造りをしています。
川沿いに造られていて、旅行雑誌なんかで見栄えが良さそうな造りをしています。
ただ、目隠しの為の衝立で、あまり開放感はありません。
こちらも内湯と同じ源泉が張られており、温め。内湯より更に温く、40度を切っているのではと思われます。
折りしもこの日は雨。それも結構本降りで、頭に冷たい雨が降り注ぎます。お湯が温いのは天然の加水が影響しているかも知れませんが、風邪引きそう。
屋根がある所に行ってみたのですが、ココは寝湯なのか、妙に浅くて落ち着きません。
結局湯桶を帽子のようにして頭にかぶり、お湯にじっと浸かって体を温めました。
(ちなみに後から気がついたのですが、脱衣所に頭にかぶる藁の傘がありました)

好みはあるにせよ、風情が良く、清潔で、良いお宿だとは思いますが、肝心のお湯は温すぎで非常に残念。
特に雨が降っている時は湯冷めしない温度だと嬉しかったです。
温泉マニアにはあまりウェルカムでは無い気がしてしまった、もっと頑張って欲しい一湯でした。
2007-10/9
https://jake.cc/2020/09/17/%e3%81%b5%e3%82%82%e3%81%a8%e6%97%85%e9%a4%a8-%ef%bc%88%e9%bb%92%e5%b7%9d%e6%b8%a9%e6%b3%89%ef%bc%89-%e2%98%853-0/


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共同浴場 地蔵湯 (黒川温泉) ★3.5
https://jake.cc/2020/09/17/%e5%85%b1%e5%90%8c%e6%b5%b4%e5%a0%b4-%e5%9c%b0%e8%94%b5%e6%b9%af-%ef%bc%88%e9%bb%92%e5%b7%9d%e6%b8%a9%e6%b3%89%ef%bc%89-%e2%98%853-5/

単純温泉?

成分表の掲示なし

熊本県阿蘇郡南小国町大字満願寺
男女別内湯
200円
8:00 – 19:00

黒川温泉街の中心地、直前に立ち寄ったふもと旅館のすぐ隣にあります。
通りから階段を少し降りた所に位置していて、ロケーション的には素晴らしいものがあります。
外観はデザイン的に田舎っぽく造られ過ぎているような不自然さを感じますが、悪くはありません。

入り口が非常に特徴的で、自動ドアになっているのですが、少し細工がされています。
自動ドアの前には回転扉の一部を切り取ったような柵があり、その柵の中に入ってお金を入れると扉が1秒だけ開き、中に入れるという仕組みです。
物凄い勢いで開き、同じく凄い勢いで閉まるので、ビックリしました。


無賃入浴を防止したり、ひとりぶんの金額で大勢が利用するのを防止する為の仕組みなのは分かりますが、これでは、杖をついたお年寄りや、体が不自由で機敏な動きを取れない人は、扉に挟まれ怪我をされるのがオチで、利用出来ません。
無賃入浴をするような連中は最低ですが、それを阻止する為には手段を選ばないと言う管理者側の姿勢にも疑問を感じます。
世の中から善意とか良識と言う物が無くなると、こんな物だらけになってしまうのかなと思い、悲しくなる造りです。

さて、内部。入り口のハイテク(?)なセキュリティーシステムとはうって変わり、どこにでもあるローテクな共同浴場です。
男女別内湯で、浴室と脱衣所は一体型。少し古びていて使い込まれた感じがします。
入り口は別として、個人的に好きな造りです。


浴室内には湯船が2つあります。浴室入って手前側はかなり熱く、50度以上るような感じがします。
攪拌すれば温度が下がるかなとも思いましたが、とりあえずパス。
奥がほぼ適温の浴槽になっていました。

お湯は無色透明で、僅かに金気臭と土類臭のようなものが香る物ですが、特徴に乏しいものです。透明ですが僅かに濁っており、湯底に置かれた足先が少し霞んで見えます。
源泉温度が高いので少量ずつお湯を注いでいるようで、鮮度は悪くはありませんが良くもありませんでした。

今回私が巡った黒川のお湯はどこもかしこも温く、唯一まともな温度でした。
エントランスの造り、個性的で面白いとは思いますが、改善した方が良いと思われ・・・
それ以外はいたって普通と言う感じの一湯です。
https://jake.cc/2020/09/17/%e5%85%b1%e5%90%8c%e6%b5%b4%e5%a0%b4-%e5%9c%b0%e8%94%b5%e6%b9%af-%ef%bc%88%e9%bb%92%e5%b7%9d%e6%b8%a9%e6%b3%89%ef%bc%89-%e2%98%853-5/


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穴湯共同浴場 (黒川温泉) ★3.0
https://jake.cc/2020/09/17/%e7%a9%b4%e6%b9%af%e5%85%b1%e5%90%8c%e6%b5%b4%e5%a0%b4-%ef%bc%88%e9%bb%92%e5%b7%9d%e6%b8%a9%e6%b3%89%ef%bc%89-%e2%98%853-0/

塩化物泉?

成分表掲示なし

熊本県阿蘇郡南小国町大字満願寺
混浴内湯
100円
8:00 – 22:00

雑誌の人気温泉地で、湯布院、箱根、登別なんかと並び、かならずランクインされる黒川温泉。
だいたい、このランキング、温泉マニアからすると、ツ○ラの入浴剤ラインナップを見ているようで、何の参考にもならない物ですが、これだけ騒がれていると「どうせ雑誌の提灯記事だろ?」と思いつつも、気になってしまうもの人情です。
と、言うことで、立ち寄ってきました。

穴湯共同浴場は黒川温泉街の一角、川沿いにポツンとある、混浴のお風呂です。
「調度品の為に生ビールが100円割り増しの雰囲気が良い居酒屋」のような、作り物の空気が漂う黒川の街並みにあって、ココの佇まいは妙に素朴。とても好感が持てます。
入浴料は料金箱で、管理人は常駐しておりません。
一応内湯になっていますが、壁の一部が透けて、目の前を流れる川の一部を見ることが出来ます。空気が通り抜けて篭ることが無い作りと言えますが、冬場は少し寒そう。
湯船は広々とした岩風呂になっており、脱衣所と浴室の間には目隠しがありますが、一体型でした。


お湯は無色透明。わずかに湯花も舞っていますが、臭いは殆どありません。
湯口からは熱いお湯が少量ずつ注がれており、ココで嗅ぐと、わずかに金気臭と温泉臭のようなものが混じっている感じです。
全体的にお湯が温く、じっくり入っている事が出来そうですが、湯船の広さに対する新湯投入量が少ないため、鮮度はあまり良くありません。
肌触りはちょっとツルツルして、柔らかい印象。


ビールでも持ち込んで、体が温まるまでじっくり長時間浸かって見たい気もしますが、混浴です落ち着かないし(私が利用した時は他に誰もいませんでしたが)、そもそも共同浴場で飲むのはマナーとしてどうかと思うので、ちょっと残念。
もう少し湯温がキリっと熱ければなぁと思う一湯でした。
2007-10/9
https://jake.cc/2020/09/17/%e7%a9%b4%e6%b9%af%e5%85%b1%e5%90%8c%e6%b5%b4%e5%a0%b4-%ef%bc%88%e9%bb%92%e5%b7%9d%e6%b8%a9%e6%b3%89%ef%bc%89-%e2%98%853-0/


▲△▽▼


黒川温泉は本来 旅館 2、3軒が限度の山奥の秘湯です。
そういう湯量が限られた小温泉に旅館を何十軒も建ててお湯を出しまくったら、泉質が落ちて井戸水とあまり変わらなくなるのです。

神戸の有馬温泉、和歌山の龍神温泉、群馬の伊香保温泉、新潟の湯沢温泉も事情は全く同じです。

元の まともな温泉に戻したかったら旅館を数軒に減らすしかありません。
2:777 :

2022/06/19 (Sun) 11:48:25


 大分や熊本の人気の温泉は素敵、素晴らしいという声はよく聞く。確かに、中九州の大分・熊本の温泉地は、旧来の温泉旅館のイメージを壊し、そこにあった欠点を全て払拭している。 団体旅行専用宿を排除し、かけ流しを基本とした小さな浴槽を用意し、個に籠もる客の意識に配慮して個室露天風呂をもうけている。「カニ足、茶碗蒸し、天ぷら」という本倶楽部非お薦めの日本旅館三悪料理も極端に少ない。上等な田舎を意識した凝った内容に外観、始めていった客は誰もがあっと言う演出だ。

 しかし、中九州に通い続けると急速に飽きてくるのも事実。よく見ると、どこも金太郎飴のように同じ。黒く塗った木材に白い壁、焼き杉の内装材、掃いて捨てるほどの地鶏地鶏のオンパレードに創作懐石と銘打った茶道を無視した懐石、内湯を無視し体まで洗わなければいけない凝った露天風呂、売店で売る地元生ジャムや無農薬野菜・味噌。何故こうなるかというと、由布院御三家などをのぞいて、かなり多くの宿に同一の温泉宿コンサルタントがついているからだ。

都会では、暴走族のごとき当て字漢字の創作懐石店が若い女性に流行っている。陳腐な安い素材を如何に「いい感じ」に見せるかは、全てお籠もり感の内装とメニュー造りによるが、これはほとんどがコンサルタントの知恵の結集。だから、どこも同じような中身になる。

そんなものに、飽き飽きしたら是非とも伊豆箱根の高級宿をお薦めする。名旅館としての歴史と伝統は、内装一つ従業員の動き一つに現れており、失礼だが中九州のの宿が束になっても足元にも及ばない。そこにあるのは、まさに引き算の美学。凝った演出などどこにもない。あるのは、本物だけが持つ安心感だけだ。
http://www7a.biglobe.ne.jp/~umayu/page156.html


別荘時代の建物を生かし、この宿の来し方を静かに楽しんでいるような日本の風情や季節の移ろいを大切にした洗練された古き空間は、由布院御三家や黒川に代表される九州の新興勢力には逆立ちしてもかなわない贅があります。そう言う見た目に新しく創作に走った料理を求める方には関東の高級宿は理解できないでしょう。

 でも、温泉旅館が好きな方、九州の旅館が好きな方も、一度でよいから、この宿 石葉や あさば、蓬莱、指月に泊まってみていただきたいと思います。本当の贅沢とは何か、いちいち誰から指図をされなくとも、この国に生まれて良かったと思える瞬間があるはずです。
http://www7a.biglobe.ne.jp/~umayu/page219.html


東京駅から快速アクティーで1時間あまり、東海道本線の通勤電車でも行くことの出来る温泉地が湯河原。湯河原は、東京近郊温泉の持つムードと、真鶴などヨットを浮かべた湘南ボーイの持つムードと二面の顔を持つ。そのため、駅前にはアメリカンテイストのカフェがあったり、芸能人の別荘があったりする中を、平日でも大量の温泉客がぞろぞろと歩いている。これだけ東京から近いので、いわゆる上質な高品質旅館も目白押しの状態なのだ。

 ところで、湯河原・熱海・箱根の高品質旅館と最近伸してきた由布院御三家(玉の湯、亀の井、無量塔)などを泊まり歩いて比較すると全く違うことが分かる。

 書きようによっては、多分嫌らしく聞こえるので、誤解のないようにお願いしたいが、その差は「無理」の差ではないかと思う。全国の高級宿の価格帯は4万円~5万円と同じなのだが、性格が大きく異なる。たとえば、由布院御三家を中心にした由布院・黒川近辺には高価格帯を支える人口はほとんどいない。そのため、わざわざ遠くから客に来てもらうために、一生懸命の工夫と努力がかいま見られる。たとえば、玉の湯。旅館だけでなく、レストラン、カフェ、農産物販売所・・・・・。無量塔も旅館以外に、ロールケーキ販売所、チョコレートショップ、蕎麦屋、美術館・・・・・・。由布院や黒川など、誰が始めたのか、従業員は土間にも板間にも跪いて客と細心の注意を払って客と話す。まさに、女王様対応。そのどれもが悪いとは言わない。一つ一つは大変良い努力だと思う。

 しかし、残念ながら、その一生懸命さが無理に無理に無理に無理をしているようにしか見えない、、、、いわば息が詰まるようなときもある。素敵な家具の後ろは、綺麗だが合板ボード・・・・・なんていうことも多い。

 西日本各地と東京では、推定でも平均年収は1.5倍から2倍違う。高額収入者は、比較にならない。そのため、毎日高級宿に泊まり歩いても、全く問題ない階層の人も多くいる。それが現実です。だから、東京から一番近く、高品質な湯河原の宿には、そこまで努力しなくても客は来る。むしろ、目立たず、小粋で、本質的に上質な宿であればいいのだ。西日本の宿も良いが、時々はこのあたりの高品質な宿に泊まらないと、本当の意味での上質な宿は分からないだろう。

 湯河原にはそんな宿が多く、昔から多くの経済人・文人・政治家・そしてお金持ちの暇人が多く訪れてきた。指月は、そんな湯河原では新参の高品質宿。東海道線の通勤電車を降りて湯河原の駅からタクシーに乗ると、やがて道路は谷にはいる。ここが奥湯河原で、本当の湯を持つ宿はここに多い。海岸近くの大規模な宿は、温泉風がおおいのでご注意を。

 その、奥湯河原の最深部に建つのが旅館「指月」。別荘に囲まれ、何か普通の上質な家か別荘にしか見えない。小さな看板があるのみ。この奥ゆかさこそが、この近辺の宿の真骨頂。大抵はお忍びで来るのである。五足のくつのようにずらっと出迎えられてはたまらない客が多いはずだ。玄関先に客が止めたゲレンデヴァーゲンがいかにも様になっている。

 さて、客室係も女将も、意外にほどにサッパリして、最近のおかしなバカ丁寧日本語は決して使わない。ここぞと言うときはガハハと笑うし、対応も「ドスコイ、ドスコイ」。客もあまり部屋から出てこないので、パブリックスペースもなく、もちろん土産物なんて・・・・ない。まさに、お忍びで来る宿だから。

 風呂は、大きめの家族風呂が2つ。5室の宿なので、それで良いのだろう。一つは館内の内湯、そしてもう一つは茶室を模した離れの風呂。まずは、離れの風呂の方から入った。清掃用意が出来ると、部屋に連絡が入る。京風枯山水に丁寧に作り込まれた庭の飛び石を数m歩くと躙り口より檜造りの離れにはいる。すると、そこにこじんまりした脱衣場、そして檜の湯室がある。

こんな宿に来てまで温泉チェックかと思われようが、高級宿だろうが、安宿だろうが、共同湯だろうが平等に見るのが我々のポリシー。事前に、共同泉源の位置と成分データを確認しておいた。排水溝は一つで、そこに吸い込まれる完全かけ流し。香しき石膏臭のアロマ、カルシウムの存在感を示す湯の味、どれをとってもかなり新鮮な源泉掛け流しであると確認した。掛け流される湯の音と渓谷の沢水の音のハーモニー、体に染みいる成分、そして顔をおった手から漂う石膏臭のアロマ、実に幸せになれる。

 もう一つの内湯にも入った。こちらは、伊豆石を使った浴槽で湯はたっぷりあるかけ流し。完成年度が早く、湯口にはかなりの硫酸カルシウムが結晶化している。

 さて、ここのスペシャルは京都大阪の素材を使用した京懐石。最近の料理人は京都の角屋から招いた。基本は京風だが、塩分は若干関東に合わせている。関西から行くと違和感があるが、東京の人が落ち着けよう。

メニューは、月替わりのものという決まった物はない。その日に入る素材によって決まる。おそらく、素材にかける情熱と金額のすばらしさは日本旅館一であろう。

この日のスペシャル素材は、間人(たいざ)ガニと長岡の竹の子。

朝どれの間人ガニをその日の内に空輸し、ほとんどレアの状態の焼きガニで食べさせる。

また、竹の子は、この時期なら安定してはいるのは九州産だろうが、長岡の超早取りにこだわった一品。実に甘い。

 そして、ここで人生最大の素材と出会う。それは、丹後の「しび」と淡路の「アオヤギ」。しびをご存じか。

クロマグロ、本マグロのことで、古事記でも使われている古語。丹後地方だけに残っている言葉だ。ここでは、中トロと赤身を頂いた。「すきやばし次郎」でも「あら輝」でも、銀座「青木」でも「おけい」でも味わったことのない、この脂は何だ!! 
漂う高貴な香りと酸味と甘みのバランス。連れとともに「おー」「おー」「おー」としか声が出なかった。接近写真をとるのも忘れてしまった。

淡路のタイラギは、何とも椀からはみ出すほどに巨大。舌を突き抜け、口蓋骨にまで染みいるほどのコハク酸の旨味。いったい、この夜は必須アミノ酸を1年分とった気がしたのだが。

能登産このわたの茶碗蒸し       
向附丹波産大豆の煮豆        
相模湾河豚唐揚
これが「しび」               
京都産の蕪                
海老芋団子
間人ガニの味噌(ピンぼけ)       
長岡の竹の子の土佐煮
淡路産タイラギの吸い物        
驚異のサイズと旨味

 朝は、ほぼ限界にまで出汁を含んだ出汁巻きが旨い。胃が舌が一気に飛び起きた。まさに口福。幸せはここにあることを連れと再確認した。

「どすこい」部屋係の豪快で繊細なもてなしは最後まで続いた。二人で10万円は超えたが、またがんばろう、いつかここにと誓える宿だった。

朝は三陸の煮鮑から始まる贅沢    
真魚鰹の西京焼き           
自家製湯豆腐
蕪蒸し                   
出汁巻き                 
御飯と赤だし

 注文は、もっと旅人にぐだぐだとさせて欲しい。朝食の時間などもっと遅くても良い。ゆっくりしたときの流れは、この宿に必要なペースだ。なお、読者は「こんな宿は関係ない」と言われるかも知れない。しかし、帰りのタクシーの運転手さんは、プライベートで2度この宿に泊まったことがあるらしい。遊び方を知っている客も関東に多いと言うことか。数年お金を貯めて、この宿に泊まる。それが粋というものだろう。そこには、新鮮な源泉湯のかけ流しも待っている。
http://www7a.biglobe.ne.jp/~umayu/page028.html
3:777 :

2022/06/19 (Sun) 19:03:13


秘境温泉 神秘の湯

ある温泉人気調査で、黒川温泉は湯布院を抜いてトップの座を射止めた。こんなに山の中の不便な湯へ何故人は押し寄せるのだろう。日本中、温泉場で閑古鳥が鳴く中で、連日満室、ひとり勝ちと言われている。黒川の資産は、汲んでも汲んでも湧いてくる温泉。泉温80~100℃で、泉質は10種。年間宿泊客は27万人、日帰り入浴客88万人。湯布院の疲れを黒川で癒す、そんな温泉だ。

各宿の露天風呂がそれぞれ魅力的であり、また宿により源泉が異なるという点も人気の秘密です。現在の温泉の人気が支えとなり、建造物はより本物に造られ、温泉街全体の雰囲気を更に良くしています。 民芸で飾った宿、庄屋造りの建物、黒川温泉を見て、温泉もひとつのテーマパークという感じが強くしました。

全国屈指の人気を誇る黒川温泉も一時は危機的状況へおかれ、それを新明館の方が先頭に立ち、町ぐるみで立て直しました。その結果が今の黒川温泉そのものです。町ぐるみで建て直しを図るという事は並大抵の事ではありません。他の温泉街にはなかなか真似はできないでしょう。

しかしながら全ての旅館へ露天風呂を造り、ボーリングをしすぎたせいで今黒川温泉の湯量は減り、温泉の危機となっています。残念な事に循環施設がほとんどでした。

黒川温泉は湯治や温泉を味わいに行く場所ではなく、私は温泉街の雰囲気を楽しみに行く場所だと思います。
http://www.hikyou.jp/kenbetu/kumamoto/kumamoto.htm



帆山亭
飲泉もできますが、特色ないなぁ。

黒川荘
お湯は酸性泉の割にはあまりその酸性を感じなかった。

新明館
露天風呂には飲泉できる場所もありますが、泉質にあるような「塩分」はあまり感じられませんでした。
http://ten-spa.web.infoseek.co.jp/kyushu-spa.htm#kumamoto

湯本荘 かじかの湯
あじさいの湯より小さい湯船がもう一つある。私はあじさいの湯よりこっちの方が落ち着いた。ここでは川を見下ろすと湯を捨てているのを発見!黒川温泉で始めて掛け流されている湯を見つける事ができた。

奥の湯
掛け流しと表示おりますが、お湯が川へ捨てられていなかったのが少しひっかかりました.
奥の湯は黒川温泉の中でも他の数箇所を抜かしてですが大きな旅館です。敷地も広く部屋数も多いです。お風呂の数も豊富で貸切風呂も3つほどありました。ただ、やはり循環しているので成分などの楽しみはありませんでした。

いやしの里 樹やしき
一番初めに訪れたので露天風呂も広いし、宿の雰囲気もいい。ただお湯はそんなにいいとは思わなかったが、宿は隅々まで作りこんであって黒川温泉ってすごいな~と思った。
しかしその後、1日に10件ほど周ったりしているとどこも似ていて最後にはあきてしまった。黒川温泉は湯めぐりしても1日3~5件、特徴のある湯や宿をピックアップして周ったほうが楽しいと思う。

湯本荘
湯は鉄分が多いのか湯船の下が赤茶けていた。匂い、味などはあまり覚えていないが特徴はなかったような気がする。

http://www.hikyou.jp/kyushuhokubu/kurokawaonsenitiran.htm


湯量豊富な黒川温泉にあっても、すべての風呂が掛け流しの旅館は半分程度だが(昭文社温泉&宿・九州・・2005年度版)

全ての旅館へ露天風呂を造り、ボーリングをしすぎたせいで今黒川温泉の湯量は減り、温泉の危機となっています。残念な事に循環施設がほとんどでした。

黒川温泉は湯治や温泉を味わいに行く場所ではなく、私は温泉街の雰囲気を楽しみに行く場所だと思います。



黒川温泉 山みずき - 秘境温泉 神秘の湯
https://hikyou.jp/report/dayuse/61468/

黒川温泉 新明館 - 秘境温泉 神秘の湯
https://hikyou.jp/report/dayuse/61545/

黒川温泉 黒川荘 - 秘境温泉 神秘の湯
https://hikyou.jp/report/dayuse/51436/

黒川温泉 湯本荘 - 秘境温泉 神秘の湯
https://hikyou.jp/report/dayuse/61372/

黒川温泉 旅館山河 - 秘境温泉 神秘の湯
https://hikyou.jp/report/dayuse/61358/

黒川温泉 瀬の本館 夢龍胆 - 秘境温泉 神秘の湯
https://hikyou.jp/report/dayuse/61389/

黒川温泉 いこい旅館 - 秘境温泉 神秘の湯
https://hikyou.jp/report/dayuse/61549/

黒川温泉 ふもと旅館 - 秘境温泉 神秘の湯
https://hikyou.jp/report/dayuse/61498/

黒川温泉 和風旅館美里 - 秘境温泉 神秘の湯
https://hikyou.jp/report/dayuse/61488/

黒川温泉 御客屋旅館 - 秘境温泉 神秘の湯
https://hikyou.jp/report/dayuse/61434/

黒川温泉 いやしの里 樹やしき - 秘境温泉 神秘の湯
https://hikyou.jp/report/dayuse/61419/

黒川温泉 やまびこ旅館 - 秘境温泉 神秘の湯
https://hikyou.jp/report/dayuse/61336/

黒川温泉 源流の宿 帆山亭 - 秘境温泉 神秘の湯
https://hikyou.jp/report/dayuse/61405/


黒川温泉共同湯 地蔵湯 - 秘境温泉 神秘の湯
https://hikyou.jp/report/kyoudouyu/61454/


露天風呂も広いし、宿の雰囲気もいい。ただお湯はそんなにいいとは思わなかったが、宿は隅々まで作りこんであって黒川温泉ってすごいな~と思った。
しかしその後、1日に10件ほど周ったりしているとどこも似ていて最後にはあきてしまった。黒川温泉は湯めぐりしても1日3~5件、特徴のある湯や宿をピックアップして周ったほうが楽しいと思う。
https://hikyou.jp/report/dayuse/61419/


帆山亭
飲泉もできますが、特色ないなぁ。

黒川荘
お湯は酸性泉の割にはあまりその酸性を感じなかった。

新明館
露天風呂には飲泉できる場所もありますが、泉質にあるような「塩分」はあまり感じられませんでした。
http://ten-spa.web.infoseek.co.jp/kyushu-spa.htm#kumamoto


湯本荘 かじかの湯
あじさいの湯より小さい湯船がもう一つある。私はあじさいの湯よりこっちの方が落ち着いた。ここでは川を見下ろすと湯を捨てているのを発見!黒川温泉で始めて掛け流されている湯を見つける事ができた。


奥の湯
掛け流しと表示おりますが、お湯が川へ捨てられていなかったのが少しひっかかりました.
奥の湯は黒川温泉の中でも他の数箇所を抜かしてですが大きな旅館です。敷地も広く部屋数も多いです。お風呂の数も豊富で貸切風呂も3つほどありました。ただ、やはり循環しているので成分などの楽しみはありませんでした。


湯本荘
湯は鉄分が多いのか湯船の下が赤茶けていた。匂い、味などはあまり覚えていないが特徴はなかったような気がする。




湯量豊富な黒川温泉にあっても、すべての風呂が掛け流しの旅館は半分程度だが(昭文社温泉&宿・九州・・2005年度版)

全ての旅館へ露天風呂を造り、ボーリングをしすぎたせいで今黒川温泉の湯量は減り、温泉の危機となっています。残念な事に循環施設がほとんどでした。

黒川温泉は湯治や温泉を味わいに行く場所ではなく、私は温泉街の雰囲気を楽しみに行く場所だと思います。
4:777 :

2022/06/19 (Sun) 19:12:02


ようこそ!混浴露天風呂の世界へ
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熊本県の混浴露天風呂
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黒川温泉

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▲△▽▼


黒川温泉いこい旅館☆日本の名湯秘湯百選 | 温泉にいらっしゃい♪
https://ameblo.jp/naruru8854/entry-11084658736.html?frm=theme

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黒川温泉最終話☆ふもと旅館・竹林の露天風呂 | 温泉にいらっしゃい♪
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▲△▽▼


黒川温泉「奥の湯」 | 元CAの混浴露天風呂体験記
https://www.food-travel.jp/kumamoto/okunoyu.html

黒川温泉「旅館山河」 | 元CAの混浴露天風呂体験記
https://www.food-travel.jp/kumamoto/sanga.html

黒川温泉「やまびこ旅館」 | 元CAの混浴露天風呂体験記
https://www.food-travel.jp/kumamoto/yamabikoryokan.html

黒川温泉「山みず木」 | 元CAの混浴露天風呂体験記
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黒川温泉「夢龍胆」 | 元CAの混浴露天風呂体験記
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黒川温泉「帆山亭」 | 元CAの混浴露天風呂体験記
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黒川温泉「いこい旅館」 | 元CAの混浴露天風呂体験記
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黒川温泉「樹やしき」 | 元CAの混浴露天風呂体験記
https://www.food-travel.jp/kumamoto/kiyashiki.html



黒川温泉「穴湯共同浴場」 | 元CAの混浴露天風呂体験記
https://www.food-travel.jp/kumamoto/anayu.html
5:777 :

2022/06/19 (Sun) 19:58:26

黒川温泉は本来 旅館 2、3軒が限度の山奥の秘湯です。
そういう湯量が限られた小温泉に旅館を何十軒も建ててお湯を出しまくったら、泉質が落ちて井戸水とあまり変わらなくなるのです。

神戸の有馬温泉、和歌山の龍神温泉、群馬の伊香保温泉、新潟の湯沢温泉も事情は全く同じです。

元の まともな温泉に戻したかったら旅館を数軒に減らすしかありません。
6:保守や右翼には馬鹿しかいない :

2023/05/24 (Wed) 17:56:25

イギリス人の妻と九州の温泉に入ったら【黒川温泉と阿蘇の大自然に感動】
OshareJapan
2023/01/17
https://www.youtube.com/watch?v=sgb2qCHHot8

訪れた場所

●山みず木
●あそ路
●阿蘇中岳
●草千里展望デッキ

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